Tongue Japanさんが投稿したSOUP CURRY&Asian Dining SHANTi 大通店(北海道/西8丁目)の口コミ詳細

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SOUP CURRY&Asian Dining SHANTi 大通店西8丁目、西11丁目、中央区役所前/スープカレー、アジア・エスニック、ダイニングバー

3

  • 夜の点数:4.0

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
3回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

『滝の下のポーク』

——SOUP CURRY & Asian Dining SHANTi 大通店にて

札幌の夜は、やわらかい。
なにかを責めたり、追い立てたりしない。街灯が交差点の角を丁寧になぞりながら、大通公園の並木が静かに揺れていた。

その夜、ぼくは理由もなく疲れていた。
決定的な失敗があったわけでもなく、明確な飢えがあったわけでもない。
ただ、身体の奥に、何かを満たしたい衝動だけが小さく、けれど確かに揺れていた。

adidas OriginalsとBILLY’Sが共催したパーティの会場は、テレビ塔だった。
音楽はまだ鳴っていて、知っている顔がまだ笑っていたけれど、ぼくの中で何かがふっと静かになった。
スニーカーの白さやグラスの煌めきが、急に現実から離れはじめるような、そんな瞬間。
ひとこと挨拶を残して、ぼくはひとり、会場をあとにした。

テレビ塔から歩く大通の並木道は、ほのかに湿っていて、やさしい風が吹いていた。
足元のタイルが雨に濡れたように光り、酔いも熱も、ゆっくりと抜けていく。
街は騒がしくなく、静かすぎもせず、ちょうどよい距離でぼくを包んでいた。
このままどこにも寄らずに帰ってしまえば、それも悪くはなかった。
けれど、今夜はスープのような何かが、どうしても必要だった。

信号を渡りながら、ふと目に留まったのがその看板だった。
「SOUP CURRY & Asian Dining SHANTi」
“SHANTi”、サンスクリット語で「平穏」。どこか忘れられた記憶の断片のような語感。
けれど実際には、ぼくにとって忘れようにも忘れられない店だった。

最初にこの店に来たのは、まだ西28丁目の雑居ビルの2階にあった頃だった。
看板は小さく、入り口は控えめで、知らない人は通り過ぎてしまうような場所だった。
それでも扉を開けた瞬間、空気が変わった。
クローブとターメリックが絡んだ熱気、厨房から漂う焦げかけのガーリックの香り、
そして、誰もが黙ってスープに集中している空間の沈黙。
あれは、ぼくの中の「スープカレー」という概念を書き換えた瞬間だった。

それから何度も通った。
季節が変わり、生活が変わり、店も変わった。
いまでは大通公園の真向かい。滝の映像が天井から流れるこの場所が、ぼくの“帰ってくる場所”になった。

店に入ると、空気がすっと変わった。
天井に映る滝の映像が、ゆっくりと、けれど確かに流れていた。
水音はない。でも、香りがある。
クローブ、バジル、カルダモン。
スパイスたちが名を名乗ることなく、静かに存在していた。

席に着き、メニューを開く。迷いはなかった。
スープカレーはポーク。
そしてライスは、+500円でカオマンガイに変えてもらう。
白米では足りない夜だった。米にも、物語が欲しかった。

ほどなくして、赤く深い陶器の器が置かれた。
湯気の向こうに、小さな山のようにポークが鎮座していた。
骨付きで、スプーンをそっと当てると、抵抗なく崩れる。
脂は香ばしく、赤身はしっとりしていた。
まるで、煮込みすぎたわけでもなく、狙ってやわらかくしたわけでもない、
ちょうどいいタイミングで「今が食べどき」と差し出されたような仕上がりだった。

スープをひと口。
静かに甘さが広がり、すぐあとからじんわりとした辛さが押し寄せてくる。
ただの刺激ではない。
複数のスパイスが立ち上がり、ぶつからず、混ざり合い、静かに深く沈んでいく。
この味を知っているはずなのに、毎回“最初のひと口”だけは、なぜか“初めて”になる。

