2回
2023/10 訪問
二代目の技
米国のゲストを連れて、四日市の親しいお客様と会食を企てた。
この界隈での鉄板焼きに良い印象は無かったのだが、Uchidaさんの噂は聞いていて、一度試してみたいと思っていたが、噂通り…いやそれ以上だった。それは先代から二代目に代替わりしてガラッと雰囲気か変わった事が大きい要因ではないだろうか。
(確定で言えないのは先代のウチダさんには来たことがないので)
前置きは置いておいて、まず、店は分かりづらいw なので必然的に一見さまは居ないと考える。
先代の時は、大きな立看があったようだが無くなっており、シックな一軒家のような佇まいで、近寄ってみるとライトアップされたアルファベットの店名が視認出来る。ロールプレイングゲームでわかりづらい入口をやっと見つけた感覚か。(我々今回はタクシーで直接来てしまったので、その達成感は皆無だか)
扉を開けると、うん、高級感半端無い。
先客は一組だが早々に居なくなられていたので、常連様で早めに仕上がったのであろう。
焼き場を囲むようなカウンターとなっており、ゆったりとした作りでストレスを感じない距離感。接待目線では、個々の距離感が離れているため、近からず遠からずで良い距離感。
料理に関しては、魚介がNGであるゲストが一名を伝えていたため魚は4枚で、その代わり肉で補って頂いた。
最近 にわかに、パテ・ド・カンパーニュって素晴らしい食べ物と感じていたなかでの前菜での登場! 美味しく無いはずはなく、堪能させて頂いた。
聞けば、二代目の現シェフは、フレンチにも中華にも経験があるそうで、なるほど、肉焼くだけのお店ではなかった。
もちろん、お肉(三重牛)の質や焼き加減は申し分ない。そらほど嗜んでいる訳でもないが、合わせるワインについては、ワインセラーまで突入し、オススメを頼んだのだが、圧巻なのは同銘柄でも年度違いで値段も違った(仕入れ額を考えれば当然ですが)。
どちらが高いかと聞くと、2020>2018!
素人からすれば、ヴィンテージの方が高いと思うのだが、聞けば2020年の方が流通が少なく、気候的な要素で、勝るのだとの事。
奥が深いらしい。
チャーハンせもデザートも申し分なく、帰りの特急内では、U.Sのゲストはミラクルなチャーハンを食べたと家族に報告していた。
四日市での楽しみが増えた一夜であった。
おしまい
2023/11/24 更新
昨年の10月に訪れ、同じ米国からのゲストおよび親しいお客様とで7か月ぶりの再訪の機会を作れた。
前回同様の12,000円の和牛と魚のコース。
だが、内容は変化(進化)していたのである。
19:00現着。先客は2名。
マスター、2名の女性スタッフと再会のご挨拶をしつつ入口左手のカウンターにご案内頂いた。
さて、楽しみな宴をはじめようではないか。
まずはハイボール。今回は宮城峡でお願いした。
後にお肉が来るタイミングでワインを選択しようと考えている。
■馬肉のタルト(前回同様) 梅とタマネギ和え
小さなタルトに乗った馬肉のたたき。ほんのりと梅を感じたのでマスターに聞くと正解。
タマネギはわかりづらいが、甘さを加えられているような印象。正直もっと食べたい(笑)
■三重県産青さのチュイル (新作)
青さがチップスのように形成されており、あわびが載せられている。これは、試作の後本日完成されたものとの事。青さの風味にコリっとしていふあわびの食感がよくあっている。
◾️新タマネギとトマトジェルとうに(新作)
フレンチには疎いので、どうやったらこのようなアレンジが出来るのだろうと思うが、ジェルがうにと混ざって新しい食べ物になったような。
◾️マダイのソテー
じっくりと丁寧に焼かれる過程を拝見しながら、仕事の会話も進む。
マダイの骨に酸味を効かせたソース。
下地には野菜の煮込みが敷かれている。
添えられたそら豆ももちろん美味しい。
◾️三重和牛 フィレ
一度焼いたら少し網の上で休ませて、丁寧に四面をソテー。オリジナルと塩と味噌ベースの3種類の味で愉しむ。2回に分けて提供頂く。
野菜達も良いお仕事をしている。
◾️チャーハンと味噌汁
今回もフィレから削り取った部位とエビで構成されている。洋食のようなチャーハン。この日に限っては炭水化物も有り難く頂いた。パラパラで味付けも食べて正解であった。
◾️フロマージュブランのアイス
ピスタチオクリーム イチゴ添え
ピスタチオのクリーミーさとフロマージュでまろやかさか出ている。甘過ぎない。イチゴの酸味でバランスが取れていて、上品なデザート。
最後に珈琲を頂き整った〜
聞けば、今後はランチ営業を減らし、その分夜を充実させていく方針だそうで、前菜に温かいメニューを提供していきたいと。
タクシーに乗るまでお見送り頂き、次回の訪問も楽しみで、胸熱になるやつがれであった。