あらら??さんが投稿した伊勢屋(群馬/上州富岡)の口コミ詳細

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あらら?の食堂♡

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あらら?? (50代後半・男性・長野県) 認証済

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伊勢屋上州富岡、西富岡、東富岡/ラーメン、おにぎり、甘味処

1

  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/12 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-

製糸場前の食堂

東京に向かっている。年末恒例の、いや「恒例」というよりも、もはや毎月の習慣となっている母親詣でである。施設に入れてから1年半。認知もだいぶ進み、言うこともすることも、周囲から見れば遥か彼方へ飛んでいってしまったように見えるらしい。しかし、すべてを知っている私としては、一人暮らしをさせていた時期とさほど変わらない。違うのはスタッフさんの目がしっかり行き届いているという一点だけ。安心・安全を提供してくださる施設の皆様には、心から「今後ともよろしくお願い申し上げます」と伝えたい

せっかく東京へ行くのだから、あれこれ片付けたい用事もある。娘に荷物を届け、帰省する息子と姪を連れ帰る。そしてその前に、今年最後のLIVEを観る予定だ。時間は十分にある。どうせなら寄り道もしていこう。「何が母親詣でか? 目的はどっちだい?」などと冷やかされそうだが、まったくその通りである。しかし私は両兄とは違い、マザコンではない。ついでの仕事でもよいではないか。人にはそれぞれの段取りというものがある

LIVE会場は埼玉県の北坂戸というところだ。行ったこともなく、地名を知ったのも今回が初めて。開場は15時。ゆっくり出発するのが大人の作法なのだろうが、性分としてそれができない。早めに出て、寄り道しながら向かう。それが私のいつもの流儀だ。というわけで8時に出発

まず向かったのは富岡製糸場。以前訪れたことはあるが、世界遺産登録後は初めてだ。登録は2014年だから、もう10年以上来ていないことになる。当時も整備されていたとはいえ、世界遺産となった現在の姿はさらに美しく、整然としていた。製糸場の歴史や近代日本史上での役割がコンパクトに、しかもわかりやすく展示されている。耐震補強を施した架構を利用した展示スペースも非常にカッコよく、センスのある空間に仕上がっていた

国際的な地位向上を目指し、明治政府と国民が一体となって作り上げた官製模範工場。当時としては世界最大級の規模を誇り、職員の給与や福利厚生も驚くほど手厚かったという。富岡製糸場と聞くと「女工哀史」や「野麦峠」といった言葉が浮かぶが、それらは後年、工場が三井から片倉へ払い下げられた後の話らしい。映画やドラマで描かれるような悲惨さとは少し異なるようだ。しかし、諏訪の千人風呂の話などを見ると、決して良い扱いばかりでもなかったのだろう

史実と事実は異なる。右だ左だと、現代の価値観で善悪を決めつけるのは乱暴だ。大切なのは歴史を見つめ、後世をどう良いものにしていくか。その一点に尽きる。その意味でこの施設は、若干ツッコミ不足の面もあるが、そこまで求めるのは無理がある。ほどよい規模と内容で、入場料1000円ではむしろ安いと感じた

富岡製糸場を出たのが12時少し前。埼玉に向かうには早いのでランチにしようと思い、こんにゃくパークも考えたが、土曜日で年末休暇初日。混雑が目に見えている。渋滞や人混みは気伏せりの極みなので、近場で済ませることにする。製糸場のすぐ近くに、古くて味のある食堂を見つけた。そこに入る

「伊勢屋」
上州群馬で「伊勢屋」とはどういう由来か気になったが、訊ねるのを忘れた。おばちゃん…いや、おばあちゃんと呼ぶべき2人が切り盛りしている明るい店内。支那そばがメインで、ほかにおにぎり、いなり寿司、女工も食べたというお団子など、魅力的なメニューが並ぶ

せっかくだからチャーシュー麺とお団子! と注文したところ、「ごめんね、今日は支那そばしかないの」とのこと。仕入れが間に合わなかったらしい。仕方なく以下を注文

①支那そば
②赤飯おにぎり

「支那そば」700円
なんともシンプルで、まさに昔ながらのラーメン。豚骨? 味噌? そんなもの知るか。ラーメンとは醤油である。昭和50年代頃まで一般的だった、あの素朴で正しいラーメン。茶色いスープ、細い中華麺、ネギ、メンマ、チャーシューの切れ端ひとつ、ナルト2枚、板海苔1枚。ああ、なんとさっぱりして美味いのだろう。工場の賄いを食べていた女工さんたちが、お小遣いをためてたまに食べに来たご馳走。そんな情景すら浮かぶ、身も心もほっこりする一杯だ。濃厚つけ麺や油そばなど、ジャンクな味ばかり好む還暦一歩手前のオヤジの邪念を、すっと洗い流してくれるような味わい

「赤飯おにぎり」130円
自分で赤飯を炊いたことはないが、小豆の茹で汁で色をつけるのだろう。しかしこの赤…いやピンクはどんな工程で染まるのかよくわからない。でも、これぞ昭和。これでよいのだ。コンプライアンス? そんなものはどうでもよい。このもったりとした歯ごたえが、たまらなく美味いのだ

富岡製糸場も満足、ラーメンも満足。心はすでに満たされ埼玉県へ向かう

2025/12/28 更新

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