2回
2024/08 訪問
札幌とは全く違うアプローチ、唯一無二のスープカレーと、普通のカレーの最高峰のとろっとカレー。
お店が出来てしばらくした頃から20年以上、
1年に2、3度だが、ずっと通い続けている。
長年こちらのとろっとカレーのファン。
とろっとカレーは欧風的なジャパニーズカレー、こちらのお店のブログにも書いてあるが、
いわゆる普通のカレー。
そして、普通のカレーの最高峰。
いろいろなジャンルのカレーを食べ尽くしたカレーの旅人が原点に帰り、ライスカレーの美味しさに頷くようなカレー。
仕上げにポンポン、とカルダモンパウダーが振ってある。
とろっとカレーには、
・とろっとぽーく
・夜とろ
の2種類がある。
夜とろは、フライパンでこんがりソテーしたチキンのもも肉が乗っている。
・濃厚甘口ぽーく
元々とろっとカレーの前に店主が長年研究したカレーで、とろっとより少しだけ甘めで、工程ももう少し複雑なようだが、味がすごく違うというほどでは無い。この濃厚甘口カレーからもう少し手軽なメニューとして、とろっとカレーが派生したのだと思う。
昨年の夏までは、正直言ってこちらのスープカレーのファンでは無かった。
20年くらい前にこちらのスープカレーを初めて食べたが、札幌の名店、特にまだパートナーが一緒にお店をやっていた頃の薬膳カリー本舗アジャンタインドカリ店やメディスンマンなどの札幌でしか味わえないスープカレーに比べると、それほど美味しいとも思えなかった。
何度か確認したが結論は変わらず。
スープカレー推しの店主と、20年以上時々しか来ないくせに、来ればとろっとかれー、濃厚甘口しか頼まない客。
以前のお店のブログは今よりずっと言いたい放題で「とろっとカレーしか頼まないお客さんは自分の店の本当の良さはわかって無い」と匂わせるような事も書いてあった。
(最近のこちらのブログは以前よりもずっとマイルドになっていて、なるべく当り障り無いよう、表面上は寛大になっている)
ブログには「スープカレーをお味噌汁に見立て、美味しい味噌汁とご飯を食べるように、ご飯はご飯でよく噛んで飲み込んでからスープカレーは別に食べるのを繰り返すと、だんだん美味しくなって来る」と食べ方の説明も書いてあった。
ええ〜? カレーなのに〜? はあぁ~?
というのがこちらの気持ち。
それよりも、店主が中学生くらいから高校、大学、サラリーマン時代とずっと研究を重ねて作っていて、得意先のお偉いさんにもあげたら褒められ、そしてカレー好きが色々なジャンルのカレーを食べ歩いても、最後に戻って来たい最高のライスカレーを、産みの親の店主がなぜそんなに粗末に扱うのか? とても悲しかった。
とろっとカレーが、優しい良い子なのに、親にその良さを認めてもらえず、後から生まれた個性的な他の兄弟ばかり可愛がられて、淋しい思いをしているように思えて不憫でならず、カレーをたくさん食べて来た自分が推してあげたくて、ずーっと「夜とろ」無い時は「とろっとぽーく」か「濃厚甘口ポーク」を頼んで来た。
いつ食べても頷ける味。
それは今も変わらない。
たまたま昨年、久し振りに何気なくこちらのブログに目を通してみたら「スープカレーを味噌汁に、スパイシー挽肉やチーズトッピングをフリカケに見立てて別々に食べてみて下さい」というような記載に変わっていた。
(かなり前から変わっていたのかも知れない)
それなら…何となく分かる、ような気が…。
1度くらいはお店が勧める通りの食べ方でこちらのスープカレーを食べてみようと、2024年7月にお店を訪問した。
この時は季節のスープカレーが
[スパイシーゴーヤー]
(ゴーヤーたっぷり、豚バラ入りで苦旨なスープカレーとの事)
プレミアムスープカレーが
[ゴーヤースープカレー梅干し入り]
だったので、ちょっと引いて、
レギュラーメニューのスープカレーから
[ニンニクぽーく](1200円)を選び、スパイシーひき肉とチーズトッピング(+300円)で注文。
ブログに書いてあるとおりに、トッピングの乗ったご飯とスープカレーを別々に良く噛んで、ご飯とスープカレーを交互に食べてみた。
しばらくすると
ん?ん?ん~? なんだコレ?
何だかめちゃくちゃ旨いんじゃない?
本当にひと口食べる事に旨さが増していく。
トッピングしたご飯もスパイス感があり、やはり香りの良いスープカレーと、まさにグッドリレーション!
