supreさんが投稿したFelicelina(東京/中目黒)の口コミ詳細

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supre (男性・東京都)

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閉店Felicelina中目黒、代官山/イタリアン、パスタ、肉料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 3.9
1回目

2020/01 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.3
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク3.9
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

味、雰囲気、接客、コスパ、すべてが素晴らしかった・・・

これも平日休みのレビューですが、休日出勤分の代休をもらったので、中目黒の美容室に行った際、ランチでこちらのイタリアンに立ち寄りました。「Felicelina(フェリチェリーナ)」さん。中目黒駅から徒歩5分くらい。川に沿って池尻の方に歩いて行って途中で住宅街の方に向かって歩いて行くとオシャレな外観のビルがあります。ビルの名前はAK-3 buildingであり、そこの2-a(2F)にお店はあります。お店の名前はイタリア語で「幸せ」とかそんな意味に由来しているらしいです。いかにも品の良さそうな雰囲気で、外階段を上って行きます。平日休みだったので、予約とかはしなかったけど、かなり人気店なので普通は予約はした方が良いです。私は平日だし、開店直後なら空いているだろう・・・という安易な感じで行ったら、運良く空いていた感じ。

こちらですが、シェフの大関淳士さんと濱本直希さんが2人でひらかれたイタリアン。お二人は有名なイタリアン「アロマフレスカ」で修業をされて、独立された方々です。アロマフレスカはミシュランガイド一つ星を獲得している人気店です。アロマフレスカもそのうち行ってみたいな。こちらのお店も食べログブロンズ、飲食激戦区の中目黒にあって3.78、トップ5000の人気店です。

ランチはコースなのですが、平日は

ショートコース(5品)    3800円
スタンダードコース(7品)  6800円
スペシャリテコース(7品) 10000円

があります。土・日・祝日は

スタンダードコース(7品)  6800円
スペシャリテコース(7品) 10000円


の2つが用意されています。平日は時間ない人のためにショートが用意されている感じですかね。ショートとスタンダードの主な違いは前菜が1種類増えるのとメインが加わるって感じですかね。でも、個人的にはショートコースでも男性の私がお腹いっぱいになれるくらいしっかりとした骨太のお料理を提供されていました。品のいい料理って目では楽しめるけど、お腹いっぱいにならない・・・ってパターンが多々あるけど、こちらは美しい盛り付けと満足感を両立した素晴らしいお料理の数々でした♪まさに「幸せ」ですね!

私は、初めてですし、いい店なのは知っていましたが、お試しで

平日限定ショートコース(5品) 3800円

です。これにランチはコぺルト500円(ディナーは800円)と税金10%がのる感じですね。コースの内容は簡単に言うと

アミューズ
前菜1
前菜2
パスタ1
パスタ2
ドルチェ

ですね。アミューズは数に数えてないのかな。

最初のアミューズですが、うにとキャビアのフランです。フランは洋風の茶わん蒸しのような物(大分イメージは違うけど、材料は近いです。)。プルっとして滑らかで良い舌触り。そこにうにとキャビアあとシソの花かな?が添えられています。うにやキャビアの塩味がピリっと効いてとても美味しいアミューズ。見た目もキレイだよねー。ワクワク。カトラリーはクチポールかな?可愛いデザインで人気だよね。ポルトガルだったっけ?

パンが出てきました。パンはフェンネルシードを練り込んだフォカッチャかな。店員さんがフェンネルシードが入っていると説明してくれました。以前、別の店でローズマリーを練り込んだフォカッチャを出しているお店がありましたが、フェンネルシードもいいですねー。エスニックな風味があって美味しい。食欲を刺激しますね。

