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ある日のランチメニュー
四種類あるメインのうち二つを選んで¥800⁉︎ありえないCPの高さだと思う。どの料理も自家製野菜をふんだんに使っており、非常にヘルシー。
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ある日のランチメニュー(¥800)から
海老の重ね天ぷら
天つゆに浸けて食べるが、けっこうなボリュームがある。
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ある日のランチメニュー(¥800)から
とりももとMy畑チンゲン菜ちょい煮
自家製の青梗菜は味が濃厚で、歯応えも非常に良い。
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ある日のランチメニュー(¥800)
海老の重ね天ぷら&とりももとMy畑チンゲン菜ちょい煮
これにごはんと味噌汁が付いて¥800は素晴らしいCPの高さである。
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またある日のランチメニュー
野菜だけでなく、米も契約農家が作減農薬で作った特別な物であるそうだ。だから、ごはんの美味しさも格別！しかも大盛・おかわりが自由である。
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ある日のランチメニュー(¥800)から
ビーフオムレツ
見事な半熟具合！かかっている自家製ブラウンソースも美味！
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ある日のランチメニュー(¥800)から
豚ロース大根ステーキ
ママさん曰く、数多いメインメニューの中でも非常に人気の高い一品だそうだ。食べてみて納得の美味！必食の一皿である。
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ある日のランチメニュー(¥800)
豚ロース大根ステーキ&ビーフオムレツ
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ある日のランチメニュー(¥800)から
鶏のピカタ
ピカタ独特の衣も、かかっているソースも美味しいのだが、もう少しボリュームが欲しいと思った。
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ある日のランチメニュー(¥800)から
牡蠣フライ
こちらも味はいいが、３個しかないのはボリューム的にちょっと寂しい。
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ある日のランチメニュー(¥800)
鶏のピカタ&牡蠣フライ
どちらも味はいつも通り美味しかったが、ボリュームが足りない感じ。メインの選び方によってはこんた事もある。
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今日のランチメニュー
しばらくぶりに訪店したら¥50だけ値上がりしていた。さらに、3皿目、4皿目も一皿¥200で追加できるようになったようだが、これは大変うれしいサービスである。
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今日のランチメニュー(¥850)から
牛肉ともやし炒め自家製ポン酢
もやしはかなり細めだが、味は濃厚で牛肉の旨味に負けない強さがある。
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今日のランチメニュー(¥850)から
さわらとアスパラ レモンバター焼
鰆のソテーはもちろん美味しいが、アスパラや添えてあるサラダ、ゴーヤ炒め等の自家製野菜も抜群に美味しい！秀逸な一皿である。
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今日のランチメニュー(¥850) 全景
以前より¥50だけ値上がりしたが、この価格でこの内容はちょっとありえない。素晴らしいCPである。これも米も含む全ての野菜が自家製なればこそ為せる技だろう。