店主もサラサラのカレーを模索している時、
札幌出身の川崎(創業時の店舗)以来のお客さんにスープカレーの存在を教えて貰い、札幌にスープカレーの食べ歩きに行って、随分研究したようだが、札幌のスープカレーとは全く違うアプローチで全然違う食べ方をして、味が花開く、唯一無二のスープカレーを作ってしまった。
この店主は、一種の天才だと思った。
このお店と自分の見えない壁が氷解した。
過去にカレー店の店主で天才と感じたのは、旭川「アジア金星堂」(旭川のカレーの草分、米々亭出身で、最初に旭川の永山駅近くで「寝釈迦」という超ハイレベルなカレー専門店を開業たが、2007年に現在地に移転して「アジア金星堂」と改名。アジア金星堂になってからは芸術が爆発したのか、個性的過ぎるカレーを追求し始めて、少しついて行けなくなった)の店主と、福岡の藤崎駅近くのカレーBar「KATZ」(以前はカレー専門店として、ランチタイム営業もしていて欧風カレー、スープカレー、タイカレー、などの違うジャンルのカレーをそれぞれ個性ある素晴らしいカレーに仕上げていたが今はスープカレーメインのカレー酒場になってしまった)の店主の2人と、
こちら「かれーの店 うどん」の店主、吹上禎久さんの3人だけ。
うどんの名前の由来は、脱サラしてカレー屋を始めるにあたり、家族で飲んでいて、どうしようかと言う話をしていた時、当時小学1年生の甥っ子がカレーと聞いて「うどん!」といった。酔っていたため、それもいいかと決めてしまったとブログに書いてある。
季節のプレミアムカレーはメニューには載っていないが、お店のブログに掲載されている。
2025年12月4日
オイスターゴッド。
2025年12月9日
オイスターゴッド。
旨過ぎて2回たて続けに来てしまった。
今年は牡蠣高騰で時価。
通常は2300円だが、今年は2日とも2800円。
高い!でもめちゃくちゃ旨い!
ここでしか食べられない激旨カレー。
つまらない居酒屋で3000円遣うなら、毎日来てもいい。
(冷凍物は使わず、生牡蠣にこだわって使っているため、今年は広島産牡蠣死滅事故を受け、広島産は勿論、宮城産、熊本産の生牡蠣も高騰している。3000円を超える値段をつけなければならなくなった場合はメニュー休止を考えていて、牡蠣の値段が元に戻れば価格も元に戻すとの事)
オイスターゴッドはご飯にデフォルトでスパイシーひき肉、チーズ、牡蠣がトッピングされている。ご飯の上のトッピングの牡蠣だけでも5粒、スープカレーの中には7粒、火入れ後に程よい大きさになる牡蠣が合計12粒も入っている。
もちろん牡蠣は生臭さなど皆無。
そうするために店主は随分調理を試行錯誤し、苦労したよう。
トッピングとしてのスパイシーひき肉は通常200円、チーズは100円、牡蠣5粒を仮に350円としても、それだけで650円、ライス普通盛りがデフォルト300gと、牡蠣7粒、バジル、スパイスたっぷりのスープカレーの値段だけだと2150円。(通常価格ならトッピング以外の価格は1650円)
高田馬場の鯖キーマカレーで人気のブラザーの牡蠣カレー4粒で1660円と比較しても決して高くない。
むしろ原価に対する売値は安い。
(このお店は粗利65%くらいしか取れていないのではないか?…75%前後取る店が多いが)
オイスターゴッドのスープはスパイスとしてはクミンシードと、バジルの影響で、他のインドカレー、スープカレーに無い独特の香り。
(何も言わなければこのバジルタイプで出て来るが、薬膳タイプというのもある。先ずはバジルタイプからが良いみたい)
トッピングにもスパイスがしっかり効いていて、挽肉はスパイスと、カレーパウダーを強めに炒めてカレーパウダーの香ばしさを立たせている。カレーパウダーはC&Bだけを単独で使用。(C&Bの段ボール箱が、店内入口近くに、天井に届きそうな高さで積み上がっている…お店外観の写真参照)そこにチーズ、牡蠣、と加え、最後に醤油より透明感のある茶色い液体を少々振り入れている。
これは牡蠣との相性を考えて多分魚醤を振っているのだと思うが、ナンプラーのような甘酸っぱさが無いのでニョクマム(ヌクマム)ではないか?
