レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2017/03訪問 2017/03/28
市民会館の近くにあった「ぜん」。ライスヌードルが人気でした。基本、アジアンフードが好きな私。お気に入りのお店として、何度か、お邪魔していました。突然、閉店すると聞き、「えっ、何でぇ~!」という感じだったのですが、西二階町に新装オープン。店舗面積も広くなり、新しく「馳走ぜん」としてスタートです。
早速、ランチに訪問。人気のライスヌードルは健在。ランチプレート(1200円)を注文です。
以前のお店より大きくなりましたね。前は、ご主人と奥さんの二人だったのに、フロアの担当の方も何人かいらっしゃいました。「えー、何か違う」と思っていたら、厨房に懐かしいご主人の姿。なんか、安心しました。
ランチプレートは、前菜とライスヌードル・サラダ・アイスクリームがセットになっています。
まず、サラダ。干魚が、乗っていますね。このチョットしたアレンジが"ぜん"流。
そして、前菜のプレート。これが良い! 奇をてらった物はないのだけど、一つ一つの料理が、こちらの期待値の上を行く。例えば、牛蒡の煮物。味に甘みがあります。キッシュ、野菜が、たっぷり入ってる。椎茸、何てことないのに、ただ、焼いてあるだけだと思うのに、ちゃんと美味しい。揚げ春巻き、揚げたパリパリ感が絶妙。スープは、新玉葱のスープ。玉葱のスープなんて初めて。さり気ない玉葱の風味が、春を感じさせる。
そして、メインのライスヌードル。甘酢に漬けた大根と人参が入っているのは、以前のままだけど、更にパワーアップ?! 底にモヤシとニラが入っていて、かき混ぜると、また別の風味がする仕掛け。考えとるなぁ。
私の好きなパクチーは、サイドメニューとして、プラス200円になっていました。これで、パクチーが食べ放題だったら言う事無いのに・・・。ここのパクチー、とても綺麗なパクチーなんですよ。夜メニューでは、絶対、パクチーは頼んでました。いっそ、本場のアジアのお店みたいに、テーブルに山積みのパクチー、置いてくれませんかね。
3位
1回
2017/04訪問 2017/05/13
十二所線のお菊神社を、もう少し西に進んだビルの一階にあります。明るい店内。テーブル席とカウンター。月~木のランチは「お任せ御膳」(1400円)のみ。各テーブルには、手作りの"本日のお品書き"が置いてあります。このお品書きは、持ち帰り自由です。
以下、"本日のお品書き"。
●本日の鮮魚と春野菜のカクテル風・・・鮮魚は鮭、春野菜はさやえんどうでした。さやえんどうがシャキシャキ!
●新じゃがとアンチョビと門積ファームのベビーリーフサラダ
●地魚のエスカベッシュ
●桃色吐息と春キャベツのポトフ
●手長ダコと山芋のバジル風味・・・山芋のサクサク感と、柔らかい手長ダコのコンビネーションが面白かった一品。
●ハチノスのバスク風クスクス添え・・・私、実は、"クスクス"嫌いなんですけどね。初めて"クスクス"を美味しいと思いました。しかも"ハチノス"がトロトロ。
●姫路産アカモクと新玉ねぎと黄ニラのキッシュ
●桃色吐息の田舎パテ
●桃色吐息のリュエット
●門積ファーム野菜のピクルス
●播州赤鶏のヒネ鶏のマスタード和え
●門積ファームの黄色ニンジンのポタージュ
●デザート(ゴマのブラマンジェ、イチゴのタルト)
これに、パンとジャスミンティーが付きます。通常、フレンチは固いパンが多いのですが、アレ、苦手でね。ついつい残してしまいます。でも、こちらのパンはフワフワでした。それが二個付いています。ホントは、お腹一杯で、もう食べれなかったけど、このパンを残すことはできず二個とも完食です。結局、お料理全部、たいらげました。おかげで、私の腹は妊婦のようになりましたけども。この御膳は量も充分です。
嬉しかったのは、グラスワインにスパークリングがあったこと。しかも、グラスワインはハーフサイズ(350円)がありました。ハーフサイズなら、ランチ時でも、気兼ねなくいただけます・・・って、気兼ねしたことなんて無いだろうが!
