「上野 味喜庵」様で、心ゆくまで「鴨南蛮蕎麦」で美しい舌鼓の音を奏でる~♡
『あぁ~♡ 鴨南蛮蕎麦って食べると、どうしてこんなにも落ち着き払って満たされた気持ちになるのだろう~♡
普段マストで食べる月見そばも海老天蕎麦も大好きだけど・・・、鴨南蛮蕎麦の、コノどっしりとした落ち着き払った大人の対応的美味しさは別格な気がする・・・。
あぁ~♡・・・なんか大人~♡・・・あぁ~落ち着き~♡
そうか・・・、月見そばは卵をつぶしてからめるタイミングに何となくハカハカするし、海老天蕎麦は衣が出汁にしみ出してボロボロになる前に食べないととドキドキするし、なんか・・・スマシタ顔して食べているけど、気持ち的には何かドコドコ急かされて食べているような気がする・・・。
そうか、そうか~♡ 鴨南蛮蕎麦って、最初から最後まで鴨南蛮蕎麦として楽しめるのが最大の魅力なんだ・・・~♡
・・・なんか・・・鴨南蛮蕎麦って、・・・蕎麦界の「美味しい威厳」の象徴の気がしたりシタリする~♡ ははっ~♡』
しかし・・・なんだ・・・コレを暗示していたのか・・・。
「鴨」は、「鴨南蛮蕎麦」に誘うキーワードだったんですネ~♡
「上野 味喜庵」様で、存分に「鴨南蛮蕎麦」に美しい舌鼓の音を奏でながら、「はっ」と気が付きニコニコになる。
ははっ~♡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「鴨」のキーワードが唐突に掲示されたのは・・・、招待してもらった『LIVE AZUMA』の会場で♡
10月15日・16日に福島県福島市の「あづま球場」をメインステージとして開催された『LIVE AZUMA』。
総勢27組のアーティストを延べ2万人を超える観客が迎え入れ、音楽と食と歓喜で一つになりました。
当初の企画の段階では、復興と地域に元気の核となるイベントとしてオリンピックにあわせる形で2020年の開催を予定していました。
しかし、予定外のコロナ禍による影響により延期になり、翌年に持ち越した2021年も「LIVE AZUMA」は開催できませんでした。
代わりに同じチーム、同じ場所で、無料フェス「PARK LIFE」として規模を縮小し開催し、その成功実績が今回の2022年「LIVE AZUMA」の開催に繋がりました。
主催者の元をたどると、
福島テレビの「佐藤(将)」さん♡
フライング・ベコの「佐藤(亮)」さん♡
そしてクリエイティブマン「坂口」さん♡
の3社3人になります。
本当に感謝と感謝と感謝しかないです♡
福島で、・・・フェス♡・・・~♡
「福島には、地元民なら誰もがその高みを見つめた「吾妻山」という山があります。
その「吾妻山」の周辺の地域を地元民は特有の呼び方で、「あづま」と呼びます。
地元の人であれば「あづま」と聞けば、「あぁ、あの場所」だというのが分かります。
「あづま」はその地域の人が分かる場所であり、今回のフェスのキーワードにもなります。。
福島市でフェスをするなら、この場所で「LIVE AZUMA」の名で行うことに・・・意味があります。
だから・・・「LIVE AZUMA」を是非、観に来てください。」
・・・~♡
『マジで、誘ってくれてありがとう御座います』
全ての出演してくれたアーティストの皆様の歌声、トークの一言一言が響きました♡
その中で・・・、私的には完全に「Dragon Ash」のKjに、やられました♡ ははっ~♡
もともと、大好きでliveがあれば行っていたけど、久々に観たKjは・・・「威厳」の塊のような大人になっていました♡
強烈な上昇志向、乱れることを先導することで壊すエネルギーが全ての始まりのような初期からのファンからすると、いくつかの悲しい出来事を経て、それでも仲間が集まり続けるKjのイカシタ顔が、ドンドン大人の「威厳」のある顔になってい行くのが・・・激烈にたまらん~♡
・「Dragon Ash」
Entertain
ROCKET DIVE
光りの街
Tiny World
Jump
百合の咲く場所で
Fantasista feat.JUBEE
New Era
登場から、会場に集まった熱狂的なファンは前に前に集まり出す。
ソーシャルディスタンスを分かっているが、どうしても曲のテンション、Kjのliveのアオリを知っているファンからすると身体が勝手に音に馴染みクラッシュし出してしまう・・・。
「さあ、悪役レスラーの登場だぜ!」
曲の始まりからKjの言葉は、それまでの鬱積した気持ちの解放には最高のキーワードとなり、観客の一体感に熱をおびる。
