かぴぱら556さんが投稿した六本木 鮨悠(東京/六本木)の口コミ詳細

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六本木 鮨悠乃木坂、六本木、六本木一丁目/寿司、日本料理

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  • 夜の点数:5.0

    • ¥50,000~¥59,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2025/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

京懐石の技とセンスで素材のポテンシャルを極限まで引き出す鮨懐石

駅から徒歩5分弱、天祖神社の向かい地下に「鮨悠」があります。京都の老舗日本料理「中村楼」などで約30年研鑽を重ねた後、当店の総料理長を担っています。全ての食材を「完全無添加」で提供しており、化学調味料に頼らないこだわりっぷりです。

入り口には戦国時代を想起させる甲冑が置いてありインパクト抜群!店内は黒を基調としたシックで趣のある洗練された空間。L字檜のカウンター、木のグラス、江戸切子の反射が綺麗なグラス、盆栽や富士山といった和の要素も随所に感じられます。ちなみに個室の部屋もあり、8人まで利用可能。

店内のBGMは江戸を想起させます。雰囲気とは対極に料理長の真藤さんやスタッフの皆さん、柔和で親しみやすい雰囲気なので20代でも入店からそこまで緊張させないでしょう。

=====注文メニュー=====
〇おまかせコース(全20品)、日本酒ペアリング
・菜花のお浸しと筍、そら豆のソースと桜エビ
・ホタテしんじょ椀のお吸い物とサヨリ
・ガリ(カブの甘酢漬け)
・熊本県産馬刺し
・桜鯛の昆布締め
・ミズダコ
・八寸(カリフラワーの茶碗蒸し、タラの芽の唐揚げ(黄味噌)、国産キャビア、牡蠣の有馬煮、
ホタルイカ、トビッコ、ウドの酢味噌和え)
・月の輪熊のしゃぶしゃぶ(栃木産)
・マルカワ川村水産の雲丹
・ホタテ
・アオリイカ(墨醤油仕上げ)
・大間のマグロ漬け
・ホタテ肝の磯辺焼き
・ホタテヒモ(醤油ベース)
・車海老の芋揚げ
・〆サバ
・煮穴子
・大間の大トロ炙り
・アサリの味噌汁
・自家製プリンとピスタチオアイス
-----------
・菜花のお浸しと筍、そら豆のソースと桜エビ
出汁の効いた滑らかな口当たりのそら豆と桜エビの甘みがマッチしたまとまりのある和の仕上がり。タケノコは柔らかさと食感の良さのバランスが良き。

・ホタテしんじょ椀のお吸い物とサヨリ
サヨリをお椀で食べる珍しい組み合わせ。優しいお出汁の味わいと帆立独特のプリプリとした歯ごたえ、サヨリのシュッとした旨みが際立ちます。さらっと柚子の風味が香るのも嬉しい。

・ガリ(カブの甘酢漬け)
なるべくインパクトを残したいと季節毎に変わったガリの代わりを提供しています。夏はゴーヤ、冬はレンコン、訪問日は春だったのでカブでした。2カ月くらいで変えているとの事です。

・熊本県産馬刺し
器がセンスよくかわいい。懐石要素と仕入れ力を活かした一品。熊本から直送している馬刺しは柔らかくコクがあり鮨屋ということを忘れる質の良さ。薬味も全てすりおろしで香りが強くインパクトがある。

・桜鯛の昆布締め
握りに入ります。白板昆布を使用した昆布〆は、食べる前から昆布の風味が漂ってきます。ネタにしっかり味が染みているかつ、昆布の酸っぱさがまた美味しい。桜鯛ってこんなに筋肉質だっけ?と疑うほどの力強さ。じわーっと余韻が続きます。

・ミズダコ
上には酢橘と塩を添えています。細かく切れ込みを入れており複雑に絡み合うネットリとした食感。

・煮ハマグリ
サイズが大きく立体的で肉厚、とてもジューシー。「煮」とありつつ、素材の良さを活かしたしっとりとした食感。甘めのタレと木の芽が鼻から爽やかな香りとなって抜けていきます。

・八寸
豪華な八寸です。器も富士山テイストでかわいく、隣の席の外国人がめちゃくちゃ喜んでいました。料理そのものもクオリティが高い。国産キャビアの香りトビッコの食感を超えて、特にカリフラワーの茶碗蒸しが印象的。食べる前とのギャップに驚きです。

すりながして蒸してあるので、カリフワラーと分かる風味が残りつつ固形のかけらもないなめらかな口当たりが堪りません! 牡蠣の有馬煮やホタルイカと日本酒に合うメニューの中で、異彩を放ったカリフワラーのセンスが本当に好き。

・ツキノワグマのしゃぶしゃぶ(栃木産)
まさかの月の輪熊が提供されました!!どんな仕入れルート持ってるの・・・。ちなみに別席の方が「これ目当てに来た!」という程なので有名なのでしょう。ちなみに訪問時は栃木県の熊でした。

特に脂の甘みが半端ない。今まででナンバーワンともいえる至上の美味しさでした。ちなみにしゃぶしゃぶの出汁も毎朝、昆布から出汁をとっており、蒸発して無くなったら継ぎ足してくれます。「脂が多いので・・・」とキレのあるばくれん(日本酒)。わかっているな~というお気持ち。

・マルカワ川村水産の雲丹
また個性的な器で提供されました。当店は有田焼や伊万里焼に始まり、器のセンスが突出していますね。常に次はどう提供されるんだろう・・・とワクワクします。

ストレートに美味。コクと濃さがあり甘みを感じながらくどくないのでいくらでも食べられる。

・ホタテ
特大サイズのホタテ。こんなサイズ、どのお店でも経験したことがありません。一口で食べられるか不安ないなるほどダイナミックなサイズ。目の前でカットしていきます。

