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パコ崎ミャ子は、どうすればイイ?

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パコ崎ミャ子 (東京都) 認証済

プロフィール

「飲み込める物ならば、それは美味しい物」

自分の意思でその店を選び、
自分の足でその店まで行き、
自分の手で扉を開け、
自分の目でメニューを選び、
自分の声で注文をする。
その店の美味しい評価の責任のほとんどは、自分にあると思っています。
残りのわずかな部分だけ、申し訳ありませんがお店の人に持ってもらいたいかな。
その中で評価をするなんて、これポッチも思っていません。
おこがましいですが、単なる感想文として、ほんとうに軽く、
優しい気持ちで読んでいただけたら、うれしいです。

私は、FacebookもTwitterも結局、食べ物の話題しか書けなかったので、食べログ一本にしぼろうかと。
出された物は何でも飲み込み、あらゆる人の意見までも飲み込んできた私ですが、
ここなら、「お前が何食おうが興味ねーよ」との至極真っ当な意見をぶつけられないかなーとか思いまして。

でも、飲み込めないほどの物には、まだ遭遇していません。lucky。

サブタイトルの問い合わせについて、
下記に、まとめてみました。
くだらなすぎて、すいやせん。先に謝っておきます。

「江戸時代の生きた人々」 小学生6年の時、江戸時代の文化にからめ、
歌舞伎や浄瑠璃、俳句や浮世絵などの町人を中心として発展した文化や、
生活の交流といった環境の広がりを学ぶ授業があった。
グループごとに様々なテーマで細分化し、それぞれが調べあって発表する。あれだ。

私のグループは、江戸の商売。
中でも、季節を売る朝顔売りや、朝の豆腐売り、包丁研ぎなど、
今ではあまり見ない、街を練り歩く商売にテーマが決められた。
各自、どんな商売があったかまず調べ、先生に提出し、
それを後でまとめて、発表することとなっていた。

私は、その時「あれだ!」と、心に必するものを思い出していた。

個人のホームページ全盛期というのが、あったとすれば、その頃だったと思う。
家庭にパソコンがあり、周りより少し抜きん出る。
そんな気持ちがはやる、お父さん。
私の父も、流行りものが大好きで、ご多忙にもれずセッセと家庭サービスの延長で、ページ作りに勤しんでいた。
バーベキューや、旅行での家族の写真を加工し貼り付け、コメントなんかも書いたりして、楽しそうにしていた。
私は、最初だけ目新しさに惹かれて喜んでいたが、所詮素人の作るもの、
マンネリと惰性に、別な興味が出てきた。

ホームページには、Link と呼ばれる交流の窓口が設置されており、
時々、家のページのリンクから、外の世界へと飛び出すようになっていた。
LinkからLinkへとつながる道は果てしなく、
ソーシャルネットワークをあの年代でリアルに感じられたのは、
幸せだったと思う。
見せかけの幸福から虚像、増悪、あらゆる世界の存在を、
限られた書物以外から知る、初めての体験だった。
もともと、勉強はイマイチ。運動大好き、走る 飛ぶ 投げる 何でも楽しく出来たが、
一人で、本を読むのも大好きだった。
姉妹がいる部屋では、本を読んでいる時間だけが、一人になれる時間だったから。

その中で、私の人生に光を いや、影かな いやいや、やっぱり雷雨を
何か、そんな感じの衝撃をウケる 「解答ステステ団」 というホームページに、行きあたった。

それまでのホームページとは、趣が違い、膨大な文章。イラスト。漫画。リアルオーディオというネット配信。
現在のネットを先取りしたページだった。

最初、家のパソコンでは、データ量が多すぎて、サクサク読み込めなかった。
従兄弟の大学生に相談すると、メモリーの増設が必要との事。
あの半年で、私はかなりのPCスキルを身に付けたと自負している。勝手に。

解答ステステ団は、沢山の人で運営されており、
提供と書かれたスポンサー名もあったので、実験的なものだったかも知れない。

その中で、アフさんの文章と、フラさんの漫画が、特に好きだった。

どれも面白かったけど、二人の作品は飛び抜けて好きだった。
明快な面白さの中に、マニアックな表現とちょっとした苦味のような毒が、味わえたから。
何度も読み返すと、その中に、過激すぎる言葉やネタが隠れているのも、たまらなかった。
何度も読み返し、分からない言葉を調べ、また読む。
段々明快になる意味を知った時のあの驚きは、衝撃だった。

その中のリアルオーディオで、
アフさんが、
「こないだ、いつもの落語のネタ見せていうか、ネタ合わせみたいのに行ってさー。
あんまり盛り上がらないから、酒の席で、いつもの○○にダメ出ししてたら、
泣きながら、辞めた弟弟子が作った新作落語で、酒の席でしか出来ないのがあるって言いだして、
その話が、一番笑った。でも、師匠が生きている間は絶対出来ないネタだけど。ギャははは・・・」
と、話しだした。

お題 新作落語 低髪屋

現代には、いろんな商売が有りまして、人の数ほど商売は出ては消えて、流行り廃りもなんとやら・・・。
江戸時代には、現代で大流行りのエステの走りみたいなものもありました。
散髪屋が発祥なのは想像が付きますが、人の体は頭だけに毛が生えるものでもなく、
おっと、こんな所にいつの間にと・・・。
これから話すものも、散髪屋の分家筋というか、枝分かれというか、
専門は、頭からはずっとずっと低い位置の散髪が商売でして、

