1回
2024/03 訪問
わざわざ来る価値のあるお店。最高のおもてなしと美味しい料理。
メニューが黒い木の皮
オープンキッチンでおしゃれ
動物の骨だ…
甘酒
白エビタルト
牡蠣
赤ビーツのメレンゲ
カワハギ、木の芽和え?
米粉のパン
中にカワハギ
氷見のイワシ、うど
水ダコ
タコの吸盤
ツキノワグマ、上はチコリ、ツボミナ
中に小さいクマのお肉
氷見のホタルイカ。いろんなソースが点々と。
ジャガイモパン
大門素麺。鶏ブイヨンに山羊のチーズが絶品。
Levo鶏。なかにお米が。
甘鯛と大根と・・・
イノシシのロースト
キーウィとミント
あんぽ柿とチーズ
五箇山合掌造り
2024/03/28 更新
ミシュラン二つ星、食べログGOLDを獲得したLevoにやってきました。
日本でイノヴェーティブで三本指に入るという谷口シェフの繰り出すマジック。
前衛的地方料理、地産地消がコンセプトとのこと。
楽しみです。
お店は、こんなところにお店があるの?っと
ちょっと心配になるような山奥。
この日は雪も降って、幻想的でありながら道は不安。雪が降ったせいもあって道が凍ってます。
でも近くの民宿中の屋さんに泊まったので送迎してもらえました!助かります〜。(^^)
Levoはなかなか予約が取れないけどコテージはもっと取れませんからね…。
これでアルコールも飲めますね!
この時期に予約を取ったのは、冬は雪が積もって来にくいので、冬と春の移り変わりの時期なら比較的予約が取れそうだったから。正解でした。暖かくなるとなかなか予約が取れません。
お店に入るとまずは外の景色を見ながら座って一息。給仕の方々がいろいろ声掛けをしてくださいます。気分が高まりますね。
ドアを開けて入ると、広々としたオープンキッチン。
いい雰囲気ですね。
店の雰囲気は奈良のイノヴェーティブスパニッシュの「アコルドゥ」さんに似ています。
アコルドゥは、シェフのコンセプトはビシビシ伝わってくるのだけど、いただいていてなんかピンと来なかった。「創作」のお店によくある落とし穴のような気がします。
Levoさんはどうかな〜?
コックさんだけで10人くらいいそう。フランス語ならキュイジーヌかな?
サーブの方も男女合わせて10人くらいはいそう。
こんな山の中ですごい数の人が働いていますね。
△ノンアルコール甘酒 地元の石黒種麹店の甘酒。生姜風味。というけど酸味が勝ちます。
◯prologue 5種類来ます。
・白エビのタルト。甘いです。エビがネットリして、下のえびせんべいがパリッとして美味しい。
・牡蠣のガストノミー。炭の香りがいいですね
・山羊のチーズと酒粕のグジェール。いい香り〜。
・赤ビーツのメレンゲ、真ん中の鶏レバー?のムースが美味しい
・甘鯛のクロケット じゃがいもといいマッチング。
◯カワハギ 前菜一皿目。軽く〆たカワハギ。カワハギの肝や山の木の芽とあえてある。
かいわれ?のいい香りピリッとしています。
和え物がクリーミー。
最後にキハダの香り。
中にはカワハギが入っており少し旨みを感じます。
・パンは3種類来ます。バターも来ました。バターもとても美味しい。
◯富山県産の米粉のパン 米粉だけにモチッとしてます
◯氷見のイワシ 細かく刻んだウドとオリーブを合わせて。下にフィルタージュというパイ生地が敷いてあって手で召し上がってくださいとのこと。
おぉ、絶妙のハーモニーですね。
何かの香り。チーズかな?後味に香ります。
パイ生地サクサク。
◯水蛸 足の部分をうまくスライスして薪火で炙ってある。ちょこっと載った吸盤がコリコリします。紫蘇のスプラウト、梅肉の香りがいいです。
グリーンオイル。
野菜と一緒にどうぞ。
予想に反してタコが柔らかいです。いい意味で。
美味しい。
ここはチャコールオーブンを使っているようで薪のいい香りと火加減が絶妙です。
大津の「蔓ききょう」さんもこれを使った美味しいジビエを提供されていましたが
炭とはまた違った暖かさがあるように思います。
◯ツキノワグマ 専属の猟師さんが獲ってくる。脂身も美味しいがあえて赤身を使っていますとのこと。少し熟成させて薪であぶってあります。
チコリ、ツボミ菜等いろんな野菜を使っていてハチミツのジュレも少し使っている。
おー、柔らかいですね。
そして臭みが全くないです。
ジュレが甘味があって美味しい。
サーブの女性が、「ジビエを食べたいと伺っておりますがそのジビエの一品です。」とのこと。
ここは、お客さんの要望や情報を把握、共有されていてサービスに反映されます。
岐阜はジビエの有名店もありますよね?とのことで、
「かたつむり」や、「柳家」さんの話も出ました。
ここの方が美味しいかな。
ここはいろんな和物が得意ですね。シェフのセンスですね。色々混ぜ合わせるとフォーカスがボケてしまうことがよくありますが、やり過ぎ感がなくて美味しいです。
