26回
2020/07 訪問
コーヒー豆とアイスコーヒーをお取り寄せ
「やはりクオリティが高いよなぁ」。そう実感したのが、この度取り寄せたこちらの店のコーヒー豆とアイスコーヒーです。
京都にも人気のあるコーヒーショップや喫茶店が多々ありますが、その中でも個人的に特に気に入り頻繁に訪れていたのがここ『ヴェルディ』です。ですが、新型ウイルスの感染流行を受け、今年の春以降店へ訪れるのを控えておりました。ただ、日に日に『ヴェルディ』のコーヒーが恋しくなり、「店に行けないならば、せめて・・」という思いでつい先日、それまで頂いたことがなかったコーヒー豆2種類とリキッドアイスコーヒーをお取り寄せしました。
◆ブラジル・ナチュラル “フルッタ・メルカドン”
日本語でフルーツ市場という意味を持つコーヒー。天然酵母をコーヒーチェリー(コーヒーの果実。私達がよく目にする豆はその果肉を取り除いたものです)にかけて作るという独創的なコーヒー。私も頂くのは初めてでしたが、頂いてみると程良い酸味で、華やかというよりフルーティーな風味を感じました。また、熱いときはフレッシュ、冷めたときは穏やかと異なる印象を受けました。
◆ヴァイスブレンド
京都芸術大学の副学長でもある小山薫堂氏の「キレがあって、コクのある、すっぱくない珈琲」というリクエストに応え、店主が独自に配合した中深煎りのブレンド。私の印象では酸味や苦味が控えめで、深煎りに匹敵するほどの甘みやコクを有しつつも重く感じることはありませんでした。
(*このコーヒーは店舗での飲用及び豆の販売は通常は京都芸大にある店舗のみだった気がするのですが、この度のお取り寄せの発送元が下鴨になっていたので、今回はこちら下鴨の店舗への投稿でコメント致します。)
◆リキッドアイスコーヒー
紙パックに入った無糖のアイスコーヒー。記憶が曖昧でかつて店で頂いたのと100%同じであるか断言は出来ませんが、この度のも尖った酸味や不快に感じる程の苦味は無く、芳醇な香りがあるなぁと感じました。
これまでも店を訪れた際はほぼ毎回コーヒー豆を購入して、自宅で淹れて楽しんでおりましたが、この度取り寄せた豆やアイスコーヒーもとても質の高いものでした。いつかまた店に伺えるようになることを祈りながら、今は家で『ヴェルディ』のコーヒーを味わっていきたいと思います。
2020/07/28 更新
2019/05 訪問
絶品あんこのホットサンド
「ここのが一番好きかも」。そう思ったのが、この度コーヒーと一緒に久々に頂いたあんバターのパンでした。
ここ『ヴェルディ』から5分ほど歩いたところに『宝泉堂』というあんこに定評のある(*わらび餅も大人気です)和菓子店があるのですが、そこから仕入れるあんこを使って作るのがこの日コーヒーとセットで注文した“あんこホットサンドウィッチ”です。
こちらは丹波大納言の粒あんと求肥(*求肥も宝泉堂謹製かも)、バターを挟んだホットサンドウィッチです。その上品な甘さもさることながら、ぜんざいとあんころ餅のいいとこ取りと言うべきとろっした口当たりが実に印象的でした。更に、そこに添えられたバニラアイスクリームを加えれば美味しさが倍増します。ホットサンドは他にもハムたまごやパストラミビーフといった軽食向けのものもありますが、この度のスイーツホットサンドもイチ押しの逸品です。
ちなみに、今回サンドと共に頂いたコーヒーはこの店では初めて頂くカフェインレスのコーヒーです。穏やかながらも上品な風味が確かにあり、他のコーヒーにも引けを取らない味わいでした。
小倉トーストなどのあんバターパンが好きで普段からいろんなカフェで頂いておりますが、ここの“あんこホットサンドウィッチ”はその中でもトップクラスの美味しさです。皆さんも近くに寄った際は是非コーヒーと共に一度味わってみて下さい。
2020/07/28 更新