Tiny Worldの辺りになると、前方の密集にダイブが始まりそうな雰囲気が・・・、特に昔から知ってはファンはちょっと予感をしてしまう・・・。
セキュリティーがザワザワし出し、次の曲Jumpの準備のためか、前列の柵の前に物々しく集まり出す。
Tiny Worldが終わると同時に、Kjは叫んだ。
「セキュリティーそんなの必要ないよ。下がって。大丈夫、オレらのファンの中に、ヤってはいけないコトをヤってはイケない場所でヤるバカは居ないよ。大丈夫。オレが絶対にダイブなんてヤらせないから。安心して。下がって」
Kjのその物言い・・・。・・・言葉・・・。その発せられる歯切れの爽やかなトーン・・・。
一気に観客内にタダの熱気だけでは無く、Kjの「大人の威厳」に圧倒され、観客としての冷静さと「みんなが一緒に楽しもう」との同調意識が強烈に伝わり、さらに観客が歓声と共に一体となる熱気が広がり出す。
自然とマスクの中から発せられる合いの手は統一感を増し、それまで躊躇していた言葉が・・・叫ばれる。
広い会場、野外、ソーシャルディスタンス、全員マスク着用・・・。・・・その中でのlive・・・。
「よし、みんな飛ぶぞ! 前から座れ!」
曲の間にKjにあおられ、前列からササっと座り出す。当然、後ろに後ろにと腰を落とす空間を求めて人が間隔を意識して後ろに下がり出す。・・・そして、皆が座り、準備が整ったタイミングで曲に合わせて、Kjが
「飛べ! 小さくなった方が高く飛べるんだ! さぁ、飛べ」
とアオル。
・・・この一連の流れ・・・。今後のフェスの距離感の取り方について、激烈に勉強になった・・・。
どうしても、フリーなフェスの観客はアーティストをより近くで見ようと、前に前に距離感を考えずに突き進み、自分勝手な振る舞いで前の人を押しのけてトラブルとなりやすい。当然、曲が上がればテンションも上がって普段の冷静な感覚が乏しくなったりする。人との距離感が密接になるのは・・・これまではフェスの最大の魅力だった部分が・・・逆に問題点となっている・・・。
でも、Kjが全員にとらせた「一度座る」という行動は、人との距離感、自分のテリトリーの確保に驚くべき効果をあらわした。
それまで密接していた人の距離感が、曲間で「飛ぶ、飛び上がる」行動をすると思うと、自然と腰を落とせる距離感として皆が考慮して間を空ける・・・。
Kjが、セキュリティーに向かって「オレが絶対にダイブなんてヤらせないから。安心して。下がって」とウインク♡した意味が・・・後々、分かり出し・・・、
マジで、その・・・「威厳」に脱帽した♡
簡単に、観客をコントロールする術に長けているという話では無く、それだけ多くの目を耳を意識を自分に注目させる力は・・・経験だけでは無理で、正に自分が「何をするべきか」「それは、誰のためか」「そこにhappyがあるのか」瞬時に読み取り実行できる・・・大人の男として実績に裏打ちされた自信のあらわれだと感じた。
久しく見ることも感じることも無かった、大人の男の「威厳」を久々にKjで体感し・・・泣いた~♡
・・・マジで・・・泣いた・・・~♡ ・・・号泣して、私も歌った・・・マスクの中で・・・~♡
Kjの福島に対する思いやフェスにかける思ひ、そして桜井食堂でのオチ♡ 泣いて泣いて最後に笑って、最高なフェス♡
来年も楽しみに待っています~♡
オイラは、感謝しかないで御座る~♡
実際、変なとこから横槍が飛んでこないようにと外壁くらいにしかオイラは役に立たないけど、「福島LOVE♡」の気持ちには微塵も濁りが無いので、マジで二日間、心から楽しんで食べて飲みまくりました~♡ ははっ~♡
・・・で、その時に・・・そう、実は「鴨」の啓示は・・・あったのだ♡
初日に並んで買った「鴨の燻製」を激烈に気に入り、二日間で6個も食べ、ビールをたらふく飲みながら踊り狂いました♡ フェスで「鴨の燻製」とか、食にかける思ひがビンビンに伝わりました。
しかも、カットされない塊のまんまでかぶりつくワイルドスタイル♡ 力強い鴨の味わいは、200gくらいの塊のまんまカブリついた方が旨いと実感しました♡ もう嚙み切る前の唇が「美味しい」と脳にシナプスをビカビカ光らせまくり、ガブリからのモグモグ、そこからの後追いビールとか・・・、マジでヤバいですます♡しかも、天気が最高で暑いくらいで、もう言うことないくらいの満足でした。ははっ~♡
・・・しかし、「鴨」自体には大満足だが・・・なんだろう?