これだけの品数のランチ(しかもクオリティも高い)を提供しようと思ったら、大変な時間と手間が掛かっていると思います。その丁寧な仕事に敬意を表します。
ここからは、いつもの忘備録。
※エスカベッシュ スペイン料理。揚げた食材をマリネしたもの。日本で言うところの南蛮漬け。
※バスク風 バスク地方のトマトソースの煮込み料理。ニンニクやミントを効かせることでバスク風に。
※リエット 豚などの肉をラードで煮込みペースト状にした物。パンやクラッカーに塗って食べる。
※ブラマンジェ アーモンドで香りを付けた牛乳をゼラチンなどで固めたもの。
4位
1回
2017/12訪問 2017/12/27
姫路市山田町の田園風景の中に立つ生パスタ工房兼レストラン。木とガラスの建物が温かみを感じさせます。ご自慢の生パスタは本場イタリア仕込み。姫路×フィレンツェ、答えは「ソリーゾ」の生パスタとなる。
レストランの裏庭は広い芝生スペース。目に入る景色は180度日本の田園風景。清々しくて気持ちいい! 残念ながら冬の季節、芝生は枯れてますが、テーブルとイスが置いてあったので、お天気も良いし、この芝生スペースでランチを頂くことにしました。
前菜・パスタ・メインのランチコース(2430円)を頂きます。
まず最初に「揚げたパスタ」が出てきました。塩味です。スナック感覚で食べれます。美味しいので、ポリポリ食べてしまいました。気が付いたら無くなってた(笑)。
次が前菜。本来ならば、前菜は小川農園さんの野菜を使ったサラダなのですが、屋外は寒いだろうという事で、わざわざスープに変えてくれました。何て素敵な気配りなんでしょう。野菜のおいしさが抽出されたスープです。サラダじゃなくても充分に野菜の美味しさを堪能できました。
そしてお店自慢の生パスタ。クリームソースのラビオリ、トマトソースのトルテリーニといった感じで数種類から選択できます。グループで訪問したので、皆、別々のパスタにして其々味見しました。
「トマトソースのトルテリーニ」 小さな丸いパスタの中にポーク(桃色吐息)のミンチとグラナパダーノチーズが入っています。トマトソースの中にはハーブが入っているので爽快感があり、豚肉入りでもしつこさを感じません。このパスタの丸い形はビーナスのおへそを模したのだとか。イタリアらしい遊び心ですね。
「チーズとサーモンのラビオリ」 これが絶品。サーモンピンクのクリームソースが最高に美味しかった。"本日のパスタ"として出された物。今日のパスタが、このラビオリで良かったと思える一品。
メインも4種類から選択可能。こちらも同じように別々の物を頼み、味見させてもらいました。
「サルシッチャ」 イタリアのポークソーセージ。とても濃厚に豚の風味を感じました。ソーセージその物が"濃い"って感じです。
「アランチーノ」 シチリア名物のライスコロッケ。チーズ入り。"イタリア版焼きおにぎり"と言った感じか。外側がカリカリに揚がってました。
「アリスタ」 フィレンツェの名物料理。ハーブ(ローズマリー?)で焼き上げたローストポーク。
