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2025/12 訪問
食材名だけのメニューから広がる感動。奈良の食材とペアリングワインが織りなす至福のフレンチ。
2025/12/06 更新
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奈良・富雄の閑静な住宅街にある完全予約制のフレンチ「Restaurant SOLIER（レストラン・ソリエ）」へディナーで伺いました。
メニューには食材名のみが記載されており、どんな料理が登場するかワクワクしながらコースがスタートしました。
今回は「フランス料理ディナーコース（全7品）」に、料理に合わせた「ペアリングワイン（3杯）」と、デザートに合わせて「デザートワイン」を追加でお願いしました。
コースの内容とペアリングは以下の通りです。
【秋刀魚】
炙ったサンマと焼き茄子をサンドした一皿。肝（ワタ）とワインで煮込んだペーストが添えられており、秋刀魚の旨味とほろ苦さが凝縮された、秋を感じるスタートでした。
【大山鶏 無花果】× ALBERT GLAS Pinot Noir（ドイツ/赤）
円柱形の美しい造形に驚かされます。赤ワイン煮込みをほぐしたものを、赤ワインと蜂蜜に漬け込んだもも肉で包んで焼き上げているそうです。無花果とスパイスのペースト、煮汁のゼリーと共に頂くと、複雑で濃厚なハーモニーが口いっぱいに広がります。
ペアリングされたドイツのピノ・ノワールの繊細な酸味が、鶏肉の甘みと無花果の風味に寄り添い、素晴らしい相性でした。
【バターナッツカボチャ セップ茸】× Domaine de Roally Viré-Clessé 2021（フランス/白）
セップ茸のラビオリの下には甘みのあるカボチャのピューレ。上には生ハムとミルクのカプチーノが乗っており、シナモンの香りがアクセントになっています。ふくよかな味わいのヴィレ・クレッセ（白）が、カボチャやクリームのコクを受け止めていました。
【アオハタ ムール貝】
アオハタをムール貝の出汁とサフランで炊き上げてあり、魚介の旨味が濃厚です。付け合わせの椎茸やさつまいもともよく合っていました。
【倭鴨】× CHÂTEAU D'ANGLÈS La Clape Grand Vin 2020（フランス/赤）
メインは地元・奈良県御所の「倭鴨」。胸肉のローストともも肉のコンフィの2種類が盛られており、鴨の力強い味を堪能できました。自家菜園で採れた野菜（カブやほうれん草）も味が濃く美味しかったです。
ラングドックの力強い赤ワインが、鴨の脂と旨味をさらに引き立ててくれました。
【梨 オリーブ】× Château La Bertrand Cadillac 2012（フランス/甘口）
デザートは洋梨とフロマージュブラン。特筆すべきはアイスで、ヴァージンオリーブオイルが練り込まれており、オリーブの葉のパウダーがかかっています。オリーブの爽やかな香りと洋梨の甘みが絶妙にマッチしていました。
最後に追加したカディヤックの古酒（2012年）の上品で熟成感のある甘さが、このデザートと完璧に調和し、至福の時間を締めくくってくれました。
一皿ごとにシェフの技術とこだわりを感じられ、ワインとのマリアージュも完璧。
特別な日に、ゆっくりと食事を楽しみたい方に心からおすすめできるレストランです。