2回
2016/08 訪問
軽い“揚げ”のお料理を堪能☆
こちらのお店、レビューで拝見した時から、天ぷらのビジュアルにただならぬ物を感じ、伺いたと思っていました。念願の初訪問です♪
予約時間にお店の方が一階でお出迎えしてくださります。
2階の店内、清々しい清潔感で、油の匂いをほとんど感じないカウンターで、お任せコースを頂きました。
先ずは、うちわの形の素敵なお皿にのった、
彩も鮮やかな前菜は懐石料理のよう。
大阪 吉兆で10年お仕事をされていたという大将の、流石のお料理です!
☆秋田産じゅんさい、オクラ、長芋を酢とレモン汁で
☆淡路産鱧の梅肉添
☆京都産湯葉の葛あん
☆鰹の酒盗和え
☆鮑の酒煮、淡路産雲丹とキャビア添
私には若干濃いめのお味付けですが、お酒に合う塩梅のおつまみで美味しいです。
天ぷらを美味しく頂くための、
塩は【スロベニア塩、梅塩、抹茶塩、カレー塩】
【天つゆ】【レモン汁】【大根おろし】
がセッティングされ、
お待ちかねの、大将拘りの油、
“紅花一番搾り油”の天ぷらのスタートです。
☆車海老と脚
☆とうもろこし
☆アオリイカ
☆琵琶湖活稚鮎
☆鱧
これはっ!
初めての天ぷら!
未開の領域の美味しさ!
油を感じない(笑)
衣が空気を纏っているよう。
素材はどれも最高で素晴らしいです。
特に、大好物の活稚鮎はめちゃくちゃ美味しかったです!
鮎の肝が高温で短時間で揚げられることによって、レアな濃厚なクリーミーさ堪りません!
抹茶塩との相性最高でした。
そして、箸休め的なサラダは、
後半に出てくるシャトーブリアン、鹿児島産黒毛和牛の頭の方の部位をローストビーフにしたというサラダです。
シャキシャキの大根と最高級ランクのサマートリュフ、相性の良い卵の贅沢サラダですね〜
ローストビーフってあまり美味しいと思ったことがないのですが^^;こちらのお肉はとても美味でした!
☆ローストビーフ、大根、温泉卵のサラダ、サマートリュフ添
そして、後半の天ぷらは、
☆北海道産塩水雲丹有明海苔で巻いた物
ミョウバンを使っていない雲丹は濃密な旨味で、満足感が違いますね。
☆新蓮根
新蓮根って、シャキシャキと甘みがあって、ねっとりした繊維感はなく、どちらかというと、例えるなら上質なカブにも似た印象。
蓮根のこの季節の旨味を初めて知りました。
☆鹿児島黒毛和牛のシャトーブリアンのしそ巻き
トリュフ塩が出されました。
半分はトリュフ塩で、半分は何も付けずに頂いたのですが、何も付けない方がお肉のじんわり広がる旨味と柔らかさが堪能できて、個人的には何もなくて良いと思いました。
塩が旨味を引き出してくれると思っていた概念が飛んだ一品。
紫蘇を巻き、“揚げる”という調理法で挑んだシャトーブリアンは最高でした!
☆群馬産トロ茄子と万願寺とうがらし
こちらは干し海老の天つゆ仕立てなのですが、干し海老の戻し方にもこだわりがあるようで、濃厚な海老の甘みとエキスの汁仕立てで頂く天ぷらです。
トロ茄子が美味しい汁をたっぷり吸って美味しい。
お出汁の旨味が凄いので、個人的にはもう少し薄味の方が好みだったかな。
最後に、
☆車海老
☆鱧、松茸の天丼、山椒風味
そして、カウンターのお皿にのっていて気になっていた走りの松茸が、天丼で登場☆
嬉しいですね♪
これも個人的好みで少数派だと思いますが、こちらの天丼のつゆが、私にはからかったので、次回は塩天丼でお願いしたいです^_^
デザートは、
☆グレープフルーツゼリー
☆わらび餅
各ゲストのペースに合わせながら、テキパキと天ぷらを揚げ、手がすいている時には笑顔で快くお話しをしてくださる大将笠本さん。
伝統の和の世界で革新的な挑戦をされる姿、
それは奇をてらった物ではなく、お話しを伺っていると、すべてがお客様目線。
自分が食べてだったら・・どうしたらもっと美味しく食べれるのか・・心地良く食べれるのか・・という発想に基づいて、経験を積んできた微動だにしない自信と姿勢と笑顔に・・☆
とても感動いたしました。
季節が変わりましたら、また伺いたいです!
