かぴぱら556さんが投稿した天ぷらとワイン しの(東京/広尾)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

たむログ

メッセージを送る

この口コミは、かぴぱら556さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

天ぷらとワイン しの広尾、乃木坂、六本木/天ぷら

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

センス溢れる空間で、コースに縛られず楽しむ天ぷらとワインのひとときを

西麻布交差点近くに佇む「天ぷらとワイン しの」。おまかせコースはもちろん、アラカルトで一品から天ぷらを楽しめる自由度の高さが魅力です。系列には、西麻布「ISSEI YUASA」恵比寿「Saucer」など、感度の高い人気店が展開されています。

料理長の篠 彰喜さんは「山の上ホテル」「東京ベイコートクラブ」などの高級ホテルで和食の研鑽を積み、当店の料理長に就任されています。

お店は1階にある「Cafe Apero 西麻布本店」の中央階段を上がった2階にあります。Aperoは「しの」の系列店なので、スタッフの方も予約状況を把握しています。迷ったときは声をかけてみてください(私のときも、スタッフさんが先に気づいて案内してくださいました)。

まるで洞窟のような店内は黒で統一されたシックな空間。天井の丸みを帯びたゴールドな空間と柔らかなライトが高級さを演出します。6席限定のライブ感あふれるカウンターと入り口右手に4名の個室も完備されています。

はじまりは、華やかなシャンパンの一杯から。チェイサーにはミネラルを豊富に含んだイギリス王室御用達「Hildon」からスタート。炭酸の有無まで選べます。

まず、篠料理長より本日使用する豪華食材のプレゼンテーションがありました!ヤングコーンや茄子、初夏の食材を盛り込んでおり、期待値が高まります!ここで苦手食材の確認もされます。

・白瓜の漬物、枝豆、潤菜、赤紫蘇のゼリーにホタテ刻み~花峰添え~
季節感のあるひと皿からスタート!顔が引き締まるほど酢が効いています。土佐酢と甘酢、さらに赤紫蘇のジュレが初夏の風を感じさせ、口内を心地よくリセットしてくれます!

★フランス産ブルゴーニュ(シャブリ) Moreau-Naudet Chablis
海老に合わせた一杯の白ワイン、柑橘要素もあり、円味があるので塩との相性も良い。海老とミネラル感のあるchablisが優しく包み込みグッド。

・活海老の素揚げ(頭)
まるで上質な海老せんべいのようにカリッと揚がり、香ばしさが広がります。当店の天ぷらは衣が薄くて軽やかですね。素材を活かした仕上がりに思えます。

天ぷらに使われているのは、篠料理長によるオリジナルブレンドの塩。土佐の天日塩をベースに、ワインとの相性を計算して作られているそう。椎茸や昆布出汁、黒糖などを加えた複雑な構成で、深みのある味わい。この塩だけでも販売してほしいほど美味しく、一般的な食材すらワンランク上の味に引き上げてくれそう。

・活海老の素揚げ(胴体)
カリッとしたクリスピーな食感で心も躍ります。程よい弾力があり、素材の甘みが感じられる仕上がり。

・こごみ(新潟・十日町のハウス栽培)
本来は春の時期が旬ながら、ハウス栽培で天然物が入ったとコゴミ。サクッと揚がっており、コゴミのほろ苦さと香りが残ります。揚げている油がとても綺麗で重たさを感じさせない。

・茗荷の天ぷら(食べ比べ)
提供時からミョウガの香りが良いですね。2種類の食べ方で提供されました。生には青唐辛子、もう一つは天ぷらでした。新鮮な茗荷の歯応えと鼻から抜ける青唐辛子のコントラストが楽しい!

ハーブに似た香りとグレープフルーツのような果実味のあるキメリッドのワインと合わせて。背の高いワイングラス(LOBMEYR)を使用しており、香りから楽しめます。

・甘鯛の天ぷら
鱗はパリパリ、身はふっくらと柔らか。鱗をつけたまま揚げているため、特に食感が印象的です。軽やかさの中にも、噛むほどに旨味がじんわり広がります。仕上げにカボスの皮を擦りかけてあり、香りと酸味が旨味をより引き立てていました。

ワインはアルザス産の「ボットゲイル」。鱗をパリパリに揚げた甘鯛と合わせてクリスピーに。洋梨など黄色かがかった甘みとワインのとろみのマッチング。甘さとの同町、これは黄金ペアの組み合わせ!

・ヤングコーン
見た目は普通のヤングコーンながら、一口食べて驚愕。今までで一番美味しく感じたほど、シャキッとした食感と塩との調和が絶妙。

★ペアリングの転換点★
ここから日本酒へ。香り高い純米吟醸が登場し、稚鮎やお寿司の天ぷらと共演します。

・稚鮎の天ぷら
目のまえで生きている稚鮎のプレゼンテーション。これはテンション上がります!先ほどまで泳いでいた新鮮な状態で、立体的な仕上がり!肝の苦味も含め命に感謝!このタイミングで日本酒は分かっているな~!

・シャリの天ぷら海老の手巻き+キャビアを追加(スペシャリティ)
揚げた酢飯にボタン海老、キャビアも追加した贅沢なひと品。素材の個性を活かしつつ、調和がとれています!食感と風味のバランスが良く、旨味を引き立てます。ぜひキャビアも追加してほしい!