純和風な田舎の風景を見ながらいただくイタリアンはなかなか乙でした(笑)。ハーブを使っている料理が多いので苦手な方も居るかもしれません。私は、普段から、パクチーとか、ミョウガとか生姜とかの日本の和製ハーブみたいな物も大好きなので、どの料理も美味しくいただきました。姫路の田園の中に、こんなにイタリアンが楽しめるお店があったなんて意外な驚きです。今度は、芝生が緑の季節に来たいですね。
5位
1回
2017/01訪問 2017/01/21
播磨高岡駅の前にある和食屋さん。「ランチがイケてるらしい」と噂を聞いて検証に。いやあ、マジ、イケてました(笑)。
ランチはメインを選べるシステム。メインの種類は多いですよ。お魚もお肉もあります。例:カキフライ、ヒレカツ、ぶり大根など。何を選ぶかによって、値段が変わります。一番安いので1200円。
私は「鯛のあら炊き」を選択。1200円です。まず、サラダ登場。サラダに乗ってる赤カブが、それは綺麗な朱色で。それを見て「このお店は、間違いないだろうな」と確信しました。
お汁は「粕汁」です。なんとクジラ入り。「粕汁」いいよなぁ。特に冬はね。こういう所も、ポイント高し。
副菜の小鉢が三品。内一品が、これまた、私の大好きな湯葉。しかもイクラ付き。イクラ、プリプリしてる。クジラといい、イクラといい、何気に、ちょこっと贅沢なのも良い。
ご飯は、卵かけご飯・混ぜご飯・白ご飯の中から選べます。私、「卵かけご飯」にしました。二杯目からは、白ご飯になるけど、おかわりOKです。
これで飲み物がついて1200円。CPも良いですね。あら炊き、量が多くて、食べきれなかったし。残った分は、お持ち帰りにしてもらいました。
店員さんは、男性ばかりなのでサービスは無骨です(笑)。女性店員さんのように、いわゆる"愛嬌"というものは望めませんが、あら炊きのお持ち帰りをお願いした時も、丁寧に包んでくれましたし、連れのメインをシェアしようとした時も、取り皿を、サッと出してくれましたし、良かったですよ。
なんか、新年早々、良いお店に当たりました。喜んでます。
6位
1回
2017/08訪問 2017/09/18
お店の前に大きな豚のイラスト。この豚さんのイラストを見て、勝手に中華料理店だと思い込んでいた(笑)。全然違いました。スペイン料理店です。
サービスは良かったです。流石に都会のお店、高級店でもないのに、洗練されている感じを受けました。担当のお兄さんが物腰の柔らかい人だったからかもしれません。
実は、私、スペイン料理に良いイメージが無く・・・。田舎に住んでいますので、そもそも"スペイン料理店"なる物に行く機会も、多くはないのですが、数少ない経験値から申しますと、スペイン料理店で、おいしいと思ったお店に出会った事がありません。実際、スペインに旅行した時も、スペイン料理に馴染めませんでした。当たりが悪かったののかもしれませんが、私の印象としては、とにかく"塩辛い"のです。マクドナルドのポテトでさえも塩辛かった(笑)。
・・・で、偶然入ったスペイン料理店。どうなる、サル男!?
