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パコ崎ミャ子は、どうすればイイ?
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パコ崎ミャ子 (東京都) 認証済
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1回
昼の点数:5.0
2016/09 訪問
味蕾炸裂拉麺girl
確かに、「福島で、一番のラーメン。最初なら塩味がオススメ~」と、本当に軽く、何気なく福島に住む14歳の『私の愛すべき師匠』から、adviceを貰っていたけど・・・。しかし・・・何だ・・・何なんだコレは・・・。うん。あのね。えっとネ。う~んとネ~整理すると、今までも、ずっと可笑しい話と言うか、変な話をしてきたんだけどネ・・・。今、今この瞬間、現状を説明すると、数秒前に「塩海老ワンタン麺」をスープまで全部完食して、お店のドアを開けて出てきたのネ。で、そのまま流れるようにウエイティングboardに名を書き、左手の庇の下に出来ている行列の一番後ろに、スススーッと、また並んだのネ。そう。一回食べたラーメン屋さんに、食べた後また直ぐに並んだって話。私と親友の二人が・・・。福島市の【伊達屋】様で・・・。分かってくれました?・・・。そのラーメン屋さん、福島市の【伊達屋】様には、お昼前に着いた。その時は、既に5人並んでいた。平日の朝早く東京港区を出て、4時間ちょっとで福島市内に着いたならイイ方だ。多分、そんなものだろう。昨日、K君と親友が家に遊びに来て、そのまま二人は食べて飲んで騒いでお泊り~。一夜明けて今日、朝早くK君は仕事に。「じゃね」「うん。いってらっしゃい~♡」新婚なのに飲みすぎの親友が、まだスヤスヤ寝ていたから、私と、私の彼氏のK君は気を使って、そ~っとドアの開け閉めとかしていたのに、「ガチャガチャうるさくて、起きちゃった」親友がとっても可愛く起きてきた・・・。だから、「今から、ラーメン食べに行かない?」と、誘った。・・・。それも、私の愛車が車検から戻ってきた・・・から。私の可愛い愛車「インプ 5door Sti A-line 300馬力」は、地下の駐車場で、いつもオトナシくして、緊急出動までジッとしていてくれる。だからと言うワケでは無いのですが・・・忘れていたわけではないけど・・・。「あっ、そう言えば、最近2ヶ月間、一度もエンジンを駆けていなかったなぁ~」急に気になり、心配になり見に行く。通路をダダダっと。で、予想通り・・・鍵は反応するのにエンジンが駆からない。カブってしまったのかと、アクセルをペタペタ踏んだり、ブレーキをギュギュしたけどダメだった・・・。ディーラーさんに電話して、若い担当様に来てもらい、みてもらったら、「・・・これ、車検、切れてますゼい・・・姉ーちゃん」と言われた・・・。そうだった・・・。車検だった・・・。確かに、案内のハガキも見たし、携帯に電話ももらったし、ラインも来ていた・・・。仕事の忙しさにかまけて、・・・やって㋲ーた。・・・まぁその後、軽くレッカー移動とか、プラグとかバッテリー切れではなく、マジのエンジントラブルでの故障が判明したり・・・。でも、車検忘れるとか・・・マジ凹む。ゴメンネ・・・「インプ」ちゃん・・・。・・・。で、可愛い可愛い私の「インプ」ちゃんが、やっと帰ってきたので、親友と北にドライブ。南は台風が来ているとか言われたので・・・北に行く。「ねぇ、どうせ今日も暇なんでしょ。福島にラーメン食べに行こう」彼氏のK君が帰ってくる夜まで、親友とドライブ。福島へラーメンを食べにドライブ。(o ̄∇ ̄o)♪・・・。