幸徳春水さんが投稿したエスカーレ ホテルモントレ京都(京都/二条城前)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

幸徳春水のレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、幸徳春水さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店エスカーレ ホテルモントレ京都烏丸御池、烏丸、四条(京都市営)/フレンチ

1

  • 昼の点数:3.7

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 3.2
1回目

2017/10 訪問

  • 昼の点数:3.7

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク3.2
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

ランチコースはかなり優秀!

僕の両親の友人たちが京都で開いた食事会に出席した。「また・空・海」と名付けられたこの会、今春に続いて僕は二度目の参加である。前回北大路の『泉仙』で精進料理だったので、今回も和食だろうと勝手に思いこんでいたが、待ち合わせた京都駅からタクシーで連れて行かれたのは烏丸三条のホテル⁉︎目的の店はそこのフランス料理店『エスカーレ』だと言う。年寄りたちがなんとも派手な…⁉︎と最初に度肝を抜かれてしまった。

僕は若い頃スパゲティ屋でバイトしたことがあり、それもあってかイタリアンは好きで、今も時折食べに行ったりするが、フレンチは本当に久しぶりだ。楽しみである。

最近は料理のジャンル分けもだんだんわけがわからなくなってきているように思う。その昔も懐石料理にフォアグラやステーキが出てきて驚かされたことがあるが、ジャンルを無視したようなよく言えば新しい料理が増えている。特に和食はヘルシーだとして世界的にブームらしく、和の食材や技法を取り入れた洋風の料理も多い。伝統的でコンチネンタルなフレンチだと老人会には重た過ぎるように思うが、今風のフレンチならお年寄りでも全然大丈夫だということなのかもしれない。
ただ、この『エスカーレ』と言う店はホテルの中のレストランで、店に入るまでの雰囲気はかなり格式張ったものを感じる。ホテル内に教会があったり、妙に気合の入ったちょっと古めかしい内装や調度品、店員の様子や物腰、なんとなくコンチネンタルなフレンチが出てきそうな気張り方に感じるのが不安ではあった。

席に着く。大きく派手なウエルカムプレートの横には何組ものナイフやフォークが置かれている。どうやら魚も肉もあるフルコースのランチらしい。ここでまた少し不安になる。事前の連絡では会費は¥3,500 見当とのことだったが、どうもそれどころの金額では収まりそうもない高級感があちこちに溢れている。所持金は問題無いが…、この店はどれぐらいするんだろう?
食事をする我々の横には正装した男性が一人付いて、料理の説明その他諸々の面倒を見てくれている。会の主催者である父の同級生は彼とは何度も一緒になっているようだ。久々で用語が正確かどうかもわからないが、コンシェルジュとかいう職種に当たるだろうか?このテーブルで起こるすべてを管理してくれている。このへんもビストロあたりの気楽さとは違い、一種の緊張を強いられる。

まずは食前酒。主催者がシャンパンを選択。各自のグラスに注がれて、乾杯!シャンパンを飲むのも久しぶりだ。さほど甘くもなく、非常に軽くて飲みやすい。自社ブランドだというような説明をソムリエらしき人がしている。ということは、正確にはシャンパンではなくスパークリングワインということか?
まぁ美味しいのでどちらでもかまわないが。

前菜が運ばれてきて、その皿を見てちょっと安心した。この店は創作フレンチの店であるらしい。これならご老体たちも大丈夫だ。
前菜は「鮪の洋風タタキ、クスクス添え」
ドレッシングが非常に軽くて食べやすい味に仕上がっている。クスクスもエスニック料理で出てくるそれとは違い、洗練されてすっきりした味だ。鮪もクスクスも美味しいが、それ以上に美味しかったのが付合わせの野菜!一つ一つの味が濃くて、野菜だけでも十分な食べ応えがある感じ。前菜がこれなら料理はかなり期待できそうだ。ワクワクしてきた。

次にパンが配られたが、それと一緒にリストを渡される。パンは十種類のパンから好きなものを選んで、好きなだけ食べてよいそうだ。一つめにパン皿に置かれたのはリストには無い名前のパンだそうで名前は忘れたが、手に取ると温かい。バターを付けて食べるが、これまた柔らかく軽い食感である。
また、シャンパンの後、食事中にもワンドリンクサービスがあり僕は烏龍茶を頼んだが、ご老体諸氏はワインなど酒を注文。どこまでもお元気な方々である(笑)

次がスープ。なんとかのフロマージュ、だかなんだかという名前だったが失念した。要は洋風の茶碗蒸しである。前菜もそうだったがとにかく皿がデカい!スープ自体は量は少ししかないのが残念なほど、これもあっさりしていて美味しい。ベースのコンソメの味がいいんだろう。これも具の野菜がなかなか良い味だった。

スープを食べる前にパンのおかわりが届く。熱々であるのはうれしいが、一度に2個ずつしか注文できないのと、忘れた頃になってやってくるのがどうにも勘が狂う。冷たくなっても山盛りにしてテーブルに置いてある方が客には親切だと思う。

魚料理は「鯛と海老のムースの湯葉クレープ包み」である。ミルクがベースの白いソースは味がしっかりしているのに重くなく秀逸。鯛の切り身と海老のムース、二種類の異なる味と食感がクレープに包まれて一つになっている。これまた付合わせの野菜が絶品!

