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掲載保留定食酒場食堂曙橋、四谷三丁目、牛込柳町/食堂、居酒屋、ジンギスカン
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昼の点数:4.0
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~¥999 / 1人
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料理・味 3.0
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|サービス -
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|雰囲気 -
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味3.0
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| サービス-
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| 雰囲気-
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク- ]
日替わり定食 288円
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日替わり定食 288円
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日替わり定食おかずのアップ
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2018/03/07 更新
「パンツ見えるぞ」「命大切に」
階段にそんな貼り紙がある方が、
私には定食288円より印象的だった。
激安のランチがあることは以前から知っており
訪問の機会を狙っていたお店なのだけど、
最近移転して、そういえばと思い出した。
12時前に店の前に着く。
移転前に店の前を通った時も、
かなり雑多な印象を受けたのだけど、
新しい店の前に立つと、
貼り紙やら看板やら、ドアに直接書いた文字が
妙にけばけばしい。
建物自体の古さと相まって
ある種、異様なオーラをまとっている。
店内に一歩足を踏み入れると、かなり狭い。
入口すぐに、炊飯ジャーや味噌汁の寸胴が置いてあり
その横を人が一人やっと通れる通路があって、
奥と二階に席がある。
その通路に、お店の人が立っていて
「前金です」と声がかかる。
ランチの時間帯は、日替わり定食で
決め打ちらしい。
500円玉を渡すと、前掛けから
おつりの小銭をもぞもぞ取り出した。
配膳下膳、オールセルフ。
おかずは多少時間がかかるのか
番号札との交換。
ただ、お釣りに多少手間取ったこともあって、
番号札をもらう前に、すでに
おかずが出来上がっていた。
形式的に、番号札とおかずを交換し、
ざっくり指定された奥の空席に皿を置く。
それから入口付近に戻り、
見様見真似で、棚にある茶碗とお椀を手にし、
ご飯と味噌汁をよそい、生卵を一つ取った。
その間、お替りをする人や、店を出る人
何人かと、通路ですれ違ったのだけど、
みんな慣れた感じで、譲り合って、通路を通る。
そういう譲り合いが、
客同士の連帯感を生むというか、
なんかイイ店だな、
食べる前からそう思った。
おかず、ご飯、味噌汁、生卵、
並べてみると、色味が地味だけど、
288円というのは、どうみても破格。
しかも、ご飯と味噌汁はお替り自由ときている。
おかずは、二種類。
鶏肉ともやしの炒め物と
キャベツの炒め物。
まずは鶏肉から。
覚悟していたよりも全然いい。
味付けは控えめで
ゴテゴテしていない。
鶏肉は事前に煮込まれてあるようで、
脂身が抜けて、ツナのような食感になっているけど
これはこれで、あり。
モヤシのしゃっきり食感と合っている。
脂分がほしいときには、マヨネーズを。
ちゃんと考えてある。
キャベツは胡椒がきいていて
大人な仕上がり。
味噌汁は具がほとんどないのだけど、
イリコだしがきいていて、
これも大人な仕上がりになっている。
地味に、TKGもいける。
基本的には、男の手料理。
しかも、値段の範囲内で
ちゃんと落としどころを押さえている感じがする。
これで288円。
日替わりなので、アタリハズレはあるだろうけど
今日はアタリだった。
食べながら、店内に貼りめぐらされた貼り紙を見ていた。
夜はどれだけ食べても3000円。
これは3000円で食べ放題という意味ではなく、
3000円超えた分は切り捨てだという。
なんとも男。
ただし、非常識な注文をするお客には、
非常識な対応も辞さないとある。
当然である。
それから、座った位置が、
二階への階段の真正面で、
階段の貼り紙が良く見えた。
それが冒頭の「パンツ」「命」という貼り紙である。
パンツというのが、いかにも男っぽい。
下世話な意味だけど。
そして、「命大事に」。
まさか、格安食堂で、
命について考えるとは思ってもみなかった。
おそらく、これも男。
ちょっとやんちゃな感じ。
そう、ここは男の食堂なんだと思う。
288円という値段設定も
やっぱり男なんだと思う。
290円だって、十分安い。
300円だって、安いのに変わりない。
しかし、あえて288円。
男って、変なところで、こだわりがある。
それでイイと思う。
もちろん、客層も、男。
野郎とか輩と言った方がいいのかもしれない。
サラリーマンはいなくて、
学生と肉体労働者が集まっている。
みんなよく食べる。
遠慮なくご飯をよそって食べる。
それが傍から見て、なんだか、また気持ちいい。
(2018.1.18)