福島市の【伊達屋】様で、二回目のラーメンを食べるべく待つ間、親友と小声で話す。『あのさー、90歳を超えた日本の寿司界のお殿様と70歳を超えたフランス料理の王様の対談、ゲラってあがったの? どうなった?』「う~ん♡ あんがとね。時差があったけど、新婚旅行中にスカイプでの通訳、有難う御座いますル。西部ポワティエ訛りって結構難しいね。ははっ。でも撮れダカはバッチリだし、私的には司馬遼太郎 大先生と ドナルド・キーン 大先生の対談に迫る勢いだと勝手に思っていますヨ~」『オォ~。それは良かった。』「うん~♡」・・・。15歳でホテルの見習いシェフを始めたフランス料理の王様は、いきなり才能を開花したワケではない。しかし、15歳の時に、料理の奥義に触れたそうだ。何度も何度も世界に有る、王様のお店を巡っていると、なんとなく王様が巡回するローテーションを把握しだす。不思議と、顔を会わせることが多くなると、一言二言と話は紬出るもので・・・。王様とのプライベートでの会食後、珍しく食後の甘いワインを飲みながら、何気ない会話の中で・・・。「叔父さんの友達に連れて行かれたルレ・ド・ポワチエには、料理を出すフロワーとキッチンの間に、ノゾキ穴の空いた衝立があり、その穴からズーっとお客さんを見ているスタッフが居た。その人は、フロワースタッフの中では一番古参で、その店に一度でも来たお客の顔と名前を全部覚えて、次に来店した時のお客の情報をシェフに伝えていた。別に凄いことではなく、昔のフランスの古いお店には、必ずそんなスタッフが居た。小さいお店なら、オーナーシェフやマダムがその仕事を兼ねていた。そのスタッフは、お客の細かい好みを全て覚えていて、このお客は味を濃い目、薄目だけではなく、肉ならこの部分で焼き方はコウとか、パンの切り方、スープの量、野菜の茹で加減の好みとかをなるべくお客に合わせたサービスにするために、常に努めていた。只の日常の食事でも、顔色や靴の汚れ具合、髪の乱れ具合でも味付けは変わる。その采配は、塩の加減だけだとしても、そこが見切れるかが、料理を提供する側の本当の仕事だ。最初の仕事は皿洗いと材料の運搬だったし、実際の営業中は、ずっとそのスタッフの側でノゾキ穴からお客を見ていた。そのスタッフから、何か言われたワケでも説明されたワケでもないが、新人は全員まずそのスタッフと営業中は一緒にいた。私意外にも、後から入った後輩達もそのスタッフとノゾキ穴からお客を見ていた・・・。皆同じことをしていた。でも、私はその時に、「料理が美味しいから」お客が来るのでは無い・・・と、料理の真実にフっと気がついたんだ・・・。いろいろな楽しみや、仕掛けがある料理を作っていると思われているけど、私は、食べる人、個人の事を考えて作っている・・・。少なくても私が作る料理は、いつでもそうだ」・・・。左利きの寿司のお殿様は、中々だ。高齢ということもあるけど、義理堅い。自分を世に出してくれた人達に敬意を払い、おいそれとは・・・近寄りがたい。引退の噂が流れ出した頃・・・。チャンスは無いかもと、一念発起する。顔馴染みに成るために。流石に、毎週毎週、週3で通えば・・・チラホラと・・・お声の一つも・・・ねぇ。「寿司のネタの話で、切り方握り方の話は、真ではないけど皆さん好きでしょ。職人は、ただお客さんの求めに合わせて、お客の顔を見て、目を見て・・・。ハケで塗る醤油の量が、お隣さんと同じ・・・と思いますか? 握った酢飯の量がお隣さんと同じだと思いますか? 食べる人が毎回違うのに、毎度同じ寿司を握ると思っているのですか?同じにヤレと言われれば致しますけど・・・。全く同じ顔、同じ身体の人には、まだ会ったことは無いですからね。