2回
2018/08 訪問
鱧しゃぶ・鮎土鍋ご飯・のど黒姿焼き..etc 食べたい物が溢出てくる様な、小料理割烹
【割烹】。
お偉いさん達がわっはは。
お見合いでしっとり。
ビジネスでglobal wide。
そんな表面のチープなイメージしか無かった私。
過去に、母と京都で割烹を利用した記憶しか無く、想像し難く 何となくぼんやりそんな印象。
つまり、『とっても入店し難くて居辛そう』-...そんなイメージしかありませんでした。
この日はとても暑い日で。
仕事で 『曙橋』へ初上陸。
東京出身者として 降りた事がない東京の土地があると、わくわくソワソワ。
いつもなら同期に近い仲間との行動の筈も、珍しく目上の方と共にしているのもあり 少し緊張気味。。。
大抵、仕事終わりにご飯を食べて軽い打ち合わせをするので お店は駅近で見つける事が多いのですが....
駅付近、何も無い...汗
しかも暑い...散策させるには色々な意味で失礼なのではないか...大汗
気まずい空気が漂っています...肌で感じます.....恐怖汗
そんな空気を払拭する様に、前方にシンプルな白い暖簾と茶色の面構えが。
お寿司屋さん...?小料理屋さん.....??割烹.........どれだろう。
何となく、その白さが救いの光に見えまして 笑
表面にメニュー表も何もないのに、スッと入店してしまいました。
*勿論 目上の方がいたからという安心感があったからプライスレス...*
どこか懐かしい、木の香り。
ホッとする様な、観葉植物。
温かい空間に包まれているのが、立っているだけで つま先から伝わってくる様な。
ご主人に何屋さんですかと尋ねると、小料理屋寄りの割烹だそうで...安心!笑
恥ずかしい話 全然作法が分からないのです....
でも小料理屋さん寄りだったら、気兼ねしなくていいなと安堵感。
感じの良さそうなご主人に惹かれて、いつの間にかおずおずと、カウンター席へ。
和紙に達筆な文字のメニューを出されて まず卑しくも値段をチラリ。
600円~2500円....え???安っ!!!!!!!!!
横の上司も同じ事を思ったのでしょう、どこか安心した面持ち←www
しかも、どれもこれも頼んでみたくなる様な、創作料理ばかり。
訳のわからない割烹日本語なんか一切なくて 笑
飲物は、生ビール・ビール中瓶・日本酒・ウィスキー・梅酒・ワイン・サワー・ソフトドリンク。
ラインナップは少な目ですが 日本酒やワインはメニュー外にも色々あるそうです。
割烹でそもそもワインは反則なんじゃなかろうか、って無理やり違うのを頼もうとしていたのですが、
脂がのっていて美味しい魚とワインもよく合いますよ、と優しく教えて頂いたので ホッとしながら
メニューにないお勧めのワインをオーダー。*グラスは多分置いてないです...*
『MATUA』というニュージーランドのワイン。
余りニュージーランドのワインを飲んだ事がないので さわやかな酸味と後味に驚き。
確かに、赤でもサラッとしてて、癖のある魚を包んでくれるようなマリアージュさ。
最初に 八寸。
おわ~....見るからに....芸術レベル。涙
美味しそうだし、綺麗だし...壊していいものかと迷ってしまいます。
何となく『割烹』って 味がしないとか← チマチマ物が出て来る様な印象だったんですが、
もうどれもこれも食べてみたい突き出しばかり...。
そもそも『八寸』って何?というレベルの私が、こんなに安心しきってワクワク既に
しちゃってる居心地の良さw
ご主人が仰る【小料理寄りの割烹】の良さを、早くも肌で感じ出します。笑
・本鮪のヌタ漬
→ぬっとりしっとり..味がどっしりしてて...ぬめっとした食感が面白い
・稚鮎南蛮エスカベッシュ
→小さくても ちゃんと存在感があって、酸味が優しい
・焼き胡麻豆腐
→上に甘いわさびがのっていて、柔らかい風味
・銀ダラの西京焼き
→甘さが...何て上品な。。。涙
ご飯下さい、とかはしたない事は言いませんが...周りのお野菜も 良い焦げ加減。
