2回
2025/10 訪問
コモレ四ツ谷のワインビストロで充実ランチタイム。
本日はプチ贅沢で、ワインビストロでランチをエンジョイしようとコモレ四谷に赴く。目的地のマルゴ四谷はワインショップ併設されたワインビストロで、鶏・豚・牛・羊と様々な肉使ったランチが評判の由。
店に入ろうとして、真っ先に目に入ったのは、窓にデカデカと貼り付けられた「●5(まるご)」というステッカー。ワインが売りの正統派ビストロみたいなお店なので、ボルドーの格付け第一級保有の「シャトー・マルゴー」にあやかった名前だと思っていたが、ゆるゆるなおやじギャグ店名だったと知り、強烈な肩透かし食らった気分。
…気を取り直して入店。左側はワインが山と積まれたショップスペース、右側は飲食スペース。飲食スペースは矢鱈長いカウンター席とテーブル席から成っており、自分の入店した1215時点でテーブル席はほぼ満員。自分はカウンター席に案内。本日はランチメニューの中から「スパイス香るラムチーズバーガー」セット1600円也を注文。
まずメインディッシュの前にセットのスープとサラダがサーブ。本日はコーンポタージュに、グリーンサラダと野菜の前菜3種盛り合わせ。
コーンポタージュにはオリーブオイルがかかっており、意外なことにコーンの甘い風味とオリーブオイルの爽やかやな風味がいい感じに和合して結構美味。家でもちょっといいオリーブオイル買って試してみたくなる。
サラダはバルサミコドレッシングのかかったグリーンサラダに、ベビーコーンのインド風スパイス和え、さやいんげんのジェノバソース和え、ズッキーニのプロヴァンス風。ベビーコーンは、カレーっぽいスパイスがほのかな甘みを増幅していて美味。さやいんげんはナッツとバジルのソースで合えてあり胡麻和えの変化球的な感じ。ズッキーニは要はラタトゥユ。甘く煮詰めたトマトソースのかかったズッキーニが冷たくて美味。
続いてメインディッシュ到来。ちゃんと油紙に包まれたハンバーガーとフライドポテト。ライムとパウダースパイスが添えられており、これで適宜味変して食べて下さいとのこと。
スパイス味見したところ、クミン等香り高いスパイスとピリ辛スパイスの混合で、羊肉には頗る合いそうな。惜しむらくはお皿に直置きで、スプーンで掬ってハンバーガーにかけたが結構な量がお皿に残ってしまう。極小ココット皿等に入れて、皿ごとハンバーガーにかけられるようにしてもらえると嬉しいかも。
ライムたっぷり絞って、スパイスかけたハンバーガーにかぶりつく。具はレタスと羊肉パテとチーズ。サルサソースとマヨネーズで味付け。ラムは固まり肉を包丁で叩いて粗挽き肉っぽく仕上げたものを成型してパテにしたもの。大小の肉片が混じっていて羊の風味も高らかな肉肉しい味わい。ライムの新鮮な酸味とスパイスの風味が加わると、中東っぽいエキゾチックな別次元の風味。チーズも上等なようで、噛むとみょんみょん伸びて噛み千切れない。ピザまんに食らいつくうさぎのように必死に噛み千切る。本当に美味しいハンバーガーですぐに完食。ポテトは作り置きなのかえらくしなしなしていたのが残念。
本日のランチ、画竜点睛を欠いていた部分はあるが、総じてクオリティが高い。メインのハンバーガーは論を俟たず、ご家庭では中々真似できなそうな贅沢な前菜盛り合わせたサラダも素晴らしい。スープやドリンクも付いてこれだけ充実したランチが1600円というのは非常にお得に思える。
夜のメニューも覗いてみたが、グラスワインが異常に充実していたり、ワインに合いそうなシャルキュトリーやチーズも美味しそうなラインナップで、流石ワインビストロの看板かけるだけある。次回は是非夜の部でお邪魔したい。
お店の外観。高級店ぽいと思っていたら店名が駄洒落…。
セットのコーンポタージュ。オリーブオイルの香りがトレボン。
サラダがとても贅沢。
メインのラムチーズバーガー。ライムとミックススパイスは全て掛けてしまうべき。
2025/10/09 更新
