1回
2015/03 訪問
益々…円熟味が増してきた「馳走 かく田」の親方の料理・・・
鰆焼胡麻醤油
豚・新じゃが角煮
湯葉・白玉茶碗蒸し
お造り2種
向付3種
蓬胡麻豆腐
ワイナリービネガーサワー(ノンアルコール)
蓬胡麻豆腐
蓬胡麻豆腐
蓬胡麻豆腐
桜大根
蓬胡麻豆腐
蓬胡麻豆腐
ワイナリービネガーサワー
向付3種
平鱸酢物
独活金毘羅
酒盗チーズ
平鱸酢物
平鱸酢物
梅花
独活金毘羅
独活金毘羅
酒盗チーズ
酒盗チーズ
お造り2種
お造り・鯛・金目鯛
水仙
桜大根
ゆかり
金目鯛
金目鯛
茶碗蒸し
湯葉・白玉・茶碗蒸し
しめじ茸
白玉
榎茸
湯葉
銀杏
湯葉
茶碗蒸
豚角煮
豚・新じゃが角煮
豚角煮
新じゃが
小松菜
鰆胡麻醤油
胡麻醤油
鰆
鰆胡麻醤油
鰆胡麻醤油
鰆胡麻醤油
鰆胡麻醤油
鰆胡麻醤油
稲庭饂飩
稲庭饂飩
稲庭饂飩
稲庭饂飩
新筍
クコの実
小松菜
椎茸
新筍
舞茸
桜餅アイス
餡珈琲
餡珈琲
桜餅アイス
桜餅アイス
桜餅アイス
小倉餡
珈琲
珈琲
パンフ(中)失敬しました。
店のパンフ(表)も拝借
恒例の名刺拝覧
贅沢にもリクエスト出来るものなら私はお澄ましが良かったなあ
滑子と油揚の味噌汁 赤味噌でした
良いお椀ですね
良く出汁と鰤の旨みを含んだ大根 これでもう十分でしょう
美味しいお米です。そしてこの何とも言えない艶、柔らかさと言い粘りと言いやっぱり基本の御飯が良いと食は進みますね。
椎茸のこの厚みを見て欲しくって断面を捉えました
山牛蒡と独活でしょうか?
この演出ですよ。お昼から
この桜塩には驚きました
少し甘めで口直しには最適でした
酢の物は何だっけかな?御酢が柔らかいので殆ど噛まずに飲んじゃいました
ブロッコリーですが味の説明は不可ですただ勿論美味でした
裏白の椎茸が肉厚で衣に閉じ込められた旨みが口の中にじゅわっと広がります
こごみの青臭さと苦味がとても良いです
ヤガラのねっとりした旨みと鯛の皮ぎしの新鮮な弾力と旨み素材の組み合わせに感動
鰤大根も十分出汁を含ませてあって美味でした
酢の物・煮物・揚物・和菓子・そして卵焼・良く調和してます
奇をてらった盛付では有りません。落ち着いた正統派の盛付ですが十分春らしい美しい盛付でした
中からも春が顔を覗かせます
関西風の出汁で本当に美味しい茶碗蒸しです
とても滑らかで良く漉された口当たりの良いお豆腐でした
茶碗蒸しも蓋を開けると桜花で春を演出
先付の枝豆豆腐と茶碗蒸し
張り紙では無くこのような演出で・・・食後の珈琲も餡付きでつい頂きました
お店の銘
箸置きが寄木とは凝ってます
綺麗な幾何学模様の箸置きですね
檜の銘入りの箸です帰りには箸袋に入れて持ち帰らせて頂きました
1つ1つの心配りが憎いです
庖丁が大事に収められて非常に好印象です
命である柳刃も鞘に収めて・・・まるで日本刀のよう
お昼のメニューですお弁当は10食限定で私の前で終わっていました
単品のメニューは有りましたがお任せした方が楽しませていただけそうです
消え終わった香の良い香りが鼻をくすぐります
手洗い鉢は信楽?凝っていて尚且つ清潔なお手洗いですね
板場はきちんとされていて清潔感が有ります
盛り付けも細部に渡って仕事が丁寧だと感じました
檜の1枚板のカウンターですか
関西系の割烹ってこういう感じが多いですね
インテリア?灰皿?私の横には鉄瓶が
奥は結構仕切りが多いような感じもします
3~4台位は車も置けそうです
3階建てコーポの1階でした
瀟洒な造りの入口
2016/11/23 更新
昨夜・・・どうしたことか?・・・馳走 かく田で友人と大喧嘩した・・・そんな変な天然色の夢を見ました・・・
たまの休日に・・・そのせいで・・・朝から馳走 かく田が頭から離れない・・・しょうがないので・・・
昼時に合わせて車でやって来てみた訳なんです・・・
丁度1年振りの訪店になりますか・・・去年も確か春先だったよなあ・・・来たのは・・・
http://hitosara.com/0006035492/・・・
http://hitosara.com/0006035492/person.html・・・
前回同様カウンター席に陣取って・・・親方 いざ勝負!勝負!・・・っと思いきや・・・
