2回
2024/12 訪問
デリー〜ボンベイ系では首都圏No.1の高感度カレー専門店。コルマカレーリスペクトのPatta(パッタ)カレーも再現度、完成度高く、東横線沿線待望の1軒!
食べログの口コミを書いているうちに2025年になってしまった。
明けましておめでとうございます!
昨年の12月に出会ったお店の口コミがまだ数件積み残されている。
燕楽さんのかつ丼食べ比べを書くのに思った以上に時間が掛かってしまったからだ。
残りは正月の三元日にのんびり書けば良いのだが、昨年末に出会ったこのお店だけは先に書き上げてしまおう。
一昨年2023年は年の瀬になってから新宿の「アチャカナ」さん、西府の素晴らしいカツカレーを出す「とんきち」さんに出会えた。
昨年2024年も11月下旬に「よすが舎」さん、そして12月下旬にこちらの「Patta Nakamegro」さんという2軒の素晴らしいカレーのお店に出会う事が出来た。
感謝!
この日は14時から東陽町で取引先と商談予定。
家を早めに出て、乗換え駅の中目黒にある、かねてよりBMしておいたカレー専門店
「Patta Nakameguro」さんを訪ねる事にした。
中目黒駅から電話して、本日の営業を確認。
「12時からの営業になります」とのこと。
こちらのお店は不定休だが、営業時間は12:00−19:30(LO)と、嬉しい通し営業。
12時05分頃お店に到着。
2023年12月23日オープンのこちらの店は、ちょうど1周年を迎えたばかりのようで、店先にお祝いの胡蝶蘭が届いている。
外の置き看板には「1956年創業 【銀座デリー】の流れを汲む至極のカレー専門店」との記載がある。
7席のカウンターだけのお店に、開店5分過ぎ、5人のお客さんが座っている。
空いてるカウンター席に腰掛けた。
席間隔は比較的ゆったりして快適。
店内もモダンでスタイリッシュ。
中目黒の新規オープン店らしい空間だ。
メニューの1番上に、自店の名前をつけた
※Patta(パッタ)カレー980円というのがある。
「極限まで炒めた玉ねぎとスパイスのバランスが絶妙(通称コルマカレー)」と説明書きがある。
これは間違いなく上野デリーのコルマカレーをリスペクトしたものだ。
お店のHPによると店主の浅田英司氏は子供の頃から母親の作る手加減抜きの辛口カレーが苦手で、カレー自体も苦手になってしまったが、大人になってから、何故かどうしても辛いカレーが食べたくなっり、横浜ボンベイでカシミールカレーを食べて衝撃を受け、カレーの食べ歩きを始めたとのこと。
「色々なお店でカレーを食べたが、やはり最初に食べた横浜ボンベイとその店主の修行先の上野のデリーが1番美味しいと思った」と言う。
(横浜ボンベイは屋号・商標を横浜ボンベイ高田馬場店の経営者が押さえてしまい、看板に書きにくいかも知れないが、そこまで言うなら店頭の置き看板は銀座でなく、全ての源流である【上野デリー】と書いて欲しかったところだが…まぁいいか…)
その次の段に
※カシミールカレー980円(店主が横浜ボンベイでカレーに目覚めたデリー系統のカレー)
※薬膳ボンベイ980円(横浜ボンベイのオリジナル)
と続く。
コルマカレーは横浜ボンベイのメニューに無いが、横浜ボンベイの創業者、石川利明氏は元々上野のデリーで修行し、シェフまで務め、その後柏のボンベイ立ち上げ初期に厨房に入って支援した後、戸塚で独立した方。
石川氏が体調を崩し、横浜ボンベイ閉店の危機になった時、志願して皿洗いから修行が始まった浅田氏は石川氏からコルマカレーの作り方は教えてもらえたと思う。
同じ横浜ボンベイ出身で柏の実家の中華料理店に戻り、現在は完全にカレー専門店になっている「中華大島」でも一番人気の看板メニューは、シャヒジャルカレーと言う、再現したコルマカレーをインドカレーかチキンカレーと合わせたもの。
(辛さの度合いからカシミールカレーと合わせたものではなさそう)
中華大島さんは私も大好きで、ボンベイ本店さんより好み。
いけない、いけない、まだ注文までもいってないのにとんでもなく横道にそれてしまった。
こちらのお店では350円でミニカレーを頼む事が出来る。
Patta(パッタ)カレーとカシミールカレーのミニカレーをお願いした。
カレーを待つ間カウンター内の厨房での調理を至近距離で見れる。
全ての手元が全部丸見えの、完全オープンキッチン。カレーの微妙な濃度調整をするための差し水まで全て見える。調理は否応なく緊張感が保たれるだろう。当然厨房内はピッカピカだ。
1人前づつ丁寧に作っている。
すぐに後からお客さんが入ってカウンターは満席、外に4人の列びが出来た。
◆Patta(パッタ)カレー980円+カシミールのミニカレー350円=1330円税込
ライスはデフォルトで250g位。玉ねぎのピクルスが付いてくる。
パッタカレーはデリーのコルマカレーよりややとろっとして、お約束のチキン3つとジャガイモ1つ。
ジャガイモはあらかじめ蒸したもの(レンチン?)を、調理の際カレーソースと一緒に小鍋に入れて煮るスタイル。
カレーソースの再現度は非常に高く、ちゃんとしたコルマカレーは上野デリー以外では食べられない(ボンベイも新川も狸小路もみんな違う。大島は原型をきちんと再現しているようだが、サラサラなデリー系のカレーと合わせているのでやはり別物)が、こちらではコルマカレーの骨格はほぼ正確に再現されている。非常に手間のかかるコルマカレーのは大概のお店が諦めてしまうが、手抜きの無い根気良い仕事が伺われる。味は塩味、タマリンドの酸味が少し抑えられてよりマイルド。
非常に美味しい!
