supreさんが投稿したBISTRO INOCCHI(東京/中目黒)の口コミ詳細

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supre (男性・東京都)

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BISTRO INOCCHI中目黒、代官山、恵比寿/ビストロ、フレンチ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.9
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.7
1回目

2023/05 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.9
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

野菜とジビエにこだわりのあるフレンチビストロ@中目黒

先日、中目黒にあるこちらのフレンチビストロに行ってみました。「BISTRO INOCCHI(ビストロ イノッチ)」さん。中目黒駅から徒歩5、6分くらいでしょうか。中目黒駅の中心部からは少し離れた閑静なエリアにあります。隠れ家的なお店ですかね。駅の方から来るのであれば、ニトリを目指して来て、そこから駒沢通りを代官山・恵比寿方面に少し歩いて歩道橋をくぐって少し進むと右の方に行く道があります。その道を進むとお店は左側にあります。

こちらですが、食べログに書いてある情報によると、ラムラで和食と洋食の基礎を学び、パリのビストロやタテルヨシノで修行した後、ラ・トルチュで4年弱シェフを務めた猪口さんが腕を振るっているそう。ワインは、クラシックなものから、最近、流行りのナチュール系などいろいろ用意しているようです。面白そうですね。

私は、

Menu E(お魚・お肉)Wメインのディナーコース 6品
7150円(税込)


を予約しておきました。コースの内容は、

【Amuse Buche】
本日の一口前菜
【Entree】
前菜一品目
【Entree】
50種の彩野菜と穀物のテリーヌ
【poisson】
本日のお魚料理
【Viande】
本日のお肉料理
【Dessert】
季節のデザート
【Cafe】
コーヒーまたは紅茶


となります。

最初にワインを頼むことにします。最初は白で

2018 Cotes du Rhone Blanc グラス 1200円
コート・デュ・ローヌ・ブラン 2018


をお願いしました。これは、E.Guigal(ギガル)のコート・デュ・ローヌですね。ギガルは結構、有名な作り手です。どちらかというと近年、躍進した作り手かもしれませんね。紆余曲折あっていい畑を手に入れたりしてますので。このワインの色は、比較的透明感のあるクリアなイエローですね。風味的には柑橘もありますが、白桃やアプリコットのようなコテっとした風味、白い花のニュアンスもあります。メニューにヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌなどと書かれているので、主たる風味はヴィオニエから来ているのかな?という印象。ネットで見ると、ヴィオニエが約半分の55%、ルーサンヌが20%、そのほか、マルサンヌとクレーレットがそれぞれ10%ずつで、ブールブーランが5%入っているらしいです。その意味で、ヴィオニエの特徴が強く出てくるのは当たり前と言えばそうかもしれません。アルコール度数は結構しっかり出ている印象で14%くらい。コテっとした印象ですが、酸もほどほどにあり、バランスは比較的良い。1本2000円するかというワインですが、割といいと思います。風味を感じられるワイン。しかし、店で飲むとやはり高い(笑)。

それはさておき、最初に、Amuse Buche(本日の一口前菜)ですね。これは小さなタルトの中にサーモンとグリーンピース、トマトソースが入っているそう。手でつまんで食べるいわゆるアミューズですね。さっぱりして美味しいです。店員さんがトマトソースが垂れることもあるので、洋服など気をつけて下さいとアナウンスしていました。丁寧ですね。

パンも出してくれました。2種類あったかな。ハードのバゲットとフォカッチャですね。結構、お願いしなくても勧めて下さって、頼みにくい奥ゆかしい日本人のお客さんにもありがたい感じだと思います。良いサービス。

次に、Entree(前菜一品目)ですね。これは、天草産ヒラメカルパッチョです。トマト、オリーブやケッパーピクルス、紫タマネギ、あまくさ晩柑などがのっていたでしょうか。エディブルフラワーで飾り付けられてオシャレなビジュアルですね。プリっとしたヒラメにオリーブやケッパーなどの爽やかな酸味。トマトは甘味がありました。あんまり食べませんが、あまくさ晩柑は、味的にはグレープフルーツに近い感じですが、そこまで苦みがなく、さっぱりした甘さで美味しかったです。素材の産地を合わせているのもいいですね。初夏らしい。白ワインが進みそうです。