顔を上げたら・・・ありゃ目の前にはお弟子さんが2人・・・去年は親方1人だったのに・・・
今回は弟子を両脇に従えての調理と言う訳ですね(笑)・・・
さてさて・・・それではお願いすると致しましょうか・・・
普段は夜に出していると言うミニ会席の・・・馳走◎4200円を御願いします・・・
飲物は・・・
車で来ちゃった為に・・・やっぱりノンアルコールに為っちゃいますかねえ・・・
而今も獺祭も置いて有るのになあ・・・(;´д`)トホホ
ワイナリービネガーサワー○ノンアルコール仕様650円で行きますか↷・・・
味は良いけど・・・アルコールが入ってないと・・・気の抜けた感じです・・・残念無念・・・
先付は・・・
蓬胡麻豆腐○
蓬の風味が・・・一寸感じ辛いかなあ・・・
でも・・・しっかりとした胡麻豆腐で・・・モチモチした食感は確かに楽しめます・・・
上にかかった餡は出汁が良い具合に効いていて・・・最高に美味しいです・・・
向付は3種・・・
酒盗チーズ○
ねっとりした深みのある美味しさ・・・
残念ながら酒に合う・・・良い向付です・・・(笑)
酒盗やチーズのエグミが全然ありません・・・
独活金毘羅◎
独活のしゃきっとした食感を残しつつ・・・風味はしっかり金毘羅・・・
牛蒡と違った風味で・・・程良い満足感が得られます・・・
平鱸酢物◎
平鱸の良い処を生かして・・・玉葱でマリネ・・・
食感も・・・酢加減も・・・わたし好みでバッチリです・・・
椀物で
豚・新じゃが角煮◎
炊き加減を変えて・・・新じゃがはほっくり・・・
豚三枚肉はトロトロ・・・箸で摘んだ瞬間に・・・はらりと解れます・・・
良いですね・・・この角煮・・・甘さも抑えて有り・・・薄めの味付の為・・・最後は汁までしっかり頂きました
茶碗蒸は
白玉・湯葉の茶碗蒸◎
湯葉の食感・・・白玉の食感・・・銀杏に・・・舞茸・・・更に魚(此の味?・・・なんだったっけ??)・・・
そうそう・・・桜鱒・・・桜鱒でしたあ!!!・・・しっかり入ってます・・・
モチモチとろとろホクホク・・・此れはもう出色の愉しさ・・・味のビックリ箱やあ!!(笑)
焼物は
鰆焼胡麻醤油◎
片栗粉で・・・竜田揚げの風味が出るまでじっくり揚げ焼きした鰆に・・・
自家製の胡麻醤油が効いてます・・・この胡麻醤油が本当に良いソースになっていて(実際に欧風料理のソースの回し掛けでした)・・・
此れは下味が抜群に美味しいです・・・でも皿はわざとでしょう・・・洋皿を使って・・・
欧風料理のエッセンスを混ぜて意識してます・・・星三つです!!!!
〆には
稲庭饂飩○
1年前の飛び込み客なんて・・・親方憶えて無いだろうなあ・・・
前回は親方から・・・聞いて来てくれたんで・・・訳を話して断ったけど・・・今回は目の前に出されちゃったからなあ・・・
私・・・正直・・・
今日生まれて初めて母の実家の佐藤養助以外の・・・他業者の稲庭饂飩を食べました・・・
でも・・・さすが親方・・・出汁は良い・・・饂飩も良いものを使っています(佐藤養助のではないけれど)
本来の稲庭饂飩の出汁とは毛色が違い・・・上品な関西割烹風な味付です・・・
食べ慣れた味とはちょっと違うけど・・・これはこれで確かに美味しい事を知りました・・・
最後はデザートですが・・・
桜餅アイス◎
まるで桜色のトルコアイスです・・・自家製です・・・
味は旨いし・・・香りも良い・・・堅さも有って粘りも強い・・・
別に餡珈琲○を頂きました・・・
ちびりちびり餡子を舐めながらのブラック珈琲も乙なものでした・・・
親方は・・・益々・・・円熟の境地で・・・目端も利いて良い料理が出て来ます・・・
料理の安定性が・・・安心感になって・・・此方には伝わって来ます・・・
しかし・・・此は関西独特の薄味なので・・・濃い味に慣れた人にとっては・・・物足りなく感じるかもしれませんね・・・
何年たっても・・・味の機微が解らない馬鹿舌の・・・秋田・新潟の親戚を連れってったらそうでしたから・・・(笑)
親方・・・今日も良い料理を有難う御座いました・・・又来ます・・・
ところで昨夜の・・・あの悪夢は・・・一体何を暗示していたんでしょうか???