チキンの火入れはさすがにデリーが上だが最近のデリーより肉のポーションは大きめ。カレーソースだけの分量は200ml強。具材と合わせるとご飯に対してきちんとした量がある。
これで980円はデリー、ボンベイ系では最高のコスパではないか?
最近ミニカレーをオーダー出来るお店が増えているが、ミニカレーの量はどこも少なめ。ところがこちらのミニカレーは容器こそ小さめに見えるが、レギュラーサイズの半分位、100ml強の十分な量がある。レギュラーサイズのカレーソースの値段は、仮にライスを250円として差し引くと730円。半量で350円は真っ当な価格設定だと思う。
カシミールカレーはデリー、ボンベイよりやや辛さ控えめだが、全てのカレーは辛さ増しが出来る。
味もデリー、ボンベイ系の中でもとてもクオリティが高い上、メニュー構成が最高なのだ。
私はライスの1/2をパッタカレーで、1/4をカシミールカレーで、そして残りの1/4をパッタとカシミールを混ぜたカレーで食べた。カシミールカレーは辛口でご飯が進むので上手く配分調整が出来る。
パッタ+カシミールは大島のシャヒジャルカレーを辛口にした感じになった。
ライスは大盛にするのがカレーソースに対して適量だったと思う。
声を大にして聞いてみたい。
こんな夢みたいなこと出来るカレー屋さん、他にある?
Pattaさんしか無いではないか!
東横線沿線に出店してくれるなんて感激だ!
次回はPatta(パッタ)カレーと薬膳ボンベイのミニカレー、ご飯大盛にもう決めている。
早く正月が明けてお店に伺うのが待ち遠しい!
ご馳走様でした。
(1つだけ、書かない方が良いかなとも思ったが、ほんの少しだけ心配なのは、看板に聞こえの良い銀座デリーの名前を出していること。この素敵なお店が万一将来おかしくなる事があるとしたら、こういう所からではないか?と老婆心ながら微かな不安を抱いてしまう。素敵なお店がいつまでも続いて多くの人の心を捉えてくれることを祈っている)
お店外観。
Patta(パッタ)カレー980円+ミニカレー(カシミール)350円=1330円税込
パッタカレーレギュラーサイズとカシミールカレーミニ。ミニカレーも100ml以上ある。
Patta(パッタ)カレー
ご飯に掛けた感じ。
Patta(パッタ)カレー。デリーのコルマカレーより少しねっとりしている。味の再現度は高い=デリー同様キッチリ手間をかけて仕込まれている。
Patta(パッタ)カレー、アップ。
カシミールカレーも掛けてみた(左側)。
少しアップ。
ライスの感じ。
玉ねぎのピクルス
メニュー
メニュー
完全キャッシュレス決済
店頭。1周年お祝いの花が。
2025/04/29 更新
フォローさせて頂いているレビュアーさんから、
すごい情報が飛び込んできた。
中目黒のPattaさんが、すぐ近くの焼肉店、洙苑さんとコラボして限定で牛筋カレーを出しているとのこと!
Pattaさんは昨年末初訪問して、大好きになったデリー〜横浜ボンベイ系のカレー専門店。
洙苑さんはPattaさんのすぐ近く、お隣さんと言っていいほど至近にある、中目黒の老舗焼肉店。
洙苑さんには、40年程前に勤めていた、代官山のアパレル会社でMD(マーチャンダイザー)をしていた頃、韓国から縫製工場のお客さんが来ると、近くなので良くお邪魔した。
当時は絵に描いたような街焼肉店で肉の質もどうという事無い、小さなありふれたお店だったが、キムチ、特に浅漬けキムチだけは香り良く飛び抜けて美味しかったので、韓国のお客さんに食べて欲しくて行っていた。
その後モダンに改装され、席数も80席を擁する立派な焼肉店になり、肉質、味も随分良くなって、今では老舗名店と呼ばれるお店になっているよう。
私は35年くらい行っていないので改装後の事は分からないが、その名店に成長した洙苑さんとPattaさんがコラボして限定牛すじカレーを出しているなんて!
