33回
2020/04 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
週末セット始まりました
火曜日までにオーダー、金曜日にお渡しという週末セットが始まりました。色々詰め合わせで8000円(税込)です。元々シャルキュトリの店頭販売や、千葉そごう物産展での販売を手がけていたので、品質は高いです。
内容は週替わりだそうです。今回は、
猪と牛蒡とフォアグラのパテクルート
パテドカンパーニュ
和牛ハツのスモーク
テットドフロマージュ
鮮魚のマリネ
豚のリエット
タップナード
サラダ惣菜2種
牛肉の赤ワイン煮込み ジャガイモのグラタン風付き
フランキーさんのバゲット
真空パック入りのシャルキュトリと煮込みは3日以内、カップ入りのマリネやサラダ等はなる早で、となっていました。
赤ワイン煮込みは80度で沸騰させずに湯煎するのがコツで、自宅での再現率は高い。非常に美味しかったです。ジャガイモのグラタンがアクセントになっていてとても良かった。
巣篭もり中のワインのアテに最高ですよ。
来週からはバゲットサンドも開始するそうです。近所の千葉市役所の職員が羨ましいなぁ…定休日を変更して水曜日も販売するそうです。(通常営業はしばらく休業)
2020/04/11 更新
2020/03 訪問
早春のルクール、絶好調です。
3月になって春メニューに一新したとのことで、ホワイトアスパラなどもお目見えしていますが、まだまだジビエのオンパレードです。
・牛テールのゼリー寄せ
ルクールらしい前菜でした。牛テールの旨味を閉じ込めたゼリー寄せは、最初から赤ワインで行きたい人向け。
・イワシのクネル
クネルが得意のシェフは、かつて山ウズラをクネルにしたこともあったらしい。イワシのクネルということで、静岡の黒ハンペンみたいなものを想像しましたが、まったく違いました。イワシの旨味が凝縮されたソースと、フワフワで滑らかなクネルが絶品。
・猪のシュークルート
結局3皿ともシャルキュトリで、ルクールらしいコースになりました。キャベツは柏のヨシノファームの特製で、並のキャベツでは酢漬けにするとトロトロになってしまうので、ガチガチに固いものを使っているとのことです。猪のコンフィ、ベーコン、バラ肉ロール、ソーセージが入っていて、本場アルザスで修業経験のあるシェフのシュークルートは、かなりボリュームがありました。
・ロックフォールチーズのヌガーグラッセ
この季節には珍しいヌガーグラッセ。ロックフォールの濃厚さがとてもいい。ショットでいただいたVDLマクヴァン ドゥ ジュラとの相性はバッチリでした。
ワインは、
2005 Bourgogne Pinot Noir /A. F. Gros
15年を経た名門アンヌ フランソワ グロのブルゴーニュ。よく残っていたなぁと感慨深い1本。オーコートドニュイのアルスナン村と、ポマール村の村名ワイン区画外の畑のブレンドだそうです。並のACブルならピークをとうに過ぎているところですが、さすがにグロ家のワインは長熟です。綺麗に熟成して、けぶるようなブーケが立ちのぼる上質のピノノワール。
今春の料理もワインも絶好調でした。
2020/03/09 更新
2019/11 訪問
千葉そごうボジョレーヌーボーフェア&ワインとチーズマルシェ出店
ルクールが千葉そごうの催事に出店しています。今回はなんと2連チャン。
11/19(火)〜25(月)地下1階で開催のボジョレーヌーボーフェア
11/29(金)〜12/5(木)6階催事場で開催のワイン&チーズマルシェ
ルクール自慢のシャルキュトリやサラダを自宅で気軽に楽しめます。今回もマダムが奮闘中です。
スモークサーモン
鶏のスモーク
色々な豆のサラダ
キノコと冬瓜の煮込み
ヘルシーな4品を購入してみました。スモークサーモンは毎回の楽しみです。冬瓜の煮込みは初登場ですが、和の食材がワインヴィネガーやフォンドヴォライユ、オリーブオイル等で見事にフレンチになっていました。
もちろん、定番のパテドカンパーニュや、鶏とフォアグラのガランティーヌもあります。そして何よりスペシャリテの猪と牛蒡のパテアンクルートも。
ボジョレーヌーボーに興味がない人も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。おすすめです。
2019/11/23 更新
2019/07 訪問
