3回
2025/12 訪問
拘りワインのラインナップが秀逸。中目黒の米国風イタリアンレストラン。
お店はビルの3階。
店内照明はレトロランプのみで光量は抑えめ。とてもムーディーな店内。
ミキモト装飾のビルが解体されており、見晴らしが素晴らしい。
シェフズサラダ。具沢山でとても美味。
フライドチキン。スパイシーな手羽中。
アボカドシーザーサラダは是非食べるべき逸品。
マスカルポーネのクリームパスタ。濃厚なチーズクリームソースがハオ。
エビのアメリケーヌソースパスタ。甲殻類の出汁が濃厚なトマトソースのパスタ。
ポークピッツァイオーラ。トマトとチーズと豚肉の三位一体。
オレオチーズケーキ。一見雑に見えるがクリームの配合が素晴らしい。
オリーブオイルのパウンドケーキ。オリーブオイルのフレッシュな香りが素晴らしい。
2026/01/26 更新
2024/08 訪問
ホスピタリティ溢れる店長さんのおかげで素晴らしいディナー体験。
相方ちゃんが遠出して晩飯作る気力がないとのことなので、本日のディナーは家族4人で外食。数日前にランチに利用したJolieさんがお盆中でも店を開けているようなので予約して1800に入店。流石にお盆真っ只中、我々が一番乗り。店の奥の一番良い席を提供頂く。
とりあえず各々乾杯のメニューを頼む。自分は伊ピエモンテの白。夏の暑い最中、ドライで最初の一杯に良いものを頼んだところ、店長さんのリコメンドにより注文。確かにドライでくいくい行ける。その後店長さんの丁寧な説明を聴取しながらフードメニューをチョイス。
まずは冷たいおつまみにスモークドオーシャンミックス1900円也。サーモンと鯛とメカジキのカルパッチョの冷燻。ベースはシンプルな塩味ながらほんのりスモーキーな香りが加わった面白い味。付け合わせはミントと青唐辛子とバジルのペーストで、脂の乗った生魚に爽やかな風味が加わりとても美味。
続いて本日のデリカテッセンプレート2800円也。自家製ポークハムとチキンのコンフィに自家製コンビーフ、パテにバゲット、クスクスサラダの5品。
ポークハムはスモーキーな塩味で、チキンのコンフィは油で煮込んだとは思えない淡白な味わいでどちらも素晴らしい出来。
自家製コンビーフは、レシピ通りだと長時間牛肉を塩漬けにして茹でて作るのだが、店長さん曰くかなり時間をかけて作った逸品だそうで、肉の繊維の隅々まで味が行き渡っていてノ◯キのコンビーフと比較するのが烏滸がましい美味さ。
パテはエビとマッシュルームに自家製マヨネーズを混ぜて作った品。出来の悪いマヨネーズにありがちな尖った酸味やらエビの生臭さといった雑味が全くない。普段マヨネーズやエビが嫌いな家族がうまいうまいと完食していたくらい完璧な出来栄えだったと思う。
クスクスサラダは、プッタネスカ(娼婦風という意味で、娼婦がサービス終了後に有り合わせの材料でお客に出すパスタが由来のソース。オリーブ、アンチョビを加えて作るトマトソース。)ソースで和えたクスクスに、生野菜とドライトマトが添えられている。フルーティでコクのあるトマトソースが頗る美味い。アンチョビ特有の魚臭さは感じられず、プッタネスカ嫌いの家族がバクバク食べている。
続いてカロッツァ1600円也。ナポリの軽食で、フレンチトーストで作ったホットサンドのようなメニュー。こちらのお店ではバゲットの間にモッツァレラチーズ、生ハム、アンチョビ挟んで揚げた一品。こってりアブラアブラしたカロリーお化けみたいな料理だが4人でシェアしたのでそこまで罪悪感なく食べる。
次はメインディッシュ。開店してからずっとメニュー入りし続けてきた人気メニューだというスタッフドローストチキンのダークチェリーソース添え2600円也。ローストチキンは家族4人でシェアするには少し小さかったが、じっくり時間をかけて焼かれたようで歯触りはしっとりふっくら。甘酸っぱいダークチェリーソースと食べると素晴らしい味で、流石定番メニューだけあると脱帽。付け合わせの野菜はパプリカにズッキーニに玉ねぎにセロリ。歯応えも香味野菜の風味もしっかり残っていて、火を通し過ぎた野菜のベタベタ感がないお手本のような出来栄えの炒め野菜。