とりあえず白ワインですね。私がリースリングとかそういう軽めな印象のをオーダーしたので、ソムリエさん?が勧めてくれたのがこれでした。

ウマニ ロンキ レ ブスケ マルケ ビアンコ 2017 グラス 1400円

ウマニ・ロンキは神の雫という漫画にも出てくる(らしい)イタリアの中部東側、アドリア海に面しているマルケ州にあるワイナリーです。私はそこまで多くイタリアのワインは飲んだことがないけど、最近、少しずつお気に入りのいい感じのやつを見つけつつある。こちらはレ・ブスケという畑で取れたブドウを使っているそうです。レ・ブスケは探究とかそんな意味らしい。畑にそんな名前を付けるとはイタリアはシャレてんなー。結構、良質な畑で有名らしく、レ・ブスケのワインは人気があるらしいです。

これはヴェルデッキオ60%にシャルドネ40%をブレンドした辛口ワイン。ヴェルデッキオはマルケ州が生産地として有名なブドウの品種。これはソフトプレスしたブドウを、15度で温度管理して静置した後、アリエ産とトロンセ産のオークの新バリックに移して酵母を加えて約20日間アルコール発酵させるそう。その後、1週間に1回バトナージュを行いながら、約8か月適度にマロラクティック発酵させる。その後、ステンレスタンクに移してからボトリングして、10か月間瓶内熟成をするらしいです。割と手間かかっています。味的にはピリっとしており、トロピカルなんですが、バニラ香とかバター香などと言われるものを少し感じられるかもです。よくカリフォルニアのシャルドネにバター香がするとか言うのはこのマロラクティック発酵の影響のようであります。なんだろうなー。軽めではあるんだけど、奥行き感があってなかなか美味し気がします。いいワインですね。これは結構、買いのような・・・。まぁ、お店で飲むとこの価格は致し方ない。ソムリエさんとの会話で知識を深める勉強代と考えています。なかなか気に入った味でした。

さて、前菜1品目ですが、これは静岡県掛川市の石山農園から買い付けているフルーツトマトといちごを使ったブッラータチーズのカプレーゼですね。下にブッラータチーズが入っています。何を隠そう、こちらのレストランはシェフお二人の素材へのこだわりが凄いことで有名です。写真に撮ってきたとおり、お料理に使っている素材はいろいろな契約農家等から取り寄せています。生産者Mapを参照。私はこういうこだわった感じがプンプンする店が大好きであります♪

私はトマトが大好き♪石山農園は私でも知っている超有名な農家さんです。石山農園はトマトの故郷であるアンデスに環境を近づけてトマトを作ることに力を入れており、最小限の肥料と水のみを与えながら有機質の土壌で育てています。あまりトマト自体の実を大きくしすぎないようにして濃度の濃いトマトを作っているらしい。石山農園のトマトは糖度が9度以上あるそうで、甘いです。一緒に入っているいちごと比べるのも楽しい。ブッラータ―チーズはモッツァレラの親戚みたいなチーズなのですが、寿命が短くなかなか普通で食べるのが難しいチーズです。イタリアのプーリア州でもともとは伝統的に作られていたのですが、作るのが難しいので、そこそこ希少なチーズ。このチーズはモッツァレラの中にストラッチャテッラと呼ばれるクリームが入っているのが特徴で、これを中に入れて持ち応えさせるためには繊維状で薄皮のモッツァレラを作って巾着袋のようにしなければならないらしく、それが結構難しかったらしい。技術が進歩した現代においてもわりと高いです。このクリーミーな味わいが一度食べるとクセになります♪私は3回目くらいかな?なかなか管理が面倒らしく、そこらへんのイタリアンではなかなか食べられないかもです。シンプルにオリーブオイルと塩胡椒で食べる絶品のカプレーゼ。

