lala75さんが投稿した銀座 しのはら(東京/銀座一丁目)の口コミ詳細

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銀座 しのはら銀座一丁目、銀座、東銀座/日本料理

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  • 昼の点数:4.6

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/09 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

料理の見せ方はまさに芸術作品そのもの

銀座しのはらは、食事という枠を超えて「総合芸術」と呼ぶにふさわしい体験を提供してくれる名店だと感じました。単に味わうための料理ではなく、視覚・聴覚・触覚を含め、五感を総動員して楽しませる演出に圧倒されます。まず特筆すべきはそのボリューム感。懐石料理の世界では「少量多皿」が基本とされることが多いですが、しのはらの料理は一皿一皿の存在感がしっかりしており、それが何皿も続いていくため、食後の満足感は圧倒的。量が多いだけでなく、それぞれが趣向を凝らした仕立てで、最後まで飽きが来ない構成になっています。

料理の見せ方はまさに芸術作品そのものです。例えば、椀物に使われた「菊の花びら」を丁寧に散らした吸い物は、器を開けた瞬間に秋の訪れをそのまま閉じ込めたような美しさがありました。黄金色の出汁に映える白いきのこや青い木の芽のコントラストが、まるで一幅の絵画を見ているかのようで、口に含む前から心を奪われます。さらに「氷の器に盛られた葛切り」は、清涼感とインパクトが抜群。透き通った氷に閉じ込められたように見える葛切りは、涼やかな見た目とつるりとした食感の両方で驚きを与えてくれました。ここまで手間をかけて「見せる料理」を徹底しているお店は稀有です。

また、松茸ごはんの存在感も忘れられません。見た目は極めてシンプルで、炊き立ての土鍋に松茸が贅沢に敷き詰められているだけ。しかし、余計な装飾を削ぎ落としたからこそ、松茸本来の香りと旨みが引き立ち、一口ごとに「秋の滋味」を噛みしめる体験となりました。この「シンプルさの中の豪華さ」というギャップも、しのはらの魅力のひとつだと思います。

そして、もう一つ忘れてはならないのが大将の存在感です。料理人という枠を超えた「場の演出家」であり、その通る声とテンポの良いトークは、まるで漫才の掛け合いを聞いているような軽妙さ。格式高い料理店にありがちな緊張感をほどよく和らげ、お客との距離を縮める巧みさに感心しました。料理の素晴らしさに加え、大将とのやりとりそのものがエンターテイメントの一部になっているのです。

総じて、銀座しのはらは「食事をする場」というよりも「一期一会の舞台を体験する場」だと表現するのがふさわしいでしょう。料理はボリュームたっぷりでありながら、一皿ごとに芸術的な美しさと味の完成度があり、演出や器も含めて驚きと感動を与えてくれます。そして大将の人柄と声、巧みなトークによって場が和み、食事がさらに楽しい時間に昇華していく。ここにしかない、唯一無二の時間を過ごせる名店だと思います。

2025/09/24 更新

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