7回
2017/05 訪問
大満足!「わがまま丼」大盛
また『龍華』に来てしまった。最近本当に食生活が保守化している。よく知っている店、味もCPも信頼できる店で食事をするのは安心だが、新たな味と出会う喜びを味わえない。食べることが ほぼ唯一の趣味である僕としてはもう少し新店開拓にもチャレンジしなければ、と思う。
店選びが保守化するだけならまだしも、油断すると食べるものまで固定化してしまう。これでは食べる物が偏ってしまうし、あまりにも克己心が足りないのではないか!そう思い、今日は毎度のようにお得なセットメニューを頼むことは避けて単品の新しいメニューに挑戦することにした。
注文したのは「わがまま丼」(¥730)である。壁に貼ってあるメニューにはこの「わがまま丼」の文字の下に「中華丼+天津飯」と書いてある。これは、お米が好きで野菜も好き、卵も好きでおまけにあんかけ大好きの僕には見逃せない一品だろう。他にも興味のあるメニューはたくさんあるのだが、今日はこれで行くことにしよう。
すっかり顔見知りになったママさんに「わがまま丼の大盛を!」と言うと「量がかなり多いですが…、あっ大丈夫ですよね。」との返事。大喰らいであることが完全に把握されている(笑) 顔を覚えられているのはうれしいけれど、ちょっと恥ずかしい気もする。
大盛にすると¥900、つまり+¥170である。他の丼ものは大盛にしても+¥100なのだが、これだけはちょっと高い。
土曜日の夕方6時過ぎ。僕が入った時はまだカウンターは空いていたが、料理を待つ間にそれも埋まりほぼ満員状態。相変わらずの人気店である。
「わがまま丼」を他にも頼む客がいて、僕のと合わせて三杯同時に調理されることになった。
調理場を囲むカウンターの上に丼が三つ置かれるのを、(あぁあれだな)と思いながら見ていて気づいた。ごはんを盛ってある三つの丼のうち、一番手前にある丼だけが斜め下の僕の位置から盛ったごはんが見えているのだ!丼の径もかなり大きめな上に深さもそこそこある。それでごはんがこの位置から見えているってことは…、やはりかなりのボリュームなようだ。
次に親父さんが中華鍋で卵を炒め始めた。三人前だからかなりの量だなと思っていたら、なんとその卵を全部手前の丼に入れている⁉︎これはなかなか強敵なようだ。
その後あんを調理して丼に注ぎ込んで完成。すぐに運ばれてきた。 中華料理はやはりこのスピード感が魅力だ。
例によって手早く写真を撮りながら見た目を観察するが、見るだけで思わずため息が出るほどの壮観である。とにかくすごい、ほれぼれするようなボリューム!あんの色はさほど濃くない。白菜やキクラゲ、人参、筍などの野菜が入っている。あんの量もたっぷりで、その下の卵やごはんは覆い尽くされて見えない。
さぁ、気合いを入れて実食である。
まずはあんをひと舐めしてみる。あっさり味の醤油あんで適度な塩気。これはごはんが進みそうだ。端を混ぜるとあんの野菜とごはん、卵が混ざり合う。卵は見事に半熟。食べると野菜の火の通り具合がちょうど良く、適度な歯応えが心地よい。卵がくわわっている分、味わいがより濃厚で実に美味!肉っ気はほとんど感じられないが旨味がたっぷり。白菜と筍が特に美味しい。食べ進むと海老も入っていることがわかったが、ひょっとするとこの海老は卵の方に入っていたのかもしれない。
この店の料理すべてに共通することだが、ごはんを食べるのに最適な味つけである。ごはんの量だけでも二合ぐらいありそうな大ボリュームだったが、夢中で食べ進んでいって気がつくと完食していた。大満足の夕食であった。
ただ一つ、料理についてではないのだが残念なことがあった。『龍華』の場合、水のおかわりが欲しくなってもママさんに言って注いでもらうしかない。店内があまりに忙しく、なかなかおかわりを頼めそうになかったので、メニューを見てウーロン茶を注文することにした。値段が¥250ということで、この店の料理のボリューム、お得感から考えて、おそらくは中ジョッキで来るんだろうと思っていたが、実際に来たのは氷の入った水と同じグラスと小さなガラス瓶のウーロン茶だった。これが¥250⁉︎ 料理のCPからは考えられない。
この店ではあくまで食事をするべきであって、飲み物特にソフトドリンクはCPがかなり悪いということが初めてわかった。
それはともかく、「わがまま丼」は非常に気に入った。大盛の+¥170もこれなら納得、むしろ安いとすら感じる。味・ボリュームともに文句のつけようのない、素晴らしい一品である。
