井手上 真樹さんが投稿したKOBAYASHI(東京/六本木)の口コミ詳細

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美食家までの旅路

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KOBAYASHI六本木一丁目、六本木、麻布十番/中華料理、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/08 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

特製XO醤にフカヒレの姿煮など、その一品一品がすべてがスペシャリテと言っても過言ではない。唯一無二、長年日本の中華シーンを引っ張ってきた小林シェフの真骨頂は文句のつけどころ無し!



六本木の有名店である「桃の木」を開店した偉大なるシェフ小林さん。
ミシュランも幾度となく獲得し、その名を知らない人はいないほど中華料理業界では有名な方。
「桃の木」も高級中華の代名詞的存在として東京の中華シーンを牽引してきたレストランの1つだが、その小林シェフが次なる挑戦に選んだのが「KOBAYASHI」だ。

店名に自分の名前を冠するところも粋だし、その覚悟もカッコいい。
訪問する前からこれほど感情を高めてくれるレストランはそう多くないし、この何ともいえない気持ちが好きだからレストランに訪れることを止められないもの。

場所は六本木、六本木一丁目の間で駅から10分はかからない程度。
今回は休日の18時に予約をして訪問。
カウンター席は18時一斉スタート、個室は指定の範囲内で開始時間を選べるようです。
ドレスコードもスマートカジュアルを推奨しているので、短パンやサンダルなど履かないようご注意を。

店前ではスタッフが待っていてくださりお店へ案内してれます。
アプローチではレセプションスペースもありこの辺もまさに高級店ならではの造り。
加えて印象的だったのはULTRA Kと名付けられたカウンターを主体とする贅沢なラグジュアリー空間。今回はここがまさに我々が食事を楽しませていただいた場所。
加えて、大切な人と大切な時間を過ごすのにも最適な最大8名入れる個室も含め5部屋完備。

今回は38,500円のコース料理を注文、いただいたのは下記の通り。


<ドリンク>
台湾 烏龍茶
ピエールロゼ スパークリング
ジャスミン茶

<料理>
ミックスナッツ
金目鯛
近江鴨ロースト
トマト/じゃがいも/搾菜
KOBAYASHI特製XO醤 ULTRA style
頂湯
四川風オマールブルー
フカヒレの姿煮
KOBAYASHIとNUMAMOTO
豚肉と黄韮そば
干貝柱と卵のチャーハン
正式杏仁豆腐
生月餅
お茶

以下、1品ずつの感想を。

・金目鯛のしゃぶしゃぶ
一品目から度肝を抜かれる金目鯛のしゃぶしゃぶ。
もはやメインで出てきそうな圧巻のビジュアル。
タレは2種類、お醤油ベースと太白胡麻油/お塩。
薬味で添えられた紅葉おろしや麻辣醤油、パクチーが鯛しゃぶと合わせてもその後のつまみにしても最高。

・近江鴨
前菜での鴨料理。
一見フレンチに見えるがソースが中華風。
辣油や甜醤油で仕上げた甘辛ソースがよく合います。

・お野菜料理 トマト/じゃがいも/搾菜
中華では白い味付け、赤い味付けと言われますが今回は白い味付け。
塩ベースでアルミ鍋を使い、金気が移らないように仕上げるじゃがいもの細切り炒めはシェフのスペシャリテの1つ。
じゃがいもは中華包丁で細切りにして3秒茹でて鶏スープで仕上げる。
少しシャキット感の残る、言われなければじゃがいもとわからない味わいがつまみとして完璧
片栗粉で少しとろみがついて絶妙な美味しさでお見事。
アメーラトマトは甘みが特徴でライチシロップにも漬けていてデザートのよう。。
ザーサイは普段苦手な野菜ではあるのですが、細切りでここのはスイスイ食べれました。