〆のパスタは、本日の日替わりの冷製カッペリーニ、チキンとトリュフのラグーソース2300円也。チキンの挽肉とトリュフをじっくり煮込んで作ったソースを極細パスタに絡め、バジルやミニトマトをあしらってサーブした品で、全体に散らされたパルメザンチーズが山の雪化粧のようで見目麗しい。シンプル塩味ながら、トリュフやバジルの複雑な風味が加わって大変美味。冷製ラグーソースというと固まった油脂分の処理が面倒なのだが、白い油の塊が見当たらないのに油脂由来のコクも一定程度残っていて絶妙なバランス加減。
最後にデザートを注文。やはりアメリカンダイナーなら頼むべきチョコブラウニーに、日替わりデザートのパンナコッタ各980円也。ブラウニーは生クリームてんこ盛り、デザート版二郎みたいな強烈な品。しかしながら生クリームはふんわりした軽め、しっとりした生地のブラウニーと一緒に食べてもくどさを全く感じさせない。
パンナコッタは、ミルクプリン的な白い生地の上に砕いた自家製クッキーとブラッドオレンジのソルベを乗せてサーブ。ショリショリソルベにザクザククッキーとプルプルパンナコッタという三つの異なる食感の心地よい融合。シンプルなミルクプリンと甘酸っぱいオレンジのソルベの組み合わせも秀逸。
2時間しっかり飲んで食べて、お腹一杯で店を辞去。お会計は色々頼んで合計20000弱で、あれだけの量とクオリティにしては安く感じる額。店長さんの微に入り細に入りのメニュー説明のおかげで、初見の家族も色々食べたいもののイメージは湧いたし、普段食べつけないものでもシェフの腕のおかげで美味しく頂けたし言う事なしのディナーを堪能させて頂いた。ご近所ということもありちょくちょく利用したい。
PS
なお、こちらのお店はアルコールを楽しむことに無上の価値を置かれているようで、酒が飲める年齢なのにお酒が飲めないお客には、ディナータイムのご利用はお断りされている由。下戸の向きはランチタイムの利用をお勧めしたい。
本日のおすすめは黒板に記載。
smoked ocean mix。海鮮カルパッチョの冷燻。
delicatessens plate。自家製ポークハム、チキンのコンフィ、コンビーフ、自家製マヨネーズとエビとマッシュルームのパテ、クスクスサラダ、バゲットの盛り合わせ。
カロッツァ。バゲットのフレンチトースト的な軽食。具は生ハムとアンチョビとモッツァレラチーズ。
スタッフドローストチキン(チキンの詰め物)のダークチェリーソース。
冷製カッペリーニ(細麺パスタ)。チキンとトリュフのラグー和え。
ブラウニー。生クリームたっぷり添えたアメリカンスタイル。
パンナコッタ。ブラッドオレンジのソルベと自家製クッキーの付け合わせを添えて。
米国ワシントン州コロンビアバレーの銘柄"Nine Hats"のリースリング。ドライ寄りながらしっかりフルーティな味も香りも持ち合わせた逸品。
イタリア・プーリア産、マスカ・デル・タッコ。絶滅一歩手前で復活した固有品種ススマニエッロで作った赤ワイン。最初の口当たりは重厚なタンニンにびっくりしたが、後味は甘くて軽やかな味わい。
2024/08/21 更新
2024/08 訪問
中目黒奥地にあるイタリアンアメリカ料理店
中目黒の奥地、駅から遠く目立たない場所ながら、人気のイタリアンアメリカン料理店がある。
イタリアンアメリカ料理とは、米国のイタリア系移民が現地で入手できる食材で故郷の味を再現しようとして作り上げた魔改造イタリアン。NYやDCではありふれた料理で、自分も米国出張の際に良く食べていた。イタリア本国由来の正統派イタリアンが幅を利かせる我が国では、米国風イタリアンを食べさせる店はなかなかないため、我が家の近所に専門店があると聞きつけ、つい懐かしくなり行ってみた次第である。
時刻は1230頃、家族で来ているお客や、ママ友同士らしいお客、自分同様ぼっち飯の客等色々な客層が来店している。カウンター、テーブルどちらでも良いとのことで、カウンター席に着席。すぐにアイスティーとおしぼりがサーブされる。アイスティーはベリー系のフレーバーティーで、猛暑日で火照った体に心地よい。
メニューは、ラグーソースみたいなイタリアンの定番どころもあれば、ケイジャン料理のサンドイッチだとか米国料理もあって大変目移りする。今回はお店が売りとするイタリアンアメリカン料理を注文することにして、アルフレッド・パッパルデッレ2000円也を注文。