『龍華』は定食以外の料理も抜群に美味しいことが確認できて良かった。
やはり、毎回同じものばかり食べていてはこうした喜びとは出会えない。色々食べてみるのは大切なことだな、と改めて思った。
2017/05/15 更新
2017/05 訪問
スペシャルセット、再び
ここ数日どうも食生活が守りに入っているような気がする。世間はGWの真っ只中だというのに、僕はと言えば平生と何一つ変わらない生活。せめて大好きな「食べること」にぐらい、もっとテンションを上げて新店を開拓するとか、行ったことのある店なら食べたことのないメニューに挑戦するとかしてもよさそうなものだが、そんなことを考えることすら煩わしく感じてしまう。風邪気味なのか花粉症なのか、体調がすっきりしないし、腰の具合もイマイチ。どうにもパワーが湧いてこない。重症である。
今夜もお気に入りの店の一つである『龍華』へ行くことにした。今日こそは色々新たなメニューに挑戦しようと店に入るまでは思っていたのに、店内に入った途端また決意が揺らぐ。この店の場合、セットメニューのお得感があまりにもあり過ぎて、つい単品よりもセットに目が行ってしまうのだ。この日は食への無気力がさらに重症で、食べたいものが決められない。だがこの店にはそんな時にありがたいメニューがある。「スペシャルセット」(¥1,250)がそれで、定食で食べられるメニューを少しずつ全部一度に食べられるのだ。他のメニューよりちょっとだけ値は張るが、迷った時には便利である。
店に入った時刻は午後七時ちょっと前。夕食のピーク時で店はほぼ満杯。僕が食事する間にもう一巡するぐらい忙しかった。これは料理が出てくるまでにある程度時間はかかるだろうなと覚悟していたが、たまたまタイミングが良くツイていたのか、注文してから7〜8分ぐらいで予想外に早く料理が出来上がってきた。
例によって手早く写真を撮る。過去にも何度か注文したのはことのあるメニューなので、早速実食することにする。
ツイていたのは早さだけではなく、この日は各料理の出来がいつも以上に良かったと思う。
焼豚は脂がとろけるようで旨味たっぷり!海老の天ぷらも海老がプリプリで食べ応え抜群である。僕の大好物の肉団子も、前回食べた時には若干の臭みを感じたのだが、今日はそんなこともなく非常に美味しい。エビ玉も海老がいつもより多く入っているように思った。鶏の唐揚げもいつも通りに良い味だ。
唯一酢豚だけが、肝心の豚肉が小さく、味つけも肉団子と同じようであることが不満と言えば不満だったが、それとて味自体はとても良い。
食事前には食べる意欲がイマイチだったのが、料理の美味しさのおかげですっかり回復。ごはんもいつも通りおかわりまでして、納得・大満足の夕食になった。
以前にも書いたが、この店の料理は特別なところがあるわけではない。いかにもプロっぽい中華料理の真髄を味わえるような高級料理では全然ない。だが、どの料理もどこか家庭的でほっとするような美味しさがあり、抜群にごはんが進む。これは非常に値打ちのあることだ。
また元気を出したい時にはこの店に来ることにしよう!僕にとっては貴重な「元気の源」、それが『龍華』である。
スペシャルセット(¥1,250) おかずアップ 焼豚・大海老天ぷら・鶏唐揚げ・肉団子甘酢・酢豚・えび玉。これだけの種類が一度に食べられるのはうれしい。
スペシャルセット(¥1,250) 定食で食べられる全メニュー(麻婆豆腐を除く)を少しずつ食べられるこのメニューは何を食べるか迷った時に便利である。
ライスのアップ この店の定食はすべてがごはんおかわりし放題!お米大好きの僕にとってはこれが一番のサービスだ。
2017/05/08 更新
2017/04 訪問
Aセット&ミニ麻婆豆腐
最近のマイブームである「大衆中華料理店巡り」のスタートはこの『龍華』との出会いだった。他に行く店が増えたことですっかりご無沙汰してしまったが、今日は久々に『龍華』で気合いの入った定食を食べることにした。
店に着いたのは午後7時過ぎ。平日の夕食の時間帯で店内はほぼ満席。テーブル席は全部埋まっていてカウンターが2席ほど空いている。なかなかの繁盛ぶりだ。
カウンターに座ってメニューを見ると、メニューが新しくなっている。値段の変更は無いようだが、「蒸し鶏」などいくつかの品がなくなっているのと、一番目を引いたのは定食の名称が「ランチ」から「セット」になったこと(笑) 昼だけでなく夜でも頼めるのだから「ランチ」はおかしい、と今さら思ったのだろうか?