続いて、Entree2(50種の彩野菜と穀物のテリーヌ)ですね。最初にコースの説明をされた時に、苦手な野菜などありますか?と聞かれましたが、確かにこれは苦手な野菜があったら食べるの大変そうだな(笑)という印象です。私は特に食べられない野菜などはないので、いたって平和に食べられました。サーブの人がこんな感じの野菜を使っています(多少は季節などによって変わるらしい)と野菜の種類が書かれた説明書を渡してくれましたこれは凄いなぁ。さすが、野菜にこだわるフレンチビストロという感じ。最近、歳のせいかこういうのが好き。シャキシャキして美味しかったです。

その後、店員さんが私がワインが好きだと察したのか、他にも出せるものがあるということで、いくつか見せてくれてこれを選択しました。

2021 Tramin Gewürztraminer グラス 980円
トラミン ゲヴュルツトラミネール 2021


これは北イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州のゲヴュルツトラミネールですね。エチケットに書いてあるCantina Tramin (カンティーナ・タラミン)が作り手です。イタリアには割とある協同組合的なのだった気がします。名前のとおり、ブドウはゲヴュルツトラミネールという白ブドウを使っています。私は、リースリングと同じくらいゲヴュルツが好きなので、これを選択した感じです。色的にはやや黄金色がかっていますかね。ゲヴュルツらしい色味。風味は特徴的なライチの香りが確かにする。典型的なゲヴュルツ。マスカット、ライチのほか、パッションフルーツのような熟した風味もする。花系は白バラとかそんな感じでしょうか。かなりフローラルな香りでアロマティックですね。ゲヴュルツらしいスパイス感も多少はあるかな。北イタリアなので酸やミネラルもあり、クリーンな味わいに感じます。これは美味しい♪アルコール度数はやや高めで14%のようでした。自分でも買いたいですね。フィラディスが輸入しているようで、ヴィンテージ違いなら1本3400円くらいで売っているようです。

続いて、メインに移っていきます。poisson(本日のお魚料理)ですが、その日は、青森県産あんこうのポワレでした。白ワインとクリームで作っているソース、いわゆるヴァン・ブランソースだと説明されました。もち麦とアスパラのリゾット、表面にカラスミがかかっています。ズッキーニとパプリカ。右のはアーティチョークの中にトンピ貝を刻んでパセリバターで味付けした物が詰め物として入っていました。あんこうはあんまり食べないですが、フワっとして中はプリプリ。白ワインと生クリーム?のソースが非常に美味で合ってました。上品な味。付け合わせに野菜だけでなく、手の込んだリゾットやアーティチョークなどいろいろこだわっているなぁという印象です。この時期にあんこうってのはあんまりイメージなかったけど、結構美味しかったです。

そして、Viande(本日のお肉料理)対馬の鹿ロースト赤ワインソースですね。赤ワインソースは、仔牛の出汁や鶏の出汁を合わせて作っているそうです。左上は、ジャガイモメ―クイーンをペーストにしたもの。そのほか、ブラウンマッシュルーム、グリーンアスパラ、紅はるか、茄子、カリフラワーのソテーなどがのっています。鹿ローストなので、牛とかに比べると脂分が少なく鉄分がある印象はありますが、さっぱりして美味しい肉質。どちらかというとジューシーというよりは、シャキシャキっとした感じでしょうかね。ソースがコクがあって美味しかった。そのほか、いろいろな野菜がこちらでも添えられており、やはり、こちらの野菜へのこだわりを垣間見られますね。

これに何を合わせようかな・・・と思ったのですが、シラー系もありますよとサーブの方が勧めてくれたので、鹿ならシラーも良さそうかな?という訳で

Domaine de la Bastide Cotes du Rhone Villages Visan 2021 グラス 1300円
ドメーヌ・ド・ラ・バスティード コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴィザン


