5回
2024/11 訪問
りんご好きにも嬉しい11月の生菓子
「りんご好きとしてはまた来年以降も出してほしいなぁ」。そう実感したのがこの度こちらの和菓子店で見つけた11月の生菓子です。
私が京都駅周辺を訪れた際によく立ち寄っているのがJR京都伊勢丹にあるここ『亀屋良長』です。その1番のお目当ては[旬の烏羽玉]という月替わりのあん玉3種を味わえるこちらの店舗限定商品なのですが、11月のこの日扱っていたシリーズ〈初冬〉は栗・りんご・かぼちゃの3種です。どれも上品な甘さと口どけがあって美味でしたが、個人的に特に気に入ったのがりんごのあん玉です。こちらは白あんにキャラメリゼしたりんごを合わせたものです。りんご味のあんこ自体さることながら、紅玉を使いその程よく甘酸っぱいフルーティーな仕上がりのりんごあんは珍しい気がします。
また、この日は[旬の烏羽玉]の他に上生菓子の[林檎]・[栗きんとん]・[山粧う]も頂いてみました。シンプルイズベストな[栗きんとん]も良かったですが、この度個人的により印象的だったのが[林檎]と[山粧う]でした。こちらの[林檎]は[旬の烏羽玉〈初冬〉]のりんごあん玉とはまた打って変わり、キャラメリゼの効果もあって全体的に想定していたよりも上品且つしっかりとした味わいだと感じました。また、[山粧う]は中身のあんの中にいちじくや栗が入っており、1個で食感や風味をいろいろと楽しめて面白いなぁと感じました。
りんごを使った菓子は洋菓子ではよく見かけても和菓子では珍しく、扱っていたと思ったら見た目だけで味はシンプルな白あんの練り切りという場合もあります。この度ご紹介したりんごの和菓子はどちらも11月中は扱う予定だそうなので、りんご好きをはじめ皆さんも期間中に京都駅周辺を訪れることがあれば是非一度ご賞味あれ。
2024/11/22 更新
2024/09 訪問
ありそうでなかった芋あん玉
「思っていたよりも優しい感じだな」。そう実感したのがこの度こちらで見つけた焼き芋風のあん玉です。
前回訪れた3月上旬では春らしいいちごミルク味のあん玉を扱っていた『亀屋良長』ですが、9月下旬のこの日秋限定味として[烏羽玉 焼き芋]というあん玉を出しておりました。
さつまいもを使った菓子は芋ようかんやスイートポテトなど和洋問わずこの時期多くの店で目にします。ただ、この度の[烏羽玉 焼き芋]は意外とさつまいもの風味は控えめな印象でした。というのも、恥ずかしながら購入した後で気付いたのですが、こちらの菓子にはさつまいもだけでなく白あんも結構な比率で使われており、それによって焼き芋の風味がしつつも全体的には繊細な印象を受けました。蜜が滴るほど甘い焼き芋がお好きな方など一部のさつまいも好きには物足りなさも感じるかもしれませんが、私個人はこういった他所にはなかなか味わったことがない上品なさつまいも菓子もいいものだなぁと感じました。
具体的にいつまで販売しているのかは確認出来ておりませんが、あっさりとした甘さがお好きな方をはじめ興味を持たれた方々はよろしければこの度の[烏羽玉 焼き芋]を是非一度ご賞味あれ。
2024/09/29 更新
2024/03 訪問
いちごミルクなあん玉
「このいちごミルクなら問題ない、むしろ好きだ」。そう実感したのでのがこの度こちらで頂いた春向けのあん玉です。
いちごと練乳(または牛乳)を組み合わせたいわゆる【いちごミルク】味の菓子やスイーツは近所のスーパーやコンビニなどでもよく目にしたことがあります。ただ、それらの中には私にとってはいささか甘ったるく感じてしまうものも多々あり、それ故【いちごミルク】と表記されたものをあまり自分用に積極的に買う気になれない、一度食べたらしばらくは要らないと思うことも少なくとありませんでした。ですが、3月上旬にこちらの『亀屋良長』で見つけた[烏羽玉いちごミルク]は例外でした。
