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昼の点数:4.1
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鮭への感謝を改めて感じる。真に食物は自然の恵!
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2024/12/25 更新
「割烹善蔵」、村上の中心部からは少し離れている。
実は、1か月前に、鮭の有名店に予約を入れようとしたら満席と断られた。鮭料理のお店に順番に連絡をとった。一軒の人気店は当日お休み。一軒の高級店はメールを送ったが音沙汰無し。そんな中で、一番最初に連絡が取れたのが「割烹善蔵」さんだった。快く一人客を受け入れてくれた。実は「割烹善蔵」さんは中心部から離れているので、足のない私には最終候補のお店だった。でも、電話口の女性の対応が誠実だったので、こちらのお店に決めることにした。
鮭料理が食べたいということで「鮭ミニ会席」(3500円)をオーダー。
「鮭ミニ会席」
・鮭のつみれ汁 ・味噌漬焼 ・焼漬(焼いた鮭を出しにつけたもの。保存食。油が多いと傷みが早いらしい) ・醤油はらこ ・味噌はらこ ・めふん(活きた鮭の背ワタを塩蔵したもの。強精剤) ・酒びたし(塩引鮭を乾燥させたもの、お酒に浸して食べたことから、この名が付いた) ・すっぽん煮(水、酒、醤油などで鮭の頭を似たもの。鮭料理の中で一番難しいらしい) ・氷頭なます(氷頭とは鮭の頭の軟骨で氷のような色をした部分) ・氷頭味噌 ・氷頭南蛮 ・どんぴこ煮(鮭の心臓の旨煮、夜尿症に効くとういので子供に食べさせていたらしい)
お酒は、村上の「宮尾酒造」の「〆張鶴」。飲みやすいすっきりしたお酒だった。
このお店の大女将だろうか、上品な老婦人が席に案内してくれた。遠慮がちに"お料理の説明をしましょうか"と聞かれた。"是非に"とお願いした。老婦人は、村上の歴史を、料理の一つ一つを、それは丁寧に説明してくれた。その謹厚な語り口調が"このお店に来れて良かった"と思わせてくれた。
老婦人の説明で一番興味深かった話。村上では"鮭に切腹をさせてはならない"という思いから鮭の内臓を出すときに腹をすべて開かず中心で止めるのだそうだ。二段開きは労力が倍となり味は変わらないが、鮭を尊ぶ心がそうさせるのだろう。干す際も決して首吊りにはしない。鮭への感謝を感じる逸話。こんな話を聞くと、私も心して食さなければ…と思う。真に食物は自然の恵!