2019/01 訪問
蹴鞠はじめを見る前に
「先にコーヒーを頂いておくか」。この日、正月の伝統行事の“蹴鞠はじめ”を観に下鴨神社を訪れたのですが、早く来すぎてしまい、時間潰しに足を運んだのが近くにあるこちらのお気に入りのコーヒーショップです。
今回はまだ頂いたことがなかった深煎りのブルンジ産のコーヒーと、キャラメルナッツ味のトーストを注文しました。
ブルンジとはアフリカにある国の一つで、いわゆる『キリマンジャロ』で有名なタンザニアと国境を接しております。そのコーヒーはどのようなものかというと、アフリカ産のコーヒーに多い特徴的な酸味は控えめで、深煎りでもふんわりと軽い印象を受けました。強い苦味や酸味などの刺激を求めるのではなく、優しい香味のコーヒーが好きな方にはぴったりなコーヒーだと言っていいでしょう。
一方、キャラメルナッツトーストについては、バタートーストに自家製のキャラメルとミックスナッツをかけて焼き上げたものです。キャラメルというと割と甘い味付けのものが多いですが、このトーストの場合は甘さ控えめで、甘いものが苦手な方でもイケると思います。キャラメルとナッツの香ばしさがコーヒー(特に今回頂いたような深煎りコーヒー)ともよく合い、個人的にはジャムトーストよりもおすすめです。
毎年大勢の方が下鴨神社の蹴鞠はじめを観に訪れることもあり、この日もこちらの店には続々とお客さんが来ておりました。タイミングによっては多少待つ可能性はありますが、美味しいコーヒーでゆっくりしたい方は是非足を運んでみて下さい。
2019/02/08 更新
2017/12 訪問
高いけれどお得? エチオピア産の希少なコーヒー
「味と香りもそうだが、この価格も驚きだ」。そう私が思ったのが、この度こちらで頂いたエチオピアの希少なコーヒーです。
この日は帰省で久々に会う家族に美味いコーヒーを淹れてあげたいと思い、何かいい豆がないかなと行きつけであるこちらのコーヒー専門店にやって来ました。私自身はどちらかと言うと苦味とコク、香ばしさがよく分かる深めの焙煎が好みですが、今回はコーヒー特有の苦みが苦手な家族向けに浅めの豆にしようと考えていました。そして見つけたのがエチオピア産のゲイシャ種のコーヒーでした。
ゲイシャ種は現在世界で最も注目されている品種の一つです。収穫性の低さなどの理由でかつては他の品種に押され忘れ去られていましたが、2004年のパナマの品評会にてその個性的で上品な香りが高評を呼び、それ以降他の国でも栽培されるようになったそうです。ゲイシャと言えば今でもパナマ産が有名ですが、もともとはエチオピア原産の品種であり、この度こちらの店で見つけたのはまさに現在のパナマ産ゲイシャのルーツともいえる豆だそうです。その特徴的な香りを活かすため、焙煎は浅めに仕上げてありました。
自宅用にこの豆を購入するかどうか決める前に、実際に飲んでみようと思い店内で注文してみました。なお、私も抽出の様子を見ておりましたが、この一杯はいわゆるアメリカンコーヒーのように使用する豆の量を減らす、もしくはお湯の量を増やすといったことはせず、いつも通りに淹れておりました。しばらくして、一緒に注文したシナモントーストと共に供されました。ゲイシャは日本人にとっては変わった名前だと思うでしょうが、その香味も非常に変わっておりました。具体的に言うと、苦みはかなり控えめで、キレのある酸味と共に柑橘類やアールグレイ紅茶のような香りが口いっぱいに広がりました。一言で表すならば、「紅茶のようなコーヒー」でした。実際に自分でその味を確認し、これならばコーヒーが苦手な人にも飲みやすいだろうと思い、自宅用に豆を購入することに決めました。
そして後日、家でゲイシャを淹れてみて家族に飲んでもらったところ、ミルクや砂糖なしでもすっきりと飲めて美味いと好評でした。