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『レストランZoo』へ初めて行ったのは三年前のこと、実は食べログで見つけて行った最初の店である。それまでは食べログを読むだけしか利用したことはなかったが、長年住み慣れた尼崎市の塚口から引越したのを機に、新たな住まいの近所の店を知りたくて検索してみて出会ったのがこの店であった。今ではすっかり食べログヘビーユーザーと化している僕がそうなった大きな理由はこの店が気に入ったことだ。もしこの店がハズレだったら、その後食べログをここまで信頼しなかったかもしれない。
そう思うぐらいこの店はお気に入りで、同時に食べログで見つけなければまず店に入ることすら無かったであろうと思う。
この店には僕はまだランチでしか行ったことがないが、そのランチが極めて秀逸なのだ。
その時期僕は特に洋食に執着していて、特にオムライスを食べる店を探していてこの店に行き着いたのだが、実際に店に入ってメニューを見てみるとランチが面白そうだったので、まずはそちらを試してみることにした。
この店のランチは四種類あるメイン料理から二種類を選ぶ形で、それにごはんと味噌汁、サラダが付いて¥800となかなかお得なメニュー。
初回に食べた時は前の携帯だったので、今は手元に写真が無く、何を食べたのか覚えていないが、メイン料理自体の味はまずまずで、専門店の料理というより家庭で母親が作って成功した洋食、という感じだったが、驚いたのが付け合わせに付いていたサラダの美味しさ！野菜の種類も豊富で量もたっぷり、その上一つ一つの味が実に濃厚なのだ。特にスナップえんどうの美味しさには仰天した。
塚口に住んでいた頃通っていたイタリア料理の店『ベルドゥーラ』もその店名（ベルドゥーラはイタリア語で野菜の意）の通り地元野菜を使った料理がたいへん美味しかったがが、『Zoo』ほど野菜自体が美味しいと感じたのは五十年余のこれまでの人生でほとんど初めてだった。
あまりに濃厚な野菜の味に感激して、店のママさんに尋ねたところ、全ての野菜が自家製であると言う。野菜だけでなく、ごはんも実に美味しいと言うと、米も契約農家に減農薬で特別に作ってもらっている特別なものだそうだ。見事なまでのこだわりであり、僕の好みにピッタリの店だったので、一時はかなりの頻度で通い詰めていた。
昨年秋口から仕事の関係で昼間は自宅にいないことが多くなり、他にももっと近所に馴染みの店ができたこともあって、最近はとんとご無沙汰していた。メインの移動手段が自転車なので、園田橋の坂を越えるのが億劫だったというのもある。
今日は阪急園田駅前でランチをすることになり、久しぶりに『Zoo』に行くことにした。
凄まじい極暑を通り抜け店に入ったのは正午ちょっと前。店内にはテーブル席に既に何組かの先客がいた。僕は入ってすぐの二席しかないカウンター席に座った。ここが僕の定位置である。
店は間口が狭く、奥に細長い作り。入って正面がカウンターでその中が調理スペース。マスターが一人ですべての調理を行う。右側の壁沿いにテーブル席が並んでいるが、奥のテーブルの方が少し大きいようだ。フロアはママさんが一人で調理以外のすべてをこなしている。
メニューを見ると、¥800だったランチが¥850と¥50だけ値上がりしていた。長らく来ていなかったことを実感させられるとともに、最近の公共料金や諸物価の上がり方を考えれば当然であり、むしろ¥50しか上げないのは頑張っているのではないかと思う。
それよりも、以前は無かったことだが、ランチは四種類あるメイン料理から二品を選ぶだけでなく、+¥200で三品目、四品目を追加できるようになっていた。これはかなりうれしい変化だ。
四種類ある中から選んだメニューは、
「牛肉ともやし炒め 自家製ポン酢」
「さわらとアスパラ レモンバター焼」
せっかくの新制度を試してみようかとも思ったが、朝食に卵を食べたのでオムレツは却下。フライもしんどい気がしたので海老も却下。結局今まで通りの二品だけにした。ごはんはおかわり無料なはずなので、特に大盛にはしなかった。
料理を待ちながら、マスターの調理の見事な手際の良さを楽しむ。このマスター、料理の手際は実にいいのだが、無愛想というか、なんだか常になにか怒っているように見えるのが難点。料理が出来上がった時にフロアにいるママさんにそれを伝えるのもぶっきらぼうで怒鳴る感じだし、完成した料理をカウンターにガシャんと音を立てながら乱暴に置くし、初めてこの店に来た客は一様にびっくりすると思う。