お店に入ってきたお客さんが、何を求めているのかを一目で見えないと、職人とは言えない。私は料理の職人ですから、同じ仕事を同じく続けるのは機械です。私は、職人ですから。」・・・。福島市の【伊達屋】様の前で、私と親友の前に並んでいる行列が、カップルの二人組だけになった。二回目の並びは、一時間弱ってところかな・・・。『ねぇ、西麻布の会員制のアソコ行った? 』「うん。K君と二人で行った」『別に会員制でも、何でもいいけど、あんなに出来、不出来に差が有ると・・・ね』「あっ、でもね。会員制でも無いみたいだよ。ネットに懐石中華って載ってた」『えっ。そうなの。コンセプトがグズぐすだネ~』「中々、今の時代は、アレなんじゃないの」知ったような感じで話をしているが、所詮与太話の延長で・・・。知られていないだけで、東京でも会員制より厳密な、「一見さん、お断り」のお店は、沢山ある。銀座、日本橋、赤坂、青山・・・。イロイロ・・・。それこそ、カクさんの行きつけ、神楽坂のお茶屋さんや別宅に出入りしていた、仕出し料理屋さんも、今だに実は営業をしているのだが、本気の「一見さん、お断り」のお店は絶対にその存在を明かさない。新人AD君が「電話番号すら分からないのですけど・・・」と言ってしまうくらい、絶対メディアには出てこない。当然、万能と思っているネットにも、影も形も無く、全くカスリもしない。そう言う世界もある。代々老舗として、江戸を発祥として古くから営んで来たお店もあるけど、大抵「誰でも良いワケでは無い」としているお店の多くは、東京奠都(とうきょうてんと)の時に、京都から一緒にやって来たお店が多い。その「こっちが選んだ人だけを相手に商売をしている」お店は、100人位のお客様が居れば、かなりの安定経営が出来るみたいだ。各自が、季節毎に2回ほど来店するシステムで一年が動いていく。欠員が出ればその都度、お店側が客をチョイスする。ここまで読むと、「なんて感じが悪い・・・」と思ってしまう・・・。私も最初は、そう思った。その、「閉ざされた狭い入口」のお店に選別された100人のお客さんには、それぞれカルテの様な「申し送り書」があり、味の好み、器の好み、趣味が何か、仕事は何かなどは序の口で、各個人のプロヒィールというか、ガッツリしっかり書いた履歴書より詳細な情報が書かれている。それが何を意味しているかよく考えてみると、「国境ありあり、他と区別の境界線を引きまくる」そのお店のスタンスと言うか、結構、何をやりたいのか? の本質に迫る話になる。例えば、「この20年間、このお店に通い続けたAさん。とんとご無沙汰だったが、半年前以来の久々の来店予約。聞く所によると高血圧から心臓を悪くし、入院したが、処置が早く復帰も早かった。Aさんも60歳を過ぎ、自身の衰えを実感し、心配する家族の気持ちも分かって、退院後は外出も控えていた。ところが、最近見舞いに来た悪いゴルフ仲間に煽られて、家族に隠れて、ちょこちょこまた飲み歩きだした。流石にゴルフ三昧と浴びるような大杯飲みはしてはいないが、軽めのワインと入れ歯でも噛み切れる柔い肉は、楽しんでいるみたいだ」と、カルテもしくは「申し送り書」に書かれている。そこから、Aさんは病気をする前は、スポーツを楽しむ大酒飲みで、味付けは濃い目で、パンチのあるツマミ、お酒の種類と量を多く、元気よくサービスの速度も早くしテンポを合わせる。しかし、退院後は家族の人も安心するように、塩分より出汁を強くひき、野菜や脂の少ないお肉を消化吸収を重要視して柔めに仕上げる・・・と方向性が見えてくる。Aさんの情報は、噂話のレベルかも知れないし嘘かも知れない。でも、それを耳にした時点で、裏付けを取るのがお店の仕事になる。まぁ、これは実は単純な話だ。