ランチセットを注文。日替わりランチもありましたが、「パスタのパエリャ」という珍しいメニューを発見。スペイン料理通には、よくあるメニューなのかもしれませんが、私には初めての料理。好奇心も手伝って「イカ墨のパスタのパエリャ」を注文。パン・サラダ・スープ付き。1100円。
スープは「トウモロコシのスープ」。トウモロコシってところが、スペインっぽいね。おいしかったですよ。トウモロコシの甘味と風味が出てました。
「イカ墨のパスタのパエリャ」 これ、マジ旨い。シーフードの風味に、ガーリックがマッチ。このガーリックの加減が絶妙でした。ガーリックも、シーフードも、私の好物だからさ。パスタも"パエリャにすると、こんな風になるのか"と・・・。細いパスタなのですが、ライスに比べて軽い感じですね。なので、ライスのパエリャよりも箸(フォーク?)が進みます。ガッツリくるのは、ライスだと思いますが、こっちは、ワインのアテに良い感じ。
もちろん、一品だけでスペイン料理を語れる訳も無し。ただ、入門編としては、おいしい料理に出会えて良かったです。
7位
1回
2017/08訪問 2017/12/20
城崎温泉にある「三國」さんは旅館"小宿縁"の中にある但馬牛のレストランです。こちらの但馬牛は「上田畜産」で育てられた脂の融点が低い特別な但馬牛「但馬玄」です。一般的な黒毛和牛の脂が25度から溶け出すのに対し「但馬玄」は約12度という低い温度で溶け出すらしいです。低温で溶ける脂はくちどけが良くお肉本来の旨味とほのかな甘味を感じるそう(お店のパンフレットによる)。
城崎温泉駅から地蔵湯の方に向かって行く大通り沿いに「三國」さんは在ります。宿は別の所に泊まって夕ご飯だけ頂くことにしました。注文したのは「特選ロースステーキセット」100g・5300円です。
飲み物はワインにしようか迷ったのですが、結局、城崎温泉の地ビール「空のビール」(800円)にしました。"空のビール"と言うだけあって爽やかな飲み易いビールです。
「空のビール」 城崎温泉・山本屋醸造のピルスナー。チェコ産ザーツホップをふんだんに使用したコクと旨さのバランスが素晴しいクラシックラガー。アルコール度数4.5%。麦芽100%ならではのコクと香りが魅力。
まず先付に「すじ煮」が出てきました。柔らかいです。ビールのアテに丁度良い。先付でお腹を馴らしたところで、メインのロースステーキ登場。100gなので5切ぐらいですが、私には充分な量です。脂と赤身の配分が絶妙で、どこを食べても脂身が多い部分とか赤身の多い部分とかがなく、どこを取っても均等なバランス。これって地味にすごい事だと思うんですけど…。
タレは醤油味と味噌味。ワサビ、塩、ガーリツクチップも付いています。これだけ付いていれば、お好みで色んな楽しみ方が出来ますね。
お肉やらタレやら、担当のお兄さんが色々説明してくれましたが、悲しいかな、風呂上がりの緩んだ脳みそでは内容が覚えられず。これじゃ、お兄さんも説明のし甲斐がありません。しかしながら、お兄さんのサービスは、地方の温泉町とは思えないほど洗練されておりました。それでいてフレンドリー。こちらの質問にもにこやかに答えてくれました。
サラダの野菜、トマトやスイートコーンも美味しかったです。
私が伺ったときは、お客様は少なかったですが、それ故に落ち着いて食事が出来ました。久々に美味しいお肉を食べた気がします。
8位
1回
2017/05訪問 2017/05/25
飾磨のマルアイの向かいにあるレストラン。ロフトがあったりして、とってもお洒落な内装。ロフトには、靴を脱いで上がるようですね。店員さんも、一回一回、靴を脱いで、お食事を運んでました。忙しい時は、ちょっと気の毒。お客さんは、圧倒的に女子が多いですね。
お店の副題は"播磨の食材とお酒の洋食バル"。"洋食バル"だから、重点は"飲み"かなと思いましたが、なんのなんの、お昼のランチの種類の多さは洋食屋さん顔負けです。ハンバーガーにカレーライス、オムライスと、どれにしようか悩むぐらい。結局「手こねハンバーグと牡蠣クリームコロッケセット」(1400円)にしました。
