6回
2026/01 訪問
いつもの たまごうどん
博多駅の喧騒のすぐ下にあるのに、ここに座ると時間の流れが少し緩む。
カウンター越しに湯気が立ち、出汁の香りが自然と鼻に入ってくる。この空気感も含めて、牧のうどん。
注文は、いつもの「たまごうどん」。
やわ麺派。
着丼した瞬間、透き通った出汁の表情と、中央に沈む卵黄の存在感が目に入る。
箸を入れる前から、完成形が見えている一杯。
ひと口目は、とにかくやさしい。
いりこ系の出汁が前に出すぎず、丸みのある旨味がじんわり広がる。塩気も強すぎず、体にすっと入ってくるタイプ。
やわ麺は、もちっとした弾力と、出汁を抱え込む感じが特徴的。
噛むというより、口の中でほどけていく感覚で、スープと一体になるスピードが早い。
途中で卵黄を崩すと、味が一段階まろやかになる。
出汁の角が取れて、コクが足される。この変化を楽しめるのも、たまごうどんの醍醐味。
派手さはない。
でも、疲れている時や、何も考えずに「ちゃんとした一杯」を食べたい時、自然と戻ってきてしまう安心感がある。
博多での移動の合間に、立ち寄る価値がある一杯。
2026/01/29 更新
2026/01 訪問
初“マッキー”は たまごうどん
今年初の“マッキー”。
選んだのは定番のたまごうどん。もちろん、やわ麺一択。
出汁を吸い続ける白いうどんに、ふわりと広がる卵のコク。
ネギとわかめ、そして卓上のやかん。
この一連の景色まで含めて、牧のうどんは完成形だとあらためて思う。
この日は、県外から来たであろう若い女性6人組が注文に少し戸惑っていた。
声をかけようか一瞬迷ったものの、
「このおじさん誰?」という空気になるのも違う気がして、静かに見守ることに。
悩む時間も含めて、牧のうどんの体験だと思う。
一方、隣のカウンターでは若い男性が
「肉ごぼう・大盛り。麺は“超かたで”」と注文。
思わず心の中でツッコミつつ、
店員さんが聞き返していたのも、なんだか牧のうどんらしい光景。
やわらかさも、戸惑いも、勘違いも。
全部ひっくるめて、今日の牧のうどん。
2026/01/08 更新
2025/05/22 更新
同じ「牧のうどん」でも、店舗によって価格差があるのは周知のとおり。
ここは先日の大野城店より、体感で70〜80円ほど高め。立地分の上乗せと考えれば納得できる範囲。
今日はコロッケそば。
出汁をたっぷり吸ったコロッケが丼の主役になっている。
衣は完全にひたひた。
崩れかけのところを箸で割ると、出汁とじゃがいもの甘みが一体化して、いわゆる「完成形」に近づく。
サクサクを期待する料理ではないが、この溶け具合こそが牧のうどんらしさ。
出汁はいつもの優しい口当たりで、塩気は控えめ。
コロッケの油分が加わることで、全体の輪郭が自然に太くなる。
途中でやかんの出汁を足しながら、味を薄めても破綻しないのも安心感がある。
ここでの価格は540円。
派手さはないが、空腹時にちょうどいい満足感。
「今日はこれでいい」ではなく、「今日はこれがいい」と思わせる一杯。