一品一品たくさんの食材を使っており、複雑になりがちな味わいだけれど、
実にうまくまとめられているので、素直に美味しいですねー、素晴らしい。
◯ホタルイカ 富山湾。今年は獲れるのが早いとのこと。暖冬のせいかな?生きているホタルイカ、直前に嘴を取り生きたまま、薪に入れる
香ばしい
ホタルイカの味噌がとても美味しい
白い点、黒い点、
それぞれソースが違います。白いのは新玉ねぎ。
茶色いのはマスタード。
下にはネバネバの野菜。これも美味しいです。
◯自家製じゃがいもパン
チーズの効いた美味しいパン。
△白のグラスワイン 南砺市のワイナリー。
芳醇で飲みやすいワインですね
事あるごとに声かけしてくれて、すごいサービスが行き届いています。
お客さんの動向を常にそれとなくチェックしていて、お水を一口、二口飲むとその度にすぐさまお水を注ぎに来てくれます。
和歌山のオテルドヨシノで、お水いかがですか?って言われて、お願いしますって言ったらエビアンがやってきて1300円かかっちゃった。いいフレンチレストランあるある。(・・;)ここはお水は無料なのでありがたいです。
◯大門素麺 富山特産の麺。乾麺ではなくオリジナルで作ってもらった半生麺。アルデンテに仕上げてあるとのこと。上にはふきのとう、下には山羊のチーズ。
スープが絶品ですね。とてもいい香り。
口直しにとても美味しい
山羊のチーズの良質な脂が美味しい。
鶏ブイヨンに山羊のチーズ
なるほど。
・フィンガーボールが来ました。次は何が来るのかな?
◯Levo 鶏 富山市の農家に特別に作らせてる。烏骨鶏と掛け合わせてあるので色がちょっと黒い。
中に猪の出汁のご飯とか入っていてあとからさらに巻いてある。
真ん中のソースは和芥子。
表面香ばしい。中のご飯がもちもち。
△白のグラスワイン
◯甘鯛 鱗をカリカリ食感に仕上げてある。右に大根、上に樅を添えてある。樅はたべないんですが樅から作ったパウダーがかかっている。春菊と熊の脂もかかっている。
うーん!衣カリカリで美味しい。
甘鯛、中はホワンポワンに柔らかく衣はサクサク。
クマの脂の香りがとてもいいですね。
複雑な味わいのはずがとてもシンプルでおいしく感じます
柑橘系の香りでさっぱり。
◯猪 契約の猟師さんが獲ってくる。一階の熟成室で熟成させてからじっくりと焼いてある。猪のロースト。ソースはジビエのソースで、猪以外にも熊や鹿も合わせたソース。
野菜はほうれん草や牛蒡のピューレが添えられている。小さい玉ねぎ、
おー、すごく大きい!イノシシをこんなステーキで食べたことないですね!
美味しい。お肉はレアだけどやはり歯応えがありますね。お肉の旨みが詰まってます。
ソースが美味しい。
しかし臭みは全くないですね
里芋柔らか!
◯キーウィ デザート。氷見のキーウィ。ミントの香り、白ワインのソース。ヨーグルト濃厚!
◯あんぽ柿 デザート2品目。初めて聞いたので調べてみました。
「渋柿を硫黄で燻蒸して乾燥させる独特の製法で作られる。単に干しただけの干し柿は、乾燥して黒く堅くなり、さらに時間が経過すると糖分の粉を白く吹く(ころ柿など)。これに対してあんぽ柿は、完全に乾燥させず、半分生のようなジューシーな感触で、羊羹のように柔らかいのが特徴。ただこの状態では普通の干し柿とは異なり長期保存ができないので、硫黄で燻蒸して保存が効くようにした。」
甘味もあります。あたしがよく食べる市田柿よりは硬いですね。
マスカルポーネチーズのムースともう一つ他のチーズを瞬間凍結させてかけてある。
△紅茶
◯小さいお菓子、5種類。どれも手で摘んでいただきました。
美味しい。
あー、もうお腹パンパンです。
お料理全て美味しくて大満足でした。
それに加えてスタッフの方々のおもてなしの心がとても素晴らしくて居心地が良かったです。
シェフの思いの反映なんでしょうね。
今回、二人で行くはずが、当日一人ドタキャンになり、あたし一人が行くことになりました。
キャンセル料取ってください、と申し出ましたが、
「お一人でも来ていただいてありがとうございました。また今度はお二人でお越しください」
と言っていただき、一人分だけ払いました。本当にありがたく思いました。
お礼申し上げます。
ここは泊まるのも3組しか泊まれないので食べたら帰らないといけません。
お店の人によると、富山や金沢までタクシーで帰って行かれる人もあるとか!
とんでもない距離ですよ!!
なのであたしは車で10分の民宿に宿泊しました。
そこからだととても安価で送迎してくださいます。
知らなかったけど助かりました。
お酒も飲めるし安心ですね。
素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
ごちそうさまでした。