西京焼きって、もっとベタッとしたものだと思っていたので 本当に..包み込む様な味で美味しい。
・のど黒の姿焼き
→のど黒がある~って思わず....。笑
何ですか何ですか...あの『のど黒』がありますよ、しかも姿焼きって。涙
私、姿焼きののど黒を頂いたことがなかったので、こんなにちゃんと塩がふってあって、
スダチ迄添えてあって。まるまるとこんがり美味しそうなビジュアルな事に驚愕しました。
味は ふっくらと優しく、まるっとした味わいを、塩やスダチが引き締めています。
・鱧のしゃぶしゃぶ
→ワクワクが止まらない...。
『鱧』って滅多に食べる事がないので、食べ方を伺ってみる事にしました。
丸まって菊の花みたいになる様な感じになったら食べ頃だそうです。
可愛らしい銀の鍋、透き通った出汁、自家製ポン酢。
もうこれだけで飾っておきたい。笑
まるまるっとすると、本当に菊の花の様...自家製ポン酢が これまた...美味しい~~涙
すっぱいもの好きな私として、こんなにシッカリ酸味がありつつ甘さもあるポン酢は初めて。
鱧って こんなにぎゅゅぎゅぎゅっと弾力性があるんですね。
・岩ガキ
→ポン酢が美味しかったので、つい頼んでしまいました。笑
大きさもぷりっとしていて つるんっと一口で行儀悪く頂ける割烹も、こちらならでは?笑
・鮎の土鍋ご飯
→だいたい30分程かかるとの事で、最初の内のオーダーしておきました。
八寸の稚鮎が、小さいながらにもちゃんと味がしっとりして美味しかったので...本家鮎の
本領を食べてみたくなったのです。笑
『土鍋』って滅多に頂かないし、もう開ける前からいい匂いが店内に漂っています。
ふわぁ~~~...テーブルの前で蓋を開けて頂いて....もうっ、美味しいに決まってる匂いwwww
丸々鮎が1本入っています。
ご飯はおこげ部分が、鮎の味が染みわたっていて素敵。
鮎の力強さと繊細さが丁度残った全力を 土鍋で支えている様な味わいでした。
1つ1つのお料理に、久々に感動感服。
コースも5000円からあるそうで、すっごいリーズナブルだと思います。
グランドメニューより、オススメメニューが増えていっているそうなので 笑
とっても素敵なお店を見つけたなと思いました。
割烹慣れしている方も、私の様に不慣れな方にも、誰にでも。
気軽に入店して頂きたいという想いから、小料理寄りの方向性になっている割烹屋さん。
優しく美味しい匂いに包まれた空間のお店だと思います。
2018/08/02 更新
割烹も小料理屋も、接待も日本酒も 余り経験が無い私。
そんな私が 心から緊張せず肩ひじ張らず。
ゆるやかな空間に、何となくひゅるりと。
身を任せるコトが出来る、一番のオススメなお店ー。
それがこちらの『根もと』さん。
以前伺った時、降りた事がない土地【曙橋】で上司と発見し 基本新し物好きな私ですが、
絶対今年中にもう一度伺いたいと思い、プチ忘年会をしようと予約をし 再訪させて頂きました。
扉を開けると、前と変わらず温かみがある木のぬくもり。落ち着くBGM。ご主人の笑顔。
変わらない雰囲気に安堵感を覚えつつ、何となく明るくなった様な感じが、尚心地よさを感じます。
今回は 事前に電話でコースを予約させて頂き、お忙しいだろうに 色々と親身に提案して下さいました。
日本酒は季節によって 色々種類が変わるそうで 今回訪れた時は辛口が多め。
熱燗が合う季節になってきたのもあり、熱燗に向いているお酒をこの日は揃えてらっしゃいました。
ボトルも色々見せて頂いたのですが(個人的にSTARK KAISERというナポレオンさんが描かれた
日本酒が気になりました。超辛口でジャケ写がかっこよかった...写メるの忘れました......涙)
結局 まずはビールになりましたwwwwwwwwwwwwwすみませんw
ワインも別メニューがあったり、種類が増えたそうで スパークリング以外にシャンパンもありました。
ワインや日本酒好きの仲間と、早めのプチ忘年会スタートです!笑
牛蒡の葛もち豆腐
