th05cajさんが投稿したまつ家(石川/明峰)の口コミ詳細

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まつ家小松、明峰/日本料理

2

  • 昼の点数:3.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 3.8
2回目

2025/03 訪問

  • 昼の点数:3.8

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

初釜

大寄せの乙巳初茶会全体で11 000円。

前日は小春日和。当日はあいにく、曇り時々小雨。

(前半は茶席について)
私たちは10:10席入の3席。待合はまつ家本館1階。
着物の晴れ姿の客たちでごった返す玄関。
雛人形たちも、古風なのから現代的なのまで華やか。
春の歌の掛け軸。

濃茶席は別邸の吉祥庵。掛け軸は、裏千家大宗匠筆「山是青々花是紅」。これを踏まえてだろう、正客の挨拶は、今朝の霞んだ幻想的な山々について。この正客さん、道具に対する知識、観察もさすがで、わかりやすく、一同を導いてくださった。
花は椿。花入は飛青磁。正客の茶碗は大樋黒で銘は「輝き」。初茶会に似つかわしく、めでたい名だし、北陸においては新幹線を連想させる。
主菓子は、行松旭松堂の緑の引千切。濃茶は山政小山園製の千里の昔。ふくよかな香りと旨味。ところで、濃茶の点て方って、薄茶と違うのだろうか?捏ねるような手捌き。初心者の私には不思議に見えた。

薄茶席は北國銀行安宅支店跡。掛け軸は、裏千家家元筆「雪月花」。亭主の挨拶では、「雪月風花」という言葉もあるそうだが、ここでのように、夏=風を省略して言うこともあるらしい。香合は芝山細工の琵琶。小さくも、見事な作り。六瓢釜は瓢箪が6つで「無病」に掛ける。水指は高取焼の菱口。釜と好対照の形状。蓋置は赤膚焼の勾玉。茶杓は大宗匠の若宗匠(宗興)時代の作で、銘は「シエクハンド」。ワシントンの桜とパリのマロニエを継ぎ合わせている。茶碗は、正客は独楽文で、替は萩。碗の中に、鈴が封入されてるのもあり。桃色の萩はこの日にとても似つかわしかった。干菓子は、行松旭松堂の青海波煎餅と宝船。安宅という開催地からも、よく練られた趣向かと思われる。器も、彩霞蒔絵四方盆で豪華。

(食事はここから)
さて、ようやく点心。本館へ戻り2階へ。私たちの席は、11:30過ぎくらいに当たったから、お昼ご飯としてちょうどいい頃合い。まず、可愛らしくも華やかな雛人形たちが、賑々しく並んでいたからご挨拶。
飲み物は、煎茶と、盃の甘酒。
向付は、貝合わせと加賀白葱のぬた。酢味噌、葱の甘みと貝の食感。
煮物椀は、開けた瞬間に木の芽の薫りがムワッと広がる。蛤真丈の旨味、あおさと磯の香り。筍。
縁高について。まず、色とりどりの美しさで気持ちが明るくなる。蛍烏賊、菜の花、うるいの辛子和えで春らしさ満載。蛍烏賊はまだ早いけど、やはりあると嬉しい。車海老もめでたい。絹さや、金時人参。蓬麩八丁田楽のモチッとした食感。一寸豆艶煮って、そら豆のことなのですね。お多福豆とも呼ばれるそうで、これまためでたい。銀鱈西京焼きは、この中で、比較的、食べ応えあり。花蓮根は今日教えてもらった「見通しがいい」。碓井豆ご飯、桜。
水菓子は、桜餡、鶯豆、パンナコッタ。

どれも満足❗️上機嫌になって、席を後にしました。

2025/03/03 更新

1回目

2023/04 訪問

  • 昼の点数:3.7

    • [ 料理・味3.7
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

安宅で春の茶会

この日は、雨がぱらついたり、日が射したりと、慌ただしい天気。大寄せで、私達は1時半開始の組。晴れ姿の皆さん、雨に濡れないか心配だったけど、タイミング良く、ほとんど濡れずに無事、終えることができました(^^)

まず、待合。本館1階の床には生き生きとした藤の掛け軸。

吉祥庵に移り、濃茶では、お家元筆「青松寿色深」の書。「寿」は、大宗匠が3日後に百歳になられるため、用いたとのこと。
その他では、個人的には、饕餮文の入った、古銅写の花入が印象的でした。主菓子の「山笑う」は、行松旭松堂製の、春の賑わいを感じるもの。
今回のテーマは、「自然の声なき声を感じる」とのことで、窓は開け放されていました。ただ、ちょうど選挙で、外は賑やか(苦笑)
お茶は、正客・次客が、金・銀の和楽造の嶋台。私を含め以下は、黒樂茶碗でいただきました。

薄茶は、北國銀行安宅支店跡で。ここからは椅子で、寛いだ席。タイツリソウが綺麗でした。

本館に戻り、2階で点心。
勧進帳の浮世絵が飾られていたり、窓の外には安宅海岸にそそぐ梯川が見えたりと、小松の自然と文化を五感で感じられました。
梅ジュースとお茶(ほうじ茶かな)が振る舞われ、梅の酸味が食欲を増進します。

・向付
碓井豆腐(碓井えんどう豆使用)。醤油と芥子で。簡単に箸が入らないくらい、弾力がありました。春らしい、淡く繊細な甘みに、芥子が効いていて美味しかったです❗

・煮物椀
松露(小松)と汲み上げ湯葉の真丈、小松東山筍。
こちらも上品な味付けで期待通り❗
蒔絵の椀には、「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」。母と車で行った、丹後半島の旅行を思い出しました。

・口取
蛍烏賊酢味噌掛け、串3種、銀鱈西京漬け、煮物(加賀太胡瓜、小芋、牛蒡など)、空豆翡翠煮など。
銀鱈だけが、脂っこかった印象です。

・食事
小松東山筍の筍御飯。上に蕗。当然のごとく、旬素材の匂いや味、食感が全ていきています。

・水菓子
豆乳のパンナコッタ

お開きになったのは、3時半頃。
夕食はいらないかな?と思えるほど、思ったより量もありました。
会費は11 000円。内容を思えば、良心価格かと。

2023/04/17 更新

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