能書きはさておき、さすがにこのお店を代表するカレーだけあってバカバカしいほど旨い。
食レポ無用、問答無用の旨さ。
ただお店のブログにあるように、ご飯をスープに浸さず、スープとご飯を別々に、よく噛んで食べれば、恍惚の世界が見えてくる。
このスープカレーと食べ方、普通のカレーの最高峰のとろっとカレー、両方を生み出した吹上氏に拍手を送りたい。
店主はいつも最高のカレーを作ろうと、全精力を傾けてワンオペでカレーを作っている。
だからいつもテンパっている。
気難しい訳でも、高飛車な訳でもない。
何人ものオーダーを自身のプライドを賭けて必死で作っている時に「あの〜、オーダーいいですかぁ~」と言われても、
不器用だから「ちょっと待って!今言われても同じだから!」と言ってしまうのだ。
確かに今の調理が終ってからでないと、何もしようが無いのだが、お客さんの中にはカチンとくる人もいるかも知れない。
調理は全部1人でやらないと気が済まない彼は、いつも最高に美味しいカレーを作る為に途中で手を止められないのだと理解してあげて欲しい。
こちらの「うどん」デビューしたい牡蠣好きの相棒と、オイスターゴッドのある今月の後半、また来る事になっている。
その時、私はとろっとカレーを頼んで、とろっとカレーの美味しさも知ってもらおうと思っている。
ご馳走さまでした。
お店外観。
濃厚甘口ぽーく、かれー(ルー)大盛 1200円+100円=1300円税込
濃厚甘口ぽーく、かれー(ルー)大盛 1300円 税込
カレーソースの中に埋もれているポークを上に。
ポークの部分アップ。
メニュー、定番のスープカレーととろっとカレー、トッピング。
メニュー、季節のスープカレー。
すーぷかれー にんにくぽーく1200円、かれー大盛り100円、スパイシー挽肉200円、チーズトッピング100円。 合計1600円。豊かで恍惚のカレータイムが楽しめる。
スープかれーにんにくポーク。これが味噌汁の役目。
スープかれーにんにくぽーくに入っているポークと、半熟のおとし卵。
スープかれーの中、少しアップ。
トッピングのスパイシーひき肉とチーズはライスの上に乗って提供される。これが「フリカケ」の役割。(ご飯の上にフリカケが掛かった状態)。
季節のプレミアムかれーはメニューには載っていない。お店のブログで確認。
オイスターゴッド (この日は)2800円税込。
オイスターゴッド。
オイスターゴッド。
スープカレーの下に沈んでいる牡蠣を少し引き揚げた。スープカレーの中には牡蠣7粒入っていた。
オイスターゴッドのスープカレーソース、別の角度から。
オイスターゴッドのライスはデフォルトで牡蠣、挽肉、チーズがトッピングされている。
牡蠣を数えると、トッピングのライスの上には5粒。
オイスターゴッド、トッピングの牡蠣アップ。
2025年12月9日の牡蠣カレーの値段。かきは今年異常高騰のため、かきのメニューは現在時価。
オイスターゴッドは特別感のあるメニュー。
店頭の置き看板。
2025/12/15 更新
オイスターゴッドと来年の12月までお別れかと思うと、今年のうちにもう一度食べておきたくて再訪。今年は12月だけでもう4回目。
そのうち今日含め3回がオイスターゴッド、1回が濃厚甘口ぽーく。
(カウンターだけのカレーのお店で月に1万円も遣ってしまった!)
今年最後の営業日は12月29日(月)だが、この日の牡蠣メニューは12月27日(土)までに予約が必要な完全予約制。
土曜日訪問だと仕事休みのお客さんが多いので、どんな状況になるかわからないし。
オイスターゴッドの食べ納めは12月26日(金)に決めて早めに家を出て来た。
いつもは13時過ぎ位の1、2巡目が落ち着いた頃に訪問するが、今日は状況がわからない為、11時05分(お店OPENは11:30)に店に到着。
自分にしては珍しくオープン前に列んで一巡目を狙った。
2025年12月26日(金)
11時05分、お店到着時に先客の待ち列3名。
11時20分、待ち列が私含めて8名になった。
店主は開店前の仕上げに店入口を丁寧に箒と塵取りで掃き掃除している。
11時30分、時間きっかりにオープン。
結局待ち列は8名のまま、店内に案内される。
L字というかJ字型のカウンター奥の席から順番に腰掛けてゆく。
私は4席目。2席目くらいがガス台の良く見えるベストポジションだが、ここ数回の中では1番ガス台寄り。
店主が1人1人に水を出しながらオーダーを取る。
「オイスターゴッド」
「オイスターゴッド、ご飯大盛で」
「オイスターゴッド、ご飯は普通」
私の番だ。
オイスターゴッドは決まっていたが、スープをデフォルトのバジルスープではなく薬膳にしょうか、迷っていた。
(今年の12月はバジルスープを味わい尽くして、薬膳スープは来年の楽しみにしよう)
「オイスターゴッド、普通でお願いします」
私の次の順番の女性が
「オイスターゴッド、薬膳、ライス70gで」
とオーダー。
心がグラッと揺れたが、堪えた。
それにしてもご飯70gにオイスターゴッドデフォルトの挽肉、牡蠣、チーズのトッピングはどんなものになるのか?