焼き物が好きなお客に、好きな地域の焼き物の上に、その焼き物の産地の食べ物を盛り付けて出したら、どうだろう。もっともっと単純に、東北の生まれで、激しい運動をした後で、明日が休みだったら、どんな食事が喜ばれるだろうか。体を動かす仕事の人、生まれ育った地域、体調の変化、気持ちの状態・・・。味を決める要素は、多種多様。「一見さん・・・」のお店は、実は、ドコよりもお客に歩み寄っているから、生き残っている。・・・。「ウチの店の味が気に入らないなら・・・」と強気のお店もある。「ここのお店の味は、何時食べても美味しい」と言うお客もいる。お客が合わせに行っているのか、お店が合わせに来ているのか・・・。いつ何時も、常に単一の変化の無い味など有るのだろうか・・・。・・・。福島市の【伊達屋】様で、二回目の順番が来た~♡最初はカウンター席だったけど、二回目は入口近くのテーブル席だった。建物はお世辞にもオシャレとは言えないけど、室内と調度品、空間のAIR感は清潔からくる透明感に満ち溢れている。特に、見えてしまう厨房の中は、とにかく綺麗。すごく綺麗。驚く程綺麗。全てが新品とかでは無く、使い込まれているのに、掃除が行き届いた機能性の美しさだ。都内の覇権を競うラーメン屋さんでも、ちょっとお目にかかれない程、綺麗だ。カウンター席ならバッチリ見えるだろう。とにかく余計なものが無い。たった一杯のラーメンにどれだけの神経を使っているのかが、かなりの鈍感サを持って生きている、忘れん坊の私でも、コノ美しさは、ドドーンと目に飛び込んで来て、ハッキリと感じ理解できた。大袈裟でなく、ここのラーメンは、私の人生で一番のラーメンかも知れない・・・。と、思うだけでは我慢できなくて、「すいません。ちょっと、ビックリするくらい美味しすぎて、また並んじゃいました」二人共さっきと同じ『塩海老ワンタン麺』をorderする時、小柄でスタイルの良い女将さんに、一言付け加えて言ってみた。ただ、一日の昼食時間に、同じ店に二度も来店する変態行為の言い訳だけど・・・、言わずにはいられなかった。女将さんは感じ良く対応してくれて、注文を受けてくれた後、厨房の中のご主人に、何か小声で言っていた。ほどなく運ばれてきた。さて、本日二回目の『塩海老ワンタン麺』は、濃い目か薄目か、一回目と同じ味か・・・。期待感を胸に、一口スープを飲む。・・・。・・・。・・・。『旨っ!』「旨っ!」
2016/09/09 更新
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一人で入りやすい
知人・友人と
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日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
確かに、「福島で、一番のラーメン。最初なら塩味がオススメ~」と、
本当に軽く、何気なく福島に住む14歳の『私の愛すべき師匠』から、
adviceを貰っていたけど・・・。しかし・・・何だ・・・何なんだコレは・・・。
うん。あのね。えっとネ。う~んとネ~整理すると、
今までも、ずっと可笑しい話と言うか、変な話をしてきたんだけどネ・・・。
今、今この瞬間、現状を説明すると、
数秒前に「塩海老ワンタン麺」をスープまで全部完食して、
お店のドアを開けて出てきたのネ。
で、そのまま流れるようにウエイティングboardに名を書き、
左手の庇の下に出来ている行列の一番後ろに、スススーッと、また並んだのネ。
そう。一回食べたラーメン屋さんに、食べた後また直ぐに並んだって話。
私と親友の二人が・・・。
福島市の【伊達屋】様で・・・。分かってくれました?