注文したのは「Aセット」(¥880)と「ミニ麻婆豆腐」(+¥170)
「Aセット」は基本形が大海老天ぷら・肉団子甘酢・えび玉であるが、大海老→小海老天ぷらor鶏唐揚げ、肉団子→酢豚に変更が可能。どれも食べたらことがあるが、鶏唐揚げにするのが一番ボリュームがある。今日は基本形そのままで行くことにして、ボリュームを足す意味で「ミニ麻婆豆腐」を追加することにしたのだ。
注文するとすぐにまずキュウリのキムチ漬けがやって来るのはいつも通り。写真を撮って一つだけ食べてみる。これまでは漬かり過ぎてキュウリが柔らかくなり過ぎていることが多かったが、今日はキュウリが元気で歯応えがしっかり残っていて、いつも以上に美味しく感じた。
まもなく料理が全部到着。これまたいつも通りかそれ以上にスピーディだ。例によって手早く写真を撮る。中身はわかっているので、見た目を観察することもなくさっそく実食である。
どれもがよく知ったこの店の味であり、いつも通りに美味しい。「Aセット」を注文する場合、これまではボリュームを求めて大海老→鶏唐揚げにすることが多かったが、大海老天ぷらも良い味だ。大海老と呼べるほどに大きくはないが、身はプリプリしていて甘みもそこそこある。できることならもう一、二個多ければ言うことなしなのだが。
肉団子甘酢は野菜の味・歯応えも良くて僕のお気に入りである。ただ、この日の肉団子はちょっとだけ肉にわずかに臭みというか独特の匂いが在るのが気になった。味は全く問題ないが、目の前のカウンター上に揚げた肉団子が山と積まれていてそこから匂ってくるような気もした。ちょっと食欲を損ねる匂いであり、残念だった。えび玉はいつも通り。小海老がたっぷり入っていて豪華ですらある。
「ミニ麻婆豆腐」を食べるのは二回目である。他の方のレビューで「MKセット」の麻婆豆腐について厳しい論評を読んだことがあるが、前回食べた時には問題なく美味しかった。ところが、今日の麻婆豆腐はとろみが付き過ぎているし、ところどころダマになっているところまである、読んだレビューそのままの出来だった。どうやら日によって、あるいは作り手によって出来上がりにバラツキがあるらしい。確かに今日の麻婆豆腐はイマイチだった。
それでも、ごはんを半分だけおかわりもして、15分ほどで全てを美味しく完食した。もちろん満腹、大満足である。
この店はやはり良い!単品で試してみたいメニューもたくさんあるのだが、どうしても定食のお得感に負けてしまう。今度は何人か友人を連れて食べに来ることにしよう。それならば定食以外のメニューにも手が出るだろう。
『龍華』は僕にとっては「帰ってくるべき場所」であることが再認識できた。
キュウリのキムチ 定食には必ずついてくるが、今日のは歯応えがしっかり残っていて、いつもより美味しかった。
大盛ライス 定食の大盛もおかわりも自由というサービスはお米大好きな僕には本当にありがたい。この店の大きな魅力の一つだ。
玉子スープ このスープも定食には必ず付いてくる。実はなかなか濃厚で、これだけでもごはんが食べられたりする。
ミニ麻婆豆腐(+¥170) ミニとは言うが、器一杯に盛られて量はけっこうしっかりある。味やとろみのつき方が日によって安定していないところがあり、今日はやや固過ぎてハズレの日だった。
Aランチ 改め Aセット(¥880) 大海老天ぷら・肉団子甘酢・えび玉というのが基本形。大海老→小海老or鶏唐揚げ、肉団子→酢豚に変更が可能。大海老がもう一、二個多ければ言うことなしなのだが…。
Aランチ(¥880)&ミニ麻婆豆腐(+¥170) 計 ¥1,050 ごはんはおかわり自由でこの内容は やはり抜群のCPの高さ。さすが『龍華』である。
2017/04/21 更新
2017/02 訪問
ニラレバ炒めが食べたくなって
定期的に受けている血液検査で先日医者から「治療が必要というほどではないけど、やや貧血気味ですね。」と言われた。そのせいではないとは思うが、今日はなぜか昼から「ニラレバ炒め」が食べたくなっていたので晩ごはんは中華にすることにした。
というわけで『龍華』へ。この店では定食がお得感満点なので毎回つい定食ばかり注文していた。定食メニューの中には「ニラレバ炒め」はないので、まだ食べたことがない。そこで単品メニューを見ると、たいがいの料理がレギュラーとハーフの二段階に分かれて量を選べるようになっている。当初は「ニラレバ炒め」に餃子・ライスあたりを注文するつもりだったが、カウンターに座ると目の前の大きなバットに鶏唐揚げが山ほど積まれている。それを見ると唐揚げも食べたくなってきたので、一番シンプルかつ安価な「唐揚セット」(¥680)とニラレバ炒めのハーフ(¥480)を注文することにした。この店の定食はごはんおかわり自由なので、おかずが多過ぎてごはんが足りなくなる心配をしなくていいから安心だ。お米大好きな僕がこの店で定食ばかり注文してしまうのはこの『ごはんおかわり自由』も大きな理由の一つである。
