KenKenSさんが投稿した現代ガストロノミー 四匹の猫(愛知/久屋大通)の口コミ詳細

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KenKenS (愛知県) 認証済

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掲載保留現代ガストロノミー 四匹の猫栄町、久屋大通、栄(名古屋)/フレンチ

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  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2016/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

まるで美術館のようなフレンチ!目でも舌でも楽しめます

栄オアシス21のすぐ北のビルのB1Fにあるフレンチです。
すごく行きたいお店だったのですが、11月下旬の平日にやっと予約が取れたので連れとお邪魔しました。
入口は全く中が見えず高級感たっぷりですが、コース価格は7000円とお手頃。

まずはドアに取り付けられた4匹の猫がお出迎えです。
カウンター6席、テーブル4席×6卓ですが、基本シェフ2人のオペレーションなので、1ターンの客数を制限していて、全体的に余裕のあるレイアウトです。

照明は陰影をうまくつけてあり料理を主役にしたライティングです。
キャンドルが綺麗な席もあれば、明るめの席もあるのでデートの雰囲気を使い分けできそうですね。
ほかにもナチュラルなのに無機質なオブジェも飾ってあり、かなりスタイリッシュな印象。
まるで美術館の中にあるレストランのようです。  
ちなみに「四匹の猫」という名前はピカソが入り浸っていた酒場の名前で由緒ある名前だそうです。

こちらのお店コースは7000円税別のみで11月のテーマは「発酵」だそうです。
ガストロノミーって高級フレンチのイメージですが、テーマを持ってコースを作るとはかなりガチなお店のようです。
でもドリンクお任せのワインペアリング付きは10,000円税別とリーズナブルだったので、ペアリングコースに決定。
まずはシャンパンで乾杯!

◆四匹の猫
アミューズ5種のスターターで、四匹の猫に例えてそれぞれ違う味のキューブが登場。
猫の自由さを意識して1個だけ前に出して遊んでもヨシってところが楽しいです。

まずは聖護院かぶらの煮込み、マスタードの酢味噌と、ややシャキっとしたかぶらの食感の組み合わせがいいですね。
次に梅肉とトウモロコシの粉を使ったポレンタ。
イタリアンの技法ですがほろほろと崩れながら、ふわりと梅肉が香る優しい味です。

続いてさつまいもロースト。
表面がすごくカリカリで中がほっこり甘くて美味しい。
大学芋の食感をもっと極端にアレンジした感じですが、脂っぽさ全くないので高温で焼き上げたのかな?
技法の想像がつきませんでした。
最後は鶏モモ肉のリエット。
しっかりとした鶏肉のうまみの中にバターの香りとナッツ系の食感が組み合わっていて、シャンパンにぴったりな味でした。

◆MOMA
シャンパンは軽く飲み干してしまったので、お次にいただいたのがイタリア産白ワインでMOMA。
品種はシャルドネ、トレッヴィアーノ等をベースにしてあり、淡い色でフルーティーな香りがあります。
でもさっぱりした後口なのでアミューズにピッタリです。

◆胡瓜、キャベツ、サンド
輪切りの丸太をお皿に見立てた野性的なビジュアルですが、料理はすごく幻想的!
胡瓜はマリネのしゃきしゃき感を残しつつ、パンプキンシード、マスタードシード、ハーブ、粉チーズ、ライムの皮を載せてのグリルしたもの。
いろんな歯応えが一気に楽しめるのと、複雑な香りと味が口いっぱいに広がります。

キャベツはオーブンなどで低温乾燥させたて手掴みで食べれるサンドイッチにした一品。
乾燥してパリパリになったキャベツが新食感で楽しい!
中は金時人参の千切りをハーブマヨで和えたのものが入っていて、すごく気に入りました。

サンドは山芋チップとかぼちゃチップのオープンサンドです。中はクリームチーズ、エシャロット、ズッキーニを挟んであります。
表面の山芋とカボチャのカリカリ感に、ズッキーニとエシャロットの歯ごたえのコラボが素晴らしい。
時折ふわっと香るレモンバームもいいですねー!

◆うずらのスモーク
うずらの卵を20分間スパイスと一緒にマリネしてから自家製スモーク。
蓋を開けた瞬間に煙が舞い上がり、スモーキーな香りとともに卵が出てくる演出もGoodです。
スパイスとスモークが程よくミックスされた野性味のある香りと繊細な塩加減が美味しいです!