本日は職場の先輩後輩と一緒に四谷で夕食をとることに。何かいい店はないかと聞かれたので、先日ランチがとても美味しかった四谷マルゴーに連れていくことにする。1900という飲み会始めるには丁度良い時間なのに、3連休明けの翌日ということで席はガラガラ。先客はアベック1組に団体客1組のみ。
まずはワインで乾杯しようとグラスワインのメニューを確認。25種類のグラスワインを提供している由だが、数百円から二千円弱までの価格帯で、普通のグラスワインから、ブルゴーニュブランだの「本日の希少赤」みたいな高級ワインまで提供している。面白いことに特定の銘柄の名前を出しているメニューがある一方で、「テンプラリーニョ」だの「ピクプール」だの品種名やら「ボルドーブラン」みたいな産地名だけを出しているメニューも。産地や品種だけじゃ飽き足らず、この生産者のこのヴィンテージが云々なんてグチグチ言うマニアな客もいるのだろうが、そういう向きも含めて「まあええもん出すからあてらに任しとき」というお店の自信と気概を感じる。
さて自分は、最初は白だよなとピクプールをグラスで注文。主に南仏で栽培されている品種のブドウで作られた白で、酸味強めながら甘みとのバランスも良い優良品。
おつまみには、選べるシャルキュトリー盛り合わせ5種。パテに生ハム2種に普通のハムとサラミ。パテはバスクの絶滅寸前だった希少豚の肉で作ったものでねっとり濃厚。生ハムもサラミも脂身部分から甘い脂がじゅわり滲み出してきて、身体には良くないのだろうがとても美味。
シャルキュトリーはすぐになくなったので、温かいおつまみのラムのチリコンカンとアランチーニ追加。小腹も空いているのでお腹に溜まりそうなトリュフバターフライドポテトも注文。ラムのチリコンカンは、スパイス入りのトマトソースで煮込んだ豆とラム。刑事コロンボ(古すぎ?)の好物の米国B級グルメだが、プロのの手が入ると素晴らしいソースで煮込まれた豆とラム肉の豪華な料理に。アランチーニは所謂ライスコロッケ。トマト味のピラフとみょんみょんチーズをお団子にして揚げた料理で、不味いわけかなく秒でメンバーの腹に収まってしまう。フライドポテトは、よくあるトリュフソルト塗した香りだけのなんちゃってトリュフではなく、ちゃんとトリュフの実物(破片だが)が入った立派なもの。濃厚なトリュフとバターの魔法でただのフライドポテトがご馳走になる。
合わせるは白のフェッフェレ。イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェというオーストリア国境付近の地域のワイン。フェッフェレはドイツ語で胡椒の意味で、フレッシュな酸味にスパイシーな風味が際立つワインらしいのだが、普通にドライで美味かった、としか感想の出ない自分が残念。
おつまみが切れたので今度は海産物系で攻めよう、ということでアナゴのフリットとモン・サン・ミシェルのムール貝の白ワイン蒸しを注文。
合わせるは赤のネビオーロ。イタリアはピエモンテの最高級のワインに使われる高級ブドウだが、ペアリングとか関係なしに、とりあえず赤飲みたいというどうしようもない理由で注文。熟成感のあるスパイシーな赤で美味かったのは事実だが。
アナゴのフリットは、トマトソースのディップと共にサーブ。白身魚なので変な癖も臭いもなく、ふわふわで淡白な白身魚のフライは赤ワインと合わせても全く問題ない。
ムール貝の白ワイン蒸しは、加熱しすぎたのか身がアサリくらいまで縮んでいて残念。身が縮んだ分、濃厚なエキスは白ワインに転移してて、スープと一緒に食べるとそれなりに美味だったが。
つまみだけつまんで、ワイン飲んでいただけで結構お腹いっぱいになってしまい、ここで注文打ち切りお会計に。合計15600円也で、3人で色々食べてワイン飲んで、5000円ちょいで済んだのは結構高コスパ?グラスワインは常に入れ替わっているようだし、メニューも全く食べ尽くせてないので、ちょくちょく何人か声がけして再挑戦してみたいと思う。