ローマ時代から伝わる蜂蜜酒「ミード」。ワインより歴史が古く、甘さの中に辛口のキレが光る一杯。

・丸茄子の天ぷら
油の香りを抑えた仕上がりで、青柚子の香りと茄子本来の甘みと旨味が内側のとろける食感が特徴。

・キス
都内で食べているとは思えないほど、鮮度の高さを感じました。当店はワインや日本酒に親しみ、日頃から上質な食材に慣れ親しんでいる方ほど、組み合わせの特別感を強く感じられるように思えます。

続いてサヴィニ・レ・ボーヌ2019。黒ラズベリーや果実の香りと酸味、グリーンノートがアクセントに。上品で奥行きのある余韻が続きます。

・シャモ治部煮
石川県の郷土菱栄「治部煮」。シャモと牛蒡スライスを使用。青柚子とわさびで変化をつけ、ソースにはフランス産ピノ・ノワールを用いて奥行きある味に。コッテリと爽やかが相まって、不思議なコントラスト。

・近江牛イチボ
澤井産の雌牛は、口に入れた瞬間にとろけるような柔らかさ。有明海苔と重ねることで、後味にふわりと海の香りが広がります。

カベルネ・ソーヴィニヨンを思わせる甘みと、ビジョンマスタードの塩気がアクセントとなり、肉の旨味とワインの余韻が美しく調和。食べ進めるほどに、肉→海苔→ワインと味が立体的に重なりあうひと皿。

・穴子
揚げ立ての穴子を篠料理長がサクッとカットして提供。対馬の黄金穴子はふっくら柔らか。天つゆで食べるのと、刻みわさびとでまた違った味わい!サックサク感とふわふわの対比、よくここまで変化させられるなあ。同じ食材の食べ比べこそ、当店の醍醐味です!

・桜海老のかき揚げ丼 or 真鯛の昆布〆(漬け丼)+赤出汁
〆はかき揚げ丼か真鯛の昆布〆が選べます。満足感・多幸感重視のかき揚げと淡泊で繊細な真鯛の昆布〆。同伴者はかき揚げ、私は真鯛に。個人的にお腹に余力があるならかき揚げをオススメしたい!

目の前でカリッと揚げたかき揚げをアツアツの天汁に浸して盛り付けしてくれます!香り含めこのワクワク感が半端ない!お米も南魚沼のコシヒカリで、とにかく香りがよく、最後まで幸福感に包まれました。

漬け丼は、銀座「うち山」の鯛茶漬けを彷彿とさせるような繊細な美味しさ。どちらも魅力が異なるので、その日の気分で選んで間違いありません。

・メロンとアロエを敷いた赤肉メロン
〆のデザートは赤肉メロン。赤肉メロンのアイスにミントを添えています。メロンとアロエのフレッシュな層の上に盛られ、ライムの皮が爽やかな香りで全体を引き締めます。デザートまで手を抜いていません。

総じて大満足です!いずれも季節に合わせた食材と創意工夫を感じる料理が多くとても楽しい。また、静寂の中、パチパチと音を立てて上がる天ぷらのライブ感が心地よい。加えて、お酒、特にワインとの相性を考えて組み立てられているので飲める方はより満足度が高まるでしょう。

ワインのチョイスは当店のソムリエであり、ワイン輸入会社CEOの山田晃一郎さん本人が務め、サーブされます。食材との調和を優先して考えており、話を聞いていてとても面白くタメになる。

シックで落ち着いた空間に加え、スタッフの方々の丁寧な接客も印象的でした。カフェの2階へ上がるという演出から、すでに非日常感が始まっています。カウンターでのデートはもちろん、個室での接待利用まで幅広く満足できるお店です。とてもオススメ!ごちそうさまでした!

◆おまかせコース+ワインペアリング
・白瓜の漬物、枝豆、潤菜、赤紫蘇のゼリーにホタテ刻み~花峰添え~
・活海老の素揚げ(頭)
・活海老の素揚げ(胴体)
・コゴミ(新潟県十日町産)
・ミョウガの食べ比べ(青唐辛子味噌、塩)
・甘鯛の天ぷら
・ヤングコーン
・稚鮎の天ぷら
・シャリの天ぷら海老の手巻き+キャビアを追加(スペシャリティ)
・丸茄子
・キス
・シャモ治部煮(シャモと牛蒡のスライス)※石川県の郷土料理
・近江牛イチボと有明海苔
・対馬 黄金穴子
・桜海老のかき揚げ丼 or 真鯛の昆布〆+赤出汁
・メロンとアロエを敷いた赤肉メロン
★ワインペアリング
・フランス シャンパーニュ Pierre Gimonnet & Fils Cuis 1er Cru
・フランス ブルゴーニュ(シャブリ) Moreau-Naudet Chablis(モロー・ノーデ シャブリ)
・フランス ロワール Jean Pabiot et Fils Pouilly-Fumé Kiméride 2022(ジャン・パビオ・エ・フィス プイィ・フュメ キメリッド)
・フランス アルザス Domaine Bott-Geyl Muscat Les Éléments 2018(ドメーヌ・ボット・ゲイル ミュスカ・レ・ゼレマン)
・岩手県 赤武(AKABU)純米吟醸
・The Last Supper(ハツミツ系のクラフト酒)
・フランス ブルゴーニュ地方 Simon Bize & Fils Savigny-lès-Beaune 2019(シモン・ビーズ・エ・フィス サヴィニ・レ・ボーヌ)
・アメリカ カリフォルニア州ナパ・ヴァレー Napa Highlands Cabernet Sauvignon 2022(ナパ・ハイランズ カベルネ・ソーヴィニヨン)
———o0o———
・支払方法:各種クレジット/電子マネー
・実費費用:35,000円
⭐️食べログ:3.25
———o0o———

2025/06/03 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