を選択しました。シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルのブレンドだとサーブの方がおっしゃっていましたが、ネットで見ると、シラー45%、グルナッシュ35%、ムールヴェードル20%といったところのようです。シラー100%ではないですが、どんな感じでしょう。色味的にはやや濃いめのルビーダークチェリーレッド寄りでしょうか。風味はブラックベリー、ダークチェリーのほか、若い割にはコンフィチュールのようなニュアンスもあります。あとはコーヒー系かな。樽香もする気がします。ただ、そこまでドカーンって樽のニュアンスではなく、程よい感じ。タンニンは厚みはある印象だけど、ギスギスしている感じではないかな。飲みやすい感じだと思う。余韻もまぁ、あるか。これもアルコール度数は、14%くらいあるみたいで、結構、ブドウの成熟度が高いのかな。ネットで見たら、1本2000円ちょいって感じなので、これもわりと普段飲むならコスパワインかもしれませんね。


最後に、Dessert(季節のデザート)ですね。その日は、ミルフィーユでした。白ワインを混ぜて作ったクレーム・シャンティ、カシスのクレーム・シャンティがサンドされています。そのほか、ブルーベリーやミントが添えられており、バニラアイスもちょこんと添えられています。ややウェットな感じのミルフィーユでしたが、悪くない感じでした。デザートとともに、Cafe(コーヒーまたは紅茶)が提供されます。私は、紅茶をストレートでお願いしました。

店内の様子ですが、入ってすぐのところにカウンター席があり、右の方にテーブル席が並んでいる感じ。ワイワイと楽しく飲んでいるお客さんが多い印象です。客層はどちらかというと、カップルか女性の2人組的な感じが多いのかな?という印象です。オシャレな感じのビストロなので当然かな。ただ、そこまで薄暗くて雰囲気が良すぎる!?感じのお店ではなく、店内自体は明るめなので、仮にデートに使ったとしてもさほど緊張はしないのでは?という印象です。いや、暗い方が緊張しないのか・・・?そこらへんはお任せします。店内にハンガーが入口すぐの左にあって、荷物カゴはそれぞれの席にありました。コンクリート打ちっぱなしの壁にオシャレな電球?ライトブラウンのテーブルにポップな食器という感じで、どちらかというと入りやすいフレンチビストロだと思います。店員さんはお客さんのテーブルに頻繁に行ってコミュニケーションを取っている感じで、印象が良いです。居心地の良いフレンチビストロという感じだと思います。お会計はクレジットカードが使えました。便利ですね。

ごちそうさまでした。全体的に良いと思います。コースのお値段はいわゆるビストロに比べるとやや高め設定かな?という印象はありますが、お料理はやはり素材にこだわっている感じで、個人的には値段相応なのかな?という印象。むしろ、お料理のレベルだったら、中途半端なフレンチよりもこちらの方が美味しい気がします。ワインは、見た感じ、グラスで提供しているワインは高いワインはない感じでしたが、安ワインでもそれなりに評価が良い生産者だったり、丁寧な作り手の物を選択しているのかな?という印象で、ワインにはビストロらしさを感じました。値付けは強気というか、利益確保しているな(笑)という感じはありましたが。個人的には久しぶりにオススメのフレンチビストロに出会った感じですね。良かったらどうぞ。

  • 2018 Cotes du Rhone Blanc

  • Amuse Buche(本日の一口前菜)

  • アップ

  • パン

  • 天草産ヒラメカルパッチョ

  • アップ

  • Entree2(50種の彩野菜と穀物のテリーヌ)

  • 野菜がいろいろ

  • アップ

  • 野菜のメニュー

  • 2021 Tramin Gewürztraminer

  • エチケット表

  • 青森県産あんこうのポワレ

  • アップ

  • 対馬の鹿ロースト赤ワインソース

  • 鹿肉のロースト

  • アップ

  • Domaine de la Bastide Cotes du Rhone Villages Visan 2021

  • エチケット表

  • デザート(ミルフィーユ)

  • アップ

  • 紅茶

  • テーブルセット

  • グラスワインリスト

  • カウンター

  • 外観

  • お店の看板

  • 外観(明るい時の様子)

  • お店の看板(明るい時の様子)

2023/06/05 更新

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