時刻は晩8時を回っていたが店内はほぼ満席の状態だったので料理ができるのにはある程度時間がかかるだろうと思っていたのだが、注文してすぐにキュウリのキムチとスープが出てきて、さらにそれほど時間を置かずにおかずとライスも来て「唐揚セット」は揃った。唐揚げは二度揚げするだけだし、たぶん他にも定食を頼んでいる先客がいてそれに乗っかることができたからだろう。驚くほど早い到着である。
料理が冷めないうちにと例によって手早く写真が撮って、さあ実食!と行きたいところだったが、肝心の「ニラレバ炒め」はまだ出てこない。どうせなら晩ごはんの全体像を写真に収めたくて待つことにしたのだが、これは失敗だった。そんなに時間がかかったわけではないが、やはり「唐揚セット」の方が若干冷めてしまった。これは店側ではなく僕の失敗であった。
さあいよいよ実食である。
まずは待望の「ニラレバ炒め」から。もちろん熱々である。豚のレバーにニラ、もやし、それとごく少量だが人参の細切りや葱といった他の野菜も入っている。他の野菜も入っている…とは書いたものの、これは意図して入れたにしては少な過ぎないだろうか?味的に必要だとも思えないし、ひょっとして野菜炒め用の野菜が一緒に置いてあるのが混入しただけかもしれない。それはともかく、レバーもたっぷり入っているし、この店の料理らしい『ごはんが進む』濃いめの味つけがなかなかに良い。ただ一つ残念に思うのはもやしが細かったこと。細いもやし特有の土臭さと言うか、独特の癖が感じられた。僕はそれもけっして苦手ではないが、これがもっと太めのもやしだったら、さらに食べやすく美味しくなると思う。
それにしても「ニラレバ炒め」を改めて眺めて思ったのだが、これのどこがハーフなんだ?完全な一人前、しかもかなり多めだと思う。かつて冷麺の大盛(+¥120)を頼んで麺が二玉入った特大サイズが来てびっくりしたこともあるし、普段食べている定食にしても、この店は値段に対して量が半端なく多いのはわかっていたが、それにしても…である。これならレギュラーはどんな量になるんだろう?味も「ごはんのおかず」として完璧な濃厚さである。相変わらず素晴らしいCPの良さ、さすが『龍華』である。
ニラレバ以外の、セットの鶏唐揚げやエビ玉も若干冷めてはいるもののいつも通り美味しく、ごはんも毎度と同じくきっちりおかわりして、味・ボリューム共に満足な夕食であった。
ニラレバ炒めハーフ(¥480) けっこう濃いめの味つけで、ハーフとは言っても量はたっぷり。ちょっと残念だったのはもやしが細めだったことで、そうした細もやし特有の癖が出ていた。
今夜の夕食 唐揚セット(¥680)とニラレバ炒めハーフ(¥480) 計 ¥1,160 これにライスもおかわりして、ボリュームたっぷりの夕食だった。
2017/02/12 更新
2016/12 訪問
スペシャルランチ(¥1,250)
今日もまた気合いを入れたくなって『龍華』へ。以前から一度は試してみたいと思っていた「スペシャルランチ」(¥1,250)を注文した。
内容はメニューに書いてあるからわかってはいたのだが、到着した料理はまるで試食会のような一皿だった。叉焼、大海老天、鶏唐揚げ、酢豚、肉団子、エビ玉。これだけの種類のおかずが所狭しとひしめき合っている。しかも全部が抜群にごはんが進む味付けなのだ。品数が多いだけにそれぞれの量は少なめではあるが、それでも食べ応えは十分!思わずごはんを大盛でおかわりしてしまった。味・量ともに大満足である。
この「スペシャルランチ」を食べれば、この店の定食で出される料理を麻婆豆腐以外すべて一度に味わうことができる。オプションで+¥170のミニ麻婆豆腐を付ければ完璧である。
この店らしく、どの料理も特別なところこそないけれど、ごはんのおかずとしてはバッチリの味付け。全部美味しいが、今回僕は特に酢豚が気に入ったので、近々酢豚だけを注文してみようと思った。その意味で、初めてこの店に来た時にお試しで「スペシャルランチ」を注文するのも良い手かもしれない。
2017/01/29 更新
2016/09 訪問
気合を入れたくなったらこの店に来ます!