レビュアーさんの口コミの最後に書いてあった
「いつまでなのか分からないから
早めに行った方がいいわよ。
知らんけど。」
という言葉で尻に火がついた。
これは一大事だ!
なかなか再訪出来なかったPattaさんだが、
木曜日にその口コミを拝見して、2日後の土曜の11時50分には店の前に立っていた。
まだ誰も列んでいない。
ちょっと拍子抜けしたが一番乗りは嬉しい。
お店は12時ぴったり、定刻にオープンした。
「カウンター手前からどうぞ」
席につくと、あるある。
限定牛すじカレーのメニュー。
Pattaカレーかカシミールカレーのどちらかを選べる。
「特製牛すじカレー、Pattaカレーで。それから薬膳ボンベイのミニカレーもお願いします。
薬膳ボンベイは横浜ボンベイでもこちらでも食べたことが無かったので味見の為プラスした。
ご飯がデフォルトで250gくらいあるので、普通盛りで良いだろう。
それはそうと、半年もしないうちに全てのカレーが200円づつ値上がっている。
ミニカレーも350円→400円に。
牛すじカレーは1500円と知って来たが、他のカレーの値上がりは知らなかった。
食材や人件費、水光費のさらなる高騰で仕方ないとは思うが、昨今の食品、食事の値上りが止まらない状況に不安も感じる。
◆特製牛すじPattaカレー 1500円税込
たっぷりというより、どっさり入った質の良い牛すじが、肉の食感は程よく残しながら、柔らかく煮込まれていて、こちらは1500円でも超お値打ち!
牛すじカレーは新大久保の「牛すじカレー 小さなカレー家」、「カレーノトリコ」(牛すじドライカレー)、「Restaurant Mari」など、美味しいと評判の牛すじカレーは色々食べてきたが、ぶっちぎりでPattaさんの優勝だと思った。
焼肉専門店の、モノが違う牛すじと、カレー専門店のオリジナルカレーがタッグを組んだ見事なコラボカレー!
しかも牛すじの量がハンパでない。
牛すじカシミールカレーも必ず旨いと確信した。
1つだけ、ほんの僅かな変化だが、Pattaカレー(コルマカレー)の玉ネギを炒める時間が少し短かかったのか、その日の玉ネギの状態なのか、玉ネギの甘み、深さが減り、その分タマリンドの酸味が強めに出ているのが気になった。
たまたまその日の加減であって欲しいと願う。
◆薬膳ボンベイ ミニカレー400円税込
横浜ボンベイ発祥の薬膳ボンベイは、戸塚でもこちらでも食べたことが無かったので頂いてみたが、
クローブの効いたいかにもデリー系の味。
個人的には、カシミールかコルマ(Patta)に振り切った方が良いのかな、と感じた。
私がお店にいる間、後客は2名。
そのうちの1人の方とお店の方が話しているのを聞いてわかった事がある。
こちらのカシミールカレーは上野デリーの半分の辛さに仕上げていて、デリーと同じ辛さで食べるなら、+5辛でデリーと同じ辛さになるとの事。
そしてカシ辛(デリーのカシミールのもっと辛口タイプ)にしたいなら、ハバネロカシミール1180円があるとの事。
そう言えば前回、Pattaカレーとカシミールカレーのミニを注文した時、カシミールカレーは辛さ控えめだなと感じたが、正確に辛さを段階に分けて設計しているようだ。
カシミールカレーはデリー系では一番人気のカレーだが、辛すぎて苦手という人も多い。
また、もっと辛口で食べたいという人もいる。
デリーのカシミールの半分の辛さから、5段階刻んで、更にカシ辛レベルまで用意しているなんて、これは親切!
ミニカレーもそうだが、こちらのお店のメニューは本当に親切に出来ている。
完全キャッシュレスのお店なので注文時に会計は終わっている。
「ご馳走様でした。牛すじカレー、とても美味しかったです」と言ってお店を後にした。
しかしとても気になる事がある。
お昼のピークタイム、12時にお店がオープンしてから、私が居た約30分の間、お客が私含めて3人だけだった事。
中目黒は人気のある街といっても、私鉄沿線の駅。
オフィス街というわけでもない。
駅からも遠いしなあ。
いやいや、そういう場所でも人気で行列の絶えない店はたくさんあるぞ。
せっかく東横線沿線に出来た、これだけ美味しいカレー屋さん。ずっと長続きして欲しい。
絶対にお客さんのつくカレーだと思う。
ここが踏ん張り所だと思う。
決して緩めないで欲しい。
そうなると、今日のPattaカレーはやはり何か引っ掛かる。
頑張って! Pattaさん!
ご馳走様でした。