あらら??さんが投稿したごはん処 あだち(東京/末広町)の口コミ詳細

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あらら?の食堂♡

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あらら?? (50代後半・男性・長野県) 認証済

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ごはん処 あだち末広町、秋葉原、御茶ノ水/食堂、居酒屋

1

  • 昼の点数:5.0

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/11 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-

私の知っている東京

長野県という草深い山の中に住んでいるが
もともとは東京都新宿区、考えられないほどの大都会の産である。「大都会」とつい表現してしまったが、私の出生地である牛込柳町などは下町もよいところで、新宿駅周辺と比較すればずっとのどかな場所であった。それでも、長野市内と見比べれば比較にならないほどの家の波、人の波があり、スケールがまったく違う。長野県にも住宅地くらいはあるが、10分も歩けば農地か山の中に入ってしまう。しかし首都・東京は違う。2時間3時間歩いても、いつまでも街が続く。その果てのない街並みと、縦横無尽に走る複雑な交通網。この二点だけで、地方出身の、私より少し上の世代の方々はビビりちらかすらしい

「さすが東京生まれ!よく迷わず歩けるね」
と感心されるが、いやいやいや、それはあなた方がコツを知らないだけだ。東京なんて、あなた方のような田舎者や、はるばる異国から来てくださった方がたくさんいる街なのだ。したがって大概の場所には案内が出ている。あれを見ながら歩けば間違うことなどない。自信なく下を向いているから迷うのである。田舎者こそ上を見て歩け。そんなふうに、かつての私はドヤ顔で過ごしていた

久しぶりに仕事で東京にいる
東京自体にはしょっちゅう訪れているが、「仕事で」ということとなれば数年ぶりではないか。前夜、息子宅に前乗りして一晩泊まり、翌朝電車で出発。京王線、丸ノ内線はよいのだが、営団地下鉄ではなく東京メトロ? いつの間に変えたんだ。日比谷線? 銀座線? もちろん昔からある路線だが、どこに行く線か、どこで乗り換えたらよいか、すっかり忘れ果てている。そもそも丸ノ内線の乗り換え口が分からない。新宿駅の東口・西口が繋がってしまったり、小田急デパートの建て替えや西口広場の大改装のせいで余計にわからない、という事情もあるが、それ以上に土地勘が消え果てている

うわーーーッ!
「オレは新宿生まれだ!新宿駅前なんて目をつむっていても歩けるZE!」
なんて言えない。情けない

丸ノ内線の券売機の前で
外国人、おそらくベトナム系であろう妙齢の女性から英語で何やら話しかけられる。え? なに? 切符買いたいの? やり取りするうちに「チャージ」と言っている。Suicaのチャージをしたいらしい。え? え? え? 知らねーよ!と冷や汗が出る。そこに日本人らしき女性が間に入って、見事な英語で教えてくれた。おおおおおお! これぞ国際都市!TOKYO!

這々の体で
目的地「虎ノ門ヒルズ駅」にたどり着く。というか、知らねーよこんな駅! 2023年開業らしいから知らなくて当然だが、動揺しっぱなし。恐らく知っていても同じ状態になっていただろう

生まれ故郷を歩けない!
地下鉄もわからない! 英語もSuicaもわからない!
うわぁ! オレって田舎者!
かつてさんざんバカにしていた諸先輩方と、いつの間にか同じになってしまった。いや、この地は、もうオレの知っているTOKYOではないのだ

仕事といっても
某団体主催の講習会に参加しただけではあるが、いろいろ教示を受け、様々な興味と幾多の問題点を抱えて講習会が終わる。さぁ、ここは田舎者のいてよい場所ではない。さっさと帰ろう。とは思ったものの、メシくらい食べてもよかろう。ということで秋葉原へ向かう