ナニカ、何とも言えない、後押し一押し背中押しの・・・味わいのトドメ感が・・・。
この 「ちょいモヤ」 の風味は?
全体的な流れが完璧なだけに、変なピースは逆に目立ってしまう・・・。・・・でも、まぁ、どんな時もイカレタ感覚は私に良くあるモノだ♡
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「鴨」に対しての「ちょいモヤ」の不思議な感覚を持ちつつ、書き物仕事をこなす・・・。
「鴨のご馳走」
昔々、ワガママで気分屋の若い若い殿様が居ました。
若い殿様は、家来達を困らせているつもりも無く、思いつきで物事を言ってしまうことが多く、その一言で家来達は困っていました。
「暑いので、雨を降らせ風を起こせ」
家来達は、水桶を担いで必死なおもいでお城の屋根に登り、若い殿様の居る地上に水をまき、地上では畳を団扇代わりに何人も総出で扇ぎ風を作りました。
こんなことはしょっちゅうで、家来達は困り果てていました。
ある時、「茶の実」などどこにもない寒い季節に、若い殿様が思いつきで「茶の実を持ってこい」と言い出しました。
さすがに、どうしようもないと家来達は悩みました。
そこで困り果てたすえ、町で一番の長老年寄りに、「一番長く生きているのだから、なんぞ知恵は無いモノかと」と相談に行きました。
長老は、一人の老婆を若い殿様の前に連れて行き、
「コレが、このあたりで、一番ガブガブ大量に茶を飲む「茶飲み(=茶の実)」の婆さまでございます」
と言い、若い殿様の前で婆さまにいつものようにガブガブと茶を飲ませました。
若い殿様は唖然して、その婆さまを見ていました。
長老は、唖然としている若い殿様に、
「本日は、こんな茶飲みの婆さまをお城に呼んで頂き、感謝感激です。今度は、是非にも若い殿様に御礼ご馳走をしたい。寒い季節柄「青首」が川べりに集まり、鍋にて食するのが寒い時期に最高です。一度機会を所望したい」
と言いました。
寒い時期に集まって来る「青首の鴨」は、季節のご馳走である。
若い殿様も寒い時期の鴨の味は大好物。了承して町におもむくことにした。
しばらくして寒い寒い日に若い殿様は、準備が整ったと言う長老が待つ町はずれの一軒家に訪れました。
寒い日に振る舞われる「鴨鍋」に期待して、静々とよそわれ差し出されるお椀を若い殿様が受けると、お椀の中には「鴨」は無く、ただただ「大根」が入った汁がそそがれていました。
「はて? 青首と聞いていたが・・・」
若い殿様が長老に聞くと、
「その通り、青首(=大根 青首大根)の鍋でございます」
唖然としている若い殿様に、長老は静かに語りかけました。
「青首とは申しましたが、鴨とは言ってはおりません。世の中には、青首と言えば大根と思う者もおります。しかしながら、この大根の鍋は、先ほどまで一緒に鴨と煮ていました。鴨の味が全て大根に移りましたゆえ、大根だけをよそりました。どうぞご賞味ください」
すこしためらったが若い殿様は、大根を一口。
「・・・おぉぉ。うまい。・・・鴨の味が良くしみている・・・」
長老は話します。
「若い殿様は、鍋に入れる前の大根。まだまだ何も味もついていません。それは、まだ知識も若く経験も浅く、それまで知り得た知識でだけ世の中を見ていらっしゃいます。若さは素晴らしいことですが、それゆえに、イロイロなことを思慮深く考え発言しないといけません。この大根鍋は、鴨と言う存在があってこそ今の美味しさになっております」
若い殿様は、少し考え長老に話の続けました。
「そうか・・・、私は何も考えることも無く、無いモノをねだったり、出来ないコトを命令したり、思いついたことをただ言うことで皆を困らせていたか・・・。大根は鴨と出会い、これほどまでに美味しく育った。・・・私も広く周りから学ぶことで、少しでもこの身に何かをしみこませて育たなければいけないなぁ・・・青首一つ取っても、鴨と大根、二つのいわれがあることを知っていれば、少しは話が違ったことだろう。・・・学びは進むほどに首を垂れさせるものなのだろう・・・」