瑞々しくプリップリで弾力的ながらクリアな味わい。ホタテってこんな旨いんだ、感じた瞬間です。

・アオリイカ(墨醤油仕上げ)
細かく細かく立てに包丁が入っており、ホタテのような歯切れの良さとは真逆の、ねっとりと濃密な舌触り。ちなみに手が黒くなったところ、すかさず新しいおしぼりを渡してくれます。この辺りの配慮もさすがですね。

・大間のマグロ漬け
王道の美味しさです。鮨の代表であり、間違いありません。

・ホタテ肝の磯辺焼き
炭の上でじっくり15分炙って仕上げました。湯気が出る熱さで他のお客さん含めみんな暑がっています。その後の幸福の余韻。パリッとした海苔の風味も良き。

・ホタテカイヒモ(醤油ベース)
コゲすら感じるかいヒモ、醤油ベースの香り。酒のつまみ要素が強い。日本酒とのマリアージュ(N回目)を感じます。コースの組み立ても上手いなあ。

・車海老の芋揚げ
海老の頭は店員さんが取ってくれます。カラッと上がった芋と海老の殻がサクサクしています。海老の身の部分は弾力があって噛めば噛むほど旨味が出てきます。カラシ菜添え。

・〆サバ
艶やかに光り輝いている一貫。サバの脂を感じつつしっかり〆られており、爽やかな余韻が活きています。

・煮穴子
触れただけで分かる、柔らかくて旨いやつやん。今にも崩れ落ちそうなふわふわ加減で儚さを感じます。いつまでも続いて欲しい美味しさ。

・大間の大トロ炙り
軽く炙られたことで、脂の甘みと香ばしさが引き立ちます。口に入れると一体感となりとろける食感ながら後味は意外とサッパリ。

・アサリの味噌汁
〆の一杯。優しめで上品ながらアサリの身が濃い。アサリまで全部食べるべき味噌汁。

・自家製プリンとピスタチオアイス、〆のお茶
カラメルの苦みとピスタチオのバランス。最後に目の前で立てたお茶を提供してくれます。お茶は茶道の流派として、表千家と裏千家があり流派を意識して立てているとか・・・。ともすれば、京都にいる感覚に陥りました。

とにかく、すべてにおいて素晴らしいお店でした。使用されている食材の質や料理の美味しさはもちろん、接客の細やかさ、店内やトイレの清潔感に至るまで、一つひとつが高いレベルで保たれています。

特に印象的だったのは、店内の美しさ。見渡す限り埃ひとつなく、空間全体に一切の違和感がありません。心地よく過ごせるよう徹底された配慮が感じられました。

たとえば、トイレは来店するまでお香を焚いて良い香りに保つ、トイレから戻るとそのたびに新しいおしぼりを手渡しする心遣いや、つい醤油を少しこぼしてしまった際にはすぐにサッと拭き取ってくださる対応など、細部にまで心配りが行き届いています。

料理の提供スピードも確認があり、お客側に食事のペースに合わせてくれます。当店は食べる前から香りでワクワクさせる料理も多く、味覚に加え嗅覚から期待を高めてくれます。間違っても香水ぷんぷんでは来ないように・・・。

「サービス料」の意味を、本当の意味で理解できた気がします。カウンター9席(個室除)のスモールな空間だからこそのおもてなしに感じられます。帰り際には出川哲郎さんの実家の海苔。海苔の手土産まで持ち帰りできます。

また、総料理長が懐石出身だからこそ、独自の仕入れルートを持っています。あくまで「懐石の技術を活かした鮨店」であり、鮨だけに特化しているわけではありません。鮨特化ではないので日本の旬の食材と魅力を短期間で楽しむには間違いない。旅行中の外国人は基より、四季によってメニューが変わるので日本人にも強く勧めたい!

ちなみにランチはディナーと比較し品数が少なく、一品料理3品、鮨7種類、丼、手巻きとの事。雰囲気は地下なのでディナーと変わらずイケてる空間。

若手社会人の記念日デートとしても強くオススメしたい!大人には大事なディナーに利用して欲しいお店です。個室もあるので会食や接待にも向いています。時期を変えてまた来たい、ごちそうさまでした!
———o0o———
・支払方法:各種クレジットカード
・実費費用:58,000円
⭐️食べログ:3.01
———o0o———

お店からの返信

六本木 鮨悠

2025/04/06

この度は 六本木 鮨悠 にご来店いただき、誠にありがとうございます。

また、お料理や空間、接客に至るまで、非常に丁寧で温かなお言葉を頂戴し、スタッフ一同、心より感激しております。

旬の食材や希少な食材に加え、懐石の技を活かしたコース構成、そして器や空間演出に至るまで、細やかにご注目いただけたこと、大変光栄です。
特にツキノワグマや馬刺し、カリフラワーの茶碗蒸しなど印象に残るお料理を楽しんでいただけたご様子に、料理長・真藤をはじめ、スタッフ一同の励みとなっております。

また、香りや器、BGM、お茶に至るまで五感でお楽しみいただけるよう心掛けている点を受け取ってくださったこと、何より嬉しく思います。
お客様のように細部までご体験を丁寧に味わってくださる方とのご縁に、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後も、一期一会の出会いを大切にしながら、心に残るおもてなしを磨いてまいります。
また季節を変えて、ぜひお立ち寄りいただけますことを、心よりお待ち申し上げております。

改めまして、素晴らしいご感想をありがとうございました。
またのご来店を心よりお待ち申し上げております。


2025/04/07 更新

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