・KOBAYASHI特製XO醤 ULTRA style
一言で言うと野菜のアヒージョ。
KOBAYASHIのXO醤はほとんど帆立の貝柱で作られていてコクと旨味が世界最高峰と思えるくらい感動しました。お野菜はカリフラワー、れんこん、ピーマン、オクラなど。
美味しすぎて一生食べられる。帆立の貝柱がこんな贅沢に使われいるとこんなにも美味しくなるんだとXO醤にハマるきっかけになりました。
ちなみにここで言うULTRAですが、カウンターは小林シェフのこれまでの経験をさらに進化させた革新的な料理が楽しめるという意味を込めてカウンターの名称をULTRAとしているようです。

・四川風オマールブルー
いわゆる海老チリ。甘辛さは控えめで上品な味わい。
揚げワンタンと揚げネギ、黄色いズッキーニと一緒に食べると食感が良い。
オマールブルーはオマール海老の一種で青い宝石と言われる最高級品で身が引き締まっているプリッと感の強い一品で絶品でした。

・フカヒレの姿煮
美味しいフカヒレはこんなにもレベルが違うのかと衝撃を受けた一品
気仙沼のヨシキリザメを使用、贅沢なまでの大きさ。
初めてフカヒレの現物も見せていただきました。
とろみのついたスープは人生で食べたことがない多幸感を感じさせてくれます。
コラーゲンたっぷりでプルプルさが食べていて分かる代物。
おこげにかけて食べるのも良かったですねー。
フカヒレを"好きな食べ物"から"大好きな食べ物"に昇華させてくれた料理でした。

・KOBAYASHIとNUMAMOTO
料理としては牛肉の水煮。
辛さ感じされる中華料理を食べにきていることを感じさせてくれる一品。
唐辛子や山椒たっぷり。
NUMAMOTOはミートスペシャリスト沼本さんのことで、今回は山口県の高森和牛を使用。
お肉が3〜4枚?もっと?入ってたくらい贅沢でポーションの多い一品、一口ご飯と食べるのも美味しかったです。

・豚肉と黄韮そば
冷製ラーメン、醤油の味が強く麺は硬め。
シンプルだけど中華っぽさを感じる個人的には箸休め的な料理で美味しかったです。

・スペシャリテ チャーハン
ジャスミンライスで仕上げる干貝柱と卵のチャーハン。
味付けは塩のみ、シンプルでありながら素材の味を引き立て技術が光る一品。
あっさりしててこれぞ高級中華のチャーハンと言えるでしょう。

・正式杏仁豆腐
アーモンドエッセンスなど香料でごまかさない、杏仁豆腐の真髄。
雑味のない最後のデザートにぴったりの一品。

・生月餅
マンゴーとココナッツ
甘さもちょうど良くてねっとりしたこの食感も好み。
いつもの月餅より好みでした。

ちょっと長くなりましたが、無論、サービスは極上。
料理は一品一品が素材の味を引き出し、複雑な味の層や深さを感じられるKOBAYASHIシェフならではの技が存分に発揮されています。
また、全体的に一皿のポーションが多くて大満足。このお値段のコースですら足りないなぁと感じてしまうレストランもある中、ボリュームは大食いの私でも満足の出来る仕上がり。
その美しい料理を見事に作品として仕上げるこだわりの器だって完璧。
最近、器に目がない私は盛り付けの仕方、料理と器の色や材質の相性など、食事する時にいろんなことが頭を駆け巡りもう忙しいったらありゃしません。笑
小林シェフが何度かカウンターに出てきて料理を作っているシーンを観れるのも特別感があって良かったです。

トイレ一つ取ってもレストランでは考えられないくらいの商業施設にあるくらいの広さで快適。
一切の抜かりない空間デザインがよく考えられているお店で雰囲気は最高だなーと感心。
個室は桃の木時代のスペシャリテであるパパイアや酢豚などをはじめ要望も聞いてくれる仕様で大事な方とのひと時にぴったり。

全てにおいて期待を超える感動体験が詰め込まれていて、素晴らしいお店。
どんな人にでも自信をもって進められるお店だと思います。
また節目などでお邪魔したいと思います。
ごちそうさまでした

2025/08/11 更新

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