長老は満足気にうなずき、若い殿様は、自分を見つめ直すきっかけに素直に感謝をしました。
若い殿様は、みんなに長老と呼ばれる「威厳」の意味を理解しました。
・・・。
うん、ナンカ、鴨の肉も美味しいけど、やっぱり鴨がジワジワと出した「鴨の出汁」が美味しいのは・・・良く分かる。
そうか・・・「鴨」に対する「ちょいモヤ」って・・・「鴨の出汁」、それを存武に味わいたいのだと・・・少しモヤが晴れだす♡
ははっ~♡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そして♡ とうとう、「鴨」に対する「ちょいモヤ」の感覚は・・・「上野 味喜庵」様で、心ゆくまで「鴨南蛮蕎麦」の美しい舌鼓の音を奏でることで・・・「ばぁ~♡」と晴れ渡る。素晴らしく晴れ渡る~♡
「うんうん、そう、ヤッパこれこれ」と、「上野 味喜庵」様で、存分に「鴨南蛮蕎麦」の美しい舌鼓の音を堪能する。
ははっ~♡
「ちょいモヤ」の感覚は「鴨」は何かと組み合わせこそ、その真髄が味わえるとの感覚の話だったのだぁ♡
ははっ~♡
最強のコンビ飯・・・と言うか広い意味で、自分なりのお気に入り食べ物の組み合わせが人それぞれあると思う♡
カレーライスにプレーンオムレツ。ポテチとコーラ。トマトとチーズ。サンマにクソ大量の大根おろしとかとかは私的に最強レベルのコンビ飯♡
しかし、なんだ・・・一般的なランキングとしたら「鴨南蛮蕎麦」とかの「鴨」と「蕎麦」の組み合わせとか、一周回ってさらに二周目に突入する後ろ姿を「頑張れ~♡」とか笑顔で応援しながら見送ってしまうほどに、一等一番疑いも無い最強最高のコンビ組み合わせだと勝手に思っている~♡ ははっ~♡
そんなこんなで、ちょっと寒さの匂いを感じながら御徒町界隈でウロウロすると、どうしても「上野 味喜庵」様の「鴨南蛮蕎麦」で一息入れたくなる♡
お蕎麦屋さんの成り立ちとか昔の流れから見れば、一杯飲んべいのたまり場。
今どきの「ウチは生蕎麦一本」なんてな蕎麦屋は家系図的には枝葉の類。
江戸っ子からしたら蕎麦屋と言ったら、何かちょっとした店独自の名物がトントンとあり、脇を旬の彩がその時々で何品か顔をそろえるのが当たり前だのクラッカー♡
その中から肴を一つ二つ並べて、気候が暑ければ冷、寒さを感じたら燗で上唇を濡らしながら〆にモリかカケと楽しく迷いながら飲むのが粋と言うモノ♡
・・・まぁ、そんなことを後進に伝えられる「威厳」ある大人もいなくなり、今どきの若者にヘラヘラと諂いすり寄りご自慢のスマホで料理食べ物をパシャパシャと撮りまくる・・・。
飯時に飯を食う以外のことをするのは「行儀が悪い」とは言えない大人が創り出す社会とは・・・まぁ、こんなモノだろぅ・・・。
ちょっと目端が利いた「悪人だけどクズでは無い」輩から見たら、今の世の中なんて「鴨が葱を背負ってウロウロしている」程度の美味しい社会としか思えないだろうなぁ~♡
50代前後がメインと言われる悪態コメとかも日本ではYahoo!が先陣切って携帯番号登録になるから、潮目が変わるのもイイのかも♡
・・・そうか・・・、「葱、ネギ」を忘れて・・・いた♡
色良い焦げ目がついたネギは、鴨南蛮蕎麦の器の中のバイプレーヤーだだちゃ豆♡
あらためて「鴨南蛮蕎麦」を解釈すると、「鴨」と「蕎麦」と・・・当然の如く「ネギ」があってこその仕上がりでしたネ♡
では、それらも含めて「鴨南蛮蕎麦」・・・~♡
「鴨」と「蕎麦」と「ネギ」が織り成す「鴨南蛮蕎麦」♡
・・・。
・・・。
・・・静々と運ばれて来た器。
白くくゆる湯気が光に反射し、その全貌を微かに霞として惑わす。
しかし、時間差で遅れてくる香りが、それが何たるかを示してくれ、自ずとニコやかと頬がゆるむ♡
鴨独自の香りは、鰹節のほどよく効いた出汁と醤油の色香を邪魔することなく、共存共栄の意思の如く立ち昇る。
子供の頃、鴨肉の香り味わいは獣肉独特の癖が強くて苦手だった。
