23回
2017/04 訪問
さらに進化を遂げたさかいさん!今後も楽しみです。
2017.4
本来3月に行く予定でしたが、お昼に予約したはずのお店が何故か夜の予約になっておりダブルブッキングになってしまい、涙の代打のお願い。
そしてやっと4月に伺うことができました。
店内は以前とは比べ物にならないほど広くそして清潔感もあり居心地がいいです。
四季を感じるおつまみから握りまでとても素晴らしく期待以上でびっくりました。
その内容はこちらとなります。
山葵は御殿場のもの。
コース:おまかせ(こちらのみです)
●白海老
富山産。少し醤油を垂らしておりその上に山葵を少々。とてもねっとりした舌触り。海老の甘みと香りがとても強いです。
●蛸
五島の蛸です。
九州の蛸はこれから夏にかけてがシーズンだそうで今後何度も食べる機会がありそう。柚子、そして山葵も少し乗ってます。歯ごたえがあります。
●お造り
なくなり次第終了のオープン記念の金粉verです。
お造りは2種。どちらも地の魚をつかっています。
福岡かねざきの甘鯛(2切れ)
2日寝かせて皮面を炙っている
すごくねっとりでまるで烏賊のようです。舌の力だけで身がほぐれます。1枚目は山葵とお塩、2枚目は山葵と醤油で。
姪浜4kgの鯛を3日寝かせてこの日の朝締めたそうで半日締めの昆布締めです。1枚目は山葵とお塩。2枚目山葵と醤油。3枚目は好みで。
●桜鯛の白子
またまた春を感じる魚、桜鯛。
鯛の白子は荒々しいので温かめで提供すると独特の臭みなどが出るらしく、今回は冷たい温度での提供。濃厚で鱈の白子よりも歯ごたえがあります。
そして食べている時は濃厚なのに後味はスッキリ目です。
●毛蟹
函館噴火湾の毛蟹の解し身に蟹味噌、青森の大間のうを和えたもの。一切味は加えてなく毛蟹の本来の蟹の身と蟹味噌の味。
●あん肝
北海道余市のあん肝。とても香りがよくなめらかでコクがあります。飲み込んだ時に感じる甘みもとても強いです。少し時期的に脂が減ってきたそうですがちょうどいいです。鰹出汁で長時間煮込んだものになります。
●鮑
大きく切り過ぎてしまいましたとさかいさんが笑いながら提供した鮑。笑
こちらは日本酒のみで蒸しあげたもの。
塩分、グルタミン酸、海藻から出る甘みは鮑自身から出たもの。お皿には鮑の汁も出ています。はぁ〜ため息が出るような深い味わい。
そして鮑の肝も提供。
こちらはたまり漬け。
生です。濃厚な少し癖はありますが味であっさりとした後味。食感は鶏のレバーのようです。
●目抜けの焼き
アカウオと呼ばれている魚。深海魚で引き上げられるとき水圧によって目が出るので目抜けと呼ばれているそう。
クエのような見た目らしく、色は赤いとのこと。カツオの酒盗とマグロの酒盗と合わせたものにみりんを合わせ焼き上げたものです。
銀ダラのような味わいですが少し歯ごたえがあるお魚。すぐにこの魚の虜になりました。塩分、甘み、香りのバランスが絶妙です。
〜握り〜
●ミズイカ(アオリイカ)
呼子産、3日寝かせた後にとても深く包丁を入れ口に入れると良く原型を保っていたなーと思うほどねっとりしています。
●さより
産地を控え忘れました。
シャリとの相性が抜群。
お刺身ですとここまでの旨みを拾えないというさかいさんの言葉が噛んだ瞬間わかりました。
さよりの香りが思う存分楽しめます。
●小肌
天草産。
こちらも酢飯にとてもあいます。
酢飯が最高の状態になった所で鮪の登場。以前は挨拶の前にまず鮪でしたので少し違和感がありますがいずれ慣れてくるのでしょう。笑
この日の鮪は和歌山那智勝浦162kgの本鮪。
●鮪(血合いぎし)
赤身から中トロにかけて綺麗にグラデーションになってます。赤身から中トロに組織が一番繊細らしい 。一本サクでかって2本だけしかとれないとのこと。あまりの美味しさで2貫追加でいただきました。
●大トロ
口の中にいれた時は香り、噛むと脂のまろやかさ、飲み込む時の旨みは最高です。
さかいさんの言うとおり口の中では漬けの方が美味しく飲み込む時は比べ物にならない旨みを感じます。そしてその後一時余韻でお酒が楽しめます。