今だもって・・・解りませんでした(笑)
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今日は余り遠出をする気分になれず さりとて近場の店で食べたい物も無いので、
最初は宛ても無く車を走らせて 空いてる下り方面へと向いました。
道すがら何を食べたいのか、どこに行ったらいいか考えながら途中までのんびり走っていましたが
佐倉近く迄来た時に 以前伺った「秋田屋」の近くに在って
行くのを躊躇った「馳走 かく田」と言うお店があったのを思い出しまして
半信半疑な気持ち中途半端な気持ちながら行ってみることにしました。
来てみると 店舗はJRの佐倉の駅のすぐ傍なんですが
周りを囲む町自体から お昼時と言うのに 何処か間延びして長閑な田舎の雰囲気が感じとれます。
余り期待はしないほうが良いぞと自分に言い聞かせながら お店に入ったんですが、
中に入ると一変 店内はなんと京都河原町の町屋の小料理屋の風情で
しかも先客で雑然とした雰囲気しかし小奇麗な店内で空気が馴染む感覚です
そして空いてるのは僅かにカウンターの1番奥で板場の正面だけでした。
いざ座ってオーダーする段になり御主人から限定10食の弁当が1人まえのお客さんで
終わってしまったことを聴かされ、他のランチでお任せすることにしました
ところで以前の「秋田屋」もそうでしたが佐倉では今稲庭うどんが流行りなんでしょうか?
御主人からも勧められましたが母親の実家が製造元であることをお話しし
御断りしました。
またお聴きした話では 今はもう違うそうですが以前は母の実家のを
使って頂いていたそうでお話を聞いておかげで親近感まで何となく湧いてきました。
その後、料理が来るまでの間は手洗いの様子を拝見したり、御主人の仕事振りを注意深く観察したり、
内装を観たりしていましたが、兎に角 従業員全員の目配りが行き届き 気が廻る感じのお店です
トイレには香が炊かれ、箸置きは寄木 板場はきちんとされていて清潔 道具はぴかぴかに
磨かれており、清潔感がそこかしこに漂っています。
又御主人は仕事も丁寧に1つ1つ段取り良くこなされていました
その真剣さや心配りが自分にも好意的に良く伝わってきます
更に余談になりますが私は今までどの店でも用も無くトイレを覗く事にしておりますが
食べ物に対してのブログですので写真は全店舗必ず撮っても今まで掲載したことは有りません
ところがこのお店のトイレは綺麗この上ない。私でも色々な個所を素手で触れるくらいです。
「人の家庭を知るにはトイレを見ろ」と言われますが 正にその通り!!
来客に対しての気配りを直に感じて今回が初めてながらトイレの写真も掲載致しました
さあて いよいよ料理・・・
先付けから順に料理が出てきます
先ずは枝豆豆腐と茶碗蒸しからです
桜をかたどった大根や桜の蕾などをあしらい華やいだ春の明るさを実感させる芸術です
食感も味わいも関西風で軽い感じながら 出汁が効いていて 又とても滑らかでとても美味しいです
御主人はかなりの店で良い修行をされてきた方だろうと思いました。
追記(済みません!家に帰ってから初めて あの「赤坂きくみ」のご出身らしいことを知りました)
次のお造りは春らしく やがらと湯引きした皮つき鯛
新鮮で切口がピンと立った鯛の弾力と皮ぎしの旨み
そしてやがらのまったりした旨み 2種類のお造りの取合せが 妙ですね
煮物は名残の鰤大根 鰤の旨みと出汁の旨みを十分含んで大根がまた良い味なんです。
最後の脂の載った鰤だと思うと感慨も一塩です
揚物は裏白の椎茸 こごみ あと1つはて何だっけかな?
極肉厚のどんこ?椎茸 そして春らしい柔らかい苦味を伴った こごみ インパクトがとても強くて
参りました また十分に初春の芳醇な味と香りが堪能できました
そして桜塩には驚きましたね
御主人は「桜の花に塩を合わせただけですよ」ってさらっと仰いますけど
これは結構 仕込みに手間がかかるんです
勿論 他の物も… あく抜き独活と牛蒡の香の物 御飯 揚げと滑子の赤だし味噌汁等
全てが完成されていて最上級の味わいです
更に料理に間を於かずに 熱いものが熱い内に出てきて とてもタイミングが良く飽きさせない
満席で忙しい中 客を観察しながらタイミングを計って 良い仕事をされてる証拠です
ふっと つまらんことを思いました。
自分の中で もしかして この膳は 世界遺産で煽てられている和食等とは別に
凝縮された日本料理と言う芸術的な分野がまた別に存在し そこに属するのでは無いかなどと
考えておりました いやあ 是はほんの戯言です
でも今日は ほんの短い時間の中で
造られる方の真剣さに応えて 食べる側も要求される真剣さの必要性
店側の来店客に対してのもてなしの心 そして饗応される側の感じる心の大切さ
互いの目配りの重要性 そんな事までを考えさせられました
そして御会計時には、レジで私が差し出した1万円札に対し
わざわざ下の方から折り目の無い新札を取出し
釣銭を返して下さるというこころくばりにも感服させられました。
今時こんな繊細な店はめっきり見かけ無くなりました
もしかしてこれが滝川クリステルの言っていた{お・も・て・な・し}の心の真意ですかねえ(笑止)
いつになく つまらんことをかなりつらつらと書きなぐってしまいました
でもこんな気にさせる有意義なひとときで有った事は間違いありません
本当に素晴らしい時間を有難う御座いました
感謝致します。重ねてご馳走様でしたm(__)m