前菜2種・ベビーリーフサラダ・お味噌汁が付きます。前菜は「キッシュ」と「サーモンのカルパッチョ」。ベビーリーフは門積ファームさんの。門積ファームさん、よく名前を聞きますね。
「牡蠣クリームコロツケ」は"コロッケフェス"で全国3位の実力。上質なホワイトソースのクリームコロッケで、それで充分に美味しいのですが、そこに牡蠣の風味がプラスされるという、良くできたクリームコロッケです。牡蠣は室津産。"播州の食材"を利用です。嬉しい事にテイクアウトも可能です。
「手こねハンバーグ」。このハンバーグが美味しかった。お肉がギュッって感じで、手こね感満載です。特に、ハンバーグのソースは美味しかったです。苦みなどとは全く無縁の、まろやかさのあるソースでした。
こちらのお料理は、クリームコロッケにしてもハンバーグにしても、きちんと作られている印象を受けますね。お店の雰囲気やメニュー内容などカジュアルなお店ではありますが、丁寧なお料理を提供してくれるお店です。
9位
1回
2017/04訪問 2017/04/26
ワイン(スパークリングも含めて)がリーズナブルに楽しめます。
野里の「ウスケ」さんにランチ訪問。うわぁ、お客さん、多いですねぇ。空いていたのはカウンター席だけでした。でも、待たずに座れて良かった。
若いお兄さん二人のお店のようです。ほのぼの系のお兄さんがホール担当。お客さん多くて、ワサワサしている筈なんだけど、なんか、このお兄さんの雰囲気が、いい意味でワサワサ感を中和してくれます。
前菜・デザート付のパスタランチを注文。
●スープ 「玉葱のポタージュ」 このスープ、酸味があるというか・・・。独特の風味。初っ端から面白い味でした。掴みはOKって感じです。
●前菜三種 「サツマイモのワイン煮・自家製カッテージチーズ添え」「ホウレン草とベーコンのサラダケーキ」「鶏のピーナッツソース和え」。この中では、ピーナッツソースがヒットでした。私の好物なので、これは仕方ないです。
●パスタ 「レンコン・菜の花・タコのパスタ(トマトソース)」「鶏、キノコ、チンゲン菜のパスタ(オイルソース)」。ホントは、どちらか一つを選択するのだけど、二人で訪問していたので、ほのぼの系お兄さんが「お二人だったら、シェアされますか」と声をかけてくれて、それぞれハーフずつ、お皿に入れてサーブしてくれたんです。嬉しい心遣い。こういう事って、私、重要視します。これで、ほのぼの系お兄さんのポイントは随分と上がりました。パスタ自体は、若いお兄さんが作っている割に、具材が細かく切られていたり、中々に繊細。私の好みはトマトソースかな。
●デザート 「キャラメルソースのパンナコッタ」。これ、美味しかった。キャラメルソースの苦味がパンナコッタに絶妙にマッチ。二重丸。
●飲み物 「バルディビエソ」(チリ産)のスパークリング(グラスで600円)。 ちと酸味が強いかな。でも、このお店の良い所は、スパークリングをグラスで飲めるという事です。スパークリング、グラスで飲めるとこ、なかなか無いよ。他にも、ランチタイム用とのことですが、グラスワインが、300円、400円でありました。この値段で、普通、飲めないからね。飲んべえ、しかも、スパークリング好きの私としては嬉しい限り。
フレンチとイタリアン、両方がベースになっているビストロとのこと。ピーナッツソースとかサラダケーキとか、面白い物にも挑戦されていると思います。「パスタランチ」なら、スープ・パスタ・コーヒー・パンで1000円とお値段もお手頃ですよ。
10位
1回
2017/06訪問 2017/06/11
野里、慶雲寺の近くにある和食屋さん。今、流行りの古民家を改装したタイプ。それにしても、この野里商店街、最近は、このように古い民家を再利用した"レトロでモダンな店"も増えているようだけど、シャッターが閉まったままのお店もチラホラ。"活気付く"といところまでは、まだ至ってません。
