4回
2021/03 訪問
チャーハン単品、シブイです。元気元気、神保町「成光」。
お客さんの8割は「半チャンラーメン」をオーダーします。あと1割は本日のランチ(今日は中華丼)、あと1割はその他野菜炒めなどです。ただ、半チャンラーメンやチャーハン以外をオーダーすると提供に時間がかかることは覚悟しましょう。
私は今回はチャーハン単品でいきます。実はそれほどこちらのラーメンに惚れ込んでいるわけではないので、それほどお腹に余裕を感じない時は半チャンラーメンじゃなくていいのです。チャーハン単品オーダーする人なんてほとんどいませんよ。シブイでしょ。
以前「町中華で飲ろうぜ!」で玉ちゃんが「チャーハン単品頼むより半分チャーハン2杯頼んだ方が得だよね!」とおっしゃっていましたが、本当にその通りです。隣の方の半チャーハンと私のチャーハン単品を比べれば、そんなにボリュームに差はありません。しかも半分チャーハンは¥340で単品チャーハンは¥720ですから、説明つかないですよ!うーむ。
「チャーハン」¥720
今回は落ち着いてチャーハンをながめてみました。よく見れば、ご飯が一粒ひと粒きちんと卵に包まれています。いい作り方ですね。だいたいこういう時はパラパラ系なのですが、しっとりしています。高等テクニックです。レンゲにご飯がビチョッとつかないのです。
相変わらず美味しいかったです。お母さんも相変わらず元気元気。ごちそうさまでした。
2021/03/17 更新
2020/03 訪問
半チャンラーメン最後の砦、神保町「成光」。
うららかな春の陽射しに包まれて、たどり着いたのは古豪「成光」。暖簾をくぐれば赤い天板が広がる小宇宙。かつて神保町三大半チャンラーメンと呼ばれたうち他の2店舗はすでに閉店。残る最後の砦は相変わらず人気の満席中華「成光」。相席必至の男の世界であります。
メニュー表を見ることなく半チャンラーメンをオーダーしました。本日のランチやタンメンも人気ですね。でも私はここでチャーハンを食べない選択肢は無いのです。チャハ男ですから。
「半チャンラーメン」¥860
実はラーメンは初めていただきます。トッピングは、ほうれん草、メンマ、ネギ、チャーシュー。ナルトはありません。おおおっ、スープ美味しいですねっ。町中華の命のスープ、鷄や野菜の出汁がよく出てすごくいいですね。返しはもちろん醤油。これはいいぞ。
麺はまずまず。ちぢれ細麺です。ちょっとヤワすぎて、ノビているかのようです。味はいいのですが、麺と茹で具合のバランスが好みとは違いました。隣の方が「麺カタで」とオーダーしていましたが、私もそうすれば良かったです。
さてチャーハン。問題なし。文句なし。絶品ですね。焚き具合、炒め具合、塩こしょうの味付け。ほぼ完璧です。日本のチャーハンって、こういうことなんです。半分じゃ足りないです。
この逆は無いんですかね。半ラーチャーハンみたいな。チャーハンをデフォで食べたいのです、ラーメンを半分にして。ダメ?これもウケると思うんですけど。
久しぶりの成光のチャーハン、さすがでした。美味しかったです。
2020/03/22 更新
2015/07 訪問
摩天楼の熱い昼。チャーハンに胸焦がす。
今日の一品 チャーハン ¥670
お堀沿いに林立する区庁舎に用事があり、酷暑の九段下をハンドタオル片手に歩きます。さっさと用事を済まして早く昼飯を食べたい食べたい食べたい。その想いが通じてお役所のお姉さんが手ギアよく処理してくれました。
さてどこに行くか。そういえばこの近辺の中華の大御所にまだ行ったことがありませんでした。よし決めた。「成光」へ。
信号を渡った勢いで吸い込まれるように店内へ。まだ空いているのでぜいたくに4人テーブルに1人陣取ります。「今日のランチ」は奇しくもチャーハン。もともとそれを食べる気だったので、チャーハンを。
マスターは厳しい目をして入口正面に座り、ガラス越しに交差点を眺めています。フロアは女将さん、厨房は若と年配のお姐さん。基本的に若が一人で中華鍋を振っているので、オーダーの順番次第ではチャーハンでも時間がかかります。約10分程度の待ち時間でしたが、永遠に感じました。
きました、憧れのチャーハン。遅れること30秒、ワンタン2個入りのスープ。いただきます。ホフっ。うめえ。チャーハンうめえ。水分、塩っけ、胡椒、油、具材。期待通りのバランス。俺たち労働者が思い描く典型かつ理想のチャーハン。レンゲにのせたブツを無心で口に運び込む俺は半跏思惟状態。暑い夏がくるたびに思い出しそうな、熱い昼メシ。チャーハンて、やっぱり美味い。
ワンタンで、クーールダウン。…できません。ワンタン、うまっ。ヒーートアップ。チャーハン、スープ、ワンタン。クレイジー。ああ、美味しい。半チャンラーメンとかオーダーしていたら、店を出たあと職質されていたかも知れません。
ちと大げさな文章になりましたが、670円で美味しいチャーハンが他にあるなら、ぜひ教えて下さい。そこにも行きますから。つまり成光のチャーハンというより、「チャーハン」が好きなのです、結局。
最寄駅 都営・メトロ「九段下」「神保町」(千代田区)
訪問時間 11:30
待ち時間 0分
2015/07/29 更新
昼メシ時は相席必至。そして狂おしいほど魅惑の壁メニューには目もくれず、チャーハンをオーダーします。オーダーしてからシゲシゲとメニューを眺め、次回はアレだコレだと妄想を始めますが、結局何回来てもチャーハンなのです。
神保町半チャンラーメン御三家の一角。「伊峡」はいまだ健在、「さぶちゃん」あるいは「たいよう軒」は閉店。その半チャンラーメンを目の前で食べている御仁を羨ましそうに眺めながら配膳まで悠久の時を過ごします。最近はTV番組の影響なのか若い女子おひとり様で中華ランチを楽しまれる方が増えてきましたね。
きたっ。
半チャンラーメンをオーダーする方が多いのでついでにすぐ作ってくれるかと思ったら、そうではないようです。この10分は永遠に感じましたよ。
● チャーハン
白い八角皿は単品チャーハンの証し。日本では福が訪れ縁起が良いとされる八。その皿の上に半球体の日本米がこんもり。何と合理的な幾何形態の料理か。
和風魚介出汁濃いめのスープで喉を潤してグルーミング。そして半球体にレンゲをグサリと。山を崩してショベルに乗せ、俺の舌は5トントラックだ。
うーーん。嗚呼、花の神保町チャーハン。美味いを通り越した美味さだ。塩気と甘みのバランス、ご飯は絶妙に水を吸収し、その一粒ひと粒を油がしっかりとコーディング。
どんどん回転が速くなるレンゲ。ショベルカーの運転手が足りない。ぐわんぐわんとうなりをあげてチャーハンの山を削って口へ放り込む。純度の高いチャーハンがベルトコンベアに乗せられてどんどん胃へと送られます。
胃に入ってしまえば単なる固形物ですが、歯と舌と喉の辺りをウロウロしているチャーハンは煩悩の固形物です。何と柔らかく何と麗しい固形物か。チャーハンはライス料理の真骨頂であり完成形であります。
ごちそうさまでした。
半チャンラーメンも神保町文化ですが、そのチャーハンやラーメンが美味しいことが神保町文化の前提です。嗚呼神保町、嗚呼チャーハン。またいつの日にか。