5回
2025/04 訪問
石巻にも素晴らしいお店がある
1杯目はシャンパンで。
本日のメニュー
マグロとアボカドのタルタル アボカドのまろやかさとマグロの旨味と肉々しさ、カイワレ大根の辛味とさわやかさが素晴らしいバランスでした。
カツオのバルサミコソース パクチーとバルサミコ酢の相性の良さを勉強させてもらった一品だったが、本日はカツオが強すぎたかな。。
稚鮎には日本酒らしい。自社製造酒らしい。
稚鮎のフリット 稚鮎の柔らかさとおいしさを生かし切ったと思います。
空豆のチーズリゾット 空豆の甘味と苦みを生かすチーズの適度な酸味と脂感が非常に良かったです。
チーズリゾットのコクの強さをリセットする酸味の強さ。よかったです。
スズキのソテー スズキの鮮度と焼き加減は素晴らしい。このスズキにほしいのは、甘味と酸味だろうか。バルサミコ酢のソースで酸味とコクは解決。トマトにもう少しパワーが欲しいかな。。絡み合わせの問題かな。。
河北セリと牡蠣のペペロンチーノ 牡蠣の旨味と甘味、セリの青菜さと食感が素晴らしい一品。ネギだと辛みが邪魔になるかもなので、今しか食べられない。
山形牛 苦みと酸味が強いマスタードと苦みと食感、ちょっとした甘さを感じる葉類が肉とのいいバランスを生んでいる
肉とのペアリング
2025/05/01 更新
2025/04 訪問
記念日とかにはいいですね~スペシャリテコース~
今日はゴージャスにスペシャルセット+ペアリングを頼んでみました。
素材がまずゴージャスで気を引くものばかり。これをどのように仕上げていただけるのか楽しみです。
スペシャルメニューになって初めて参戦したのは鮑のパン粉焼き、蟹のリゾット、どんこのブイヤベース、鹿肉の4種類だと思われます。品数も増えたでしょうか。
それぞれの料理の感想は写真に委ねるとして、旨味、甘味、辛み、苦味、酸味、塩味といろんな味が交わるこのお店らしさが存分に発揮されていたと感じました。
料金が跳ね上がるコースは品数を増やすか、素材のグレードをあげるかというジレンマが料理人には付きまといます。こっちの方が安くておすすめしたいけど、これではスペシャル感がでないとか、そこの舵取りの難しさや苦労を感じました。だけども、特別感は間違いなく味わえました。デートとか記念日とかにはオススメと思います。これで20,000円しなかったのは驚きです。
初めての方とか、美味しいものを食べることが好きな方は季節のコースの方がお得感と満足感があるかなと思いました。
ごちそうさまでした。
メニュー 鹿肉、ブイヤベース、蟹のリゾットがプラスされましたかね。
お通しとシャンパン
ヤリイカの冷製パスタ 外観
ヤリイカの冷製パスタ 安定の一品。イカがふんだんに使われており、甘さが際立つ。パスタののど越しのよさとカラスミがイカのくどさを軽減させてくれた。
白ワイン 1品目と2品目はこれで。酸味が強く、とてもよく合いました。
燻製サーモンとホタテのタルタル 外観
燻製サーモンとホタテのタルタル これも定番。いつも以上にサーモンが濃厚だとおもったが、カイワレ大根の辛みもいつもより際立っており、いいリセット機能を果たしてくれました。いいバランスで安心の一品でした。
鮑のパン粉焼き 外観
鮑のパン粉焼き お初です。下に眠るはトマト等の野菜達。鮑の焼き加減は固すぎず柔らかすぎず素晴らしかった。鮑に足りない酸味、甘味と複雑な食感を加えてくれる一品
リゾット用の白ワイン 酸味が抑えられ、甘味が増しており、確かにリゾットに合う。
新玉ねぎのスープ 新玉ねぎと水とオイルだけ。
新玉ねぎの甘味を存分に感じられる一品。付け合わせのブルーチーズは苦味、塩味、クリーミーさを加えてくれるので、より味にメリハリが出る。ローズマリーは香りと飲み終わった後のお口内のリセットに最適でした。
紅ズワイガニのリゾット 外観 パンチは凄まじいが、食べ方に最後まで悩みました。全部出せば、蟹リゾットより蟹の方が多いかもしれません。焼いた蟹で、場所ご蟹の身を取り出す作業は賛否が分かれるかもしれない。
蟹のリゾット
石巻のクラフトビールです。サービスでいただきました。甘さと炭酸感を強く感じるので、飲みやすかったですね。炭酸感が強いので、量はいけませんけども。