●べったら漬け
●鯵
鮪が2貫つづいたので冷やした鯵で口の中をすっきりと。
鹿児島出水産の鯵。口の中で徐々に温度があがり香りが広がります。舌触りはつるっとしています。この鯵も追加で。
●煮蛤
九十九里産。
最小限の火入れなので煮ているとのこと。
ふっくらしています。
●お味噌汁
●車海老
大分別府産。
こちらも酢飯との相性が抜群。
また、火入れがすごくシャキ、シャキッとした歯応えもいいです。
●牡丹海老
北海道増毛産。
こちらも冷たく冷やしています。
口の中に入れているとそのまま溶けます。濃厚で甘みが強め。
●ムラサキウニ
函館産。
先ほどの大間の雲丹よりも濃厚です。
●赤カブ
一度口の中をリセット。
●穴子
ふっくらとして飲み込んだ時、とてもミルキーです。
●干瓢巻き
こちらも酢飯に干瓢の甘みがいい具合にマッチしています。
●玉子
この後何巻いただいたのか分からないほどお酒が進みました。大大大満足です。
これだけ食べて34000円。
5点にしたいところですがこれからさらに進化すると信じていますので4.8点です。
ありがとうございます。
ご馳走様です。
2017/04/03 更新
2016/05 訪問
赤坂から移転し更にパワーアップ
2017.5
この日は会食にて利用。
最近鮨さかいさんの予約が楽しみで日が近づくにつれワクワクします。赤坂の時も好きでしたがこちらの方が、店内が広くなったのもありますが、さかいさん含めお弟子さんもとてもパワフルでさらに生き生きとしている感じがします。
会食した相手の目を盗みメモをした為、お料理の中でも特に印象に残ったものを今回は記載しております。
●銚子の初鰹(つまみ)
お料理のご説明では藁で燻したいところですが、こちらの鰹はかなり香りがいいのでそのままでとおっしゃっていた理由が食べた瞬間分かりました。
柔らかい酸味と鰹の香りがとても強く燻すとこの香りが堪能できない。最高峰の初鰹です。
●甘鯛の昆布締め(つまみ)
福岡で獲れた甘鯛。
これはとにかく旨みが強い。
●舞鶴の鳥貝
とても瑞々しく臭みは皆無。独特な鳥貝の香りも強く歯ごたえも抜群にいい。
●博多湾 海鰻
あげ忘れていたようでアップ。
当時は写真NGなので文章のみです。
最近のさかいさんのレビューは随時アップします。
ご馳走様です。
2019/04/04 更新
2017.6
前回訪問時は写真を撮ってませんのでまだ編集中です。魚の透明感など写真でないと伝わらないのでとても嬉しいです。
また、1週間ほどでの再訪ですが、内容がガラッと変わっており、前回よりも今回の方がかなり好きでした。
1回転目ですと時間の関係上、のんびりオーダーがあまりできない為、今回は握りを2貫ずつのダブルにしました(^^)
一番最初の入店でしたら写真の件を言いやすかったのですが、タイミングを誤りいつ言おうかな〜とずっと考えてました。
席に座りインスタで最近上がってますが写真って大丈夫になったんですか?というくだりでいくか、それとも、、、と何パターンか頭の中で考えてました。
そしていつもはカバンを預けるのですがカメラが入っているのでこの日は足元でも構いませんよと今考えるととても不自然な言動。(笑)
そしてコースが始まってしまいました。
その時、写真大丈夫になりましたとそーっと堺さんからお声を掛けて頂き、本当ですか?と白々しく足元に置いたあったバッグからカメラを取り出しました。
ここで一安心。
お料理はお任せ一本のみ。
お酒好きにはたまらない内容です。
まずはつまみから。
・長崎 五島の蛸
とてもしっかりした蛸足を包丁で、すっすっと切っていきます。
食べる前から柔らかさが伝わってきます。
出汁の味がしっかりと染み込んでおり、身がすぐに解れていきます。
・福岡 宗像の鐘崎の甘鯛
まずはそのまま。
かなり、ねっとりした食感で昆布の味がしっかりします。塩はお好みですが私は使わず、酢橘を絞り残りをいただきました。
昆布の香りがなくなり余韻が薄れますがとてもすっきりとしますので、リセットも兼ねて酢橘は有りでした。
・雲丹と牡丹海老の土佐酢を使った餡かけ
