サル男さんのマイ★ベストレストラン 2016

オフィスビルが乱立する中に、似つかわしくない古民家風の店構え。穴子の老舗「日本橋　玉ゐ」。穴子の専門店である。

こちらの看板メニュー「箱めし」(香物･お椀付き)を注文。鰻重ならぬ穴重って感じか。1750円の小箱を注文しました。中箱なら2950円。大箱は3950円。私は小箱で十分です。仕上げは二通りから選べます。「煮上げ」はふんわり派に、「焼上げ」は香ばし派にお勧め。煮穴子好きの私は、迷わず、煮上げを選択。別途、200円で穴子のお出汁を注文しておきます。

「箱めし」が運ばれてきました。薬味はネギ、ゴマ、山葵など。さてさて、私の穴子、どんな仕上がりか・・・。期待を込めて、一口いただきます。あぁ~、老舗は私を裏切らない。煮穴子、もぅ、ふわふわのとろとろです。この小箱は、穴子の宝石箱やぁ!!

三分の二ほど食べた時点で、先ほど注文した穴子のお出汁を持ってきてもらいます。ここで、箱めしをお椀に移し、穴子の出汁をかけ、お茶漬け風にしていただきます。一味違った美味しさを楽しめますね。

ただ、お茶漬け(お出汁漬け?)にするなら、焼上げの方がいいかも。香ばしさがある方が、お茶漬けに風味が出るかな。

いやぁ、美味しい穴子でした。穴子とは思えないほど肉厚で・・・。3月から10月までは、瀬戸内の穴子を利用されるそうです。えっ、瀬戸内? 私、瀬戸内から来たんだけど。そういやあ、私の住んでる町も、穴子が名物なんだけど。もしや、うちの近所で取れた穴子か。まぁ、どっちでもいいや。

老舗で目利きをされ調理された穴子は、ここでしか食べれませんから。その価値、プライスレス!!

カニを食べに日本海へ。天の橋立近くの岩滝温泉「喜楽屋」さんへお邪魔しました。お部屋が20室ぐらいの、こじんまりした旅館です。

まずお風呂に入って、カニとの戦闘態勢を整えます。食べログ評価とは関係ありませんが、こちらの旅館の露天風呂、広々とした日本庭園の中にあり、なかなか風情があって良かったです。

話をカニに戻しましょう。お風呂に入り、浴衣の帯をキリッと締めて、さぁ、いよいよ、カニとのご対面です。ヤツら、大皿に盛られてやって来ました。なかなかの山盛です。これは、手強いですぞ。

まず、目の前の刺身から、やっつけますか。カニの刺身は、もちろんのこと、他の刺身も美味しいです。さすがは日本海ですな。カニの刺身は、けっこうな大物でしたが、思いきって、一口でヤってやりました。贅沢な戦い方です。次は、茹でガニです。あっ~、カニが甘い。カニの殻に切り目がキチンと入っているので、とても食べやすく、グイグイいけます。まだ、この辺は、人間が優勢ですな。そして焼きガニ。焼きガニになると、甘味が、どんと増しますよ。カニの殻入れ用のバケツが、敵の死骸で、どんどん埋まっていきます。いよいよ、甲羅焼きのゾーンに突入ですぞ。カニ味噌が、濃厚なチーズのようで、高級グラタン、喰ってるみたいです。おっー、ここで一人、人間側に脱落者が出たぞぉ。まだ、敵は、たくさんいるというのに。厳しい戦いになって来ましたぞ。終盤にさしかかり、最大の山場、鍋登場。ここまでくると一進一退の攻防戦です。

・・・残念ながら、ここで、我々人間の敗退が決定してしまいました。敵を大量に残したまま、最後の雑炊へといってしまったのです。まだ、余力があるうちに、どうしても雑炊が食べたかったのです。カニの出汁の効いた雑炊を、どうしても、お腹が張ちきれる前に食べたかった。

「喜楽屋」さんのカニの宴は、量・質ともに、とても満足のいくものでした。仲居さんも、テキパキしながも愛想の良い応対で感じ良く、大型旅館にはない家庭的な雰囲気がありました。