〜再訪〜
まだ暑い日は続いているが、9月に入り今年の冷麺行脚もそろそろ終わりが近づいてきた。
今日は最近お気に入りの中華屋さん『龍華』へ行くことにした。実は先日も行こうとしたのだが、うっかり定休日の月曜に行って空振りしてしまったので、今回はリベンジである。この店にはたびたび来ているが、来る前には毎回色々食べてみたいと思っていても、いざ店に入ると定食のボリューム満点の誘惑に負けてしまっていた。今日こそは初志貫徹せねば!と気合いを入れて店には入る。
注文は「冷やし中華大盛」(¥780+¥120)
メニューには大盛は2玉と書いてある。麺類の大盛を頼むと半玉だけ増やす店が多いと思うが、1玉丸々増やすとはさすが『龍華』!どれぐらい気合いの入った量が来るか楽しみだ。注文する際にも女性店員さんに「大盛は2玉になりますけど、大丈夫ですか?」と確認されたが「それを狙って来たんです!」と返事をすると「頑張ってくださいね。」とのこと。
料理を待つ10分ちょいの間にも色々しゃべったのだが、こうしたやりとりには気のおけない親しみ易さがあり、それもこの店の魅力である。
料理が到着。写真ではよくわからないが、料理を受け取った時にずっしりと重さを感じた。やはりかなり気合いの入った量だ。
この店の麺類を食べるのは初めてなのだが、となりでラーメンを食べている人がいてそのラーメンを見ると、麺は同じように見えた。冷やし用に別の麺を使ったりせず、麺は共通のようだ。具は刻んだチャーシュー、錦糸卵、キュウリ、ハム、もやし、トマト、さらになぜかみかんの缶詰まで乗せてある。
スープは見るからに胡麻ダレ系たが、胡麻の香りはあまりしない。それでも胡麻ダレ特有の甘さはしっかりある。女性店員さんによるとスープにはあらかじめ辛子を溶かしてあるそうで、辛さが足りなければ言えば辛子を追加してくれるそうだ。けっこう甘さが強い味なのだが、辛子の刺激があるおかげか甘さがしつこくない。飛び抜けた特徴のある美味しさではないが、バランスは良い味と言えるだろう。
麺は柔らかめ。細く縮れた玉子麺で、これまた飛び抜けた味ではないが安心して食べられる麺だ。具のみかん缶詰とトマトを先に食べて、あとはしっかり全体を混ぜて食べた。みかんの缶詰は好きだが、冷やし中華には…、必要ないような気がしたもので先に片付けた。トマトも本来大好きなのだが、実は近年腎臓の機能低下で医者からトマトとバナナを禁じられているので脇によけようとしたのだが、置き場所が無くつい口の中へ…笑。やはりトマトは美味しい!