前菜2品目は、イワシとスカモルッツァチーズをカダイフで巻いて揚げたものにサルサヴェルデなど3種類のソースが添えられた物です。いかにもおいしそうなビジュアル。しっかりした身のイワシにスカモルッツァのいい風味が美味しいです♪私はクワトロフォルマッジの食べ歩きをするくらいチーズ好き(笑)ですが、スカモルツァをクワトロフォルマッジにのせる店は多くはモッツァレッラチーズの代用品として使うところが多いです。理由は味が似ているからなのかもしれませんが、一番の理由は焼いたときの風味ではないかな。スカモルッツァはビアンカというプレーンタイプのやつとアッフミカータという燻製タイプがあります。結構、日本のイタリアンでは後者のアッフミカータを良く見かけます。だいたいクワトロフォルマッジにのっているのもアッフミカータですね。日本人がアッフミカータが好きなのかもしれない。スカモルッツァは焼いたり揚げたりするなど、火を通すとチーズの味がより強くなってとろっととろけて美味しいそうです。これはまさにそれですね♪カダイフはこの周りについている細い麺みたいなやつです。元々はたしかトルコの食材で小麦やトウモロコシなどでできていた気がする。トルコ料理の店や地中海に面した国々の料理のお店に行くと時折、目にするお料理です。サクサクして中の肉厚なイワシととろけるスカモルッツァ。サルサヴェルデなどの3種類のソースをつけながらいただく前菜は絶品ですね。ここまでで結構、満足度は高いような。

次はパスタ1品目ですね。カラスミソースのパスタ。これはこちらのレストランがオープン当初から続けているシェフのスペシャリテの一つだそうです。食べログのページのトップにも載っていますね!たっぷりカラスミを振りかけられており凄い♪ また、そこに合わせられているのは深山農園の瀬戸内椎茸だそう。瀬戸内の貝がらに植え付けた椎茸らしいです。詳しいことは分かりませんが、貝がらに椎茸を植え付けて育てると貝がらに含まれる海のミネラルや塩分、磯の香などを椎茸が吸収して独特な椎茸が生まれるらしいです。すげー。そんなの初めて食べました。食で新たな発見を与えてくれるのもこちらのお店のいいところでしょうか。カラスミとの相性も抜群ですね。

2杯目のワインは

ロエロ アルネイス 2017 マッテオ・コレッジア グラス 1300円

今日はこれから行くところがあるので、グラス2杯で終わり。しかも白だけ(笑)。私がソムリエさんにアルネイスが飲みたいな・・・と言ったら出してくれたワインがこれでした。イタリアのアルネイスは有名です。特に北西にあるピエモンテ州のアルネイスは有名。ピエモンテと言ったらアルネイスと言われるくらい最近はアルネイスの生産地として有名だと思う。すっきりとした酸味で飲みやすい柑橘系でフルーティーなワインです。

こちらのアルネイスは近年の温暖化対策として収穫を2回に分けており、最初の収穫で酸度、2度目の収穫で熟度を得るらしい???ステンレスタンクで作っており、20%はマセラシオンとかぺリキュレールをして発酵するそう。白ワインではやや珍しいと思う。これは絞ったブドウの果汁にブドウの皮や種を漬け込むことをいいます。重厚な赤ワインを作るときなんかはこのマセラシオンの時間を長めに取るらしいとものの本などには書かれていますが、白ワインは一般的にはフリーラン果汁を絞ったらこういうブドウの皮や種は取り除いてしまいます。そうしないと白ワインに苦みや渋みが入ってしまって、せっかくのフリーラン果汁のフルーティーな感じが損なわれるらしい。ただ、マセラシオンをするとブドウの皮や種に含まれる風味や個性がワインに移って個性や香りづけができる利点もあるらしい。まぁ、バランスが難しいみたい。だから20%なのかな?その後、4か月間、シュール・リー保存をするそうです。シュール・リーは醗酵中に発生した澱を取り除かないでそのまま醗酵容器底部に残してワインと一緒に保存することです。澱と一緒に保存すると複雑味や旨味がワインに溶け出すらしい・・・。私も好きなソヴィニョンブランで有名なロワールのワインや日本の甲州なんかがこのシュール・リー製法を使っているってので有名です。美味しいワイン。これも買いだなぁ。レストランで美味しいワインを見つけて自宅で購入するのは至福ですね(笑)。