夏の猪と熟成ブルゴーニュ
さっぱりした夏メニューなんかを食べたいな~、と思いつつ訪問。
冷前菜:鴨首肉のファルシ
鴨の首肉に砂肝、ハツ、レバーを詰めたこの店のスペシャル シャルキュトリ。以前は脳味噌も混ぜ込んでいたのですが、最近は入れていないそうです。円形の首肉の真ん中、確かにこの空間に食道や首の骨があったんだろうな~、と想像力をかき立てられるインパクトの強い前菜でした。
温前菜:オマールブルーのクネル
純正オマールブルーだけを使った贅沢なクネル。海老の旨味が凝縮されたクネルは舌触りが滑らかで、熟成した赤ワインにも良く合いました。
主菜:和歌山産猪のカルボナード
夏でも和歌山からバンバン届く猪肉。今年の夏はついオーダーしてしまいました。カルボナード(ビール煮)というよりは、マッシュポテトを敷き詰めてオーブンで焼いたグラタンでした。
デザート:緑のルバーブのタルト バニラアイス添え
赤いはずなのになぜか緑のルバーブを使ったタルト。優しい酸味がとても心地良い。
ワインは、
2006 Santenay 1er cru Passetemps /Jean Marc Vincent
12年を経て熟成がピークに達したブルゴーニュ。飲み頃のブルゴーニュに出会えるというのは、他に比べようがない至福の時です。こういう時に作り手どうこう、畑どうこう言うのは野暮ってもんですね。K支配人に感謝!
振り返ってみれば、全然さっぱりしてませんでしたね。次こそさっぱりした料理を…ってもう秋が近い^^;
鴨首肉のファルシ
オマールブルーのクネル
和歌山産猪のカルボナード
メインの付け合わせ。根菜のグリエ
緑のルバーブのタルト バニラアイス添え
2006 サントネー プルミエ クリュ パスタン /ジャン マルク ヴァンサン
2019/08/01 更新
2019/06 訪問
ハラワタ デ コースで至福の一夜を
内臓料理が好きなシェフの店なので、日によってはプリフィクスのコースで内臓料理だけをチョイスできます。臓物コース…もとい、ハラワタ デ コースを組んでみました。
スターターはグラスシャンパンから。
Dans Un Premier Temps Extra Brut /Dhondit Grellet
ビオシャンパンとして注目度急上昇のドント グルレ。ヴァン ド レゼルヴに古酒を使っており熟成感があって、なおかつパワフル。
冷前菜:フォア ド ヴォーの燻製と豆のサラダ
まずは牛レバーの燻製から。ラヴィゴットソースでさっぱりといただけました。最初から赤ワインで行けます。
温前菜:ロニョン ド ヴォー 紫粒マスタードと赤ワインのソース
人生初のロニョン。牛の腎臓です。店を選ばないとエラいことになると聞きます。(特にフランス本国では絶対手を出しちゃいけないとか) しかし、まったく匂わないというのも面白くない。石本シェフのロニョンはフワリと香る程度で美味しくいただけました。納豆の半分くらいかな?歯ざわりがプリプリして楽しい。量的にはこのくらいで充分かな。
メイン:自家製アンドゥイエット マスタードソース
こちらはまったく匂い無し。リヨンの有名店のアンドゥイエットでさえそれなりに香ったものですが、さすがに日本人向けにしてあります。モツの旨味を存分に味わえました。
内臓料理に合わせたワインは、
1995 Mercurey /Regnard
24年を経て充分に熟成したブルゴーニュ。絹のような滑らかさ。カシス、紅茶、トリュフの香り。しかしまだ若い酸も感じる。よく手に入ったな、と感慨深い1本でした。さすがの品揃えです。
デザートは+300円で盛り合わせにしましたが、酔っぱらって記憶が曖昧…
身も心もスタミナアップしたような気分になりました。ハラワタ デ コース、最高です^^
自家製アンドゥイエット マスタードソース
アンドゥイエットの断面
ロニョン ド ヴォー 紫粒マスタードと赤ワインのソース
ロニョンの断面
フォア ド ヴォーの燻製 豆のサラダ
デザート盛り合わせ
アミューズ:ツブ貝のブルゴーニュ風
1995 メルキュレ /ドメーヌ レニャー
2019/06/24 更新
2019/05 訪問
5/28〜6/3 チーバくんグルメ博覧会出店中です。
毎年楽しみにしている千葉そごうのチーバくんグルメ博覧会。今年は5/28~6/3で、ルクールのシャルキュトリが家で楽しめるという絶好の機会です。今回は、なんとエスカレータを6階で降りてすぐそばの好立地!
