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前菜
左から、赤西貝ノピックル、パイナップルのインド風サラダ、水茄子のアチャール
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やぶやの冷奴 冷たいスープカレー
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マライカレー
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タカタック
ブラジル産 全粒粉のクラッカー
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ミニミールス
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卵カレー
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ニハリ
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コロナ
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ジンマンゴー
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白猿 水割り
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赤猿
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白猿
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台湾茶と、あ、これ、映しちゃいけなかった?
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う◯こーーーーー
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スカイツリー
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ここは9月末にclose。
そんな行けそうにもないお店のレビューなんて読む気にもならないでしょうが、
滅多に食べられない食材や料理があったので、ご紹介したいです。
ちょっと覗いてくれませんか。
そもそも私が、このレビューをアップしたのは、
無名の私が、有名人の中に溶け込んでいたことを
自慢したかったから。
やぶやにどうしても行きたかった私は、
敬愛なる有名レビュアーさんの力を借りて、
人集めに取り掛かりました。
つまり、幹事デビュー。
99.9999%はレビュアーさんの力で、
0.000001%は私のリマインドによるものでしょうが、
4名の有名レビュアーさんにお越しいただき、
念願のやぶやでオフ会を開くことができました。
店主さんにお話を伺うと、驚きました。
ここには沢山の有名レビュアーがいらっしゃって、
というより通っていて、
ご一緒したレビュアーさんとも顔見知り。
私は...こんなところに...
きてよかったのでしょうか。
「Spice drunker やぶや」
革細工のお店の2階を借りて営業する「間借りカレー屋」。
キッチンカウンターの背後には雑貨がずらりと並び、
食事をしたついでに購入する人もいるとのこと。
店主は元プロボクサーのヤブさん。
魯珈(大久保)、大岩食堂(西荻窪)を輩出したエリックサウス(八重洲、☆3.63、2018.8)に勤めたのち、カラチの空(埼玉県八潮市、☆3.6、2018.8)で修行を積み、2018.5にここをopenしました。
4000円(税込)コース
ツイッターのDMより予約が必要です。
ドリンク代別、オプショナルメニュー有
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◯前菜 3種
・赤西貝のピックル/山芋/蓮芋の芋茎
※赤西貝
主に七尾湾(石川県能登半島に位置する湾)でとれ、ハラワタを取って食べる。6月上旬〜8月下旬が旬。
※ピックル
マスタードオイル、スパイスを混ぜたピックル液に漬け込んで作る。
※蓮芋
サトイモの近縁種。産地は高知県、徳島県等。旬は7〜9月。根ではなく、葉柄を食べる。一般にサトイモは葉柄が赤いが、こちらは白い。
とろっとろのオイルに、スパイスがふわぁっ。
この時点で、口の中はカレー王国。
顎を動かすとコリッコリッ。
一粒30回は噛んでいたい。
山芋はほんのり塩気がついてサックサク。
蓮芋は透けて見えるほど薄く、パリッ。
・パイナップルのインド風サラダ
パイナップル/赤たまねぎ/トマト
店主さん曰く、簡単な料理。
パイナップルの甘味、トマトの酸味、赤たまねぎのシャキシャキ。素材の味が生かされた一品。
・水茄子のぬか漬けのアチャール
じゅわーっと浸み出す水分、
ひんやり冷たく、ふわあっとぬかが優しく香る。
◯やぶやの冷奴 冷やしスープカレー
あさりベースのスープカレー/素揚げの米ナス/ひしの南蛮/あさり
※ひしの南蛮
長野県小諸市菱野地区の伝統野菜。ピーマンを小さくした形状のトウガラシ属。ヘタは取らず、そのまま食べる。「南蛮」の名前は第二次世界大戦中、日本が朝鮮半島から種を持ち帰ったことに由来する。
あさりベースのスープカレー。
トマトの甘酸っぱさ、あさりの旨味、複雑なスパイス...
とにかく匙を救う手は止まらない。
辛いかどうかといえば、辛くなく、舌をひーっ燃え上がらせるような...そんな感覚。
ひしの南蛮。
ふんにゃりとみずみずしく、ツーンした苦味...
この苦味、気がついたらなくなっていた。
冷奴はぷるん、
と思った瞬時にとろ〜っ。
茄子もとろっとろだ。
◯マライカレー
米ナスの素揚げ/ホタテ/ホタテべースのマライソース/
青柚子酢/富山県産のこぎりコリアンダー
※マライカレー
Malaiとはクリームのこと。生クリーム、エバミルクを使ったこってりカレー。
※富山県産のこぎりコリアンダー
コリアンダーというが、パクチーではない。タイでは「パクチーファラン」と呼ぶ。
栽培困難な故、殆どを輸入に頼っている。
もはや、フレンチだ。
インド料理でこんなの食べていいのか?