・・・。
そのラーメン屋さん、福島市の【伊達屋】様には、お昼前に着いた。
その時は、既に5人並んでいた。
平日の朝早く東京港区を出て、
4時間ちょっとで福島市内に着いたならイイ方だ。多分、そんなものだろう。
昨日、K君と親友が家に遊びに来て、そのまま二人は食べて飲んで騒いでお泊り~。
一夜明けて今日、朝早くK君は仕事に。
「じゃね」
「うん。いってらっしゃい~♡」
新婚なのに飲みすぎの親友が、まだスヤスヤ寝ていたから、
私と、私の彼氏のK君は気を使って、
そ~っとドアの開け閉めとかしていたのに、
「ガチャガチャうるさくて、起きちゃった」
親友がとっても可愛く起きてきた・・・。
だから、
「今から、ラーメン食べに行かない?」
と、誘った。
・・・。
それも、私の愛車が車検から戻ってきた・・・から。
私の可愛い愛車「インプ 5door Sti A-line 300馬力」は、
地下の駐車場で、いつもオトナシくして、緊急出動までジッとしていてくれる。
だからと言うワケでは無いのですが・・・忘れていたわけではないけど・・・。
「あっ、そう言えば、最近2ヶ月間、一度もエンジンを駆けていなかったなぁ~」
急に気になり、心配になり見に行く。通路をダダダっと。
で、予想通り・・・鍵は反応するのにエンジンが駆からない。
カブってしまったのかと、アクセルをペタペタ踏んだり、
ブレーキをギュギュしたけどダメだった・・・。
ディーラーさんに電話して、若い担当様に来てもらい、みてもらったら、
「・・・これ、車検、切れてますゼい・・・姉ーちゃん」と言われた・・・。
そうだった・・・。車検だった・・・。
確かに、案内のハガキも見たし、携帯に電話ももらったし、ラインも来ていた・・・。
仕事の忙しさにかまけて、・・・やって㋲ーた。
・・・まぁその後、軽くレッカー移動とか、
プラグとかバッテリー切れではなく、
マジのエンジントラブルでの故障が判明したり・・・。
でも、車検忘れるとか・・・マジ凹む。
ゴメンネ・・・「インプ」ちゃん・・・。
・・・。
で、可愛い可愛い私の「インプ」ちゃんが、やっと帰ってきたので、
親友と北にドライブ。南は台風が来ているとか言われたので・・・北に行く。
「ねぇ、どうせ今日も暇なんでしょ。福島にラーメン食べに行こう」
彼氏のK君が帰ってくる夜まで、親友とドライブ。
福島へラーメンを食べにドライブ。(o ̄∇ ̄o)♪
・・・。
福島市の【伊達屋】様で、二回目のラーメンを食べるべく待つ間、親友と小声で話す。
『あのさー、90歳を超えた日本の寿司界のお殿様と70歳を超えたフランス料理の王様の対談、ゲラってあがったの? どうなった?』
「う~ん♡ あんがとね。時差があったけど、新婚旅行中にスカイプでの通訳、有難う御座いますル。西部ポワティエ訛りって結構難しいね。ははっ。でも撮れダカはバッチリだし、私的には司馬遼太郎 大先生と ドナルド・キーン 大先生の対談に迫る勢いだと勝手に思っていますヨ~」
『オォ~。それは良かった。』
「うん~♡」
・・・。
15歳でホテルの見習いシェフを始めたフランス料理の王様は、
いきなり才能を開花したワケではない。
しかし、15歳の時に、料理の奥義に触れたそうだ。
何度も何度も世界に有る、王様のお店を巡っていると、
なんとなく王様が巡回するローテーションを把握しだす。
不思議と、顔を会わせることが多くなると、一言二言と話は紬出るもので・・・。
王様とのプライベートでの会食後、珍しく食後の甘いワインを飲みながら、
何気ない会話の中で・・・。
「叔父さんの友達に連れて行かれたルレ・ド・ポワチエには、料理を出すフロワーとキッチンの間に、ノゾキ穴の空いた衝立があり、その穴からズーっとお客さんを見ているスタッフが居た。
その人は、フロワースタッフの中では一番古参で、その店に一度でも来たお客の顔と名前を全部覚えて、次に来店した時のお客の情報をシェフに伝えていた。
別に凄いことではなく、昔のフランスの古いお店には、必ずそんなスタッフが居た。
小さいお店なら、オーナーシェフやマダムがその仕事を兼ねていた。
そのスタッフは、お客の細かい好みを全て覚えていて、このお客は味を濃い目、薄目だけではなく、肉ならこの部分で焼き方はコウとか、パンの切り方、スープの量、野菜の茹で加減の好みとかをなるべくお客に合わせたサービスにするために、常に努めていた。
只の日常の食事でも、顔色や靴の汚れ具合、髪の乱れ具合でも味付けは変わる。
その采配は、塩の加減だけだとしても、そこが見切れるかが、料理を提供する側の本当の仕事だ。
最初の仕事は皿洗いと材料の運搬だったし、実際の営業中は、ずっとそのスタッフの側でノゾキ穴からお客を見ていた。
そのスタッフから、何か言われたワケでも説明されたワケでもないが、新人は全員まずそのスタッフと営業中は一緒にいた。
私意外にも、後から入った後輩達もそのスタッフとノゾキ穴からお客を見ていた・・・。
皆同じことをしていた。
でも、私はその時に、「料理が美味しいから」お客が来るのでは無い・・・と、
料理の真実にフっと気がついたんだ・・・。
いろいろな楽しみや、仕掛けがある料理を作っていると思われているけど、
私は、食べる人、個人の事を考えて作っている・・・。少なくても私が作る料理は、いつでもそうだ」
・・・。
左利きの寿司のお殿様は、中々だ。高齢ということもあるけど、義理堅い。
自分を世に出してくれた人達に敬意を払い、おいそれとは・・・近寄りがたい。
引退の噂が流れ出した頃・・・。
チャンスは無いかもと、一念発起する。顔馴染みに成るために。
流石に、毎週毎週、週3で通えば・・・チラホラと・・・お声の一つも・・・ねぇ。
「寿司のネタの話で、切り方握り方の話は、真ではないけど皆さん好きでしょ。
職人は、ただお客さんの求めに合わせて、お客の顔を見て、目を見て・・・。
ハケで塗る醤油の量が、お隣さんと同じ・・・と思いますか?