今回の目玉はなんと言っても「トリュフ風味のフォアグラのコンフィ」 出店で初登場です。1890円/50gと値が張りますが、だいたい40g前後で販売してますので、1個1400円くらいです。芳醇なトリュフの香りと濃厚なフォアグラ…めちゃくちゃ美味しいですよ。
他に購入したのは、
・鶏とキノコとフォアグラのガランティーヌ 918円/100g 実売1個800円くらい
比較的お手頃なのがこれ。フォアグラを鶏肉で巻いた贅沢なシャルキュトリです。
・猪肉と牛蒡のパテアンクルート 918円/100g 実売1個1100円くらい
ルクールの顔とも言えるパテアンクルート。牛蒡がいい味を出してまして、パテ全体にふんわりとした香りを伝えています。これにもフォアグラが入っていて贅沢。
・スモークサーモン 810円/100g 実売1個600円くらい
スーパーで売ってるような薫液を使ったまがい物ではなく、純然たる鮭、酒、ハーブ、塩、砂糖、香辛料のみで作った本物のスモークサーモン。薄くスライスするのではなく、ぜひステーキを食べるように塊でカットして噛みしめて欲しい。燻製の素晴らしさを実感できます。
私が買ったのは以上ですが、他にもパテ ド カンパーニュとか、豚肉のリエットとか、ルクール定番のシャルキュトリの他に、キャロットラペや豆のサラダなど箸休めにふさわしい逸品もあります。マダム自ら奮闘中です!応援がてら御来場をおすすめします!
2019/05/29 更新
2019/01 訪問
千葉のトップフレンチ
正月でも営業しているルクールですが、この時期のディナーは普段のコースがお休みで、5皿+デザートのプリフィクスコース(7500円。税サ込)か、おまかせジビエコース(15000円)の2種になります。
正月の特別プリフィクスコース
アミューズ:竹炭のケークサレ
真っ黒な塩味のケーキ。ルクールのことだから血でも使ったのかと思ったら、竹炭でした^^; 正月早々ちょっとびっくり。
冷前菜:真鯛のカルパッチョ 柑橘のソース 柏市ヨシノファームのマイクロハーブを添えて
蝦夷小鹿のテリーヌと悩んだ末に、カルパッチョをチョイス。シャルキュトリ好きのシェフなので、意識しないと肉に偏りがちになってしまい、あえての選択です。カルパッチョと刺身の違いと言えば、塩の仕方に差が出ますが、この店のカルパッチョは塩をして水分を飛ばし、旨味の凝縮感があります。そこらの居酒屋のカルパッチョとは雲泥の差がありました。
温前菜:ブッフブルギニオンとジャガイモの焼きガランティーヌ ポーチドエッグ添え
新作シャルキュトリ。牛肉の赤ワイン煮とマッシュポテトを自家製ベーコンで巻いたガランティーヌを、ソテーして半熟タマゴを添えたという楽しい一皿。肉をトロトロのタマゴと絡めるのって大好きです。
魚料理:キアラのポワレ ブールブランソース
魚は選択肢無しでした。キアラの一般名はアオハタだそうですが、実際の見かけは黄色らしい。一応ハタの仲間なので、高級魚です。白ワインとバターのソースがフレンチらしい、安定の美味しさ。
肉料理:和歌山県産猪バラ肉の煮込み 猪の自家製ベーコン添え
もも肉のローストも選択できましたが、煮込みにしました。しっかり血抜きされて臭みがなく、意外に脂身が少なめで、猪のフォンが溶け込んだソースと共に、猪肉を食べているという満足感があります。これならジビエが苦手な人でも食べられるでしょう。
デザート:フォンダンショコラ
デザートも固定でした。通常の6000円のコースと比べて選択肢が少なめでしたが、一皿多い上に食材も格上で、とても満足できるものでした。
ワインは、