ちなみに、今回頂いたエチオピア産のゲイシャですが、店内で飲む場合は1杯¥600、自宅用の豆は100gで¥1,500でした。こちらの店の中でも高額の豆ですが、私は非常にお得だなぁと思いました。と言うのも、今回のエチオピア産のゲイシャは世界中で奪い合いになるほどの人気で、日本にはそれまでほとんど入っていなかったそうです。店主の続木氏の話では、もし他店で購入するならば、この豆はカップ1杯¥800~1,000、豆は100gで¥3,000以上するそうです。そんな希少な豆を、より多くの方が楽しめるよう特別に前述の価格に設定して下さったのです。こちらの店ではエチオピア産のゲイシャだけでなく、定番の豆に加え不定期に希少な豆を仕入れているようです。珍しいコーヒーをお探しの方には特におすすめしたいと思います。
2019/02/02 更新
2016/01 訪問
このコーヒー店、世界遺産級かも
「このコーヒー店、世界遺産級かも」と言うと大げさでしょうか?少なくとも私にとってはそれぐらいここのコーヒー・フードの美味しさ、お店の雰囲気がとても気に入っています。
京都の世界遺産、下鴨神社から北へしばらく歩いたところにこちらのお店はあります。店内はきれいで明るく、クラシック音楽が静かに流れていてとても落ち着いた雰囲気です。初めての方も入りやすいと思います。
使用するのは自家焙煎のコーヒー豆です。一粒一粒選別し、その日使う分だけを豆の特徴に合わせた適正な焙煎をしています。この選別・焙煎は店の奥でやっているのを見ることが出来ます。ちなみに、ここのコーヒー豆は『美山荘』や『星のや京都』など数多くのお店でも採用されているそうです。
抽出は82~83℃のお湯で行います。これは経験や勘だけでなく、科学的にもベストだそうです。実際今回いただいたコーヒーも、雑味や重たさがなく、酸味・苦味・香りのバランスが取れた透明感のある味わいでした。
フードもホットサンドウィッチやスイーツなど、どれもコーヒーに負けず劣らずのレベルの高さです。聞いたところ、一部のメニューで使っているあんこは、近所で小豆・あんこが評判の宝泉堂のものだそうです。
世界遺産級とまではいかなくとも、ここのコーヒーとフードのレベルは京都でもトップクラスだと思っています。下鴨神社を訪れた際は、是非足を運んでいただきたいです。
2017/06/19 更新
「おぉ、レモン以外もイケるんだなぁ」。この日こちらで頂いたのは、オレンジを使った冷たいアレンジコーヒーです。
8月のこの日、久々に店を訪れると店頭のボードに大きく17thの文字が書かれておりました。そう、ここ『カフェ・ヴェルディ』は2020/8/12に開店17周年を迎えたのです(*私が訪れたのはそれより数日前です)。そして、それを記念して考案されたメニューがこの度頂いた“オレンジアイスコーヒー”です。
こちらのコーヒーは自家製のオレンジシロップを皮ごと加えたアイスコーヒーです。なんでもこの店の店長がかつて旅行中にコーヒー嫌いのご友人が美味しそうに飲んでいたオレンジ風味のコーヒーの味わいに驚き、それをきっかけに理想の味を求め自らオレンジのシロップまで手掛け完成させたものだそうです。
少し前にもスタバやドトールでレモネード風のコーヒーを頂きましたが、同じ柑橘類でもオレンジのコーヒーはあまり見かけない気がします。頂いてみると、コーヒ自体の風味と共にシロップのまろやかな甘みとほんのりとしたオレンジの香りが口の中に広がりました。先述のレモネード風よりも幾分酸味は穏やかで、酸っぱいのが苦手な方でも飲みやすいと感じました。
ざっとですが、ネットで見たところオレンジジュースを使ったオレンジアイスコーヒーのレシピがいくつかありましたが、この度ヴェルディで頂いたのと同様のものは見つかりませんでした。他の店でもなかなか目にしないこちらのアレンジコーヒー、皆さんも機会があれば是非お試しあれ。