次の順番のカップルが
「オイスターゴッド、薬膳普通」…男性
「オイスターゴッド、薬膳、カレースープ大盛」…女性。
最後に入った男性が
「オイスターゴッド、普通で」
店主が注文を取り終えて調理に入るところで、お客さんが1人入って来た。
「時間掛かりますけど、待てるならどうぞ」
「待てます」と入店。
そのすぐ後に、女性2人組のお客さんが入って来て、同じ会話があって、カウンターが満席になった。11時45分頃。
カウンターは11席。
(コロナ前は13席だったので今は間隔広め)
その後扉を開けたお客さん何人かには、店主は
「いっぱいです」
と断っていた。
調理が落ち着くまでは断りそう。
店主は1度に3人前づつくらいしか作らないので、仮に今から列んで待っても、カレーが口に入るまでに最低1時間は掛かるだろう。
(1巡目に入れなければ時間を13時以後にした方が良いと思う)
その後私が食べている時に、後からカウンターに座ったお客さんの注文も聞かれたが、結局全員がオイスターゴッドを注文した。
ワンオペ11席で時間帯売上30,000円。
⦿今日のオイスターゴッドの調理
※スープカレー→先ずフライパンにキャノーラ油を多めに敷き、牡蠣の表面を炒めてから醤油系のタレを掛けて香ばしさを出し、日本酒を振って少し煽ってアルコールを飛ばしたら、カレースープを1人前あたり200ccのレードル1杯分ほど加え、牡蠣が縮まない程度に加熱する。
※デフォルトのトッピング(スパイシー挽肉、牡蠣、チーズ)→オープン直後の客用に、前日の夜予め香辛料で挽肉を炒めて冷蔵してあるものをフライパンで再加熱した後、
何かに漬けた(酒か?水溶き片栗粉か?)牡蠣(スープカレーに入れた牡蠣とは違う下処理を施した牡蠣)を加え、仕上げにスパイスを振って仕上げ、別のフライパンにピザ用チーズを振り入れて少しだけガス台で加熱したものを、ライスの上に乗せたスパイシー挽肉+牡蠣のトッピングの上から更にライスの上にトッピングしていた。
◆オイスターゴッド(当日は2800円税込)
それにしても今日の牡蠣は大振りだ。
前回の牡蠣も火入れした後なのにしっかりした大きさのある牡蠣だったが、今日の牡蠣は軽くその1.5倍はある。
今日は食べるのに集中しようと、写真は撮らないつもりで来たが、前回と大きさ、入っている個数が違うので、食べてる途中から慌てて写真に納めた。
見苦しい写真で、お恥ずかしいが、伝えた方が良いと思い添付した。
前回はトッピングに5粒、スープカレーに7粒で牡蠣は計12粒。
今回はトッピングに4粒、スープカレーに4粒で牡蠣は計8粒。
しかし牡蠣が1.5倍以上の大きさだったので、原料のg数では今回の方が多いかも知れない。
(今回、口コミを追加しようと思ったのは、前回の私のレビューを見た方で、もし興味を持って食べに行かれた時、個数が違ってがっかりされると申し訳ないと思ったから)
店主は牡蠣の大きさも勘案して牡蠣の個数を決めているよう。
牡蠣がずっと大きくなったが、生臭さは皆無。
牡蠣の良い香りだけだが口の中に広がって、牡蠣好きなら却って至福の世界に浸れるだろう。
クミンシードとバジル、控えめにカスメリティ(フェネグリークの葉)の香るスープカレーに大振の牡蠣がたっぷり!
本当に美味しかった!
※オイスターゴッド全貌の写真は前回のレビューに添付してありますので、ご興味のある方はそちらを覗いて見て下さい。
来年は2月にプレミアムスープカレーで「オイスター薬膳グレート」に出会える。
それまでは大好きなとろっと系か濃厚甘口ぽーくで最高峰のライスカレーを楽しもう。
カレーの店うどん様
今年も1年有難うございました。
ご馳走様でした。