ホタテはぷりっぷり。
茄子はとろっとろ。
これだけを食べても感動するだろうが、
マライソースを口にした瞬間...
天国だ。
ホタテの旨味ぎっしり、とにかくクリーミィ、
ああ、もう、あの世に行ってしまう。
コリアンダーはパクチーより、パクチー。
とにかく香りが強い。
この香りがこってり感をリセットし、
また一口、また一口と食べたくなる。
◯箸で食べるライタ
ミョウガ/水菜
箸休め。
味付けは、塩気も、甘味もなくヨーグルトそのもの。
これは、インドで定番の「ソルティラッシー」の代わりといえるだろうか?
◯タカタック
ラムの脳みそ、腎臓、心臓/グリーンチリ
ブラジル産の全粒粉クラッカー
※タカタック
パキスタン料理のラムの内臓のドライカレー。
名前は、包丁で切り刻むとタカタカと音が鳴ることに由来する。
脳みそ...内臓...
ふふふ...
笑いが止まらない...
こういう変なところだいすき...(変態)
匙を回し、あれは脳みそか、これは心臓かと想像を膨らましてみる。
口に含むと...コロコロのふわっふわ。
白、黒、どれを取ってもふわっふわ。
豚のオイルが絡んで、とろり。
そして、後からヒイイイイッとくる、グリーンチリの強烈な辛味。
クラッカーも美味しい。
皆さんは残しておくでしょうが、私は我慢できず、あっという間に食べちゃった。
◯ミニミールス
サンバル/アッサム/バスマティライス/ゴルベラアチャール/チャトニ
+200円(税込)で卵カレー
+1200円(税込)で二ハリを追加。
※サンバル、アッサム
南インドの定番、説明する程でもないだろう。
敢えていうと日本でいう味噌汁(適当)
※ニハリ
パキスタン料理の骨つき肉の煮込み。
主に羊肉だが、家庭では牛肉、稀に鶏肉で作ることもある。
※ゴルベラアチャール
ゴルベラ=トマト。トマトのペースト。
※チャトニ
甘いココナッツのペースト。
ミニといえど、軽く一人前。
食べ切らず、持ち帰る人が多いそうだが、
私は全部食べちゃうぞ。
サンバル。
茄子、パプリカ、タマネギ...
容器からはみ出すほど、たっぷりの野菜がブチ込まれ、
スープはどろりと濃厚。
野菜の旨味がしっかり閉じ込められている。
店主が苦労して開発したというアッサム。
強い酸味、その奥深くに感じる複雑なスパイス。
辛いというより、舌を燃え上がらせるような感覚。
卵カレーをちょっとだけいただく。
もう、これは私の大好きなあま〜いココナッツカレー。
とろっとろルウの中に大きな卵がゴロリ。
そしてニハリ。
ラムの旨味の全てがこの塊肉に凝縮されている。
噛み始めはぷりっ、
食い込むとホロっ、
コラーゲン質がもっちもち。
以前柔らかいラムを食べた時は感動したが、
遥かにそれを超えていた。
臭みがあるどころか、香りが素晴らしい。
柔らかいだけじゃない、クセになる食感。
悪い所を全て除き、ありったけの良いところを全て閉じ込めた感じ。
ラムだけじゃない、
ソースはデミグラスソースみたいにどろっと濃厚、
さらにラムの旨味も閉じ込められている。
1200円は出す価値あり。
◯ドリンク
コロナ
ビンにレモンが突っ込まれるが、
これどうするの?押し込むの?
そのままグイッと飲むと、
おお、爽やか、とっても飲みやすい。
白猿 水割り
鹿児島県の(株)小生醸造。
ワイン酵母で仕込んだ芋焼酎。度数25度。
焼酎はあまり飲まないが、
さっぱりと口当たりはやはり、カレーに合う。
ジンマンゴー
甘いカクテルはありますか?と聞いて、
咄嗟に作ってくれたオリジナルカクテル。
ビーフィーター×フィリピン産マンゴージュース。
濃厚な甘さの中に、ジンの独特な香りが広がって、
ウォッカより美味いかも。
最後は台湾茶。
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ああ、疲れた。
長かったでしょう。
あくまでも自分の為に書いています。
日記として。勉強の為に。
それだけ感動しました。
たくさん学びました。
ご一緒して下さった方、店主さんに感謝です。
本当に感謝です。
ご馳走さまでした。