それはともかく、いよいよ本格的に食べ始めたのだが、やはり量がとんでもなく多い。それでも実に食べやすい味で、どんどん食べ進むことができた。
この店の料理は、定食のおかずもそうだが、飛び抜けて美味しいというものではない。どちらかと言えば家庭でお母さんが作った中華料理の大成功した時みたいな味で、家庭的で食べていて安心感がある。接客も含めた家庭的な温かさ、これがこの店の一番の売りだと思う。
たっぷりあったはずの冷やし中華も6分少々で胃の中へ。量の多さに苦しむこともなく完食したが、さすがにお腹いっぱいである。
やはり『龍華』は良い店だ!これからも再三お世話になるだろうと思う。
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自宅から自転車で行ける範囲にある中華料理店の中では味・量・価格のバランスが最も優秀に思えて、気に入って通っている。
いつ行ってもお客さんでいっぱいの人気店だ。どのメニューもボリューム満点で、特に定食類はごはんがおかわり自由。量だけでなく味も、特に特別な調理が施してあるわけではないが、ごはんが進む良い味付けだと思う。
僕の特にお気に入りなのが鶏の唐揚げと肉団子の甘酢がけで、どちらも肉の味をしっかり楽しめる。だから、Aランチの大海老の天ぷらを鶏の唐揚げに変更することができるのがありがたく、一番よく注文している。
最近は年齢的なものか、食事量が若い頃に比べるとすっかり落ちてしまったが、仕事がきつい時や気分が落ち込んだ時などは、この店に来てがっつり食べることで気合を入れるのが常となっている。
園田近辺の中華料理店としては最も気に入って頻繁に使っていた王府楼が昨年暮に閉店してしまったので、この店の利用頻度がさらに上がっている。今のレベルをいつまでも維持して頑張ってほしい店である。
冷やし中華大盛(¥780+¥120) 器には深さがありずっしりとした重さ。麺2玉に胡麻ダレのスープもたっぷりで、すごいボリューム! さすが『龍華』である。
餃子一人前(¥380) 小ぶりだが味は良い!
唐揚げランチ(¥680)のおかず Aランチより唐揚げは少し多めになってるように思う
Aランチ(¥880)ライスはおかわり自由。おかずはそれぞれ特に特徴のある味付けではないが、どれもかなり美味しい、ごはんが進む味だ。
Aランチのおかずアップ。肉団子の甘酢がけ、えび玉、それと鶏の唐揚げに変更してあるが、本来のメニューは大海老の天ぷら。これ以外に肉団子を酢豚に変更も可能。
定食メニューに共通して付く玉子スープ。味はしっかりめだがごく普通だと思う。
定食メニューに共通して付くキムチ。白菜ではなくキュウリだが、おかずの味付けの良さと比較すると歯応えも弱く、味的にもちょっと残念。
2016/12/18 更新
最近ずっと「冷麺行脚」で麺を食べ続けていたが、たまに麺以外の物を食べないと舌の感覚が麻痺してしまうように思う。ラーメンマニアを取り上げた記事なんかを見ると「年間300杯を食べた」なんて書いてあったりするが、そんな人がいるなんて僕にはとても信じられない。
僕自身、若かりし頃カレー屋でバイトしていて週に5回もカレーを食べていた経験があるが、その時期はカレーの出来の微妙な差など感覚が鋭敏になった部分もありはしたが、味覚全体としては鈍化していたと思う。やはり様々な料理をバランス良く食べるべきだと思う。
ということで、今日は「冷麺行脚」はお休み。『龍華』で久々にAセット(¥880)を食べることにした。冷麺以外とはいえ中華料理であることに変わりはないな、と内心思いはしたが、最近あまり感じなかった食事への期待感がある。
店に着いたのは午後7時ちょっと前。夕食のピーク時で店内は満杯だったが、ちょうど運良く入ってすぐ右の円卓が空いたのですぐに座ることができた。同時に入ってきた別の客と相席ではあったが、ラッキーだった。
この店のメニューはもう頭に入っているので、座ってすぐに注文。Aセットのデフォの大海老天ぷら→鶏唐揚げに変更することにした。
待つこと8分ほどで料理が到着。
相変わらずほれぼれするような素晴らしいボリューム。肉団子甘酢は具の野菜がいつもより多めに入っているように思えたが、見慣れた姿である。
さっそく実食する。唐揚げも肉団子もエビ玉もいつも通りの美味しさである。肉団子の野菜は思った通りいつもより多くて、食感も気持ち硬めだったが、これはこれでむしろさらに美味しいぐらい。
『龍華』で定食を食べるたびに毎回思うことだが、本当にごはんが進む味つけだ。味に特別なところがあるわけではないが、ただただひたすら美味しい!その上、このボリュームである。本当にありがたい店だ。
毎度と同じようにごはんをおかわして、10分ほどですべてきれいに完食した。もちろん大満足である。
これでまたしばらくは「冷麺行脚」に精を出せるだろう。そんな気持ちになれた。