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お店の看板。
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お店の入り口。階段登った2階にあります。
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入り口にはイランぽい雑貨類てんこ盛り。
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お店の中央。楽器やら雑貨やら色々飾られる中に古風な扇風機が置かれていたりする。
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イランの味噌汁的ポジションの大麦スープのスーぺジョー。
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ライス。黄色いのはバターのよう。上に乗ってるのは干し肉かと思ったが、パイ生地っぽい粉もん。
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ゲンメ。羊肉と茄子とひよこ豆のトマト煮込み。
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ゴルメサブズィ。イランのシンプルなごった煮。不思議な色合いなのはほうれん草のペーストが混ざっているからのよう。
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ケバブ盛り合わせ。ライス追加で結構重たい。
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ザクロと胡桃のシチュー、フェセンジュン。
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バニラアイスとセドラティン。
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バクラヴァ。だだ甘の味覚破壊スイーツなので、必ず最後に食べること。
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ファルディバスタニ。味はシンプルだが香りが素晴らしい。
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食後に熱いチャイ頂いて〆。インド料理屋のスパイスミルクティーではなく普通の紅茶。
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セクシー田中さんという漫画がある。ベリーダンスをテーマに現代社会に生きる女性の現実と心情を丁寧に描いた素晴らしい作品で、日テレ系列でドラマ化されたが、無粋な原作改変によるトラブルで作者が自◯して永遠に完結出来なくなった因果な漫画。今回は同書の履修者に声がけして本物のベリーダンス観に行こうということで、高円寺はペルシア料理「ボルボル」さんにお邪魔した。同店は、金土2000よりベリーダンスショーを開催しており、美味しいペルシア料理楽しみながらベリーダンスを観ることができる都内でも貴重なお店。
さて予約当日。高円寺の阿波踊り大会の混雑巻き込まれてえらい目に遭ったが、どうにか予約時間の1900にお店に到着。店内はそこら中にイランぽい絨毯やら楽器やらオブジェやらが飾られていて雰囲気たっぷり。中央はペルシャ絨毯敷かれたオープンスペースになっており、ベリーダンスショー想定したテーブル配置になっている模様。席は半分くらいは空いていたが、どれも予約済み。入れ替わり立ち替わりお客が入ってきて、その都度店員さんがお断りしており、人気振りに驚かされる。
食べログではコースの事前予約必須ということだったので、「楽しめるAコース」1人4000円也を注文済。ドリンク一杯に、スープ、煮込み料理2品、ケバブミックスにナンとライス、食後のチャイが付いてくる。
メンバー全員揃ったところで、まずは喉が渇いたのでレモンビール(イランのではなくイタリア製)で乾杯。良く冷えてて爽やかな味。
続いて店員さんにコースを開始してほしい旨伝えると、早速スープがサーブ。スーぺジョーという大麦とチキンのスープ。大麦たっぷりで、スープというかリゾットみたいな食感。トマト風味で大変美味い。
ビールがなくなったので、コースに付いてくる飲み物を注文。ビール、ワイン、色々頼める中にボルボルカクテルというオリジナルドリンクあったので全員が注文。こちら、ワインにザクロシロップ混ぜたカクテル。ザクロシロップはかき氷シロップみたいな人工物ではなくちゃんと果汁から作られたもののようで、キールのように甘酸っぱくて飲みやすい。
続いて煮込み料理2品がサーブ。ラムとインゲン豆のシチューであるゴルメサブズィ、ラムとナスとひよこ豆のトマト煮込みであるゲイメ。バスマティライスと一緒にサーブ。ゴルメサブズィは煮込んだ豆でもったり質感。ほうれん草が入っている若干緑色帯びているが、味付けは塩とスパイスハーブ若干のみの素朴な、と形容しても良いような塩味のシチュー。ゲイメも同じくトマトとスパイス若干で味付けしたシチュー的な料理。具材のホクホクひよこ豆とトロトロ煮込みナスが美味い。一緒に出てきたバスマティライスと一緒に食べる。
続いてケバブミックス(チキンとラム、挽肉ケバブの盛り合わせ)がサーブ。仄かにスパイスの香るチキンとラムの串焼きは焼き加減が素晴らしく、柔らかくて美味。挽肉ケバブはなめらかなはんぺんみたいな食感でえらく塩っぱい。個人的にはもうちょい粗挽きな方が好みかも?
ラムとライスが余ってるので、煮込み料理のフェセンジュンを追加オーダー。セクシー田中さんに出てきたザクロと胡桃の入ったチキンの煮込み。食べてみれば、ザクロは甘味料程度、ナッツの濃厚な風味の利いた鶏肉煮込みといった体で、クセがなく日本人も十分受け入れられる味付け。
ここで待ちに待ったベリーダンスショー。客席の光量が絞られて音楽がかかり、女性のダンサーさん2人(仮にアルフとブラボーと呼称)が登場。最初はスイスの民族衣装のような衣装でデュエット。テンポ緩やかめの曲。終了後はダンサーさんお色直し。ブラボーさんが所謂ベリーダンスっぽい衣装で再登場。曲はテクノっぽいノリノリ曲で、よくもまあこんなに身体が動くものだと感心するくらい縦横無尽に踊り狂う。続いてアルフさん再登場。カルメンみたいな格好でムーディーな曲に合わせて蠱惑的な踊り。ついつい魅入ってしまう。最後にブラボーさんが加わりお客も交えてのダンスタイム。全員前に引き出され、ダンサーさんのリードで踊り狂う。アドレナリンだばだばで実に愉快な時間を楽しませて頂いた。
ショーを堪能したところで食後のチャイタイム。折角なのでイランデザートをお試しで3種注文。まずファルディバスタニ(バニラアイスとローズウォーターのシャーベットの盛り合わせ)。バラのアイスなんて初めて食べるが、ほんのり華やかな香りがするのがバラっぽい。
バニラアイスのセドラティン掛けは、チュニジア産のセドラティンというリキュールをバニラにかけたもの。コルシカ産の柑橘類セドラ果汁にスパイス&ハーブ加えて作ったリキュールで、甘酸っぱくてスパイシーな不思議な香りを纏っていて、バニラアイスとの組み合わせは秀逸。
バクラヴァは、ピスタチオのパイにレモンシロップを掛けた焼き菓子で、中東の定番のおやつ。サクサクでナッツの風味がうまいが、甘味が強烈すぎて舌が馬鹿になるので、最後に食べるように他のメンバーに警告する。
食後のチャイが急須でサーブされたので、めいめいガラスの小さなカップに注ぎ、ちびちび頂く。
ほっこりしたところでお会計。4人で合計27000也で、料理とお酒とデザートに加えてダンスまで堪能したのに随分安く上がったものだとびっくり。
イラン料理は突飛な味付けはされておらず、万民受けする料理であり、量も結構あるので参加者のウケも良い。ベリーダンスもアラビアンナイトっぽい伝統的なものから今風のポップな演目から、色々あって非常に楽しいショーで、無料で楽しませて頂くのは申し訳ないくらい。また日を改めて伺いたい。