アルフレッドソースとは、生クリームにパルミジャーノ・レッジャーノとバターを混ぜたこってり系クリームソース。パッパルデッレとは ビャンビャン麺のような幅広の平打ちパスタ。大皿にたっぷりのパスタと、具材のローストポークにマッシュルームがこんもりと盛り付けられ、たっぷりのクリームソースに浸かっているという見た目もサイズもアメリカンな豪快な一品。
パスタはフォークでくるくる巻いて一口でという訳にはいかない大きさなので、ナイフとフォークで少しずつ切り取って食べる。こってりしたソースが大きなパスタにしっかり絡んでとても美味。残ったソースは付け合わせのパンと一緒に食べる。
折角なので白のグラスワインも注文。クリーム系の存在感の強いソースと合わせようとするとフルーティなものの方が良いということで、お店おすすめのサルデーニャ島産のパーラ・ミッレルーチというワインを注文。果実味が強く、酸味は控えめで非常に飲みやすい。
パスタを平らげたらセットのコーヒーを出してくださるとのことでアイスコーヒーをお願いする。しっかり焙煎された苦めのコーヒーで、大変好みの味。アメリカンサイズのパスタに加えて、アイスティーにアイスコーヒーたっぷり頂いたおかげでお腹がパンパンに。満足して店を辞去した。
こちらのお店、食事も美味ながら秀逸なのは店員さん。大変気さくで親切で、メニューの一品一品懇切丁寧に説明して下さるし、グラスワインを頼んだら4種類の瓶を持ち出してきて、これはどこ産だのどんな風味だのと一つ一つ微に入り細に入り説明して下さる。サービス精神旺盛で大変居心地の良いランチタイムを過ごさせて頂いた。次回は相方ちゃん連れてディナーでお邪魔します。
店の入り口。お店は階段登ったビルの三階にある。
階段登り切ると、古色蒼然たる看板がお出迎え。
スタイリッシュな店内。
カウンターから厨房を望む。調味料入った小瓶がずらり。
無料のアイスティー。ベリー系のフレーバーが利いていてとても美味。
白のグラスワイン。お店のおすすめはフルーティなサルデーニャ産ワインのパーラ・ミッレルーチ。
アルフレッド・パッパルデッレ。がっつりアメリカンサイズでお腹いっぱいに。
付け合わせのパン。残ったソースと一緒に食べるととても美味。
2024/08/12 更新
本日は久々に家族5人揃ってのディナーで中目黒のアメリカンイタリアン料理店のJolieへ。お店は、スターバックロースタリーのところで目黒川を渡り、代官山方面に少し入ったところにあるビルの3Fに所在。
時刻は夜の1730。冬至も近い時期で既にとっぷり日は暮れている。店内に入ると、光源はオレンジ色のレトロランプのみで、大変趣深い光量に抑えられている。お客は誰もおらず、我々家族のみの貸し切り状態。
窓際のテーブルに案内頂いたが、お店の前にあったミキモト装身具のビルが取り壊されており、目黒川も見えて大変見晴らしが良好に。デートで使われる向きは窓際席の確保必須ではないか。
さてこちらのお店、未成年者以外でお酒の飲めない人はNGということで、未成年の長男を除き各々酒を注文。相方ちゃんは自家製サングリア、長女はピーチリキュールのカクテルのサンライト、次女はブルックリンIPA。
自分は白のグラスワインで、店長さんが手持ちの白のボトルを冷蔵庫から出して一々どんな風味か説明下さるのを拝聴した上でピエモンテ産のガヴィを注文。コルテーゼという土着品種使ったワインで、香りは華やか、スッキリした酸味の素晴らしいワイン。
フードメニューも同時に注文。まずは前菜にシェフズサラダを注文。
更に肉々しいメニューを、ということで自家製デリカテッセンを注文しようとしたら、シェフズサラダの具材と重複しているので、別のメニューが良いだろうとのこと。折角のフレンドリーアドバイスに従い、今まで食べたことのないフライドチキンを注文する。
早速サラダがサーブ。グリーンリーフのサラダを主体に、生ハム、サラミといった肉類やゆで卵、トマトにマッシュルーム等々の具材がオン。流石は名にし負うシェフのおすすめサラダ、お味も最高で瞬く間に皿がカラになる。
続いてフライドチキン。衣の上にスパイスたっぷり塗した手羽中の部分。某大佐殿のチェーン店のフライドチキンと比べてガッツリ感はないが、ふっくら柔らかに揚げられた骨付き鶏肉はスパイシーで実に美味。
ワインがなくなったのでお替りの白。スッキリ系と対極の熟成された白ワインということで、マルケ産のヴェルディッキオ・ディ・カステリ・イエージをチョイス。白ワインにしては黄色めのワイン。樽で熟成されているそうで、果実の豊かな香りといい柔らかい酸味といい食中酒に丁度良い飲みやすさ。