◆ポムとチップ
今度はジャガイモを主題にポムピューレ、ジャガイモのコンフィ、極薄チップとバリエーションを凝らした一品。
鮮やかな色を残しつつ丁寧に乾燥させたディルとセロリの食感がすごく新しい!
ゴマチップやピューレやコンフィのチーズ焼きなどいろいろ味が楽しめるのもいいです。

◆炭玉葱
アミューズの最後は炭玉葱です。
玉葱を丸ごと丁寧にガスで焼いた後、縦割りして、乾燥グレープフルーツ皮、タイム、ピンクペッパー、岩塩をトッピングしていただきます。
グレープフルーツの香りにピンクペッパーの山椒のような爽やかなアクセントが、玉葱の甘みとコントラストをなして白ワインにぴったりな一品に。
一番外の皮は残しますが、ギリギリまで食べきってしまうぐらい美味しかったです。

◆レガードムニュス
アミューズをしっかり楽しんだ後、ここからは本格的なコースに入るため、スペイン産シャルドネ使った白ワインに切り替え。
淡くきれいな黄金色で、どちらかといえば辛口ですが、フルーティーで心地いい後味が楽しめるタイプです。

◆発酵ピクルス
前菜としてお酢を使わず塩や砂糖、ハーブで自家発酵させたピクルスを素焼きの器に盛りつけたビジュアル感満点の一品が到着。
クレソン、ディル、ルッコラ、セルフィーユなどのハーブが生け花のように盛り付けられています。
写真撮っていると、まるで森をドローンで空撮しているような錯覚に陥ります(笑)

ピクルスはキュウリ、人参、大根、パプリカを発酵させたもので色鮮やか!
土に見立てた土台はブラックオリーブとヘーゼルナッツを砕いたもの。
さらにその下に発酵させたサワークリームが隠れています。

ピクルスは土台のクリームをつけていただきますが、ナッツの芳ばしい香りと上品なピクルスのバランスが良くて旨い!

◆発酵ビーツ
スープは自家製米麹でビーツを発酵させて甘酒風に仕立てた一品。
色合いがビーツらしいピンク色になっていますが、お皿に盛りつけられたクレソンピューレ、自家製ロースハムが見た目を引き締めます。
スープは優しい甘さですが、クレソンの苦みとハムのしっかりした塩気がアクセントになって美味しいですね。

◆パッシオーネ・プリミティーヴォ・デル・サレント
魚料理が来る前に今度は赤にチェンジ!
濃厚なベリーの甘い香りと、まろやかでフルーティな赤ワインです。
後味に残るタンニンが心地よくて、魚や肉料理との相性がいいタイプですね。

◆発酵トマト
続いて魚料理です。
皮目をパリッと焼き上げたハタマスを、自然発酵させたトマトをベースにしたソースであしらった一品。
淡泊ですが白身魚らしい旨みのあるハタマスはパリパリの皮目との食感も最高。
ほんのり苦みのあるユリ根もひっそり添えられていていいですね。
愛らしく飾られている花は食用花のマリネなので全部食べれます。

◆パン
さてここでバゲットと黒ゴマ竹炭パンが溶岩石とともに出現!
パッ見どれが食べれるものが分からないかも(笑)
バターは3種でバジルバター、ホイップバター、玉葱とスパイスのバターが添えられています。
黒ゴマ竹炭パンはゴマの香り満点ですごく芳ばしくて美味しい!
バゲットも美味しいのですが、生のバジル葉を使ったバターとの相性が抜群でしたー!

◆シャトー・クフラン2006
メインの肉の前さらにワインチェンジ!
フランス産のメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを使った赤ワインですが、なんと10年ものです。
濃い赤の色合いが上品で華やかな香りがしますが、タンニンがしっかりしているので、ガッツリした肉料理に合いそうです。

◆発酵カシス
いよいよメインの肉料理!
なんと蝦夷鹿のローストと鹿すじ肉のメンチカツのコンビネーションです。
盛り付けは先ほどの輪切り丸太ですが肉が乗っている分、ビジュアル的にもワイルド感が増してます。

蝦夷鹿のローストは発酵させたカシスソース添え。
鹿の肉は全く臭みがなく、ものすごく柔らかいです。
繊維が細くしなやかで柔軟性のある肉は、甘酸っぱいカシスソースと一緒に食べると最高においしいです!
しかもペアリングの赤ワインとの相性も抜群!