握った酢飯の量がお隣さんと同じだと思いますか?
食べる人が毎回違うのに、毎度同じ寿司を握ると思っているのですか?
同じにヤレと言われれば致しますけど・・・。
全く同じ顔、同じ身体の人には、まだ会ったことは無いですからね。
お店に入ってきたお客さんが、何を求めているのかを一目で見えないと、職人とは言えない。
私は料理の職人ですから、同じ仕事を同じく続けるのは機械です。私は、職人ですから。」
・・・。
福島市の【伊達屋】様の前で、私と親友の前に並んでいる行列が、カップルの二人組だけになった。
二回目の並びは、一時間弱ってところかな・・・。
『ねぇ、西麻布の会員制のアソコ行った? 』
「うん。K君と二人で行った」
『別に会員制でも、何でもいいけど、あんなに出来、不出来に差が有ると・・・ね』
「あっ、でもね。会員制でも無いみたいだよ。ネットに懐石中華って載ってた」
『えっ。そうなの。コンセプトがグズぐすだネ~』
「中々、今の時代は、アレなんじゃないの」
知ったような感じで話をしているが、所詮与太話の延長で・・・。
知られていないだけで、東京でも会員制より厳密な、
「一見さん、お断り」のお店は、沢山ある。
銀座、日本橋、赤坂、青山・・・。イロイロ・・・。
それこそ、カクさんの行きつけ、神楽坂のお茶屋さんや別宅に出入りしていた、
仕出し料理屋さんも、今だに実は営業をしているのだが、
本気の「一見さん、お断り」のお店は絶対にその存在を明かさない。
新人AD君が「電話番号すら分からないのですけど・・・」と言ってしまうくらい、
絶対メディアには出てこない。
当然、万能と思っているネットにも、影も形も無く、全くカスリもしない。
そう言う世界もある。
代々老舗として、江戸を発祥として古くから営んで来たお店もあるけど、
大抵「誰でも良いワケでは無い」としているお店の多くは、
東京奠都(とうきょうてんと)の時に、京都から一緒にやって来たお店が多い。
その「こっちが選んだ人だけを相手に商売をしている」お店は、
100人位のお客様が居れば、かなりの安定経営が出来るみたいだ。
各自が、季節毎に2回ほど来店するシステムで一年が動いていく。
欠員が出ればその都度、お店側が客をチョイスする。
ここまで読むと、「なんて感じが悪い・・・」と思ってしまう・・・。
私も最初は、そう思った。
その、「閉ざされた狭い入口」のお店に選別された100人のお客さんには、
それぞれカルテの様な「申し送り書」があり、味の好み、器の好み、趣味が何か、
仕事は何かなどは序の口で、各個人のプロヒィールというか、
ガッツリしっかり書いた履歴書より詳細な情報が書かれている。
それが何を意味しているかよく考えてみると、
「国境ありあり、他と区別の境界線を引きまくる」そのお店のスタンスと言うか、
結構、何をやりたいのか? の本質に迫る話になる。
例えば、
「この20年間、このお店に通い続けたAさん。
とんとご無沙汰だったが、半年前以来の久々の来店予約。
聞く所によると高血圧から心臓を悪くし、入院したが、処置が早く復帰も早かった。
Aさんも60歳を過ぎ、自身の衰えを実感し、心配する家族の気持ちも分かって、退院後は外出も控えていた。
ところが、最近見舞いに来た悪いゴルフ仲間に煽られて、家族に隠れて、ちょこちょこまた飲み歩きだした。
