MYKRJさんが投稿したSHOKUDO YArn(石川/小松)の口コミ詳細

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私の食事。

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SHOKUDO YArn小松、明峰/イノベーティブ

1

  • 夜の点数:3.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 3.4
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.2
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/12 訪問

  • 夜の点数:3.5

    • [ 料理・味3.4
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

エルブリオマージュ

点数が低い様に見えますが食べログの性質上、テイクアウトファストフードから三つ星レストランなんかもこの5段階の評価の内ですので悪いという意味ではありません。

噂のお店。
エルブリで働いた経験のあるシェフが開店させたとか。
意識ある方々の情報を。いただいて初めてお邪魔しました。
小松市でも少しわかりにくい立地。
お店外観はモダン。
店名のSYOKUDO YArnの由来はシェフ達の海外での修行を通して改めて「日本」という国や食文化を客観視する事により感じることのできた日本と、その食への思い入れ。
茶道、華道、etc..からなる食への追求の「道」を食道とし、それがSYOKUDOとなる。
YArnは、ここのお店の建物が元は撚糸工場。そこから由来してます。

事前情報も多少入れた中でのディナーで利用。
書いた通りのシンプルでモダンな建物。
店内に入ると、いきなり目に入るのは迫力のある一本の木。巨木というサイズ感では無いが凄い迫力。盆栽なんかで小さい鉢だけど迫力のある老木。そんな感じです。その木はオリーブの木でオリーブとしてはものすごい巨木。店のシンボルとしてすごくパワーを感じると同時に今から起きるであろうストーリーにすら期待すらさせてしまう。意思のある木でした。この木があるか無いかで大きくお料理にも影響はあると私は思います。
そしてすぐにエスコートがあり席に。
席からはガラス張りのキッチンがハッキリ見えます。お料理を作る息遣いが聞こえて来そうです。
テーブルには流木が中央に鎮座しております。
期待はどんどん高まる。

コースメニューはテーブルに。
まずはおしぼり。おしぼりには店のネームがドーンと正面に。とても厚みのあるおしぼりは今の評価されているレストランのスタンダード。当然ながら前進しようとする意思も伝わります。
テーブルにはさらに水引が。YArnの語源の「紡ぐ」を引用しているのだろうか。あわじ結びの水引だけに最初の出会いのお祝いなのだろうか。2度目の来店だとまた結び方を変えるまでする心遣いまであるのだとしたらさらに驚きではある。想像力はかき立たされる。

ドリンクをオーダーしたらコースがスタートします。
まずはお箸から。
そうコースの1番初めは「お箸」からスタートなのです。
お箸で食べる洋食という意味ではなく、お箸自体がコースに含まれています。

◆能登ヒバの香り箸
香りをまずは楽しみます。ヒバの箸は鉛筆を齧ったような香りがします。どこか懐かしいです。

◆ハモンイベリコベジョータ44ヶ月熟成+無花果のソルベット
杉の香る薄い紙に乗せられたベジョータを無花果のソルベをウィルキンソンのトニックで溶いて一緒に食べます。
無花果のソルベは軽く甘みの効いたトニックに相性よくシュワリと混ざりあい、そこに長期熟成のネットリとしたハモンイベリコ。良く考えられた組み合わせ。
ソルベの器は、これまたYArnのロゴ入りの抹茶茶碗。

◆未確認キノコ、蛍米苔
検体ケースにラベルに未確認キノコと。中にはキノコの型に作られた、強いキノコエキスの軽いメレンゲ菓子。キノコの香りが強く感じられる口溶けの良い仕上がりに。
蛍米苔はテーブル中央にあらかじめ設置されている流木に苔のようにあしらわれていきます。
ふわっとしっとりした米粉のパンに柚子の風味。玉味噌もあしらわれたフィンガーフードに。
これまた強い意思と創造性を感じます。
味もしっかり意識された作りです。

◆Schiacciatina al Sesamo
封筒に入って届いたのが薄いチュイルのようなフィンガーフード。
スキャアッチャータとはフォカッチャのようなものでそれを薄くしてセサモ(ゴマ)を入れて焼いたものである。
軽い塩味もあり。食感も良く、楽しめました。
封筒にラベルが貼ってあり、シェフのジョークにもとれる遊び心が堅苦しさを緩和してくれて、これもまた次のお料理への布石ともなるのでしょうか。
楽しめます。