鹿すじ肉のメンチカツは、衣がサクサク、カリカリですが、中はふっくら柔らか。
ワサビ菜にはコチュジャン、ネギ、ナッツを使ったソースが隠されていて、ワサビ菜と共に食べるとメチャ旨い!
たかがメンチと侮っていましたが、感動ものの美味しさでした。

◆発酵ケーキ
デザートはブルーベリーとリンゴの酵母発酵ガスを使って膨らませたパウンドケーキです。
パウンドケーキの上にはサワークリームのヌガーグラッセとアップルミントをトッピして、一緒に添えられた柿マリネとのコントラストがすごく鮮やか。
ふわっとした自然な甘さをアップルミント爽やかさが包み込む一品で、柿マリネのジューシーさも魅力的でした。

◆cafeと小菓子
最後にコーヒーと小菓子のセットです。
やはり四匹の猫に見立てたキューブ状の小菓子が可愛い!
ちなみに小菓子はストロベリームースを凍らせたセミフレッド、生チョコ、リンゴの寒天、羊羹でした。
シャリっとした食感のセミフレッドからぷるんとした羊羹までいろいろな触感と、方向性の違う甘さが味わえてすごく楽しい!

コーヒーは苦味しっかり、酸味は控えめなのでスイーツにぴったりでしたー。

これだけ凝った料理を提供できるシェフって何者?と思ってお聞きしたところ、料理長はお若いですがカワブンとドラードで修業を積んだ方だとか。
なるほど納得です。

これほどシェフが真摯に料理に取り組むガストロノミーは、食べログよりインスタ向きって感じですね。
ちなみに凝ったフレンチって物足りないイメージですが、こちらのコースはボリューム的にはかなりお腹一杯になりました。
リーズナブルなのに目でも舌でも楽しめるお店なので、おもてなしとしても利用したいと思います。
ごちそう様でした。

  • 入口です

  • ドアには四匹の猫が!

  • カウンター席

  • キャンドルが綺麗なテーブル席

  • 明るめのテーブル席

  • テーブルのオブジェ

  • テーブルのオブジェ

  • カウンターのオブジェ

  • テーブルの飾り

  • ショップカードも可愛い

  • コースメニュー

  • シャンパン

  • アミューズ:四匹の猫

  • アミューズ:四匹の猫

  • アミューズ:四匹の猫

  • MOMA

  • アミューズ:胡瓜、キャベツ、サンド

  • アミューズ:胡瓜

  • アミューズ:キャベツ

  • アミューズ:キャベツ

  • アミューズ:サンド

  • アミューズ:サンド

  • アミューズ:うずらのスモーク

  • アミューズ:うずらのスモーク

  • アミューズ:ポムとチップ

  • アミューズ:ポムとチップ

  • アミューズ:炭玉葱

  • アミューズ:炭玉葱

  • アミューズ:炭玉葱

  • レガード ムニュス

  • 発酵ピクルス

  • 発酵ピクルス:まるでドローンで空撮している気分に!

  • 発酵ピクルス

  • 発酵ピクルス:土台も食べれます

  • 発酵ピクルス

  • 発酵ビーツ

  • 発酵ビーツ

  • パッシオーネ・プリミティーヴォ・デル・サレント

  • 発酵トマト

  • 発酵トマト

  • バゲットと黒ゴマ竹炭パン

  • バゲットと黒ゴマ竹炭パン

  • バジルバター、ホイップバター、玉葱とスパイスのバター

  • 黒ゴマ竹炭パン

  • バジルバターがフレッシュで美味しい

  • シャトー・クフラン 2006

  • 発酵カシス:蝦夷鹿のローストと鹿すじ肉のメンチカツ

  • 発酵カシス:蝦夷鹿のロースト

  • 鹿すじ肉のメンチカツ

  • 鹿すじ肉のメンチカツ

  • 発酵ケーキ

  • 発酵ケーキ

  • cafeと小菓子

  • cafe

2016/12/04 更新

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