2回
2024/09 訪問
魅せる天麩羅
今日は以前から気になっていたこちらのお店にやってきました。
館林駅からはかなり離れていますが、車を走らせてお店に向かいます。
噂通り周りは畑だらけの環境ですが、民家を改装した良い感じのお店が突然姿を現します。
せっかくなので、おまかせコースを予約。
噂の天ぷらがどんな感じなのかとても楽しみです。
数回揚げたら1度油を変えるほど仕上がりに徹底したお店とのことです。
まず、最初にカリッと香ばしくあげられたエビが登場します。
それぞれの部位に分けられて揚げられており、食感も楽しむことができます。
その後に登場した、梅肉の乗った鱧の天ぷらもおいしい!
白身魚独特のクセもないのがすごいですね!
そして、次が松茸の天ぷら。
松茸と言えば、焼いて食べるイメージがありますが、天ぷらにしてもとにかくおいしいんです!
松茸の香りも楽しめますし、食感もいい。
次に新イカの刺身と天麩羅、蓮根の天麩羅が登場します。
イカは歯切れが良く、れんこんはサクッとした食感が最高です。
間で登場したのがもずくです。
もずくと言えば沖縄県産をイメージしますが、提供されたのは青森のもずく、青森で2ヶ月間しかとれないもずくとのことで、シャキシャキとした食感が非常に印象に残りましたね。
他にも白いとうもろこしを使った天ぷらや、太刀魚などの天ぷらも楽しむことができました。
しんじょうの茶碗蒸しは香り高い青さがふんだんに使われており、口の中にその香りが広がります。
帆立のサクッと、柔らかい天ぷらに続き、最後に登場したのが穴子の天ぷら。
アナゴはその場でさばいてくれて、すぐに天ぷらにしてくれます。
最後はかき揚げの丼をいただき、〆となりました。
天ぷらで品質を含めて、ここまでで楽しい気持ちで食べれたのは初めてかもしれませんね。
2024/09/03 更新
この日は家族の記念日ということで、特別な時間を過ごしたいと思い、こちらのお店を訪れました。
実は以前にも一度来たことがあり、その際は個室でゆったりと食事を楽しみましたが、今回はカウンター席を選択。結果的に、この選択が大正解でした。カウンター越しに大将の見事な技を間近で見ることができ、料理が仕上がる過程を楽しむことができました。
今回いただいたのはお任せコース。
大将は気さくな方で、天ぷらを揚げる手元を見せながら、食材の特徴や料理に対する想いを語ってくださいます。
食材ひとつひとつに対するこだわりが並々ならぬもので、その熱量にこちらも自然と引き込まれていきます。
まず驚いたのは、天ぷらのバリエーションの豊かさ。
野菜、魚介類、時には変わり種まで、幅広い食材が絶妙な加減で揚げられ、次々と供されます。
どの一品も繊細な衣をまとい、素材の持ち味を最大限に引き出した仕上がり。
中でも特に印象的だったのが、黒田五寸人参を使った天ぷら。
一般的なにんじんとは一線を画す風味で、臭みが全くなく、まるでサツマイモのような甘さが口いっぱいに広がります。にんじんの天ぷらでここまで感動するとは思いませんでした。
もう一つ、感動したのが穴子の天ぷら。
こちらでは、生きた穴子をその場で捌き、素早く天ぷらに仕上げるというこだわりを持っています。大将曰く、「穴子は捌いてから揚げるまでの時間が勝負」とのことで、見事な手際の良さで仕上げられた穴子は、外はサクッと、中はふわっとした絶妙な食感。これまで食べた穴子天ぷらの中でも、間違いなくトップクラスの美味しさでした。
さらに興味深かったのが、食材の調達についてのお話。
大将はただ料理をするだけではなく、日々市場へ足を運び、自らの目で厳選した食材を仕入れているとのこと。
また、料理人同士のつながりや勉強会を通じて、特別なルートで仕入れることもあるそうです。こうしたこだわりが、一つ一つの料理に反映されているのだと納得しました。
食材の魅力を最大限に引き出す技、そしてその背景にあるストーリーを知ることができるのは、やはりカウンター席ならではの醍醐味。単に美味しい料理を味わうだけでなく、料理人の哲学やこだわりに触れることで、より一層食事の時間が豊かなものになりました。
特別な日にふさわしい、心に残る素晴らしい体験をさせていただきました。またぜひ再訪したいと思います。