ご馳走さまでした!
2016/09/12 更新
一年ぶりの再訪となってしまいましたが、やはり予約がなかなか取れないお店になっておりました。
プラチナシートを譲ってくださったマイレビさまには心から感謝いたします。
まずはシャンパン(シャルトーニュタイエ)を前菜と共に頂きます。
【前菜】
・黒鮑(房総)松茸(雲南省)ばちこ
・平貝とキャビア 焼き茄子のすり流し
・もずく酢
・新いくら
・大徳寺麩、渡り蟹の黄身酢
これはもう豪華な八寸ですね~
視覚から楽しませてくれます。
大阪吉兆出身でもある笠原大将の前菜はどれもこれも素晴らしく美味しいです。
超厚切りの黒鮑は柔らかく、煮含めているお出汁の塩梅が素晴らしいです。
昆布出汁に漬け込まれた新いくらも絶品!
醤油漬ってあまり好きではないのですが、昆布の旨味がのった新いくら、めちゃ美味でした!
・梅、抹茶、カレー塩
天つゆ、レモン汁、ゆずきち
がセットされ天ぷらのスタートです。
【天ぷら】
・才巻海老
・海老の脚、新銀杏
・きす
・雲丹の有明海海苔包み
・蓮根
・甘鯛と松茸
相変わらずの天ぷらの観念が変わる美味しさ。
衣を纏って加熱され、食材が生き生きと美味しくなります。
キスは今まで頂いてきた天ぷらの中でNo1の美味しさ!
雲丹も一切の苦味やエグミを感じない甘みが加熱されてトロトロで美味。
甘鯛で巻かれた松茸の天ぷらには悶絶!
前菜に出た松茸より、衣に封じ込まれた松茸は、より強烈な香りを放ちます。
齧った瞬間に物凄い香り!
【箸休め】
・京鴨 秋トリュフと温泉卵
こちらも悶絶!
ホワイトバルサミコの効いたお出汁が最高!
しっとりとした京鴨、たっぷりの秋トリュフと半熟卵、ホワイトバルサミコを使っていても、しっかり上品な関西系の日本料理のお味がする。この食材同士のマリアージュ絶品でした。
【天ぷら】
・活帆立(宮城)
・鹿児島産黒毛和牛 33ヶ月雌牛の大葉巻き
トリュフ塩で
・才巻海老(2本目)
名物シャトーブリアン、最高です!
・松茸と海老のかき揚げ丼
・松茸と海老のかけ揚げ天茶(松茸出汁)
食いしん坊な我々は贅沢に2種類を頂いてしまいました。
松茸のお出汁の天茶にも悶絶!
このお出汁を一晩中ずっーと飲み続けていたかったです(笑)
・静岡産メロン ざくろ添え ホワイトポルト酒ジュレ掛け
最後の甘味までの拘り。
メロンのジュとホワイトポルト、生姜、ライムの爽やかな酸が効いたジュレがめちゃ美味しい!
デザートでまた感動。
・わらび餅、煎茶
この季節、松茸を充分に頂けたコースでした。
前菜、天ぷら、かき揚げと。
雲南省の松茸だそうですが、選ばれし松茸をしっかり量を出してくださると、申し訳なさそうにチョロっと出てくる国産松茸より、しっかりと松茸の風味や食感、食べ応えを感じられると思いました。
何より、松茸を充分食べたという満足感が違います。
特に甘鯛で巻かれた松茸は香り芳醇で絶品でした!
良いお店、選択眼と腕のある素晴らしい大将の手にかかると、こんなに大満足できるのですね!また来年もこの季節に頂きたい!
天ぷらを頂く時はほとんど天つゆを使わないことが多いのです。天つゆの味しかしなくなってしまうような気がするのがその理由なのですが、こちらの天つゆは違います!出汁が上品でめちゃ美味しいのです。こんなに美味しい天つゆも初めてです。
お酒は、天ぷらという調理法ですし、松茸と敢えてワインを合わせてみたかったので、シャンパンとサンセールをグラスで頂きました。
シャンパンとは合うんだろうなぁと予想していましたが、意外とソーヴィニヨンブランの方が万能に合っていました。
天ぷらにゆずきちを使う感覚で、柑橘系の香りや酸味はとてもマッチしました。新たな発見☆
お任せコースとグラスワイン2杯、ミネラルウォーターを頂いて、お会計は34000円台でした。
予約が厳しくなっているようですが、唯一無二の天ぷらを頂きに、またぜひ訪れたいです!
大変ご馳走さまでした!