→もっちりむちむちしてて、お餅の様なお豆腐の様な....食感が楽しい。
そこまで牛蒡は得意ではないのですが 風味が微かに残る程度で 牛蒡ってこんなにくどくなく
上品な味わいに変化できるんだなあ~と 最初から感動スタート。笑
あん肝ジュレ
→まず見た目。
小さい黄色に紫・ピンクと 主張しすぎないカラーが散りばめられていて とても美しい。
器の一つ一つも上品で繊細。ジュレがふるふるぷるぷるしてて...ねっとりさが濃厚で美味。
椀物
→鯛白湯。
中にオコゲが入っていて、上から注ぐスタイルです。
派手なパフォーマンスですが 中身はオコゲもしっとりしみっと白湯の優しさが染み渡ります。
辛味芋&牛蒡の揚げ物
→お芋、ほっくほく!ピリッと辛くて 食べ応えもありますね~。
牛蒡もくどくなく、ほっこりとどこか優しい味。
*正直 ちょっとお腹一杯になってきた気も.......汗*
生牡蠣
→前に頂いて 大ぶり一口が、とっても美味しかったのでリクエストしちゃいました。笑
今回もぷっりぷり。牡蠣って大好きなんですが やはり少し怖いといいますか....ちゃんと信頼出来る
お店で食べると 勝手ですが大丈夫感があります。笑
宮崎牛のどて煮大根
→そびえたっている!!!笑
すみません、何となくどて煮って 良い意味でべちゃっとしてたり 味がどべ~っとしている
様な感覚があったんですが その概念を謝らせて下さいw
まず、ビジュアルは言うまでもなく美しいのですが 何よりこの大根さん。
味がしっみしみ。中まで染み渡っていて ちょっと熱くて....。
味自体勿論濃いめなんですが 不思議と胃にもたれない様な軽さがあって、
宮崎牛も柔らかく 又大根がお肉の旨味を吸収しているのか?大根に凄い味が入ってるんです。
これはね、確かに熱燗好きには溜まらないです。笑
カサゴのお刺身
→私の拙い文章力で、果たしてこの素晴らしさが記述できるんだろうか。
と、いうレベルのお刺身。笑
初めてカサゴを頂いたので 比較が出来なくて申し訳ないのですが、味がとっても淡泊。
しゅっ...としてて柔らかく、す.....と消えていく様な。
白いまま消えていく、淡い雪の様な。
上品で切なく優しい味わい。
素晴らしい。
甘鯛(グジ)のアクアパッツァ
→『普段 洋食の方をよく食べます』という私のどうでもいい話を、ちゃんとご主人が親身に
聞いて下さって「クリスマスもありますし」と、クリスマスカラーを意識して?作って下さいました。涙
こちらも私、初めて「甘鯛(グジ」というのを頂いたのですが。
*どうでもいい余談ですが、カサゴもグジも 某グルメ漫画で知識としては知っていましたw*
「ウロコ」をあえて逆立てて、バリバリさせたいとの事。
甘鯛、鯛の1種だろ位の安易な気持ちで思ってて、本当にすみませんでしたw
メッチャクチャ柔らかくて 甘味があります。
もうホロホロッとした感触で 優しく箸から零れ落ちてしまう様な繊細さ。
それが全て味にも出ている様で、ほのかな甘さとしっとりした食感。
トマトやアサリ、芽キャベツが又可愛いんだコレが。
このスープをパスタに絡めて〆にしたい。笑
宮崎牛のローストビーフ土鍋ご飯
→お肉が 光り輝いて見えたのは、人生で初めてかもしれませんw
【土鍋ご飯】って響きだけでも何だかワクワクしてしまうのに、更に【ローストビーフ】
そして【宮崎牛】。これはもうね、ずるいです。笑笑笑
お肉は....やわらかっっ!!!!
口の中で溶けて....甘旨さだけが舌の余韻として残る様。
ご飯はオコゲがついた部分が又たまりません....お腹一杯になっていたのに、
結局ペロリと完食です。笑
お料理が余りにも美味しくて、食べる専門の方に走ってしまい 他の二人が色々ワインやら何やら
飲まれていたのに対し 珍しく私が 殆ど飲まず食べまくっていましたwww
常連さんが遅い時間に一人でいらっしゃっていたり、お仲間で過ごされている方等、
その雰囲気距離感が、何となくとっても気持ちの良い空間。
『又還ってきたいな』と、感じるお店です。