唐津の赤雲丹。そして増毛の牡丹海老。
土佐酢の餡は少し甘めで酸味は控えめ。
まず始めに土佐酢の仄かな酸味と牡丹海老の独特な香りと味がするのですが、ひと噛みすると雲丹がとろけ雲丹の甘みが広がります。
それぞれ別々の味、香りなのですがその後この3つが綺麗にまとまります。
恐るべし一品。雲丹はかなり濃厚で粒もしっかりしています。
雲丹乗せすぎ!と思ったら他のお客様がツッコミ、雲丹を乗っけている時に一つ少ないと思うと全てが少なく感じて結局乗せすぎてしまいますとさかいさんがおっしゃって静かな店内が明るくなりました。
・毛蟹
まずはそのままいただきます。
バターが入っているようなまろやかさ。
そして、すだちをしぼり二口目。
最後に山葵を使い三段階に分けていただきました。
・蒸し鮑
日本酒だけを使用した蒸し鮑。
鮑は唐津で獲れたもの。
ふた切れあり、ひと切れはそのままで。残りは鮑の肝ソースをお好みでつけていただく。
鮑の甘みがかなり出てます。そして一番の驚きは食感。噛むと弾力がかなり強く身が持ちこたえますが、限界がきた瞬間に身が弾けて裂けます。硬めのナタデココの様な食感です。
お皿には蒸した時に出る鮑の濃厚エキスとその際に使った日本酒が入っておりこれがとてま濃厚で悶絶です。
・メイチダイ
鹿児島の出水産。夏の白身。関東では口美鯛と呼ばれるお魚。この日の朝締めたということで、とてもフレッシュ。薄作りで3枚。1枚はお塩と山葵で。2枚目は醤油と山葵。3枚目は好きな方でと説明がありました。フレッシュなのにこんなに味が濃いとは。
・赤むつの炙り
こちらでお料理は終わり握りのスタート。
皮目はかなり脂が多く、身はとても弾力があります。全体的に脂がのってることが多いですがこちらは皮側と身の方で分かれていました。
握りは2貫ずつ。
・平目
たんぱくな味わい。あまみは程よく。
平目の味の後に来る酢飯の味がとてもいいです。
・金目鯛
きました。金目鯛。
お鮨のタネで大好きなうちの一つ。
皮は惚れ惚れする様な綺麗な赤。
口に入れるとすぐにとろける脂が甘くて言葉も出ません。2貫食べましたがもっと食べたくて追加をしようとしましたが次のお客さんのが無くなるのでダメでした(笑)
・鳥貝
舞鶴の鳥貝。
前回は握りではなくお刺身で登場しました。
今回は握りで再登場。
とても瑞々しく独特な甘み、そしてこの何とも言えない歯ごたえがたまらないですね。
2貫目の方が少し肉厚で噛んだ時の瑞々しさが1貫目よりも上回ってました。
魚はそこまで変わりませんが、貝に関しては個体差がありました。
・小鰭
さかいさんのシャリでいただく小鰭は大好物。
この時期なので塩を強めにしっかり締めて1日寝かせたもの。ちょっと濃いめですが、口の中でタネとシャリが混ざりあった時の美味しさは悶絶。
これから鮪が登場です。
★この日の鮪:佐渡島定置網144kg★
・赤身の漬け
シャリととても合います。
程よい鮪の独特や酸味もシャリによって引き立ちます。脂も乗っており噛む度に旨みが広がります。
・大トロ
飲み込んだ後のまろやかさと甘さは格別。
脂の割には意外と後味がすっきり目で食べやすいです。
・鯵
鹿児島県、出水産。
鮪が続いたので口の中をフレッシュに。
脂がこれでもかと乗っているのに冷えているのですっきりします。
この流れ好きです。
・車海老
こちらは大分県別府でとれたもの。
・蛤
こちらは九十九里。
・雲丹
北海道の雲丹。
粒がしっかり目で瑞々しく口の中に入れるとほどよく溶けてくれます。
・穴子
一貫はお塩、二貫目はタレで。
塩の方は穴子の脂身の甘さがとても強く後味がかなりミルキー。タレはもう言葉が出ないほどまろやかでちょっとヘビーでした。
・水茄子
まるで新鮮な果物を噛んだ様な瑞々しさ。
・干瓢巻
堺さんの干瓢巻は大好きですが2貫目が1本だったので、トドメを刺されました(笑)
◆追加◆
・牡丹海老
つまみで登場した増毛の牡丹海老の握り。
ただのねっとりでなくドロっとしており味が濃厚。海老は別腹です。
ご馳走様です。
前回よりも今回の方が満足度が1.5倍ほど高かったです。
また秋に伺います♪