秋葉原といえば電気街
間違ってはいないが、いささか古い認識である。現代はヲタク天国。パソコンショップはもとより、パソコンゲーム専門店やら、ガチャガチャ――いや、カプセルトイ専門店やらがたくさん。もちろんメイドカフェもある。道端にはメイドコスの可愛らしい女の子がズラリと並んで、私のようなおじさんに声をかけてくる。どこかに入って、ハート型のケチャップがあしらわれたオムライスを萌え萌えキュン♡といただくことも考えた。しかしノリきれず失敗する姿が容易に想像できた。違う。違うのだ。私が求める地はここではない。そんなわけでお邪魔したのがコチラ


「ごはん処 あだち」
秋葉原の老舗定食屋さん。何十年も前、それこそ中学・高校のころから知ってはいたが、来るのは今回が初めて。悲願達成である。

シンプルすぎて
心配になるくらいの外観。しかしここが何で有名かといえば、デカ盛り。いわば聖地である。どこを触ってもぴとぴとと油の染みた店内。厨房に面したカウンター席が6脚、テーブル席が4つほど。愛想よく威勢のよいおじちゃん1人が切り盛りしている。写真や動画で見慣れていたせいか、初めて会った気がしない

「うちはねぇ、市場があった時代からあるんだよ」
ああ、青果市場があったねぇ。90年に移転したんだっけ。

「市場メシだから盛りがいいんだよ。メニューはこれだけ」
指さされた先には4種のみ。

サービスセット定食 1200円
ネギトロ丼定食 1300円
トンカツ定食 1200円
なすみそ炒め定食 1200円

「唐揚げが評判だよ。初めての人はサービスセットがいいんじゃないかな」
おじちゃん、私はそれを求めて長野から来たのだよ

「ではご飯はどうする?」

壁を見ると御飯目安表

大盛り:2升(約7kg)
普通盛り:1升(約3.5kg)
少なめ:8合(約2.8kg)
摺り切れ:11軽(約600g)

どう考えても尋常ではない。最小で600gというのは絶対におかしい。

「これ、あくまでも“約”だからね。オレの目分量だから。擦り切れでも間違いなく1kgはあるね。お兄さん体格いいから大盛いくかね?」

いかねーよ!
私は主治医と看護師から日々叱責されている糖尿病患者だ。当初は普通盛りでもいけるかと思っていたが、すっかりビビりちらかして「擦り切れの半分、超小盛りで」と注文した。おじちゃんは少し残念そうだったが「んぢゃこれくらいね」と盛ってくれたのは、私の弁当ご飯の倍量+α、500gはあったぞ

あらためて本日のメニューがこちら

「サービスセット定食」1200円
ご飯の桶とおかずの桶、サラダ、味噌汁という素晴らしき構成。直径20センチ、深さ5センチの桶に詰められたおかずは「意外と少ない?」と思わせたが甘かった

唐揚げ(小学生の手のひらサイズ)3個
コロッケ1個
ヤングコーン1本
アスパラ1本
キュウリ炒め
肉団子3個
厚焼き玉子
煮物(にんじん、厚揚げ、エリンギ、こんにゃく)
焼きナス1本
野沢菜
もやしキムチ

市場メシだけあって
全体的に濃いめの味。下味バッチリの唐揚げ、甘じょっぱい煮物、酸っぱい野沢菜、ピリ辛のキムチ。塩分控えめ? 高血圧? そんなものは昼メシの前では◯◯喰らえ! という勢いである

店構え、メニュー、味つけ
すべてがよい意味での「昭和」を想起させた。ああ、これが私の知っている東京だ。ようやく居場所を見つけた

食べ終えた頃
大学生らしき男の子が二人入ってきた。おじちゃんがほぼ同じ説明をし、二人とも普通盛りを注文した。どんな量が出るのか興味はあったが、見学は迷惑だろう。「またおいで」というおじちゃんの笑顔に送られ、外に出る。さぁ帰ろう。お土産は、萌え萌えキュン♡なイラストのついたお菓子だぞ

2025/11/27 更新

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