2006 Auxey Duresses Clos du Moulin Aux Moine /Domaine du Moulin Aux Moine
2年前に2002を飲んで以来のムーラン オー モワーヌ。長いこと閉じたフェーズだったようですが、ようやく開いてきており、熟成感たっぷりのブルゴーニュを楽しめました。
正月に営業した分、1/15〜23まで休業だそうです。
猪バラ肉の煮込み 自家製猪のベーコン
キアラのポワレ ブールブランソース
ブッフブルギニオンとジャガイモの焼きガランティーヌ ポーチドエッグ添え
真鯛のカルパッチョ 柑橘のソース 柏市ヨシノファームのマイクロハーブ添え
竹墨のケークサレ
フォンダンショコラ
2006 オーセイデュレス クロ デュ ムーラン オー モワーヌ
2019/01/16 更新
2018/08 訪問
千葉のトップフレンチ
真夏のルクール。どんなものかと行ってみれば、K支配人の口から語られる本日のおすすめは、猪のパテ アンクルート、猪のブランケット、猪のカルボナード(ビール煮)等々…。和歌山からバンバン届くらしい。夏でもルクールらしさは健在です。
プリフィックスのAコース。
・金目鯛のカルパッチョ
塩をして薄くマスタードを塗った限りなく刺身に近いカルパッチョ。しかし、魚の旨味を存分に引き出しています。添えられたシーアスパラガスが面白い。初めて食べましたが、海水の塩を取り込むそうで、結構しょっぱい。
・バスク風ソーセージ ポーチドエッグ添え
夏の新作シャルキュトリは、バスク地方の唐辛子ピマン デスペレッソとニンニクを練りこんだソーセージ。これを、つくねのようにタマゴを絡めていただきます。辛さはほとんどなく、唐辛子の風味が心地よい。美味です。
・仏産乳飲み仔羊のロースト ジュとバジルのソース
メインはさっぱりしたものが食べたいな〜、と思っていたら、アニョー ド レ(乳飲み仔羊)のジゴ(腿肉)があるというのでオーダー。脂身が無く、淡白でまったく臭みのない仔羊肉は、豪快に200gくらいありましたけど、ペロリと食べられました。添えられた黄色いのはトウモロコシのベニエですが、これも夏らしい。
はい、すみません、意図的に猪を避けました…けれど結局、魚肉肉の組み合わせ。さすがルクール、やはりルクール。
ワインは、
2015 Bourgogne Chaumes des Perrieres /Raymond Dupont-Fahn
元はムルソーのショームとペリエールに接していた休耕地だったものを、開墾する際に盛土をしたところ、周りの農家からクレームが付いてムルソーを名乗れなくなってしまったという、いわくつきのワイン。テロワール重視というより、ただの農家のやっかみのような気がしますが、作られたワインはムルソーの特徴を色濃く反映してます。ミネラリックでありながら、粘土質に由来するふっくらした丸みも感じる。値段は一般的なムルソーの2割安といったところで、飲み手には嬉しいワイン。
本当はセルヴァンのシャブリか、コルディエのプイィ フュイッセにするかで悩んでいたことろ、K支配人がリストに載っていないこれを探して来てくれました。「ラスト1本だったので、ふさわしい人に飲んでいただきたくて」という殺し文句で即決しましたが、やはり客が本当に飲みたいワインをずばりセレクトしてくれる一流のサービス人がいる店というのは、本当に来る甲斐があります。
デザートは、名物のババ オ ロム。追いラム付き(笑) 楽しいねえ、ホントに。
仏産乳飲み仔羊のロースト ジュとバジルのソース
バスク風ソーセージ ポーチドエッグ添え
金目鯛のカルパッチョ
ババ オ ロム
2015 ブルゴーニュ ショーム デ ペリエール / デュポン ファン
追いラムの小カップ