◆からすみ源助だいこん
次に出てきたのはYArnの文字が刻まれたランプシェード。ゆらゆらと揺らめくランプの灯りとともに石川県の伝統工芸輪島塗の軽く美しいお皿に盛られて前菜(サラダ)が出てきました。
サラダは複数の野菜で構成されていて。カラスミ、大根(大根ケン)を主として、葉物やキューブのテクスチャーのオリーブオイルも。
お造りの妻に照準を定めたメニューだそうです。
そして良く見ると、最初に出てきたランプシェードも桂剥きにした大根でした。

◆秋の吹き寄せ 山 海
そして食べ終わる直前に出てきたのはお花見のようなお弁当重。テーブルには石川県小松市の小松い草で作られたマット。ワクワク感は高まる。
お弁当が分けられると、中には石、紅葉型にして揚げられた能登の芋のチップ、アニス風味の能登の大栗の渋皮煮、椎の実、オリーブの実、焼いた天然舞茸。それらを箸や手で食べます。
とてもシンプルで分かりやすい味。

その後出てきたのは、焼いたカジカ(ゴリ)。石の上に鎮座されこちらを睨んでいるかの様です。このサイズになるまでに3年かかるそうで、石の上にも3年という意味合いの盛り付けです。意志ある盛り付けと郷土感あふれます。

さらにテーブル中央に最初からある流木に、こちらも地元でとれたてのウリボー(小猪)の粗めのパン粉のフライが乗せられました。
アイオリソースでディップして骨の部分をピンチョスのように串にして食べます。
アイオリソースの風味と小猪のフライ。分かりやすい味です。

◆Hotofu*パフェ
次に出てきたのはグラス。
中には出来立ての、小松の豆乳と能登の天然ニガリで作られたお豆腐。エスプーマで軽く仕上げられたホットなお豆腐という意味でした。
上には北海道のイクラとオリーブオイル。したには醤油のフレーク。食感も楽しめます。
味はシンプルな組み合わせで誰にでも分かるはずです。

◆The Wan2015イタリアの香り
続いて、石川県山中温泉の山中塗りのとても綺麗で大胆な柄のお椀が出てきました。中にはベビーリーフ。
さらに出てきたのはコーヒーをたてる「サイフォン」。なんだろう?と思いきや、目の前で1番出汁をとるのだとか。
削りたてのマグロの血合い無しの削り節と昆布出汁でとります。とった1番出汁をお椀の中に注ぎ、さらに上から黒トリュフをスライスしてふんだんにかけていきます。さらに大吟醸酒を数滴。10秒ほど蓋をして蒸らします。
蓋を開けると、お出汁と大吟醸とトリュフの土の香り。ブワッと。
パフォーマンスもですが味もよく考えられている。それでかつシンプルなお料理。

◆バブルカニシスターズ
もうお分かりかもしれませんが、私もこれくらいからこのお店のシェフ達のジョーク感が分かるようになって来ました。
バブルガムブラザーズのオマージュなネーミングです。
出てきたのは盤の広いおさらに盛り盛りに盛られた。泡。固めの泡で、泡の味付けは蟹酢とウィルキンソンジンジャーエール。
泡の下には石川県の香箱ガニ。
泡なので「バブル」香箱ガニは♀なので「シスターズ」ほうほう。
蟹は内子も全て盛り付けられており、上には昆布がかけられています。
泡と一緒にとてもシンプルな蟹とカニ酢の味わいです。

◆Himiudonarajin
またも見た事のないネーミング。出てきたのは玉ねぎ型の蓋がされたお皿。中にはブナチップとスーパーアラジンで瞬間燻製されている氷見のうどんが。
蓋を開けると煙と共に見えます。削ったペコリーノロマーノ、グアンチャーレ、和歌山のぶどう山椒、平貝戸の卵のエスプーマ。
氷見うどんをカルボナーラオマージュ。
山椒がアクセントのスモーキーなうどんカルボナーラです。

◆最初のパン

◆金石産天然鯛アクアパッツァ*クラーラ
地元天然鯛を焼いたものにじか火で炙った梅貝とレンコンチップとアマランサスやマイクロ系の野菜。
仕上げは眼の前でトマトクリアな温かいクーリーで。
トマトが爽やかなアクアパッツァ。梅貝のアクセントも楽しめました。

