3回
2025/08 訪問
銀座に現れた新星 若き藤井大将・銀座『有涯』
有涯(銀座/日本料理)
25歳の新鋭大将が織りなす、新進気鋭の日本料理。若さゆえの瑞々しい感性と、正統を押さえた技術が融合したコースは、未来を感じさせる最高の料理でした。
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お品書き
先付
千葉 蛤
旨みが凝縮された蛤を端正に仕立てた一皿。
造
鳥取鮪
脂と赤身のバランスが見事。若き大将の包丁技が光る。
椀
蝦夷鮑
柔らかに煮含め、滋味深い出汁と共に。
冷
天草鱧
夏らしい涼やかな仕立てで、繊細な甘みが際立つ。
燒
五島 喉黒 一蓋一
脂のり抜群の喉黒を香ばしく焼き上げ、北海道の玉蜀黍が甘みを添える。
箸休
佐土原 茄子
とろける口あたりで、流れをリセットする佳品。
強肴
天草黒牛
上質な肉の旨みを余すことなく引き出した一皿。
食事
浜名湖鰻 御殿場きぬむすめ
香ばしい鰻とふっくら炊き上げた米が一体に。
さらに神奈川太刀魚も加わり、満足感の高い締め。
水菓子
マンゴー
濃厚な甘みで季節を感じる口福。
茶菓子
大福
最後は優しい甘さで、余韻も柔らかに。
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総評
銀座に颯爽と現れた25歳の新星。素材選びも素晴らしく、調理は一皿ごとに挑戦と確信が込められている。
華やかさよりも「真っ直ぐな美味しさ」を大切にする姿勢に、未来の大器を感じさせる日本料理店。
2025/08/22 更新
2025/03 訪問
衝撃的な出会い!25歳の大将と女将さんのホスピタリティが凄い!
若き情熱が紡ぐ、静謐で上質な一夜
銀座の喧騒を一歩離れた静かな場所に佇む「有涯」へ初訪問。なんと大将も女将もお二人とも25歳!
若さとは思えぬ丁寧な所作と洗練された味わいに、ただただ感動。
一皿目から余韻が長く、五感に響くコース構成。
一つ一つの食材に対する敬意と探究心が感じられ、
静かに、でも確実に心を打たれました。
【お品書き】
◆先付一
山口 河豚白子:滑らかな口溶けと芳醇な香り。春の訪れを告げる逸品。
◆造
三重鰤:脂が乗りつつも爽やか。包丁の技も冴える。
◆温
静岡大根:滋味深く、優しい出汁が染み渡る。
◆椀
鹿島蛤:大粒の蛤から溢れる旨みが、ふわっと広がる。
◆焼
五島喉黒:皮目は香ばしく、身はふっくら。至福。
◆一冷
五島麺:コースの中盤に清涼感。出汁との相性も抜群。
◆箸休め
佐土原茄子:素直な甘みとほのかな苦みが絶妙。
◆強肴
山形 雪降り和牛:口中でとろける脂と赤身のバランスが秀逸。
◆食事
大将が作ってるブランド米。御殿場きぬむすめのご飯に、
浜名湖鰻と富山の蛍烏賊を合わせる贅沢な締め。
◆水菓子
苺、そして金柑入り大福:甘さ控えめで、最後まで上品。
全体として、若き二人の真摯な姿勢と研ぎ澄まされた感性が光る素晴らしい体験でした。
味だけでなく、大将と女将さんの接客が素晴らしく居心地も抜群でした。美味しく、楽しい時間をありがとうございました。
また季節を変えて再訪したい、心からそう思える一軒。
#銀座グルメ #有涯 #若き職人 #和食 #ミシュラン候補 #食べログ4超え確実 #絶対予約困難店になる
2025/04/03 更新
銀座の新店 「有涯(うがい)」。
まだ25歳という若さでありながら、料理も所作も空気作りも見事な大将。
空間には凛とした緊張感もありつつ、どこかほっとする居心地の良さが漂う。
そばに立つ女将さんの柔らかな笑顔も、店の魅力を大きく支えている。
若手店主の店にありがちな粗さはまったく無く、
むしろ“これからどこまで伸びていくのだろう”と期待が膨らむ、完成度の高い一夜だった。
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【お料理】
■ 一先付
干業・縞鯵
旨味の輪郭がしっかり立ち、最初の一皿から引き込まれる。
■ 一造
北海道 鰤
脂のり抜群。切り付けが見事で、食感が心地よい。
■ 一冷
北海道 雲丹
濃厚ながら後味はすっと消える、上質な甘み。
■ 椀
北海道 雲子
とろりと広がる旨味。出汁の香りに若き大将の技量が光る。
■ 温
鳥取 香箱蟹
内子・外子・味噌のバランスが美しく、冬の滋味を堪能。
■ 蓋
千葉 蕪
出汁を含んだ蕪のやさしさにほっとさせられる。
■ 箸休め
佐土原 茄子
食感と香りの切り替えで、次の皿への架け橋に。
■ 強肴
京都 鴨
火入れが絶妙。脂の旨味と赤身の香りが見事に両立。
■ 食事
三重 メヅグロ・三重 鰆・御殿場 有涯米
魚の旨味と炊き立て米の香り。食事の満足度が非常に高い。
■ 水菓子
芋
素材感を生かした仕立てで余韻が広がる。
■ 茶菓子
牛蒡
香ばしさと甘みのバランスが心地よく、締めにふさわしい一口。
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【総評】
25歳とは思えないほどの落ち着きと確かな腕。
料理の構成、火入れ、味わい、空間作り、接客——
どれを取っても完成度が高く、**“これからの銀座を背負う可能性を感じる店”**だった。
大将と女将さんの人柄も素晴らしく、
思わず再訪したくなる温かさがある。
銀座の日本料理の新時代を語るうえで、間違いなく注目すべき一軒。