2018/08/18 更新
2018/06 訪問
千葉のトップフレンチ
プリフィックスのAコース。前菜、メインともにメニューに載り切らない「本日の料理」が多数あって、K支配人の説明を聞くのが楽しい^^ シェフの創造力には、本当に頭が下がります。
冷前菜:炙りミズダコのタブレ
クスクスの上に軽く炙ったミズダコとタプナードを乗せ、周りにガスパチョを流した初夏らしい前菜。白ワインによく合いました。緑色の葉は山菜のスベリヒユ。
温前菜:トリュフとモリーユを入れた仔ウサギのブーダンブラン
ルクールの新作シャルキュトリは、イタリア産の仔ウサギ肉で作った白ソーセージ。ソースは骨から取ったフォンのソース。癖がなくフワフワな仔ウサギ肉に、トリュフの香りが移ってとても贅沢。
メイン:千葉県産ヤギのナヴァラン
通常、羊肉で作るナヴァランのヤギ肉版。二十年ほど前までは、国内のヤギ肉はほとんど沖縄でのみ消費されていたのが、最近では内地(本土)にエスニック料理店が増えたのと、沖縄のヤギ肉離れのせいで、いまや内地が沖縄の3倍も消費しているのだそうな。輸入物は全てオーストラリア産ですが、国内産もチラホラ見かけるようになっている。これは千葉の山武産だそうです。
よく煮込まれたヤギ肉は、沖縄のヤギ汁のような強烈な臭みはなく、とても食べやすい。脂身もトロトロで美味しい。ただ、沖縄でヤギ汁を食した者としては、ヤギの個性があまり感じられないのも寂しい…といってもヤギ汁並の匂いだったら、フレンチレストランで出せないけどね。
デザート:タロッコオレンジのヴァシュラン
タロッコオレンジはいわゆるブラッドオレンジの一種ですが、それほど赤みは無い。サクサクのメレンゲと相性の良い、爽やかなデザート。
ワインは、
1999 Savigny lès Beaune Rouge /Antonin Rodet
酒のやまやでおなじみのアントナン ロデ。おかげで安いネゴシアンのイメージがあるが、実際には高品質なワインも数多く造っている。これは抜栓と同時に熟成香が立ち上り、かなり状態が良かった。ゆっくりと時間をかけて熟成してきたブルゴーニュのみに発現する芳醇な香り、複雑な味わい。
前菜に合わせてグラスで白を。
2016 Santorini Assyrtiko /Domaine Sigalas
ギリシャワインフェアというほどでもないのですが、最近ギリシャのワインを幾つか仕入れてグラスで出しているのだそうです。サントリーニ島のアシルティコというぶどう品種を使った白ワイン。味や香りはリースリングに似ていますが、アルコール度数はなんと14度!フィロキセラに侵されたことのない葡萄という意味がでも貴重です。
料理にもワインにも勢いを感じます。ルクールは今、千葉で最も熱いフレンチレストランです。
炙りミズダコのタブレ
トリュフとモリーユを入れた仔ウサギのブーダンブラン
千葉県産ヤギのナヴァラン
タロッコオレンジのヴァシュラン
2016 サントリーニ アシルティコ /ドメーヌ シガラス
1999 サヴィニーレボーヌ /アントナン ロデ
2018/06/14 更新
2017/12 訪問
千葉のトップフレンチ
冬のルクールは、ジビエのオンパレードです。が、もちろんジビエでなくても美味しい料理はあります。いつもどおりプリフィクスのAコースをオーダー。
冷前菜:蝦夷鹿と根菜のポトフのゼリー寄せ
鹿のバラ肉とすね肉を根菜と共にポトフにしたものを、そのままゼリー寄せにしたような料理です。見た目やイメージと違い、さっぱりした前菜でした。
温前菜:マトウダイのベニエ タルタルソース
見た目が沖縄の天ぷらみたい。沖縄の天ぷらって、フランス料理のベニエだったんだ(笑)タルタルソースが、軽めの赤ワインにめちゃくちゃ良く合いました。