その瞬間、ふとよぎる考えがあった。
「たぶん、このスープにはチキンのほうが似合っているかもしれない」

責めるでも、否定するでもない声だった。
前にも何度か同じことを思った記憶がある。
それでもまた、ぼくはポークを選んでいた。
なぜだろう。
おそらく、どこかで“確かめたい感情”がまだ残っていたのだろう。

カオマンガイは裏切らなかった。
ジャスミンライスの香りとしっとりと火の通った鶏肉、
そこに添えられた甘塩っぱいタレが、スープとは別の文化圏を形成しながらも、
ちゃんとひとつの皿として成り立っている。
カオマンガイが主役になったっていい。
そう思わせてくれるだけの説得力があった。

店内は静かだった。
土曜の夜だというのに、不思議なほど空いていた。
まるでこの店が「喧騒を好まない人たち」のためにだけ開いているようだった。
スタッフは控えめで、けれどちゃんと笑う。
その距離感がちょうどよくて、また来よう、と思わせてくれる。

スープの最後の一滴を飲み干すと、視界に滝が戻ってきた。
いつのまにか忘れていたその映像が、今度は意味を持って流れていた。
あの水は、ぼくのなかに溜まっていた何かを、
ひと匙ずつ洗い流していってくれたのかもしれない。

外に出ると、札幌の夜はまだ続いていた。
観覧車が遠くで、音もなく、ゆっくりと回っていた。
腹は満たされ、心はすこしだけ、軽くなっていた。

また来ようと思った。
今度はきっと、チキンを頼む。
でも、ポークの夜のことも、ちゃんと覚えていたい。

そんなふうに思いながら、ぼくは交差点の向こうへ、
またひとつのスパイスを、記憶の奥に忍ばせながら、歩き出した。

2025/06/09 更新

2回目

2024/07 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

SOUP CURRY&Asian Dining SHANTi(スープカレーシャンティ)大通店で角煮スープカレーをいただきました。角煮は程よく柔らかく、目玉焼きが乗っているのも嬉しいポイントです。スープはスパイシーでしっかりとした味わいですが、万人向けではないかもしれません。もう少しスープの量が欲しかったです。大通り沿いでアクセスも便利です。

店内は広くはなく、カウンターとテーブル席が少し。インテリアは素敵で、カウンターの上部分がスクリーンになっており、映像が映し出されていました。以前他のシャンティで食べたときよりも具材やスープが少ないように感じ、少し物足りなかったです。スタッフは親切で、ディナーメニューではスープカレーのほかにもタイ料理や中華料理など様々なアジアン料理が楽しめます。

行者にんにくを使った行者麻婆らーめんが期間限定で提供されています。17:00からはクラシック生ビール付きの飲み放題があり、90分1800円とお得です。土曜日はお昼から飲み放題が可能です。お店は札幌市中央区大通り7丁目にあり、アクセスしやすい場所に位置しています。

タイ料理といえばトムヤムクン。スープの出汁とハーブが効いていて、美味しいです。酸味と甘味のバランスが良く、かわいいお鍋に入ってくるので量が少なく見えますが、3人で2杯ずつ取り分けられる量があります。トムヤムクンの辛さは控えめにしましたが、麻婆豆腐は辛さを攻めました。スープカレーの辛さは番号で選べ、今回は20番で、大きなハバネロが1個入っていました。

スープカレーのスープは2種類から選べ、今回はサイゴンスープを注文。シーフードとサイゴンのあっさりスープが良く合います。ディナーメニューにはサイゴンフォーもあります。スープカレーはランチでもディナーでも注文できますが、フォーや台湾まぜそばはディナータイム限定です。オシャレな店内で楽しむ、本場の味をベースにしたオリジナルアジアン料理をぜひお試しください。

2024/11/01 更新

1回目

2024/03 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

西28丁目にお店を構えられていた頃からの常連です。
多店舗経営をされていますが、東京も札幌も安定した美味しさ。
ランチメニューは本当にお得でマシマシマシマシサラダをセットメニューで安価にいただけます。
特に辛いものが好きな方におすすめしたいスープカレーの名店のひとつです。

2024/04/09 更新

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