1回
2021/07 訪問
三位一体
ひよこ豆のパニスとトリュフ ビーツのメレンゲ キャビア アンチョビのムース
毛蟹&コック貝 ラルム仕立てにし、クリスタルキャビア フヌイユのクレーム
伊勢海老&根セロリ ショーフロワに仕立て根セロリのレムラード ジンライムのジュレ
リ・ド・ヴォー&デュカ デュカスパイスを纏わせキャラメリゼ 西洋ゴボウのピュレと黒トリュフの香る卵黄のアンフィゼ
甘鯛&阿寒湖のエクルヴィス 夏野菜のタブレを花ズッキーニに詰め、ソースナンチュアを現代的解釈で
黒毛和牛フィレ肉&黒トリュフ ポワレにし、黒トリュフのグラッサージュとそのテールのブレゼ、オニオンルージュのファルシ
パッションフルーツ&生姜
パッションフルーツ&生姜
白桃&ベルベーヌ 日川白鳳を使ったペッシェメルバ ベルベーヌの香り グラスヴァニーユと
エスプレッソ
ワゴンデセール
ミニャルディーズ
ミニャルディーズ
ミニャルディーズ
朝比奈悟シェフと
2022/03/08 更新
2021.07
記念日のディナーは「アサヒナガストロノーム」でフルコースをいただきました。
当店を運営するのは「(株)スーリール・ド・シュシュ」。代表者は渡辺剛俊氏。シェフは朝比奈悟氏。オーナーとシェフが分かれています。
朝比奈氏の経歴は1991年横浜「グランドインターコンチネンタルホテル」入社後、同ホテル「アジュール」副料理長、「メインキッチン」料理長を務め、2004年に六本木「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」副料理長としてロブショングループに入社。日本橋「ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション」料理長や丸の内「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 」料理統括を経て2011年恵比寿「シャトーレストラン ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」(ミシュラン二つ星)料理長に就任。2017年ロブショングループを勇退し、2018年に当店を立ち上げました。
インテリアは、朝比奈氏曰くモダンすぎずクラシックすぎず、その中にエレガントさを醸し出した空間を意識したとのこと。色はグレーとシルバーと白の3色で統一されています。シャンデリアには世界を代表するデザイナー、マルセル・ワンダース氏デザインしたものが部屋を煌びやかにしています。
カトラリーはクリストフルのものですが、ワンダース氏がプロデュースした「ジャルダン・エデン」シリーズを採用し、インテリアと共に調和しています。プレザンタッションやパン皿まで、すべてクリストフルのものです。
コースの品々はどれも宝石の様に光り輝き、食べてしまうのが勿体ないほどでした。お皿の上のハーブ1枚1枚にまで想いが込められてる様に感じられます。
白眉は毛蟹&コック貝。柔らかな毛蟹、弾力豊かなコック貝の対照的な食感を楽しませながら、共通する旨味が渾然一体となり非常に美味。日本とフランス、それぞれの特産の魚介類をかけ合わせたエクセレントな逸品。
最後のワゴンデセールまで全種類しっかりいただきましたが、本当にどれも美味しかったです。それもそのはず、朝比奈氏は「ル カフェ」でパティシエとしての腕を磨き、プロスペール・モンタニェ国際大会日本代表としてスイーツ・デザート部門1位に輝いた実績の持ち主なのです。
最後は朝比奈氏とパシャリ。お土産までいただきました。
料理は当然のこと、プロフェッショナルなサービス陣、空間やカトラリーに至るまで非常にエレガントで素晴らしいお店です。レストランは、料理だけではなく、空間やサービスも含めた三位一体であるという朝比奈氏の哲学が感じられます。これまで食べてきたフレンチの中でも指折りのクオリティで、素敵な経験ができました。