その商売は、当時はそれこそ、季節の風物詩的な意味合いもありました。
まぁ、無くてはならない生活一部として、ほどよく溶け込んでいました。

「し〇の毛―、切りましょー。暑さと一緒に切り落としましょー。〇もの毛―、切りましょー」

江戸の夏は、今みたいに暑くてもクーラーはなく、少しでも涼しくするためにと、
玄関先に打ち水をして、涼しさを呼び込んだり、
軒先に風鈴をぶら下げて、たいして風が吹かなくても、
ちょいとの風向きで、チリンと音がする。
あー風が吹いているんだなと思う。
そんな事で少しは涼しくなるのじゃないかと。
気の持ちようで、なんとでもしたもんで。

涼しさを売る商売に 風鈴屋、金魚屋、とともに、低髪屋(剃髪屋)というのがおりました。
朝の豆腐売りや、納豆売りなんかと入れ替わるように、
一息入れ、長屋なんかの路地裏を、ゆっくり声を出しながらやって来る。

「し〇の毛―。切りましょー。〇もの毛ー、切りましょー」
「おーい。低髪屋。ちょいとヤっとくれ」
「はい。はいっっっ」
「いや暑いねー。こう、暑くちゃたまんねーや。ちょいと全部丸めてくれ」
「毎度どうも。旦那。わかりゃした」
何てな事で江戸では、夏の風物詩の一つでありました。

低髪屋にも、上手い下手の善し悪しはありまして、
切った後の仕上げ方に技術というか、技量が出ます。
切っただけなら毛先が、こう、尖ってチクチクする。
肌触りとか、着物のスレに、どうにも具合が悪い。
しかし、良い低髪屋は、毛先に線香を近づけ、熱くないように先をクルッと丸める。
だから、腕の良い低髪屋に仕上げてもらうと、風の通りが良くなるばかりか、
伸びたあともチクチクせずに、痛くならない。なんとも座りがいいもんで。

しかしある時、何年かぶりの猛暑で、低髪屋商売が大忙し。
許可や免許があった時代じゃなかったので、普通10年は修行が必要なこの商売でも、
今日昨日、丁稚に入った小僧にも、ハサミと線香を持たせ、とっとと仕事に行かせる始末。

運が悪いことに、新米小僧さんが行った先で、線香の不始末で火事を出してしまう。
何とか火は消したが、燻る家の前で、小僧さんに、火消しの親方が

「やっと、なんとか消えたか?」
と、一声かける。

「まだ、切ってないので、ボウボウです」

と、・・・。

・・・私は、信じた。
・・・この話を。
だって、その頃の私の疑いを知らない脳は、鮮やかに、その情景を紡ぎ出してしまったのだから。
それに、その頃テレビでエステのCMがバンバンながれ始めていた。

江戸時代のエステと、本当に思い込んでしまっていた。

次の日、それをノートにまとめ、何を書いたのか覚えていないが、イラストまで付けて先生に提出した。
昼休み、職員室に呼ばれ、多数の先生に囲まれて説明を求められた。
まだ、事の重大さに気づいていない私は、
得意満面にイラストを見せながら、そこにいた先生みんなに、説明した。

放課後、両親が迎えに来ていた。
そのまま、職員室にまた行き、教頭先生のノートパソコンで、

「解答ステステ団」のページを見せられた。

「パコ崎さん、これが調べたページですか?」
「はい。そうです・・・」

もう、その時は、さすがの私も悟っていた。

いつも優しい両親が、とにかく優しく
「家でパソコンは触ってはいけません。外でもパソコンは触っていけません。
どこでもパソコンには、触ってはいけませんヨ」
と言った。
「はい。・・・」
私は言った。

その後、家のパソコンは撤去され、私がネットの世界に戻るのは、高校二年の春だった。
手に入れた携帯で、最初にしたのは「解答ステステ団」の検索だった。
しかし、僅かにLink先に残るページの痕跡しか見つけられなかった。
ミラーサイトも残っていなかった・・・。

残されたのは、私の消したい記憶だけ。

更に後日。
この話は、体が大きく物知りな、〇集〇 光様の「剃毛屋」の話だと分かッたぁー。ネット恐るべし。

ちなみに、〇ou〇ube なんかでも聴けます。

今まで、non-fiction で書いているし、「解答ステステ団」の中で、
私の一番の思い出なので、ここに記す。

そして、敬愛する「解答ステステ団」のスタイルを 勝手に継承する 宣言をする。


口コミ・評価の傾向

採点分布

  • 夜の採点
  • 昼の採点
  • 5.0

    [5件]

  • 4.5~4.9

    [77件]

  • 4.0~4.4

    [4件]

  • 3.5~3.9

    [0件]

  • 3.0~3.4

    [0件]

  • 2.5~2.9

    [0件]

  • 2.0~2.4

    [0件]

  • 1.5~1.9

    [0件]

  • 1.0~1.4

    [0件]

利用金額分布

  • 夜の金額
  • 昼の金額
  • ~¥999

    [1件]

  • ¥1,000~¥1,999

    [5件]

  • ¥2,000~¥2,999

    [5件]

  • ¥3,000~¥3,999

    [2件]

  • ¥4,000~¥4,999

    [6件]

  • ¥5,000~¥5,999

    [4件]

  • ¥6,000~¥7,999

    [8件]

  • ¥8,000~¥9,999

    [8件]

  • ¥10,000~¥14,999

    [17件]

  • ¥15,000~¥19,999

    [10件]

  • ¥20,000~¥29,999

    [8件]

  • ¥30,000~¥39,999

    [6件]

  • ¥40,000~¥49,999

    [3件]

  • ¥50,000~¥59,999

    [1件]

  • ¥60,000~¥79,999

    [1件]

  • ¥80,000~¥99,999

    [0件]

  • ¥100,000~

    [1件]

使っているカメラ

iPhonSEですが、いつも写真とるより食べる方に意識が・・・ムカついたらすいません。

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