主菜:プーッサン(Poussin:雌のひな鶏)のロティ ジュのソース
ル・クールでもこんな料理を出すんだぁ、と意外に感じた一皿。肉汁を保った絶妙な火の通し方で美味でした。この店だと、ついジビエやシャルキュトリに目を奪われがちですが、こういうごまかしの効かないシンプルな料理をいただくと、シェフの腕の高さが分かります。
ワインは、
2015 Coteaux Bourguignons /Fernand & Laurent Pillot
ガメイ80%、ピノノワール20%。コトーブルギニョンは新しくできたアペラシオンですが、どうせパストゥグランやオルディネールみたいに、安っぽいガメイにブルゴーニュを名乗らせりゃ売れると考えた質の低いワインだろ、と思って今まで飲まずにきました。ところが最近、リヨン料理めぐりでガメイに目覚めたので、K支配人に「何か美味しいガメイない?」と問うたところ、ニヤリと笑って勧めてくれたのがこのワインです。何でもフェルナン爺さんが毎晩2本空けてたのを、歳のせいで1本しか飲まなくなったので、余った分を売りに出したとか。自家消費のワインこそ旨いのは当たり前で、ガメイとは思えないほどの透明感と、古木らしいしっかりした旨味を感じます。
デザートにババ オ ロムをいただいて、今回も大満足でした。
2018/01/01 更新
2017/05 訪問
千葉のトップフレンチ
料理といい、サービスといい、ワインの品揃えといい、間違いなくトップレベルのフレンチです。千葉にあることに感謝です。
○シドケのゼリー寄せ 豚耳入りレフォールソース
季節柄、山菜を使った冷菜です。シドケというフキのような中空のある茎を使ったゼリー寄せですが、添えられたレフォールソースに豚耳のみじん切りが入っているのがこの店らしい。
○リダニョーのムニエル ジュダニョーとロックフォールのバターソース
リドヴォーではなくリダニョーです。すなわち、仔羊の胸腺です。リドヴォーよりもみっちりとして肉っぽい感じ。仔羊から採った出汁ジュダニョーにロックフォールチーズを加えてバターでつないだ濃厚なソースが、ワインに素晴らしく良く合いました。こういう料理を食べると、ああ、フランス料理っていいなぁ、と思います。
○トリップ アラモード カーン
いわゆるカーン風トリップです。牛のハチノス、センマイ、ギアラにシードルとカルバドスを加えて煮込んだフランスのモツ煮です。癖のある食材をここまで美味しくするには、よほど内臓料理を愛してないと出来ない事だと思う。一緒に煮込んだ新ジャガも嬉しい。
○イチゴとルバーブのタルト バニラアイスとルバーブのチップ添え
クラシカルな中にも季節感を感じるデザートでした。
グラスシャンパンはDaniel Dumont。繊細で、ほんのり甘め。
そしてワインは、2005 Chablis Vieilles Vignes Selection Massale /Servin
12年の熟成がきれいに入った、まさに飲み頃の逸品。村名クラスでここまで熟成に耐えうる白ワインに、私は他に覚えがありません。さすがセルヴァンといったところ。あまりの濃厚、濃密さゆえにブラインドならシャサーニュ・モンラッシェあたりの1級畑と答えてしまいそうですが、フリンティな香りが混じるのは上質なシャブリの証。
この店らしい料理の3連打とワインに、とても満足した夜でした。
トリップ アラモード カーン
リダニョーのムニエル ジュダニョーとロックフォールチーズのソース 蕪とアスパージュソバージュのグリエ添え
シドケのゼリー寄せ 豚耳入りレフォールソース