◆2つ目のパン

◆ヴァンテ産ピジョン+地物ぜんまい
耳付きの厚めの梅の木の器に一部山中塗りの漆コーティングがされた特殊なお皿。
丁寧に火入れされ、各部位ごとに切り分けられて盛られた鳩。上には見事な色味のササミ部分かな。添えられたのは地元ぜんまいのヘーゼル和え。ピーテンドリルの葉(えんどう豆の葉)。
最中の上にフォアグラのアイス、クォーターエピスのスパイス、ナスタチウム
火入れが強い感は有りましたが、炭火とヘーゼル和えともとても相性が良くて山の雰囲気が感じられました。
フォアグラのアイスはお口直しあたりでしょうか。

◆季節のタブレット
もうこうなれば期待しかしていない次の演出。
出てきたのはタブレット?上には柚子がひとかけら。入り口にあるオリーブの巨木の葉をお茶にしてそのタブレットにかけます。
すると。ヘビ花火の様にニョキニョキと伸びてきます。柚子の香りも嬉しい。
その変わったお皿に驚いていると。
これはおしぼりです。と。
てっきり食べ物とばかり思っていましたが、「おしぼり」でした。
意思のある演出と意味あるおしぼり。
1本とられました。

◆ぷりん
オープンキッチンでは何やらだし巻きを巻くときの様な作業が見て取れます。
なんだろうと思っていると。アルマイトの昔ながらのお弁当箱に入れられて到着したのが。
まるでだし巻きの様なぷりん。バランやお醤油入れに入れられたシロップ。
まさにだし巻き。

◆Sumibiyaki*2015verあまおう
デセール
炭火焼されたあまおう。備長炭のアイス。竹炭のグリッシーニ。
炭火の香りと炭のアイス。とても満足できるジャパニーズテイストのデザートです。
炭ももちろん国産の伊予備長炭です。

◆プティフール
ここだけネーミングがカテゴリーになってしまいました。
内容は、スペインの伝統のお菓子ポルボロンを石川県の伝統の和三盆で。ほろほろとほどけるのが特徴。鯛の型でとても可愛くて美味しいです。
リンゴのチップとフィナンシェ。

◆有機JASフェアトレード グァテマラエスプレッソ九谷焼と共に…

お料理全体を通して感じた事は、日本への石川県へのとても強い思い入れと尊敬。器から何から。店名もしっかり入ってます。少し名入れしすぎかもなくらい。
お料理への遊び心とシンプルな味付け。

味付けがシンプルなのと、圧倒的なスペシャリテには欠けますが
トータルでは圧倒的にここでしか食べる事が出来ないお料理ですし、とても楽しめるお店です。

またお邪魔したいです。

  • メニュー。

  • シンプルかつモダンな外観。

  • 入ってすぐに樹齢数百年のオリーブの木が迎えてくれます。

  • オリーブの木。シンボルツリー。

  • オープンキッチン。

  • ロゴ入りのおしぼり。

  • 能登ヒバの香り箸。

  • ハモンイベリコベジョータ44ヶ月熟成と無花果のソルベ。

  • 未確認キノコ。

  • 未確認キノコ。

  • Schiacciatina al Sesamo。

  • カラスミ大根。

  • 秋の吹き寄せ。

  • 秋の吹き寄せ。

  • ウリボーと吹き寄せ。

  • ゴリ。石の上にも3年。

  • ウリボー。

  • アイオリソース。

  • Hotofuパフェ。

  • TheWan2015イタリアの香り。

  • マグロの削り節、1番出汁。

  • トリュフと共に。

  • バブルカニシスターズ。

  • Himiudonarajin。

  • Himiudonarajin。

  • ライ麦70%のパン。

  • ヴァンテ産ピジョンと地元ぜんまいとヘーゼル和えとピーテンドリル、フォアグラのアイスと最中。

  • 季節のタブレット。

  • ぷりん。

  • 炭火焼のあまおうと備長炭のアイス。

  • ポルボロン和三盆。

  • フィナンシェとリンゴのチップ。

  • 有機JASフェアトレードエスプレッソ。九谷焼。

2016/07/02 更新

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