多分、今夜はカニに襲われる夢を見るな・・・。

おいしいアジアンフードのお店があると聞いて「幸長」さんへ。ランチは3種類あって、内2種類はメインがステーキ。残りの一つも「ハンバーグ」OR「鮭のポワレ」。あれっ、アジアンじゃなかったの・・・と思ったのですが。

1900円のランチをオーダー。メインは「鮭のポワレ」。前菜、副菜一品、御味噌汁、コーヒー、デザートが付きます。

まずは前菜。サラダ、カルパッチョ、冷奴、中華風クラゲ、鴨のロースト、生春巻き、韓国風ピザ・・・和洋中、おまけに韓まで入り乱れ、とてもバラエティに富んだ内容でした。アジアンというより無国籍と言う方が正しいかもしれません。そして、どれもこれも美味しく、特に韓国風ピザは、生地がモチモチしていて美味しかったです。

次に副菜。揚げ餅に大根おろしのお出汁がかかった料理でした。これが、抜群に美味しかった。

メインの「鮭のポワレ」まで、ここの味、私、好きですねぇ。

1900円は、ちょっとお高めだけど、十二分に満足のいくランチでした。

某グルメガイドで☆を獲得した中華料理店。でもな、某グルメガイドはな、個人的には、商業的コネクションの匂いが、するんだけどなぁ。まぁ、☆のついた店なんて行ったことがないから、所詮は、ただの僻みか…。

で、ここ「紅鶴」さん。私的、初の☆獲得店です。結果から言うと、グルメガイドの☆はダテじゃなかった…ってことですね。

以下、本日の注文と感想です。
●春巻き…一言で表わすと「綺麗」。とても、丁寧に具材が巻いてあります。具材には、カニ身も入っていました。紫蘇の葉が、一緒に巻いてありますね。皮から、葉の緑が透けて見えます。こういうところが、芸が細かいんだなぁ。
●海鮮あんかけ焼そば…海鮮は、海老、イカ、帆立など。そばの焼き方が上手い。パリパリとした食感の部分があって、餡とベストマッチ。
●酢豚…この日の一番。豚の揚げ方が良い。お肉は柔らかいし、大きさも食べやすいサイズ。って言うか、ベストサイズ。多分、私史上No.1酢豚です。
●海老のマヨネーズ…海老が大きいし。ソースも美味しかったけど、ソースの中にナッツのスライスが入ってるのが良かった。

他にも何品かいただきましたが、どれも、おいしかったです。値段設定は、お高めですが、それだけの価値はあると思いますよ。

十二所線沿いにある居酒屋さん。いつも予約でいっぱいだけど、この日は運良く席があいていた。

お通しは、カニ味噌豆腐。これが、おいしい。こんな丁寧な味のお通しが出てくるお店、きっと間違いないだろう。その予感は見事に的中した。

●「刺身の盛り合わせ」ノドグロが甘くておいしい。
●「筍の天ぷら」「タマネギの天ぷら」天ぷらの素材ごとに、筍なら出汁を、タマネギならソースを出してくれる。
●「鯛しゃぶ」本日の一番。

それと、このお店、店員さんが皆、感じが良い。取り皿は、黙っていても持ってきてくれるし、料理の説明も的を得ている。派手な感じはないが誠実さを感じる対応だった。私たちの隣の席のグループが、けっこう盛り上がっていたのだが、そのグループが帰った後で、「うるさくなかったですか。大丈夫でしたか。」と気遣いを見せてくれる。私たちが最後のお客さんになっても、嫌な顔をせず、お茶を出してくれたし。この娘たちの、この気持ちの良い対応が、このお店の印象も良くしていることを、店主は知ってるのかな。きちんと評価されていればいいな。

世界遺産にして国宝、その平等院の境内にある日本茶カフェ「藤花」。メニューは、抹茶、煎茶、玉露の三種のみ。それぞれ、温茶と冷茶があります。

店内は、ガラス張りのため明るく、境内の美しい緑が見えます。テーブルは美しくセットアップされており、入口に飾られた茶器も上品さを醸し出します。

スタッフの方々も、礼儀正しく細やかな気遣いをみせてくれました。世界遺産という場所柄、外国人のお客さまも多いと思いますが、ここを訪れた方は、きっと皆さん、日本の御持て成しに満足されるでしょうね。