こちらは創業以来200年以上作り続けている代表銘菓[烏羽玉]の春限定味です。ここJR京都伊勢丹にある店舗限定の[旬の烏羽玉]という月替わりの3種のあん玉詰め合わせ以外で、この度のような季節限定味のあん玉を見つけたのは私はもしかしたら今回が初めてだったかもしれません。その内容は、いちごと練乳を合わせた白餡を寒天で艶やかにコーティングし、仕上げに小さな乾燥いちごをトッピングしたものです。いざ頂いてみたところ、いちごと練乳のバランスがとても良く、練乳のともすればしつこく感じる甘さはなく、且ついちごの甘酸っぱい風味を上手く引き立てておりました。
この度の[烏羽玉いちごミルク]は時期的に間もなく今シーズンの販売が終了するかもしれません。それも踏まえたうえで興味を持たれた方々は機会があれば是非一度ご賞味あれ。
2024/04/01 更新
2023/12 訪問
花びら餅と一緒に月替わりの烏羽玉も
「へぇ、こういうものも出していたんだ」。そう声に出していたのが、この度花びら餅を求め訪れたこちらの店舗で見つけた月替わりの[烏羽玉]です。
京菓子の人気店『亀屋良長』の菓子について、私個人はお取り寄せする以外に四条にある本店でもよく購入しておりました。また、京都駅近くのJR京都伊勢丹にも店舗を出していること自体は以前から存じておりました。ですが、2023年の大晦日のこの日、久々に店舗を覗いてみたところ、本店では見たことがない商品も扱っておりました。それこそが今回正月限定の花びら餅と一緒に購入した[旬の烏羽玉]です。
[烏羽玉]はここ『亀屋良長』の代表銘菓である、一口大の餡玉です。昔からあるのが黒糖を使ったこし餡を丸めたもので、チョコやココナッツ風味の[烏羽玉]は本店でも扱っており、私自身も過去に頂いたことがあります。一方[旬の烏羽玉]は2021年9月にデパ地下がリニューアルした際に合わせて出したこちらの店舗限定の商品です。その内容は、12月のこの日は先に述べた黒糖味の餡玉も含まれておりましたが基本的にはその名の通り旬の食材を使用したもの、または季節感を感じる食材を使った3種類の餡玉が1個ずつ入った月替わりの詰め合わせです。今回は黒糖味の他に栗・柚子味の餡玉が入っておりました。黒糖味は濃厚でもしつこくなく、栗味は安定のほっこりとした気分になる味、そして羊羹で作ったへたをあしらい見た目がより愛らしい柚子はフルーティーな印象を受けました。
一方一緒に購入した花びら餅についてですが、生地の柔らかさや中の白味噌風味の餡、甘く炊いたごぼうのバランスがとても良く、他の京菓子店のものにも引けを取らない味わいでした。
[旬の烏羽玉]は店の公式Instagramでも紹介されており、1月は黒豆・梅・柚子味だそうです。日持ちは確か購入日の翌日までと短いですが、自分へのちょっとしたご褒美や話題性などの点からも是非おすすめしたいと思っております。花びら餅も含め気になった方々は参考にしてみて下さい。
2024/01/02 更新
「おぉ、こっちも欲しいなぁ」。柏餅を求め立ち寄ったこの日、初夏限定の烏羽玉を見つけた際にそう声を出しておりました。
2025/5/4、端午の節句ということで家で家族と柏餅を食べようと思いJR京都伊勢丹にあるここ『亀屋良長』を訪れました。こちらの店では柏餅はつぶ餡・こし餡・白みその3種類を扱っており、各々が好みの柏餅を選びまとめて購入することにしました。ただ、その際に個人的に柏餅以上に惹かれた生菓子にも目が留まりました。それこそがこの度柏餅と一緒に買った[旬の烏羽玉【初夏】]です。
伊勢丹の『亀屋良長』店舗では以前から[旬の烏羽玉]という旬の食材を加えた月替わりの烏羽玉(餡玉)3種詰め合わせを扱っておりましたが、この度の5月限定の【初夏】は私自身これが初めてでした。その内容は、[トマト]・[あんず]・[煎茶]です。[煎茶]はまだ一般的な抹茶餡に似た味であるというのは容易に想像出来ましたが、[トマト]・[あんず]は実際に口にするまでどういう味かもなかなか想像がつかずとても気になっておりました。結論から言いますと、いずれも上品な甘酸っぱさな仕上がりで、“唯一無二”と呼んでも決して過言ではないと感じました。
なお、柏餅に関してはつぶ餡・こし餡・白みそのいずれの餡も品の良い仕上がりでした。
柏餅は明日5/5までだったかと思いますが、[旬の烏羽玉【初夏】]は月末まで提供の予定です。甘酸っぱい餡玉に興味を持たれた方々は京都駅周辺に来る機会があれば是非結論してみて下さい。