お次はシーフード・・・と思ったら燻製シーフードは本日売り切れとのことなので、代わりにアボカドシーザーサラダを注文。すぐに注文の品が来るが、何やらレタスっぽい葉っぱだけで、降り積もる雪の如く大量のパルメザンチーズがかけられている。ごろんとアボカドの切り身が転がった食べ応えのあるサラダを想定していたら、予想外の
ものが出てきてびっくりしたが、食べてみて更にびっくり。ただの葉っぱだと思われたものは、ペースト状にしたアボカドを絡めたレタス。濃厚なアボカドとこれまた濃厚なパルメザンチーズを一緒に食べると、ただのレタスが素晴らしいご馳走になる。今まで食べたことがなかったのが申し訳ないと思われる位美味しいサラダで、次回以降の必食メニュー入り確定。
前菜しっかり食べたので次はパスタを注文、1皿では絶対に足りないのでマスカルポーネクリームのパスタとアメリケーヌソースのパスタの2皿を注文する。
まずはマスカルポーネクリームなのパスタから。パッパルデッレというタリアテッレよりも更に幅広な平打ち麺にクリームソース絡めて、キノコとローストポークを乗せた品。パッパルデッレは”Pappare(パッパーレ)”という「豪快に食べる」という意味のトスカナ方言に由来するパスタで、大変食べごたえがある。マスカルポーネチーズ混ぜたクリームソースの濃厚さも際立っていてかなり重量級。
2皿目のエビのアメリケーヌソースのパスタ。アメリケーヌソースとは、エビだのカニだの殻と香味野菜を炒めて作る濃厚なソース。こちらのお店のは生クリームで伸ばしてパッパルデッレに絡めている。エビの旨味たっぷりで、エビが嫌いな家人共もおいしいおいしいと忽ち平らげてしまう。
ワインは赤に切り替え。おすすめだというプーリア産のススマニエッロという絶滅危惧種の古代ブドウ使ったワインで、しっかり目の果実味とソフトな口当たりがbuono。
そろそろお腹もくちくなってきたので、メインの肉料理に。名物のダークチェリーソースのローストチキンを食べたかったがそちらも品切れとの由で、代わりに店長さんおすすめのポークピッツアイオーラ注文。「ピッツァイオーラ」とは「ピザ職人風」の意で、チーズとトマトソースと肉を重ね焼きにした料理。選りすぐりのチーズに凝縮されたように甘酸っぱいトマトソース、柔らかく仕上げられた豚肉の組み合わせで不味いわけがない。忽ち我々の胃袋に収まってしまう。
美味しい料理のおかげでワインもついつい進んでしまい、4杯目注文。同じくプーリア産、ネグロアマーロとマルヴァジアネッロという地ブドウ使ったワインで、ススマニエッロと打って変わってどっしり系。重厚な風味が肉料理と相性良し。
食事が片付き、満腹感に浸っていたところ、店長さんからデザートはいかがですか?とのお言葉。
本日のデザートは・・と説明聞いたら、もう満腹のはずの家人共の食欲が湧いてきたようで、1品ずつ頼むことに。
1品目はオレオチーズケーキ。皿に盛ったマスカルポーネチーズのクリームに砕いたオレオをランダムに乗せた、一見雑そうに見えるケーキだが、
クリーム部分、甘さと酸味のバランス絶妙な濃厚なクリームで、ほろ苦オレオとの相性抜群。
2品目はオリーブオイルのパウンドケーキ。バターの代わりにオリーブオイルを使ったパウンドケーキで、健康志向の米国人セレブの間で流行なのだとか。届いた品は長方形のパウンドケーキ。油でしっとり、クリームたっぷりで食べ応えありそうな品。余程上等のオリーブオイルを使っているとみえて、一口食べると口中に鮮烈なオリーブの香りが充満。甘さ控えめでオリーブのほろ苦い後味が堪らない。
本日のお代は29000円弱。5人家族で1人頭6000円弱と、散々ワインとビールお代わりして、フードとデザートまで堪能した割にはリーズナブルなお値段。
本日もう一つ嬉しかったのは、店主のワイン関係の拘りに付いて拝聴する機会を得られた点。店主はカリフォルニアだろうがフランスだろうが、ワインは一通り嗜まれるそうだが、米国式イタリアンというお店の料理ジャンルとペアリング考えた場合、やはり料理に合うのは北米産ワインかイタリアワインだということで、北米産イタリア産のワインを出すことに拘り続けている由。目利きも確かでどのワインも説明は的確で非常に美味しいワインばかり。ワイン好きにおかれては是非とも訪れるべきお店である。