夏の暑い日、玉露の冷茶(850円)をオーダー。茶葉の入ったガラスの器を持って、日本茶ソムリエのお姉さん、静々と登場。一杯目は、この日本茶ソムリエのお姉さんが淹れてくれます。二杯目以降は「ご自身で・・・」ということで、淹れ方の説明を受けます。ポットのお水は、三杯は飲める量だそうです。冷茶はシャンパングラスのようなガラスのグラスでいただきます。シャンパンはゴールドの色が美しいけど、この玉露の冷茶も、グリーンと言うよりは、ゴールドの色合い。陽に翳してみると、美しく輝いています。一口飲んでみると、口から自然に「美味しい」という言葉が出てきてしまいました。まるで鈴が転がるような清涼感で、喉を通っていきます。

お茶には、鳳凰をモチーフにした干菓子が2切れ付いています。私は、あまり干菓子が好きではないので、食べる機会が、ほとんど無いのですが、こちらの干菓子は柔らかく、おいしくいただきました。干菓子も良いものだなと再発見です。

平等院鳳凰堂は、ホントに鳳凰が羽根を広げた姿に見えて美しいですが、国宝の隣でいただく日本茶のおいしかったこと。贅沢な一時でした。

新宿ワシントンホテルの25F。夜景が素敵なレストラン。豊洲だオリンピックだ百合子だと話題の都庁の夜景を眺めながら、お酒を楽しめます。

夜の8時前ぐらいかな。訪問したところ、ほぼ満席とのこと。予約はあるかと聞かれたが、答えはNO。でも、ワシントンホテルの宿泊客だと言ったら、無理して席を作ってくれた。カウンターの、すっごく端の席だったけれど、都庁の夜景が見える場所だったので、窓際から離れたテーブル席よりは、むしろ良かったぐらい。TOKYOの夜景は綺麗だな。バリやNYに負けていない。それを見るだけでも価値がある。

飲み物はスパークリングワイン(910円)をチョイス。珍しくフルーツフレーバー(グリーンアップル)にしてみた。「エビとアボガドの生春巻き・ピーナッツソース」(860円)と「ペスカトーレ」(1430円)を注文。

生春巻き・・・ソースの量が少ないな。せっかくのピーナッツの風味がわからない。
ペスカトーレ・・・こっちは二重丸。花丸をあげたいぐらいだ。麺の茹で加減もパーフェクト。

ホテル系なのでサービスも二重丸。ただし、10%のサービス料も取られます。値段が高いのが玉にキズ。私は宿泊客故、飲み物代が半額になりました。

今夜の夜会は「喰龍」さんで。夜会を彩った料理は以下の通り。

●中華風カルパッチョ・・・ホタテと白身の魚がはいっています。うん、チリソースがおいしい。
●ミンチのレタス巻き・・・ミンチといっしょにキュウリやネギを巻くわけですが、そこに添える中華風のお味噌が、これまた、おいしい。
●いろいろセット・・・人気料理の盛り合わせですね。エビマヨ、油淋鶏、生春巻、春巻、蒸鶏が入っています。二ヶ入りの物もあれば、三ヶ入りの物も。
●牛タンとキノコの炒め物・・・数種類のキノコが入っています。キノコ好きの私には、もってこいの一品です。
●喰龍麺・・・エビ、イカ、野菜が、たっぷり入った餡のスープ麺。ちょっと辛めの味ながら、これがまた、おいしいのです。
●カニミソとアワビの炒飯・・・本日の締めの一品。そして、本日のデイ・オブ・ベスト。カニミソの風味がたまりませんでした。

もう、お腹満腹です。ごちそうさまでした。

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以前にもお邪魔したことがあるのだが、あまり、記憶が無い(笑)。と、いうか、こんなお店だったっけ。なんだか、雰囲気が変わったような気がする。以前は、もっと軽い感じの中華料理店だったように思うのだが、久々に訪問した「喰龍」さんは、本格的中華食堂と言っても過言ではなく、いい意味で裏切られました。