カスベのムニエル
カスベのムニエル カスベはヒレの辺りを使用。脂が多いのでキャベツに合いますね。キャベツも甘味が強かったです。
カスベのムニエルの相棒 赤ワイン
どんこのブイヤベース
どんこと言えば、肝だけど肝はどうだったんだろうという興味はつきないけど、間違いない一品と思います。
この後の鹿肉の相棒
鹿肉のステーキ 付け合わせはりんご、ソースはブルーベリー
鹿肉の焼き加減と柔らかさが素晴らしかったです。りんごの酸味、ブルーベリーソースのコクと甘味がうまく絡み合っておりました。
ホタルイカのペペロンチーノ
ホタルイカ美味しいですね。パスタのゆで加減も素晴らしく、文句無しです。
アルケッチャーノとかいてあるワインですが、イタリアのやつです。山形牛と共に。
裏面です。
山形牛のサーロイン 上のソースはばっけみそ(ふきのとうと味噌を混ぜたもの)。付け合わせはたぶん雪菜だと思います。甘味が強かったので。
ばっけみそと肉の相性が最高でした。いたく感動しました。
デザートはパンナコッタとあるけっ茶にしました。
下に眠る杏仁豆腐と上のアイスで甘さを、イチゴの酸味が光輝いており、とてもいい料理でした。
2025/04/06 更新
2025/03 訪問
新発見が止まらない
今回は仕事終わりの来訪となるため、19:00からの予約になりました。19:00からは7品のフルコースを選べず、5品のコースとなりました。
とはいえ、料理のクオリティが落ちるわけではありません。ちょっと春に近づき、メニューも少しずつマイナーチェンジ。
鯖のじゃがいもソースや新玉ねぎのスープ、肉料理のマスタードと、ここの料理は変わらず新しい発見と刺激に満ち溢れていました。こうも新しさを感じるお店は出会ったことがないですね。
この日は満席だったので、2人での運営ではなかなか大変そうでした。
石巻という決して近いところではないですが、こんないいお店があるということを知れたのはすごくいい経験だと思いました。
燻製サーモンとホタテのマリネ 燻製にすることで、味が濃縮されつつも脂が抑えられて食べやすくなる。カイワレのスッキリ感と歯応えがまたいいアクセントに。
鯖のじゃがいもソース じゃがいもの甘さが鯖の脂を引き立てており、酢で締めるとか、ただ焼くよりも数段格上の味に。こういう食べ方があったのかとただただ脱帽。
新玉ねぎのスープ これは、お店のご厚意。材料は新玉ねぎと水と塩だけ。新玉ねぎ特有の甘さ、辛みの少なさを最大限に活かした逸品。
生ハムとマッシュルームのクリームパスタ 前々回に食べて以来衝撃を受けた一品。クリームの強さをマッシュルームの旨味で見事に抑え込んでおり、クリームパスタが苦手な僕でもすんなりいけました。
山形牛のサーロイン 赤身の美味しさもポイントだけども、マスタードと雪菜(地元食材)が素晴らしい相棒。雪菜の甘さにマスタードの酸味、マスタードに練り込まれたハーブ?の苦味がいろんな美味しさを足してくれる
アップルパイ 口の中でシリーズ。配分をこちらで決められるので、実は理にかなっていると思う。
2025/03/18 更新
2025/01 訪問
さらに深化
11月から営業体制が変わり、シェフとソムリエの2名体制となった。それに伴い、予約を中心の営業となり、アラカルトはほとんどなくなってしまったが、かえってこれがこの店を深化させたように感じている。
正直、ここ1年で一番おいしいと思った。
一品一品のクオリティが格段に上がり、チェレンジ的なメニューにも積極的に取り組んでいる。
シェフのおすすめメニュー(\7,700)は18:30までの予約でないと扱ってくれない。19:00以降も受付はあるが、かなり品数が減るので満喫という意味でいうと、時間の制約と奮発はするが、こちらがおすすめだ。
今回は「すっきり」をテーマにシェフおすすめメニューが構成されいていた。
苦みと酸味の活用が秀逸で、ハーブ系の野菜や酢などの量と種類を調整し、素材の味を生かしつつ、旬の素材特有のの濃厚な油分や主張が強い味のバランスが取れており、後味の濃さに困ることもなく最後までおいしくいただくことができた。