パスタ2品目ですが、エゾシカを赤ワインで煮込んだラグーソースにタリアテッレをあわせたパスタですね。肉系のパスタです。エゾシカですね。私も何度かエゾシカを食べたことがありますが、ジビエ系のお店とかに行くと時折、目にしますね。ジビエの中では割と食べやすい感じ(笑)?味的には牛肉とかに比べると筋肉質で鉄分やミネラルを感じるような感じかな?赤ワインとの煮込みでいい感じで旨味が出ています。そこに幅広のパスタタリアテッレをあわせる感じ。肉系のパスタにタリアテッレをあわせるのはテッパン的な感じではありますが、外れませんね。チーズもふってあり、さらに旨味が増します。

ショートコースの食事系のお料理はこれでおしまいでドルチェや小菓子に続く訳ですが、ショートでもこれだけしっかり出てきます。凄いね。なんか、お上品なお店って素敵な感じだけど、お腹いっぱいにならないってパターン多いじゃない?まぁ、個人的にはこういうので腹いっぱいにしようと思うな!(笑)と思うけど、ここら辺がこちらのシェフの凄いとこかなと思う。料理の質や見せ方(魅せ方)と満足を両立している素晴らしい料理です。

さて、それはさておき、ドルチェですね。ドルチェはカスタータとかカッサータなどと呼ばれるリコッタチーズを使ったデザートですね。シチリアの伝統的なお菓子だと説明してくれました。中には田倉ファームのパッションフルーツやきんかんなどが添えられており、カシスパウダーなどがかけられています。甘味と酸味が両立したさわやかなデザート♪ぶっちゃけ初めて食べましたが、美味しいです。

そのあと、コーヒーとともに小菓子を出してくれました。イタリアンで最中?(笑)いいねー。やっぱりイタリアンやってても日本人なんだって感じ?でも、中は先駆的な味がします。中には宇治抹茶のカタラーナとレンズ豆が入っているみたい。甘すぎず、ほんのり和を感じる素敵な小菓子ですね。コーヒーもなかなか美味しかったです。

お店はカウンター8席、テーブル6席の小さなイタリアンです。白いテーブルクロスにベージュの椅子。コートなどは預かってくれますし、荷物カゴもあります。クレジットカードも使えました。対応してくれた方もとても丁寧な感じで物腰柔らかな素敵な男性でした。私がいろいろ料理やワインについて質問したり、きゃっきゃ店員さんに話をするので、店員さんが私の名前を聞いてきました。次回行ったときに覚えているとは到底思えないけど、こうやってお客さんとのコミュニケーションもしっかりとれるところがこちらの魅力でもあると思う。今年(2020年)に行ったレストランとしては今のところ一番かな。味もサービスも満足度も素晴らしいです。お酒飲まなかったらこれだけのお料理を食べられて、コぺルトや税入れても5000円でおさまっちゃうんですよ?これだけこだわっているのに、物凄いコスパだと思います。もはや涙目。

ディナーはまた、自由度が高いコース設定がされており、前菜からメインまで全て選べるディナーコースがあります。凄いなー。ユーザーフレンドリーというのはこのことだね。普段づかいとスペシャルの間をいい感じで両立している気がします。生産者にこだわった旬の食材を使っているとこも心をくすぐられるね。行きつけにしたいレベルのいい店です。今度はしっかりお腹も減らしてメインまでがっつり食べたいね。ぜひ、また伺います。オススメですよ。ごちそうさまでした。

  • アミューズ

  • パン

  • 白ワイン1

  • 裏側

  • 前菜1

  • アップ

  • 生産者Map

  • 前菜2

  • アップ

  • パスタ1

  • アップ

  • 白ワイン2

  • 裏側

  • テーブル席の感じ

  • パスタ2

  • アップ

  • ドルチェ

  • アップ

  • コーヒーと最中

  • コーヒー

  • 最中

  • テーブルセット

  • お手拭きと飲み物の案内

  • 入口

  • このビル

  • 冬の目黒川

2020/06/07 更新

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