だが、いつだったか僕が食べ終わってマスターに「美味しかったです！」と言ったら、ニッコリと笑ってくれたことがあった。その笑顔があまりに意外なほど可愛らしくて、この人はシャイなだけで本当は優しい人なんだなと思った。それ以来マスターのことも大好きになった。
他の客のオーダーもかぶっていて、ある程度時間はかかるだろうと思っていたのだが、マスターは相変わらず見事な手際の良さで10分とかからず料理を完成。出揃った料理を例によって写真に撮りながら見た目を観察する。
「牛肉ともやし炒め 自家製ポン酢」はもやしがかなり細め。牛肉の量はそれなりにあるが、それらを炒めただけの、なんてことのない料理。まぁ自家製ポン酢の味次第だろう。
もう一皿の「さわらとアスパラ レモンバター焼」は、鰆に衣をつけてアスパラとベーコンと共にバター焼きにしたもので、メインの料理もそれなりに華やかだが、それ以上に目を引くのがやはりつけ合わせの野菜の数々。生野菜に春雨サラダ、ゴーヤチャンプルまであり、その量と種類の豊富さは毎度のことながら胸踊るものがある。
味噌汁の具にもオクラが入っていて、このランチ一食でいったい何種類の野菜が入っているのだろう？
さあ、とにかく実食である。
まずは「さわらと〜」から。衣をつけてこんがりバター焼された鰆は美味しいけれど、味つけが僕にはちょっと塩気が強過ぎる感じ。だが、野菜類が本当に美味しい！
メインの材料でもあるアスパラは太くて味が濃厚。バターやベーコンに負けない強さを持った味である。ゴーヤも自家製なんだろうか？さほど苦味は強くなくて食べやすい。春雨サラダこそなんてことはなかったが、生野菜はどれも味が濃くて、つけ合わせというよりも野菜自体が主役になれるだけの力を持っている。特にキュウリの美味しさには目を瞠るものがあった。
次に「牛肉ともやし〜」にとりかかる。僕は本当は太いもやしの方が好きだ。瑞々しくて、もやし特有の土臭さが強くないので食べやすいと思っている。でも、この店の細もやしは美味しかった。牛肉は価格を考えればそんなに高い部位ではない。さらにこちらの味つけも僕としてはやや塩気が強過ぎる感はある。だが、もやしの独特の風味がそれを包み込んでくれている。塩気を和らげながらも牛肉の旨味をたっぷりと吸い込んで、非常に良いバランスである。それに自家製のポン酢も効いている。酸味がやや強めではあるが、全体には優しい味で、これがまた牛肉ともやしによく合っている。料理を見た瞬間には拍子抜けするぐらいシンプルな見た目で、正直期待していなかったのだが、この料理も実に美味しい！
そしてごはんと味噌汁。オクラ入りの味噌汁は出汁が効いていて、味も適度。ママさんご自慢の契約農家で作ってもらっている減農薬米のごはんもいつも通り抜群に美味しい。
毎日違う四種類のメインから二つを選ぶこの店のランチは、日によって、そして料理の選択の仕方次第で若干の当たりはずれが正直あるのたが、今日は大当たりの選択だったようだ。
夢中になって食べ進み、あっという間に完食、大満足の昼食であった。
食べ終わって思ったのだが、最近僕自身の味覚が以前に比べてより薄味を指向するようになっている気がする。かつて気に入って食べていた料理が、同じ店で今年はことごとく味がきつめに感じているように思われるのだ。
年齢的なものか、あるいは体調的なものなのかわからないが、味覚がかなり変化しているのを感じる。別にそれがいけないことだとは思わないし、むしろ今までとは違う店を開拓するモチベーションにすればよいのだが、ちょっと困惑しているのは事実だ。
食後会計をする際に、ママさんと少しだけ話ができた。マスターのぶっきらぼうな態度に反比例して、ママさんは物腰が柔らかで実に丁寧かつ優しい受け答えをしてくれて、ほっとする。マスターとママさんはとてもいいコンビなんだなと改めて思った。
『Zoo』の¥850のランチはCPも味も実に優秀、必食のメニューである。次に行く時は+¥400でランチ四種類を一気に食べるのにチャレンジしてみようと思っている。
もっとたくさんの人にこの店の美味しい野菜の味を堪能してもらいたいと思う。ただし、初めて行く場合には店の奥のテーブル席をオススメする。シャイなマスターの荒っぽい振舞いにびっくりしないためにはそうした方がいいだろう。