ワインや飲み物も食事に合わせたコンセプトがあり、決して食事の邪魔はしないものの、適度な主張があり、楽しむことができた。
追加で、生ハムとマッシュルームのクリームパスタを注文。クリームパスタは苦手なのだが、マッシュルームの風味と味が強く出ており、クリーム特有のくどさを感じることなくすんなりと食べきれた。
従業員が減ることで規模が縮小するお店が多い中で、ここは逆にシェフのやりたいことだけを突き詰めたことで一歩深みが増したように感じている。石巻に来る機会があれば、刺身もいいけれど、ここに来れば絶対に後悔することはない大変すばらしいお店だと思う。
ヤリイカとカイワレ大根のカプレーゼ
サーモンとホタテのタルタル 上のスプラウトの食感と辛味が、魚介のおいしさを引き締めていた
カマスのフリット ワインとかますだけでもいいが、ソースの苦みと酸味がカマスの油分を絶妙に消してくれる。
人参のスープ、スパイスがメインだが、その中に人参の甘さがあった
真鱈の白子とカブのリゾット カブの触感と白子のうまみが苦クリームと絶妙なバランスをとっていた
ホウボウのブイヤベース トマトの酸味は弱めにしたことで魚介のうまみが際立っていた。旬なのかホウボウがメインを貼るだけの理由がそこにはあると思った。
牡蠣と長ネギのペペロンチーノ 安定の一品だが、ゆで加減と食材との味付けのバランスが絶妙である
山形牛とカブ・大根のマリネ添え 山形牛の重さをマリネによって中和、カブ・大根の食感で楽しめた
追加 生ハムとマッシュルームのクリームパスタ
アイス+イチゴのソース+クリーム 口の中で完成させるタイプ。この方が好みの味になるので、いいかもと感動。
薬膳茶+トニックウォーター 挑戦的な感じではあったが、甘みを完全に消し去り、食をはかどらせていたように感じた
本日のメニュー(日替わりです)
2025/01/11 更新
2024/09 訪問
細部まで感じられるこだわりと技術力
石巻のイタリアンレストランで、この地区代表するお店の1つだと個人的には思っている。
店内はテーブルが7席程度あり、佇まいを見ると気後れしそうだが、混んでなければ受け入れてもらえたり、ネット予約もできるので割と来やすい。
一品料理もあるが、コース料理の方が個人的にはおすすめだ。コース料理でしか出てこないものが多いというのが理由の一つ目、あとは、季節と仕入れ状況に合わせていいものをチョイスしてくれるというのが2つ目の理由になる。
飲み物はペアリングもできるので、よほどのこだわりがなければペアリングの方がいいと思う。
オーナーシェフのこだわりと技術の高さが料理一品一品に感じられる。バケット1つをとってもこういうものが美味しいと考えているという意思を僕は感じた。
特にパスタは本を出すほどのこだわりがあり、それだけの価値がある味に仕上がっている。
接客も紳士的でありながら、肩肘を張らずに過ごせる雰囲気があり、とても居心地が良かった。
人気になると予約が取れず僕が苦しくなるが、石巻にくるならおすすめしたい店の1つだ。
2024/09/21 更新
しばしの別れが惜しくて駆け込み寺のように来てしまいますアル・ケッチャーノ。
個人的にはもっと評価されてもいい店の一つではあります。
間髪入れずの来店ではありますが、時期がよかったようで河北セリ、大粒の牡蠣、空豆、稚鮎と前回とはまた違った品々をいただくことができました。
変わらず、酸味・苦みの使い方が秀逸で、素材の良さを残しつつ、アクが強くなってしまった部分を酸味と苦みがうまくバランスを取っています。正直このコストでこれだけのクオリティを味わえるのは感謝以外の何物でもありません。
一つだけ心残りがあるとすれば、個人的にはカツオのパワーにほかの食材(特にパクチー)が少し負けてしまっており、物足りなさを感じるところもありました。ほんの少しかもしれませんし、カツオのパワーを感じてもらうことが狙いかもしれませんので。
牡蠣と河北セリのペペロンチーノ
河北セリというのは葉を食べる食材らしく、秋から植えて今収穫するものらしい。確かに葉と茎は大きく、みずみずしいという表現がぴったりの一品。だと思う。