イチゴとルバーブのタルト バニラアイスとルバーブのチップ添え
2017/05/23 更新
2016/10 訪問
千葉のトップフレンチ
秋はジビエの季節。ルクールがその本領を発揮する季節です。(2016年10月)
・フォアグラのテリーヌ ブリオッシュ包み
フォアグラのテリーヌと鴨のコンソメジュレをブリオッシュ生地が包みます。フォアグラと鴨の旨味がブリオッシュに溶け込んで、すこぶる美味^^
・パリ風ソーセージ レンズ豆と人参のピュレ、マスタード添え
直腸を使った太いソーセージは、ニンニクが効いていて食べ応えがありました。
・蝦夷鹿シンタマのロースト ポワヴラードソース 黒トランペットのスペツルと松茸のグリエ添え
個人的にジビエはあまり得意ではない。そういう人向けに牛肉の赤ワイン煮も用意してあるのですけど、せっかくルクールに来たので、ジビエ入門とも言える蝦夷鹿をチョイスしてみました。レアに焼かれた肉に臭みはまったく無く、きめ細かい肉質で美味。ソースのポワヴル(胡椒)はやや強め。2種のキノコが添えられていて、秋らしい一皿でした。
ワインは、2001 Saint-Aubin 1er cru /Marc Corin
サントーバンの赤という珍しさ、しかも2001とくれば否が応でも期待が高まりますが、丁度閉じたフェーズだったらしく、超低血圧のお姫様といった感じで、おずおずと開き始めたのが抜栓から1時間後、ようやく熟成した1級畑らしさを発揮したのがさらに30分後…まぁ、たまには人がワインに合わせる食事というのもいいものです。
最後はデザートのモンブランにペドロヒメネスの蒸留酒を合わせて、秋の夜長を楽しみました。今回も大満足です(^-^)
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季節柄、ジビエやシヴェ(血入り煮込み)などクラシカルな料理が多いですが、私の目当ては内臓料理やシャルキュトリ、そして創作料理です。(2016年2月)
冷菜:ポーチドエッグとトリュフのアスピック お米のソース 鴨のスモーク添え
ブラウンの瞳のような、見た目も楽しい創作料理。瞳孔に当たるトリュフの裏にポーチドエッグが隠れています。トリュフと卵って本当に良く合いますよね…なぜお米のソースかと言うと、卵かけ御飯をイメージしたとか(笑)
温菜:自家製ソーセージ アルザス風
昨年のシャブリ風の別バージョン。白ワインにゲヴルツトラミネールを使っているそうです。もちろんライチの香りはしません(笑)
主菜:豚足のギャレット シャルキュトリソース
この場合のガレットとは蕎麦粉のアレではなくて、丸くてカリカリしたものの意。表面はジュワーっという音が聞こえてきそうなほどカリカリです。骨は外してあるのですが、外すと意外に食べるところが少ないのが豚足の定め。しかし、裏には豚肉のミンチがたっぷりと敷いてあります。みじん切りにしたピクルスのソースでさっぱりといただけました。
ワインは2002 Auxey Duresses Clos du Moulin Aux Moine /Domaine du Moulin Aux Moine
状態もバッチリで最高でした。よくこの値段でこれ出せますね…掘り出し物なのは間違いないでしょう。こういうのがあるからこの店は楽しい。
スターターの伊予柑のシャンパンカクテルからデザートのファーブルトンまで、すべてが楽しく美味しかった。成田空港に一番近い星付きになりそうな予感…あ、そしたら気軽に行けなくなっちゃうか^^;
