2回
自由が丘の良心
自由が丘で一番行ってみたかったお店と言っても過言でない、瀬戸にやっと行くことができました。
いつも食べログは何ヶ月も経ってから書くことが多いのですが、今回は行ってすぐ、少しでも多くの人に、少しでも早く、行ってみてほしいからです。
連れは瀬戸の特別定食、私は現金の持ち合わせが少なかったので、チキンカツ定食にしてみました。
写真の通り、特別定食はシーフードフライの全部盛りで、物凄いボリュームです。
これで1500円くらい?自由が丘とは思えない価格です。
チキンカツはカキフライのような個々に揚げるスタイルで、4個だと私には物足りませんでしたが、特別定食からイカリングや白身フライを1個ずつもらったので、お腹いっぱいになりました。
チキンカツに使われている鶏肉は、鳥取県から直送の大山鶏だそうで、ふんわりと言ってもいいくらい柔らかい!
こんな柔らかいチキンカツは食べたことないです。
これなら唐揚げも美味しいに違いない!
そういえば白身魚もふんわりしてたので、そういう仕上げ方がお得意なのかもしれません。
お店は昭和53年創業、ご主人は86歳、奥様は85歳だそうです。
初めて来た私達に、「雨の中よく来てくれました」と温かく迎えてくれて、お店のことやご出身のこと、自由が丘のこと、いろいろお話ししてくださいました。
ありえないくらい安いのは、店舗を賃貸ではなく買ったから、とのことでした。
お二人がお元気でお店をやってくださっている間に通いたい。
近所にこんなお店があることが、本当に有難いと思います。
2025/07/12 更新
8月中旬に行ったのが最後になってしまいました。
その日は夕方の開店直後で、初めは私一人だった客数が、徐々に増えていきました。
そして私の帰り際、「お客さんをたくさん呼んでくれてありがとうございました」と笑顔で言ってくださいました。
もちろん私が呼び込んだわけじゃないし、常連でもないのに、そんな風に言ってくださるなんて、お腹いっぱい&胸いっぱいになりました。
安くて美味しくて、客を選ばず温かい接客ができるお店、城南エリアに果たしてどれだけあるでしょうか。
自由が丘の貴重なお店を失って、常連さん方もさぞ悲しんでいらっしゃると思います。
同じく自由が丘で愛されていた焼肉の老舗、京城苑も閉店しました。
いずれも後継者は望めないのかもしれませんが、それぞれ同じ場所に、また自由が丘を代表するような飲食店が生まれることを願っています。