2回
2016/09 訪問
探していたのはこれなのか?
カンニングというか、先入観防ぐため先輩方の投稿見ずに書いてます。
列車移動で、ちょうど昼時に豊橋に着いたので、うなぎでもと思い探して見つけたのがこの「のぼりや」。
駅から歩いて五、六分というところ。
駅前のアーケードを途中で出て、そこから斜めに歩いて二匹目のストライクをゲット(GOです)した先に見えたのがここ。
ビジネス姿の先行のご一行五人様ほどが入った後なので、地元では人気店なのだと安心して入店すると、、、
だれもいない。
扉の先には六人ぶんのテーブルあるだけでだれもいかった。
と思ったら、土間にはこの先百足でもいるんじゃないかってほどの靴がならんでた。
奥に大きいお座敷あるんですね。そんじゃなきゃワタシは入れなかった。
一人テーブル席でTV見ながら注文したのは、上丼二千九百円なり。吸いものと漬物付いてます。
重でも丼でもいいけど、世間の相場からは安いと思う。
同時に奥から同じものが二桁注文されてきた。タイミング次第じゃ一時間以上待ちだったかも。
そこは店のお母さんが、うまく手前に入れてくれたようだ。
メニューは大別して定食と丼で、それぞれ上と並がある。昼の定番は上丼らしい。
吸い物は、百円追加で肝吸いになるそうだけど、それはあとから気づいた。
肝が入ってるかどうかの差で、汁は同じだと思う。なら別料金で肝焼きでもいいかもというのは負け惜しみ。
ビールの中瓶二本目の途中で丼が来た。
ひと口食べて、味噌や漬け物が熟成されたような香が若干ツンと来た。
ひょっとして注ぎ足しのタレと思ったら、目の前のチラシに答えが書いてあった。
まさにその通りらしい。ワタシの人生よりも歴史あるそうな。
苦手な人には苦手かもしれないが、こちとら寅さんが産湯使ったレベルで、生まれつき熟成ものの味噌や漬け物で育った身だ。
熟成されたタレと知り、かえってうれしくなった。甘過ぎないところも好みだ。サラサラでもベタベタでもない。
もっともしばらく香が口に残ったが。
肝心のうなぎは、上だからか、けっこ大振りなもの使ってる。
身の幅も厚みもけっこう立派。
焼き具合は香ばしさ強く、軽く歯ごたえもある。ちゃんと炭焼きらしい。
ふわふわで箸で簡単に切れる仕上がりではないが、小骨が邪魔する感じでもない。
想像するところ、蒸し時間が短いのかもしれない。
蒸してないのを経験しているが、それとはまるで違ったので。
まったく巡り合わせでしかないが、うれしくなった出会いだった。
お上品なのではなく、力強さを感じるうなぎだったのがうれしかった。
一般的なうなぎで満足を感じられなかったら、一度試していただきたいと思います。
2016/09/09 更新
一度食べて気に入るとまた食べたくなるもので、再びののぼりや。
うまかった話ばかり聞かされていた妻も今度は同行です。
ずっと行きたかったのですが、栃木から豊橋、簡単に行ける場所じゃあありません。
正月の、二人揃っての最後の休みの日、新幹線を使っての訪問でした。
ちょっとした旅ですが、目的はうなぎだけ。アホですね。
豊橋に停車する、ひかり509号で1157着。ちょうど昼時。
込み始める直前のタイミングで入店し、座敷に通されました。
手前の部屋だったので、店の奥行きはまだ分からず。うなぎの寝床なのかはまだ不明。
2度目の今回も上丼。とビールと肝焼き。
ビールを飲み、肝をつつきながらしばし待つ。
待ち時間がそこそこ長いのは、蒸していないかららしい。道理で焼きが強いわけだと納得。
焼きだけだとこんがり香ばしくて歯ごたえも残る。こっちのほうが好みです。
夏食べたときのタレの熟成した香は、今回感じなかった。
もう気になるものが無いので文句の付けようがありませんでした。
小説家の谷崎潤一郎の言葉に「美味うなぎ 夏に食う馬鹿 冬食わぬ馬鹿」というのがあるそうで、どうしても冬の寒い時期に食べたかった。
お店はだいぶ違うものの、前回夏の終わりに食べてるので比較になるかと。
脂ののり方は確かに夏より多かったと思うもののダメですね。
うまければ、ひと口食べただけでうれしくなって満足して、そのあと覚えてないんだから。
いずれにせよ、無茶な旅の目的地に設定する価値はあったと思います。
ふわふわ上品なだけのうなぎに満足できなかったら、ぜひ。