流石にゴルフ三昧と浴びるような大杯飲みはしてはいないが、
軽めのワインと入れ歯でも噛み切れる柔い肉は、楽しんでいるみたいだ」
と、カルテもしくは「申し送り書」に書かれている。
そこから、Aさんは病気をする前は、スポーツを楽しむ大酒飲みで、味付けは濃い目で、
パンチのあるツマミ、お酒の種類と量を多く、元気よくサービスの速度も早くしテンポを合わせる。
しかし、退院後は家族の人も安心するように、塩分より出汁を強くひき、
野菜や脂の少ないお肉を消化吸収を重要視して柔めに仕上げる・・・と方向性が見えてくる。
Aさんの情報は、噂話のレベルかも知れないし嘘かも知れない。
でも、それを耳にした時点で、裏付けを取るのがお店の仕事になる。
まぁ、これは実は単純な話だ。
焼き物が好きなお客に、好きな地域の焼き物の上に、
その焼き物の産地の食べ物を盛り付けて出したら、どうだろう。
もっともっと単純に、
東北の生まれで、激しい運動をした後で、明日が休みだったら、どんな食事が喜ばれるだろうか。
体を動かす仕事の人、生まれ育った地域、体調の変化、気持ちの状態・・・。
味を決める要素は、多種多様。
「一見さん・・・」のお店は、実は、ドコよりもお客に歩み寄っているから、生き残っている。
・・・。
「ウチの店の味が気に入らないなら・・・」と強気のお店もある。
「ここのお店の味は、何時食べても美味しい」と言うお客もいる。
お客が合わせに行っているのか、お店が合わせに来ているのか・・・。
いつ何時も、常に単一の変化の無い味など有るのだろうか・・・。
・・・。
福島市の【伊達屋】様で、二回目の順番が来た~♡
最初はカウンター席だったけど、二回目は入口近くのテーブル席だった。
建物はお世辞にもオシャレとは言えないけど、
室内と調度品、空間のAIR感は清潔からくる透明感に満ち溢れている。
特に、見えてしまう厨房の中は、とにかく綺麗。すごく綺麗。驚く程綺麗。
全てが新品とかでは無く、使い込まれているのに、掃除が行き届いた機能性の美しさだ。
都内の覇権を競うラーメン屋さんでも、ちょっとお目にかかれない程、綺麗だ。
カウンター席ならバッチリ見えるだろう。とにかく余計なものが無い。
たった一杯のラーメンにどれだけの神経を使っているのかが、
かなりの鈍感サを持って生きている、忘れん坊の私でも、
コノ美しさは、ドドーンと目に飛び込んで来て、ハッキリと感じ理解できた。
大袈裟でなく、ここのラーメンは、私の人生で一番のラーメンかも知れない・・・。
と、思うだけでは我慢できなくて、
「すいません。ちょっと、ビックリするくらい美味しすぎて、また並んじゃいました」
二人共さっきと同じ『塩海老ワンタン麺』をorderする時、
小柄でスタイルの良い女将さんに、一言付け加えて言ってみた。
ただ、一日の昼食時間に、
同じ店に二度も来店する変態行為の言い訳だけど・・・、
言わずにはいられなかった。
女将さんは感じ良く対応してくれて、注文を受けてくれた後、
厨房の中のご主人に、何か小声で言っていた。
ほどなく運ばれてきた。
さて、本日二回目の『塩海老ワンタン麺』は、濃い目か薄目か、一回目と同じ味か・・・。
期待感を胸に、一口スープを飲む。
・・・。
・・・。
・・・。
『旨っ!』
「旨っ!」