1回
2015/10 訪問
伝説の巨匠…田中國安氏の「たなか」…お元気で何よりでした…
御膳蒸篭500円
卵焼432円
蕎麦掻善哉648円
舞茸天麩羅648円
蕎麦掻善哉用塩昆布
蕎麦掻善哉…肌理が滑らかです
蕎麦掻善哉
天麩羅用抹茶塩
モチモチしていて…きゅっきゅっ音がします…
舞茸天麩羅
蕎麦湯
本来のサラッとした蕎麦湯…此れでなきゃ〆にならないですね…
丁寧な仕事の蕎麦で…もてなしの心が伝わります
エッジ？星？関係ないですね…此処まで白いと…
揃いが良く…滑らかで…啜り込むのにはピッタリです
辛味大根…味はそうきつくないんですがピリッと来ます
浅葱…当たり前じゃない…其処が良い
新蕎麦で山葵を出してこないところも…私の好みです
ほんの少しの甘さが…絶妙です
熱々を…ふうふう言いながら頂いています
玉子焼き用大根おろし…適度に甘めの蕎麦汁が掛かって良い味です
蒸篭用辛味大根
浅葱
蕎麦猪口・徳利
田中の叔父ちゃんから渡された…ユーモアが有るなあ(笑)
向って右が田中の叔父ちゃんです
お孫さんも良い職人さんでした…
手仕事の蕎麦セット1400円
お持たせに頂いて帰りました
消費税は別途の表示
新蕎麦の季節…
この様な住宅街です…
2016/08/14 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
私が小学生時代から結婚するまで住んで居た練馬・・・豊玉・・・
その近所に・・・1軒の「田中屋」http://tabelog.com/tokyo/A1321/A132102/13003988/という蕎麦屋が有りました・・・
其処の若い御主人が・・・ご近所さんと言う事も有って・・・何時も会うたびに声を掛けてくれ・・・遊んでもらったり・・・
良く挨拶したりしたものです・・・
勿論・・・店にも・・・今はもう亡き母に連れられ・・・よく・・・同じく今は亡き妹達と・・・
何度か食べに行ったりもしました・・・
中学生になり・・・段々と店の前を通ることは少なくなりましたが・・・
有る時・・・おふくろと近所の人との噂話を耳にしました・・・
「田中屋さん・・・店を手放したらしいよ・・・」・・・それからは御姿を見かける事も無くなり・・・
店にも行くことは無くなりましたが・・・その後数年してその店も無くなりました・・・
そしてあの優しかった田中の叔父ちゃんが・・・伝説の蕎麦達人だったことを知ったのは・・・私が社会人になってからの事でした・・・
そして今回・・・偶々知り合いの話から・・・叔父ちゃんが・・・
ひばりが丘の自宅でお孫さんと一緒に・・・蕎麦を打ってると言う事を聞きつけ・・・
休日を利用して・・・八千代からひばりが丘迄・・・連れを伴って・・・行ってみました・・・
電車で来たものですから・・・時間に正確・・・早く着き過ぎ・・・
知り合いから預かったパンフレットでは11:00～だったのですが・・・
店に着いたのは10:20・・・表で写真を取っていると・・・お孫さん達や従業員の方までが・・・何度も出て来て下さって・・・
準備を急いで・・・開店を早めると気を使ってくださいます・・・
時間丁度で構いませんから気を使わないで良いですよと・・・2人でのんびり待っていると・・・
野球帽をかぶった1人の老人が・・・あっ・・・叔父ちゃんだ！！・・・
お年を召され・・・姿形は変わってましたが・・・あの優しかった面影が・・・
声を掛けられ・・・お邪魔した経緯を話すと・・・
「おーい・・・もう中に入って頂いて・・・5番のテーブルへご案内しなさい・・・
丁度・・・良い蕎麦が入って来たので・・・一生懸命やりますので・・・お腹いっぱい食べてって・・・
いや・・・俺がご案内するわ・・・どうぞ・・・どうぞ・・・」
テーブルへ案内して頂くと・・・パソコンで打ったであろう人生訓を渡され・・・「これでも読んでいてください・・・」
読ませて頂きましたが・・・冗談きついなあ(笑)・・・ユーモアたっぷりの叔父ちゃんがそこに居ました・・・
前振りが長くなりましたが・・・
全力で調理して頂いた卵焼432円・御膳蒸篭540円×２・舞茸天麩羅648円・蕎麦掻善哉648円
卵焼
熱々で頂きました・・・
出汁巻では無く本来の卵焼き・・・ほんのり甘味が有り・・・仄かに鰹節の香りもします・・・
体裁を気取らず武骨なくらいの卵焼きですが・・・此れが良い・・・本来の蕎麦前・・・正攻法の卵焼きです
御膳蒸篭
新蕎麦だけに美味しいのは当たり前ですが・・・何より食感が良い・・・手繰って啜り込むにはぴったりの滑らかさ・・・
細切りで・・・揃っていて・・・真っ白い・・・星だのエッジだの腰だの・・・そういう次元の蕎麦では無いですね・・・
今のはやりに迎合していない・・・手繰れる・啜れる蕎麦です・・・噛まないで飲み込めるそういう蕎麦です・・・
更に・・・新蕎麦に合わせて・・・山葵は持って来てませんね・・・蕎麦の香りが愉しめる様・・・辛み大根と浅葱のみ・・・
普段は・・・水か塩で頂く私も・・・此れなら・・・美味しく頂けます・・・
本当に美味しい・・・此れが正統な江戸蕎麦でしょうね・・・私はそう思いました・・・
舞茸天麩羅
敢えて蕎麦汁を薦めず・・・抹茶塩ですよ・・・
舞茸の芳香が引き立ちます・・・外はからっと・・・中はもちっと…そしてきゅきゅっと・・・良い食感が生きています・・・
抹茶塩はあとちょっと塩気が強くても良いと思いましたが・・・
心配りを感じて・・・嬉しい・・・
蕎麦掻善哉
善哉と蕎麦掻と蕎麦の実と・・・上手く調和した・・・デザートでした・・・
良い小豆を使ってあり・・・甘味にも上品さが垣間見れます・・・
蕎麦掻のもっちりした食感が・・・正にうってつけ・・・美味しい事この上ない・・・
〆の蕎麦湯も今はやりのミルクティーのような濃厚な口に残るものでは無く・・・
サラッとした・・・後味の良い・・・蕎麦湯です・・・
甘めの蕎麦汁が緩和され・・・すっきり〆る事が出来ました・・・
45年前・・・東京一と謳われた・・・叔父ちゃんの・・・いや田中國安師の蕎麦の味と技・・・それは
中村橋の玄蕎麦 野中にだけでは無く・・・此の地にもしっかり息づいていました・・・
因みに・・・お孫さん達のお話では・・・玄蕎麦 野中にも出稽古に行ったり・・・
今でも・・・ウィンウィンの関係で・・・交流は続いていて・・・大いに刺激を受けているそうです・・・
叔父ちゃん・・・女将さん・・・そしてお店の皆さん有難う御座いました・・・
御持て成し頂いた・・・料理・・・心底美味しゅうございました・・・
そして・・・これからも・・・本物の蕎麦切・・・永く続けて下さい・・・
機会を見てまた伺います・・・お元気で・・・御馳走様でした・・・