日曜だったため、ランチのセットは無し。(平日はお得なランチセット有り)。なので、単品注文します。メニューを見ると、中華の定番料理が並び、あまり、品数が多いとは言えない。で、お勧めメニューが書いてある黒板に目を移すと、こちらの方は、面白いメニューが並んでいますよ。その中から「豚バラ肉のあんかけ石焼チャーハン」を選択。この日、1280円のチャーハンが980円になっていた。他に、「小龍包」(3ヶ入り・480円)、「エビとホタテの生春巻き」を注文。

小龍包は小振り。

生春巻きはお勧め。

チャーハンは、グツグツ煮たった状態でサーブされます。熱そう～、だけど、美味しそう。猫舌の私、フホッフホッ、熱さと戦いながら、食べ進めていきます。熱い、美味しい、熱い、美味しい・・・。食べ終わった後は、何故か、不思議な達成感あり(笑)。

いやぁ、美味しかったです。

辻井にあるインド料理屋さん。オレンジ色の建物が嫌でも目立ってる。インド人のご家族で経営されているのでしょうか。インド人のご主人と思わしき人が席に案内してくれた。サリーを着た奥さんらしい人が、レジをされています。

ランチセツトを注文しました。カレーにナン、サラダ、チキンティッカ、飲み物がつきます。

カレーは「エビとホウレン草のカレー」をオーダー。まろやかで美味しかったけど、欲を言えば、エビの風味が、もう少し欲しかった。

「チキンティッカ」はヨーグルトにつけた鶏を焼いたもの。平たく言えばタンドリーチキンのことかな。微妙に違いは有るみたいですが・・・。スパイシーではありますが、辛くはありません。

ナンは、とにかくデカい。コレ、一枚でお腹いっぱいになりますよ。なのに、ご主人、「サービスだ」って、チーズナンを、もう一枚くれました。「うわぁ!」うれしい悲鳴です。このナン達がね、熱々でね、おいしかったのよ。まるで良質のデニッシュを食べてるみたいな、そんな感じ。そこら辺のパン屋さんのバンよりおいしかった。これは、私史上No1のナンです。食べきれない分は、残すには忍びなく、お持ち帰りにしてもらいました。

最後の飲み物はインド名物「ラッシー」で決まり。

インド料理はちよっと・・・という方も、ここのナンは、お勧めですよ。

韓国料理店「ぴなり」さん。お店に入ると、いきなり大きな虎の絵がある(笑)。でもね、このお店、食器や小物が韓国らしくて可愛いんです。ランチョンマットも韓国の織物ですね。優しい風合いです。各テーブルに置いてあるキムチの器も韓国らしい焼き物でした。こうなってくると、あの虎まで可愛く見える(笑)。

日替わりのランチは、韓国風おばんざいとメインのセットになります。メインは、ビビンバとか３種類ぐらいから選べます。私は、サムゲタンにしました。

おばんざいは、ヒネポンやカボチャ、ナムルなど５種類ぐらい。韓国風の味付けですが、そんなに辛くはありません。ナムルは大根とモヤシでした。このおばんざい、いろんな料理が、ちょっとずつ食べれて、女子的には楽しいですね。野菜も多いので、健康にも良さそうです。

サムゲタンは、一口目は薄味に感じましたが、食べ進むうちに美味しくなってきました。鶏は柔らかく煮込まれ食べやすかったです。骨も全部とは言いませんが食べれる部分が多かったです。あらっ、スープの中に、朝鮮人参らしきもの発見。最後に残ったスープは、ホント、美味しかった。

このセットには、他に、野菜がシャキシャキのサラダと、雑穀米のご飯がつきます。プラス150円で、飲み物とデザートもつけれます。デザートはシフォンケーキでした。私たちはデザートまで注文して、しめて一人1330円でした。

各テーブルの置いてあるキムチは食べ放題。クセのないアッサリしたキムチでした。

お茶は、コーン茶をだしてくれます。韓国では一般的に飲まれているお茶ですね。