次が肉料理。牛肉のどこの部位か失念したが、そのステーキにジェノベーゼとマデラソースをかけたもの。マデラ酒のソースは甘くて少し重たく感じてしまった。肉は噛み締めるとしっかり味がある部位なのだが、このソースでは重たいと思う。ジェノバペーストとの併用もあまり効果的とは僕には思えない。
この肉料理だけがちょっと不満に感じたが、全体に非常に良くできたコースだと思う。
全体に軽い食感と控えめな味つけでまとめてはいるが、それなりに起伏もあって飽きさせない。料理人の素晴らしい腕前を堪能した。

最後にデザート、紅茶とお茶菓子まで出て、全編の終了である。お茶を飲みながらしばし歓談の後、お会計になったのだが、主催者は各自バラバラにレジで支払ってくれと言う。金額を訊くと¥3,500 だと言う。
エーッ⁉︎そんな安いはずはないだろう!
と参加者全員が疑問の声を上げたが、確かに払ったのは¥3,500 ポッキリだった。驚きのCPの良さである!

よくよく話を聞いてみたところ、主催者氏はこれまでにも何度もこの店を利用していて、割引チケットを持っていたのだそうだ。
ただ、それを使わなかったとしても、今日のランチのコースは¥5,200 だそうだ。これは極めてリーズナブルではないだろうか!京都は遠かったが、この昼食には大満足である。
機会があれば、個人的にまた食べに来てみたいと思っている。

その後一行に引き連れられて(?)近所にある池坊発祥の六角堂へ行き、さらに錦市場へ繰り出そうという勢いだったが、僕は体力的に限界で先に失礼することになった。断トツに若いくせになんと情けない体力の無さ…。

それにしてもお年寄りたちの元気なこと!
来春にはまたこの会を開催する予定らしい。次はどこへ行って何を食べようと言うんだろうか、楽しみではある。
なにより両親が他界してから十年以上経った今でも、こうして友人たちが集まって両親の思い出を語り合ってくれるのはうれしいことである。僕も体力を鍛え直して、会が続く限りお付き合いしたいと思っている。

  • ウエルカムプレート ナイフとフォークの数からして、フルコースらしい。会費ら¥3,500と連絡されていたが…。大丈夫なんだろうか?それにしても大きな皿である。

  • 乾杯のシャンパン 非常に軽く飲みやすい。ホテルの自社ブランドらしい。

  • 前菜:鮪のタタキ、クスクス添え どうやら全体に創作フレンチのコースであるらしい。鮪もクスクスも美味しかったが、それ以上に付け合わせの野菜が味が濃くて美味しいに驚く。

  • パンその1 十種類のリストから好みのパンを言えば二種類ずつ好きなだけサーブしてくれるらしい。最初のこのパンはそのリストには無いパンだそうで名前は失念した。温かくて実に美味しい!

  • 卓上に置かれたバター やることがいちいち大仰なのが気恥ずかしいが、バター自体は美味しかった。

  • 十種類のパンのリスト(表)

  • 十種類のパンのリスト(裏)

  • ドリンクのリスト 最初のシャンパン以外にもワンドリンク好きな物がサービスされるそうだ。

  • パンその2 リストの①バケットと⑧グラハムファイン これまた熱々でサーブされる。

  • スープ:名称を失念したが、洋風茶碗蒸しのようで、半固形になっている。これも具で入っている野菜がなかなかに美味!

  • 魚料理:鯛と海老のムースの湯葉クレープ包み ソースがしっかりしているのに重くなく秀逸。これまた鯛や海老のムースももちろん美味しかったが、それ以上に付け合わせの野菜が絶品!

  • 肉料理:ステーキ、ジェノベーゼとマデラ酒のソースが添えられている 肉料理は他に比べれば凡庸かな?美味しくはあるが、肉質もさほど良くないし、ソースの甘さが僕には気持ち重たく感じた。

  • パンその3 再度①バケットと、確か③のプティブランだったような…。

  • 食後のドリンク 紅茶のストレートを選択した。

  • デザート デセールと呼ぶべきか?どれも甘さが控えめで、甘いものは苦手な僕でも食べられた。カボチャのムースが特に気に入った。

  • 紅茶にはクッキーまで付いてきた。

2017/11/02 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