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パッシヴのレストランガイド
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パッシヴ (男性) 認証済
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1回
夜の点数：4.2
2014/10 訪問
有無を言わせぬ説得力
10月の平日の夜に1人で利用。場所は、上野駅入谷口を出て、入谷方面に5分程歩き、突き当たりの横断歩道を渡った向かいにあります。18:30頃に入店、まだ大丈夫か聞くとマスターがひょっこり顔を出し、19時頃まででよろしければ、とテーブル席を案内してくれました。言わずと知れた熟成豆を使ったエイジドコーヒーの超有名店。このお店の、純粋にコーヒーを楽しむ目的以外のお客を排除する、厳しいルールについては、既に書き尽くされているので、割愛させて頂きたいと思います。メニューには1000円以内の3年熟成程度のストレートコーヒーもありますが、ここはやはり、このお店の一番の自信作である、雅ブレンド2000円を注文しました。10〜20年熟成の高級豆のブレンドです。注文を受けると豆を挽いて淹れ始めますが、カウンターの中はついたてで囲われており、淹れ方については、秘密のヴェールに包まれています。マスターがメインで淹れて、息子さんが補助をします。おそらくネルドリップで低温のお湯でじっくり淹れていると思われますが、それ以上の秘密が隠れているのかも？とわくわくしてしまいます。15分ほどでコーヒー登場。デミタスカップは刻印が見当たらなかったのですが、ロイヤルウースターのアンティークでしょうか？香りをかぐと、熟成豆の為、香ばしい香りがふわっと広がることはないですが、甘い香りがじんわりと立ち上ってきます。飲んでみると、強烈な苦みと甘味が舌の上で共存する今まで味わったことがない味です。舌の上で転がしていると、遠くでかすかに酸味を感じたあと一瞬で消え去り、最後にはびりびりするような苦みが残ります。もちろん雑味やエグミはありません。エスプレッソともデミタスとも違う不思議な体験。うまく説明しようと、少しずつ大切に飲みましたが、言葉で表現するのは非常に難しいです。これが熟成豆だから出せる味なのか、焙煎と淹れ方によって出ているのか、正直私には判断つきませんでしたが（両方なのでしょうが…）、これはこれで有無を言わせぬ説得力を持った完成されたコーヒーです。フレッシュクロックが良しとされ、熟成豆は手間暇かかる自己満足だと言われ、流行らない時代です。私も、基本的には味と香りがはっきりとしたフレッシュクロックのコーヒーを好みますが、こちらのコーヒーには素直にやられたと思いました。デミタスカップ一杯で十分。得も言われぬ満足感でお店をあとにしました。お店の外に出て、余韻に浸っていると、マスターも出てきました。この日はちょうど皆既月食。「どの辺で見えますかね～？」と聞いてきたので、来る途中に月が見えたポイントを伝えると、蝶ネクタイ姿のまま、走る…走る！一緒に皆既月食を眺めました(笑)月を眺める少年の様なマスターのお顔を拝見して、ああ、この方は本当に純粋で、夢を追い求めている方なんだなぁ、と勝手に確信しました(笑)最後に、再度、丁寧に来店のお礼を言われて別れました。また、通ってあの味の秘密に迫りたいです。ごちそうさまでした！※店内は写真撮影不可の為、今回は外観の写真のみです。
外観
2014/10/09 更新
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カウンター席
ソファー席
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10月の平日の夜に1人で利用。
場所は、上野駅入谷口を出て、入谷方面に5分程歩き、突き当たりの横断歩道を渡った向かいにあります。
18:30頃に入店、まだ大丈夫か聞くとマスターがひょっこり顔を出し、19時頃まででよろしければ、とテーブル席を案内してくれました。
言わずと知れた熟成豆を使ったエイジドコーヒーの超有名店。このお店の、純粋にコーヒーを楽しむ目的以外のお客を排除する、厳しいルールについては、既に書き尽くされているので、割愛させて頂きたいと思います。
メニューには1000円以内の3年熟成程度のストレートコーヒーもありますが、ここはやはり、このお店の一番の自信作である、雅ブレンド2000円を注文しました。10〜20年熟成の高級豆のブレンドです。
注文を受けると豆を挽いて淹れ始めますが、カウンターの中はついたてで囲われており、淹れ方については、秘密のヴェールに包まれています。マスターがメインで淹れて、息子さんが補助をします。おそらくネルドリップで低温のお湯でじっくり淹れていると思われますが、それ以上の秘密が隠れているのかも？とわくわくしてしまいます。
15分ほどでコーヒー登場。デミタスカップは刻印が見当たらなかったのですが、ロイヤルウースターのアンティークでしょうか？
香りをかぐと、熟成豆の為、香ばしい香りがふわっと広がることはないですが、甘い香りがじんわりと立ち上ってきます。
飲んでみると、強烈な苦みと甘味が舌の上で共存する今まで味わったことがない味です。舌の上で転がしていると、遠くでかすかに酸味を感じたあと一瞬で消え去り、最後にはびりびりするような苦みが残ります。もちろん雑味やエグミはありません。エスプレッソともデミタスとも違う不思議な体験。うまく説明しようと、少しずつ大切に飲みましたが、言葉で表現するのは非常に難しいです。
これが熟成豆だから出せる味なのか、焙煎と淹れ方によって出ているのか、正直私には判断つきませんでしたが（両方なのでしょうが…）、これはこれで有無を言わせぬ説得力を持った完成されたコーヒーです。
フレッシュクロックが良しとされ、熟成豆は手間暇かかる自己満足だと言われ、流行らない時代です。私も、基本的には味と香りがはっきりとしたフレッシュクロックのコーヒーを好みますが、こちらのコーヒーには素直にやられたと思いました。
デミタスカップ一杯で十分。得も言われぬ満足感でお店をあとにしました。
お店の外に出て、余韻に浸っていると、マスターも出てきました。この日はちょうど皆既月食。「どの辺で見えますかね～？」と聞いてきたので、来る途中に月が見えたポイントを伝えると、蝶ネクタイ姿のまま、走る…走る！一緒に皆既月食を眺めました(笑)
月を眺める少年の様なマスターのお顔を拝見して、ああ、この方は本当に純粋で、夢を追い求めている方なんだなぁ、と勝手に確信しました(笑)
最後に、再度、丁寧に来店のお礼を言われて別れました。
また、通ってあの味の秘密に迫りたいです。
ごちそうさまでした！
※店内は写真撮影不可の為、今回は外観の写真のみです。