そんな中、野里商店街再興の一角を担うこちらのお店「河童」さん。なんと、ミシュランガイドでビブグルマンに認定されています。ビブグルマンとは、5000円以下でコースや単品料理などの食事が楽しめるコスト パフォーマンスの高いおすすめのレストランのこと。「河童」さんは、お昼のメニューは1500円から、夜は、単品はもちろんですが、コースでも3000円からというリーズナブルなお店です。
風情のある扉を開け入店。1600円の「河童の弁当」を注文。まず小鉢登場。「菜っ葉と揚げのお浸し」でした。ほどなくして、お弁当が出てきますが、お弁当は"河童"と書かれた灯篭の中。店員さんの説明「灯篭を、ご自身で取ってください」。で、灯篭を外すと、中から二段のお弁当が出てきます。凝った演出だとは思うのですが、お弁当をテーブルに置くや否やで、店員さんの説明が始まってしまい、「うわぁ~」とか「なに、これ、灯篭~」とかいう暇もなく、あっという間に灯篭が下げられました。せっかくの演出なのに、もう少し余韻を残した方が良いのでは・・・。なんか、勿体ない。
お弁当は綺麗に盛り付けられており、トマトやパプリカの赤と、大葉やしし唐の緑のコントラストが美しい。お弁当の蓋を開けた時、その美しさの印象が強く刻まれます。
お味は薄味ですね。私は、お料理は(特に和食)は薄味で美味しい料理が本当に美味しい料理だと思っているので、薄味肯定派です。本日のご飯は「大根ご飯」。こちらも薄味。微妙に味のついた大根が、白ご飯に自然とマッチ。癖になりそうな一品。「大根ご飯」のほかに、美味しかったのは、焼魚、赤だし、香の物。「大根ご飯」と「赤だし」だけでも、充分なお昼ご飯になりそう。
一つ一つの料理は一口サイズ。デザートは「黒ゴマプリン」。女性向けとは思いますが、とてもとても綺麗に纏まったランチという印象です。
JR金沢駅から若干歩くと、城下町の居酒屋らしい味のある外観の「くろ屋」さんに到着。看板に"地魚・地酒"の文字。さぁ、金沢美食を堪能させてもらおうか。
メニューを拝見。どれも美味しそうで、どれも食べたくなるが、そうもいかない。絶対に外せないのは「のどぐろ」と「治部煮」。あとは思い思いに注文。
●「のどぐろの塩焼き」 言わずと知れた日本海側で最高の味を誇る魚。皮と身の間にとろけるような脂があり一度口にしたら忘れられない何とも言えない旨味があるという。確かに旨い。そうだな、"旨味"という表現が合う魚だ。これは時価だが食べる価値あり。
●「鴨の治部煮」 鴨肉を金沢独特の"すだれ麩"や季節の野菜と一緒に煮込んだ金沢の郷土料理。"すだれ麩"っていうのも不思議な形状の麩だな。その名の通り"すだれ"の形なわけだが、金沢ならではのお麩で"治部煮"には欠かせないらしい。治部煮のとろみのついた汁、添えられた山葵、趣のある郷土料理だ。
●「刺身(甘えび・がんど)」 甘えび、大っきい。"がんど"はブリの一回り小さいの。こちらも新鮮。
●「カレイの唐揚げ」 尻尾までカラッと揚がってた。"のどぐろ"と、どちらをこの日の一番にしようかと悩んだぐらいの一品。
●「加賀野菜と蒸し鶏のサラダ」 加賀は野菜も独特。「加賀太きゅうり」「加賀れんこん」「五郎島金時」等。野菜も楽しませてもらった。
●「白えびのかき揚げ」 白エビも富山湾の名物。かき揚げでいただく。揚げたて、旨くないわけがない。
●「梅の雑炊」 これだけの料理を出す店の雑炊だ。旨いに決まってる。
他に、「朝〆サバ」、「蛸の天ぷら」等。デザートは「醤油のクレームデュプレ」。醤油ってのが変わってる。
お酒は金沢の地酒。石川県白山市の菊姫酒造「菊姫」。加賀市の鹿野酒造「常きげん」。どちらも加賀を代表する銘酒。
注文した料理のすべてが美味しかった。料理の個数等こちらの我儘にも対応してくれた。「のどぐろ」は時価となっていたが、最終の会計では一人5000円いかなかった。これだけ飲んで食べて、この値段なら良心的だろう。"時価"という言葉にビビる必要なし。信頼できるお店だ。