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konnomanのレストランガイド
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konnoman (40代前半・男性・宮城県) 認証済
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1回
夜の点数:4.4
2017/11 訪問
「瓢亭 本店」へ行ってきました。
家族で関西旅行。ということで、2日目の夕食はこちらのお店に伺いました。昔ながらの高級料亭が次々と海外資本や大手グループの傘下入りを余儀なくされる中で、堂々たる老舗の風格と威厳を保ち続けるこちらのお店、その歴史は約450年前に腰掛茶屋として創業して以降「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取」では10年連続の三つ星を「THE TABELOG AWARD 」では2017年に「BRONZE」を2018、2019には2年連続で「Silver」選出される名店の中の名店です。京都で日本料理と言えば「嵐山 吉兆」「菊乃井 本店」と並んで名前を知らぬものはいないほどの名店ですが、15代目を継ぐ髙橋義弘さんの下、時代のエッセンスを加えながら名物の「瓢亭玉子」や「朝粥」(当初は祇園町から朝帰りする旦那衆のために提供していた?)を始め伝統的な懐石料理を発展させています。ちなみに谷崎潤一郎の「細雪」や小津安二郎の「晩春」にもこちらのお店が登場するのですが「細雪」における「土曜日の午後から出かけて、南禅寺の瓢亭で早めに夜食をしたため、これも毎年欠かしたことのない都踊を見物してから帰りに祇園の夜桜を見、その晩は麩屋町の旅館に泊って、明くる日嵯峨から嵐山へ行き、中の島の掛茶屋あたりで持って来た弁当の折を開き、午後には市中に戻って来て、平安神宮の神苑の花を見る。」という描写や、笠智衆に友人が問うた「お昼に瓢亭はどうだ?」というシーンを思い出すと、かつて谷崎潤一郎や小津安二郎にハマった私としては、そのお店に訪問できているだけで感動すら覚えます。今回は夕食を頂きに訪問したのですが、付かず離れずの接客、過度な緊張感はないものの空気に張りがある凛とした雰囲気、そして完成度の極めて高い料理が織りなす空間は唯一無二で、これぞ日本料理の真髄と言える素晴らしい食事でした。食事の中で印象に残っているのはやはり「瓢亭玉子」で、出汁醤油が効いたトロリとした玉子は江戸時代から愛されているというのも納得の逸品でした。こちらのお店、食べる側の品格まで問われるようなお店ですが、訪問してら必ず満足のいくお店ですので、また京都へ来る際は必ずや再訪したいと思います。以上
2019/04/21 更新
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食べ放題
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ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
家族で関西旅行。ということで、2日目の夕食はこちらのお店に伺いました。
昔ながらの高級料亭が次々と海外資本や大手グループの傘下入りを余儀なくされる中で、堂々たる老舗の風格と威厳を保ち続けるこちらのお店、その歴史は約450年前に腰掛茶屋として創業して以降「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取」では10年連続の三つ星を「THE TABELOG AWARD 」では2017年に「BRONZE」を2018、2019には2年連続で「Silver」選出される名店の中の名店です。
京都で日本料理と言えば「嵐山 吉兆」「菊乃井 本店」と並んで名前を知らぬものはいないほどの名店ですが、15代目を継ぐ髙橋義弘さんの下、時代のエッセンスを加えながら名物の「瓢亭玉子」や「朝粥」(当初は祇園町から朝帰りする旦那衆のために提供していた?)を始め伝統的な懐石料理を発展させています。
ちなみに谷崎潤一郎の「細雪」や小津安二郎の「晩春」にもこちらのお店が登場するのですが「細雪」における「土曜日の午後から出かけて、南禅寺の瓢亭で早めに夜食をしたため、これも毎年欠かしたことのない都踊を見物してから帰りに祇園の夜桜を見、その晩は麩屋町の旅館に泊って、明くる日嵯峨から嵐山へ行き、中の島の掛茶屋あたりで持って来た弁当の折を開き、午後には市中に戻って来て、平安神宮の神苑の花を見る。」という描写や、笠智衆に友人が問うた「お昼に瓢亭はどうだ?」というシーンを思い出すと、かつて谷崎潤一郎や小津安二郎にハマった私としては、そのお店に訪問できているだけで感動すら覚えます。
今回は夕食を頂きに訪問したのですが、付かず離れずの接客、過度な緊張感はないものの空気に張りがある凛とした雰囲気、そして完成度の極めて高い料理が織りなす空間は唯一無二で、これぞ日本料理の真髄と言える素晴らしい食事でした。食事の中で印象に残っているのはやはり「瓢亭玉子」で、出汁醤油が効いたトロリとした玉子は江戸時代から愛されているというのも納得の逸品でした。
こちらのお店、食べる側の品格まで問われるようなお店ですが、訪問してら必ず満足のいくお店ですので、また京都へ来る際は必ずや再訪したいと思います。
以上