マガモでも合鴨でも、口に入れて鼻に通る香りにお風呂に浸かる文化の無い匂いの違和感しか感じなかった。
「あぁ~ぁ♡ 鴨って・・・マジで美味しい~♡」
とか感じ出したのは・・・完全にお酒を飲むことを覚えた大人になってから♡
鴨単体の料理とか、ロースト、コンフィ、煮込み等々、米やパンでも味を知ってからは美味しく食べるけど、
やっぱり、お酒♡と合わせることが多くなってから、芯から湧きあがる納得の美味しさを感じだした。
味覚の感性は人それぞれだけど、味覚は人として生きて行く時間の流れで必ず変化する♡
子供の時に苦手だったものが大好きになることなんて、誰にでもあること。
特別に問題になる話ではない。人の感覚がうつろい変化することを成長と言う♡
・・・。
火の入った鴨の香りは独特で、初めて嗅いだなら誰もが野性味ある血の味わいの力強さに圧倒されてしまう。
感覚が純粋であればあるほど、その強さに圧倒され、受け入れるタイミングを脱してしまうかもしれない。
でもでも、人として経験を少しづづ積み上げていくと、獣肉の野性味あふるる鴨肉との突飛な出会いが突然来ても、意外と受け止める土台が備わっている自分に気がつけたりする。
それは、鴨の持つ生命力に溢れた強い味わいをその胸に留めて、じんわりと溶かし馴染ませる術を見出したりする自分がそこに居たりするから♡
直感的な「好き」か「嫌い」の感覚的な切り取りでは無く、立ち止まって馴染んでいく時間の流れを「楽しめる」感情だったりする。
「これは苦手だ」が、「う~ん・・・ちょっと苦手な感じだ」で、「あれ?そうでも無いか?」からの、「食べれなくはない」とかとなり、「そこそこ、食べれる」「平気だなぁ~」の停滞期もありつつの、「・・・あれ、美味しい・・・鴨・・・かも」と来てからは、「結構、うまいジャン」で、さらに「あぁ、美味しい♡」となり、食べるほどに「かぁー! これこれ♡ 激ウマで爆上げじゃ~♡」となってくる♡
私が個人的にあらゆる流れに流されまくる性格だから・・・なのかも知れないが・・・。ははっ~♡
そんな感じで、鴨好きは形成されていく気が勝手にしている♡
・・・での、「鴨南蛮蕎麦」♡
器から昇る湯気を鼻息で微かに揺らすと、ビジュアルで輝く「威厳」の鴨肉♡
チョイ太めと切りそろえられたネギに、ボーダーとつけられるている焦げ目がまたスマートに微笑んでいる♡
それらを肩に担ぎのせる蕎麦の凛とした立ち姿も、また熱々なのにエッジが涼やか♡
汁を一口と口に含む。
カツオ出汁の輪唱のように途切れる事のない深みが、醤油のよどみない色味の豊潤さをまとっている。
ソコにほのかに香る鴨の風味♡
渾然一体となる味わいにはオーケストラのような太い一本の味わいの音色。
しかし、心を静め聞き入れば、それぞれのパート、
カツオ出汁の深み。
醤油の豊潤。
ネギの甘くも伝う清涼さ。
そして、鴨でしか感じ得ない生命の力強い血潮の味わい。
それが、器の中で競うことも無く調和となり一つとなっている。
完璧なる陣容♡
その出汁の味わいを引き上げる蕎麦の流れと供と口に啜り込む。
鼻に抜ける吐息が、美味しい♡
口の中で優しくほどけ清む蕎麦が、その力量ある汁を身体全体に伝え気持ちがポカポカ温かくなる♡
蕎麦に鴨を組み合わせるだけで、どうしてこんなにも満足感に迸る味わいになるのだろうか・・・。
一切れ、鴨肉に箸を伸ばす。
噛み込む肉質は少し弾力があるが、噛むほどに滲み出る味わいは虹のようなアーチを描く。
最初は強く荒々しい食感で、しみ出す味のすそのはしばし一極に留まる。
しかし、噛み込むリズムが進むほどに静かその味わいは七色の羽のように広がり、ほどなく力強く羽ばたく。
その味わいこそに、まさしく鴨の「威厳」が凛と鎮座している。
何にもまごうなき鴨でしか味わえない味わい、美味しさ♡
鴨の「威厳」ある味わいは「鴨南蛮蕎麦」の真の境地、揺るぎなき「鴨南蛮蕎麦」の根底をなしている。
当然、だからこその鴨がありきの「鴨南蛮蕎麦」♡
寒くなればなるほどに、その味わいに魅了されまくるでごじゃる~♡
ははっ~♡