2回
2016/04 訪問
完全な穴場
平成28年4月往訪
この日も夕食にアラカルトで注文。
リーズナブルだということで置いてあるスペインの発泡ワインであるカヴァと、ややしっかり目の赤ワインと合わせるというコンセプトで次のようなラインナップとなった。
アミューズ 人参のムースとツナのトマト煮のカナッペ風
カサゴのカルパッチョ
ホタルイカとアサリと春野菜のソテー
和牛のローストのサラダ仕立て
フランス産小鴨のローストのシャンピニオン添え ゴルゴンゾーラのニョッキを付け合わせに
イイダコのラグーソース・スパゲッティ
流石である。
人参のムースは、三田のコートドールの赤ピーマンのムースをどこか思わせる。
これだけでももっと欲しくなる。
カルパッチョはなんとカサゴ。通常唐揚げに供されるこの食材、これをそぎ切りにしてカルパッチョとしてというのは珍しい。適度に歯ごたえがありつつ旨味が強くクセのないカサゴが素晴らしく、カヴァがどんどん飲み進む。
真鰯のソテーや生牡蠣も魅力的だったが、この時期の旬のホタルイカのスパゲッティの具を前菜風に食べたいというリクエストで、ジェノベーゼソースでソテーしてもらう。カヴァのボトルがあっという間になくなる。
引き続き、ややしっかり目の赤ワインをということで、肉を注文。
折角なので、牛と鴨の両方をいただくことに。
合鴨のコンフィもあったが、小鴨のローストについ気持ちが動きそちらを注文。
コンセプトをかぶらせないように、方やサラダ仕立て、方やシャンピニオンとともにバルサミコで仕上てゴルゴンゾーラソースのニョッキを付け合わせというように、こういったアレンジや工夫が心強い。
〆は、海の幸のラグーソースと思ったが、この日はの仕込みは、イイダコのみでのラグーソースだということで、それを注文。
いろいろな種類の海鮮を使ったラグーソースも非常に美味しいが、イイダコだけで作られたラグーソースも味の方向性が明確でこれはこれでとても美味しい。
つくづく素晴らしい店である。
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平成27年10月往訪
無茶苦茶スキルの高いオーナーシェフの店。
店内は非常にこじんまりとしており、サーブも調理もオーナーシェフによる。
内装や雰囲気は町の定食屋(店名もギリシア語のタヴェルナから)の範疇。
しかしながら、この店のポテンシャルは非常に高い。
素材の厳選に加え、独創性の高いメニュー。そして、高い技術力はこの立地では奇跡と言える。
シーフードを使ったミンチがふんだんに入った海の幸のラグーなど素晴らしいし、ホロホロ鳥のフリカッセなども絶品。
本日は、シェフとオススメを聞いて縞鰺と真蛸のカルパッチョ、釜揚げシラスのオムレツと、フランス産仔鴨のローストをオーダー。
カルパッチョは、オリーブオイルと塩胡椒、そしてカイエンペッパーで仕上げた逸品。酒呑み煙草呑み仕様かもしれないが、味付けは重厚。
オムレツは、焼き加減が絶妙。
鴨はレアで仕上げバルサミコがかけられる。口に含むとわかる絶妙なバランス。赤ワインが良く合う。
下敷きにオリジナルサラダ。ここの自家製ドレッシングはモノ凄く美味い。
パスタもオススメに基づきツナとキノコのをトマトソース。ツナもクロマグロのものを使用。キハダやメバチとはコクが違う!ここの店はシェフに下駄を預けるのが正解である。この日もジェノベーゼソースをアクセントに。シェフのマジックは小技には事欠かない。鴨で合わせたキャンティに見事なマリアージュ。
イタリアワインはバローロやバルバレスコも置いており比較的充実している。
また、お手頃なスペインやチリのワインもいろいろある。
通えば通うほどに好みを踏まえたベストなメニューを提案してくれる。
こういった店は貴重である。
フランス産小鴨のローストのシャンピニオン添え 付け合わせにゴルゴンゾーラのニョッキ
和牛のローストのサラダ仕立て
イイダコのラグーソース・スパゲッティ
ホタルイカと春野菜のソテー
カサゴのカルパッチョ
アミューズ(人参のムースとツナのトマトーソースのカナッペ風)
ホッキ貝とツブ貝のトマトソーススパゲッティ。ジェノベーゼペースト添え。
フランス産仔鴨のロースト
縞鰺と真蛸のカルパッチョ
2016/04/19 更新
コンスタントに通ってはいるが、さすがにコロナ出足が比較的遠のいている。
4カ月ぶりくらいの往訪。
この日は、中2と小5の子ども2人と3人で。
カルパッチョ(フエフキダイ、カツオ、タコ)、ピッツァマルゲリータ、しらす入りオムレツ、明太と白菜のクリームソーススパゲッティ、イカスミのスパゲッティ、牛ミスジのタップナードステーキを注文したのだが、何故か、2枚しか写真を撮れず。
テーブルに供されるやいなや貪りついてしまったためである。
しらす入りオムレツはこの日は、パルミジャーノレッジャーノ入り。この一手間一工夫がオーナーシェフ阿部氏の真骨頂である。
また、明太子スパゲティも白菜とクリームソースと合わせると、巷の明太子パスタとはレベルが格段に上のクォリティである。
シェフ1人のワンオペというところが難しいところであるが、この隠れ家イタリアンの奥深さはとてもとても素晴らしい。