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アミューズにブーダン・ノワール、脳みそまでミンチにした鴨の首の詰め物、鴨のロースト・ソース・オー・サン、鹿ハム、鹿コンソメ…初夏だというのに晩秋のような料理の数々がメニューに踊ります。(2015年5月)
オーソドックスなものをチョイスしました。
冷菜:フォアグラのテリーヌ
温菜:豚足と小海老のガレット ポーチドエッグ添え
主菜:仔羊のロースト
ガレットはお好み焼きでした(笑) ソース・オタフクが欲しい。
ワインは大当たりでした。
2013 Gentil d'Alsace Metiss /Bott Geyl
薄っぺらいワインだったらどうしよう、という心配は杞憂でした。スターターにふさわしい白。
2006 Beaune Greves 1er Cru /Chateau de Meursault
ブルゴーニュでは果実味に過ぎるのがボーヌの特徴だと思っていますが、程よく熟成して果実感が抜けて、良いバランスになっています。まさに飲み頃。
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得意の内臓料理を目当てに訪れてみました。(2015年3月)
アミューズ:グージュール
前菜1:紀州鶏のガランティーヌ、フォアグラ詰め
前菜2:サザエと磯ツブ貝とアサリのブルゴーニュ風
主菜:アンドゥイエット(内臓の腸詰め)
デザート:イチゴのヴァシュラン
いかにもフランス料理らしい皿が並びます。ガランティーヌにはヘーゼルナッツが混ぜてあってワインが進む。パンには豚肉のリエットが添えられていて、これまたワインが進む。いかんいかん(^^;
圧巻だったのはアンドゥイエット。結構な大きさですが、とてもジューシーで、マスタードを効かせたソースのおかげでペロリと平らげました。満足、満足(^^)
ヴァシュランは、メレンゲと生クリームとバニラアイスを王冠に仕立てた古典的なお菓子。とても華やかです。
美味しい料理と心地よいサービス。また来たいと心から思える店でした。
フォアグラのテリーヌ ブリオッシュ包み
パリ風ソーセージ レンズ豆と人参のピュレ、マスタード添え
蝦夷鹿のロースト ポワヴラードソース 黒トランペットのスペツルと松茸のグリエ添え
モンブラン
豚足のギャレット シャルキュトリソース
自家製ソーセージ アルザス風
ポーチドエッグとトリュフのアスピック お米のソース
ファーブルトンと黒糖のアイス
アンドゥイエット
サザエと磯ツブ貝とアサリのブルゴーニュ風
紀州鶏のガランティーヌ、フォアグラ詰め
イチゴのヴァシュラン
仔羊のロースト
豚足と桜エビのガレット
フォアグラのテリーヌ
2016/10/21 更新
週末セットが人気らしい。メインの他にシャルキュトリや副菜が山ほど付いて2人前で税込み8千円なら、かなりお得なので当然だと思う。
今回の目玉はなんといってもブイヤベース!
ルクールで人気の魚の裏ごしスープをベースに、キャベツで包んだ白身魚と帆立のクネルを浮かべた絶品ブイヤベースでした。これ、もう一回出して欲しい…
他には、
豚のリエット
パテ メゾン
鶏胸肉のポッシェ トリュフ風味
豚耳のサラダ
猪とゴボウのパテ クルート
白身魚とじゃが芋のブランダード
スペイン風オムレツ
ブイヤベース
サラダ惣菜2品
フランキーさんのミニバゲット
鶏肉のポシェは、ほんのりピンク色の鶏肉にトリュフの香り高いソースをかけた、これまた絶品料理でした…家で食べられて幸せ。
他にも、ブランダードやスペイン風オムレツ等、南欧風の料理が多くて楽しかったです。
こんな楽しいルクールのテイクアウトも今月一杯。名残惜しいですが、再開を祝したいと思います。(後日、週末セットは様子を見ながら継続ということになりました)